2009年07月15日

玉屏風散製剤の危機!

ようやく咲いた朝顔
ようやく咲いた朝顔 posted by (C)ヒゲジジイ

 某社の玉屏風散製剤が突然、供給不能に陥って日本における漢方市場の脆弱さを露呈している。
 黄耆・白朮・防風のわずか三味とはいえ、中医学世界において必須の方剤である。

 他社で製造しているところも皆無であるが、日本の漢方のレベルアップに貢献する意欲のある企業は、率先して製造承認申請を厚生労働省に提出して欲しい。

 このような重要方剤を僅か一社でしか製造されていたなかったこと事態が異常なのである。

 新型インフルエンザ事件が勃発した当初に予防法の一つとして派手に宣伝されていたが、そのような些か信憑性が問われるような売らんかな主義的発想で乱売した挙句、突然供給不能という企業側の勝手な論理にはまったく理解に困しむ。

 当方では断じて上記のような信憑性が問われる分野の予防に販売していたのではなく、様々な重症皮膚疾患や慢性化膿性疾患など複雑な方剤の配合上のいっかくとして重宝していた。

 だから、もしもこの方剤が市場から消えたままになると、連用者に多大なご迷惑をおかけすることになる。

 一部の人は、敗血症にもつながり兼ねない問題を抱えているだけに、無責任な企業の論理には怒り心頭である(怒々っ!

つばめ
つばめ posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 08:50| 山口 ☁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする