2009年07月30日

お返事できないお問い合わせメールが毎日のようにやって来る

我が家の庭の電線にとまったツバメのボクチン
我が家の庭の電線にとまったツバメのボクチン posted by (C)ヒゲジジイ

7月27日の続き

おり返し頂いたメール:朝早くにすみません。昨夜はお返事ありがとうございました。

 車で●時間程の距離ですが、気持ちは本気なので苦になりませんし定期的に通うことも可能です。

 よろしくお願いします。
 お忙しい中ありがとうございました。


お返事メール:その意気込みが持続できればよいのですが・・・

 ブログに利用させてもらえるついでにお返事を書いているのですが、先月6月のこと、貴方と同様のいきごみで九州地方の人から申し入れのメールがあったばかりです。

 ところがブログには採録して欲しくないという手前勝手な申し入れなので、しかも来られるのが一度限りでは困るのでお断りしたところ、それなら定期的に通いますとのことだったのですが、結局は向こうの方からお断りのメールがやってきました。

 実はそれまでネット通販の漢方薬を長期間続けていても、もう一歩進歩がないので何度電話で申し入れても処方を変えてくれなかったのが、ようやく6月になって処方を変えてくれることになったので(6月以降は悪法によれば新たな処方はネット通販できないはずですが・・・苦笑)、村田漢方堂薬局に通うのは取り消しさせて下さいということでした。

 それまでは最もらしい理由を滔々とメールで述べておられても、しばしば人の心は変りやすいものです。

 他にも様々なメールの問い合わせが毎日ありますが、そのほとんどは「ブログに転載しないで下さい」となっていますので、こちらもそのほとんどには返事を書きません(笑。

 このようにしばしば前宣伝ばかりが騒々しく、実際にはいい加減な人達が目に付いて困ります。

 前宣伝が多い人ほど逆に・・・という感慨もあります。

 これまでの経験則でも、実際に熱心な人ほど前宣伝はほとんど無い人達ばかりのようでした。

早朝曇天のツバメたち
早朝曇天のツバメたち posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 21:29| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2009年07月29日

美人揃いのもとアトピー重症者のお姉さんたち

ツバメの母性愛
ツバメの母性愛 posted by (C)ヒゲジジイ

 不屈の根気と努力、みずからも考え抜くチカラがある人達だけが到達できる。

 村田漢方堂薬局のアトピーの漢方に賭けた人達でも、他の治療方法を遣り尽くして最後の手段くらいのつもりで背水の陣で頑張った人達への御褒美である。

 見違えるほどの美人に豹変するのは、もともと肌がきめ細かくデリケートなだけだから、アトピーが治れば当然の帰結である。

 実際に先日も二年半経った人で、この間の微調整の繰り返しに耐えて、二年目を過ぎる頃から、見違えるほどの美人に豹変した女性がいるが、ほんの先日のこと、さすがの毒舌家のヒゲジジイも思わず意味不明な感嘆の奇声を発したほどである(笑。

 また、先日もこのブログで紹介した5Kg太って大騒ぎをした女性などは、この短期間でみるみる本来の美人に生まれ変っている。
 
 このような事例は毎年何人もいるのは当然で、いずれの女性もアトピーが8割以上寛解する頃には、素晴らしい美人に生まれ変るのだから、笑いが止まらない。

 といっても、一部の諦めの早い人達には無縁の世界で、ひどいのになると遠路はるばる泊りがけで10日毎に二度来られたッきり、効果のある処方が一部見つかった時点でそのまままったくの無音となった人もいる。

 恐らくは四季折々の季節的変化によるアトピーの異変に対処できないまま、ばつが悪くて再来することも出来ずに困惑しているに違いない。

 アトピー性皮膚炎というものは、油断もスキもならず、四季折々の変化の傾向と対策をしっかり把握して、服用者みずからも折々の微調整がある程度は行えるまでにならないと9割以上の寛解は得られない。

 要するに根気のない人と、頭を使えない人達は村田漢方堂薬局の弁証論治の世界に参入することは出来ない。
 自分の病気なのだから、観察力を発揮する主体はアトピー患者自身であり、患者さん自身の感性こそもっとも大切なのである。

 多くの西洋医学世界のように患者の主観に対して聞く耳を持たない専門家中心の采配などは、中医漢方薬学の世界とは没交渉である。

 なにはともあれっ・・・何歳になっても美人を見るのは気分のよいものですよ(呵呵っ!

ツバメの母性愛
ツバメの母性愛 posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 22:50| 山口 ☁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2009年07月27日

コリン性蕁麻疹の漢方相談と憲法違反の可能性の高い厚生労働省による例の悪法による国民への甚大な影響

朝顔とツバメ
朝顔とツバメ posted by (C)ヒゲジジイ

ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢:20歳〜30歳の男性
簡単なご住所 : 本州
お問い合わせ内容 : 初めまして。お忙しい所すみません。

 僕は2?歳の男です。二年半ほど前から運動したり入浴後など汗をかいた時に出る蕁麻疹に悩まされています。上半身を中心に小さなぶつぶつが無数に出てものすごく痒いし周りからも気持ち悪がられて辛いです。汗をかけば出るので飽きることなく365日毎日出てきます。

 当時、病院でコリン性蕁麻疹と診断され色々な抗アレルギー剤を一年間飲みました。
 しかし、どれも全く効かず副作用で日中あまりにも眠いので漢方薬に変更しました。

 それから一年間欠かすことなく漢方薬を飲み続けましたが、始める前と何も変わらず診察に行っても汗をかくからいけないんだと言われたり脈を見られるだけで、一向によくならず途方に暮れていた時にこのホームページを見つけ、隅々まで読みました。

 僕は気楽になんて思っていませんし、本気で真剣に取り組んでいきます。

 元々運動が大好きだったのでまた昔みたいに汗も気にせず気持ちよく運動できるようになりたいです。質問ではないのですが、生半可な気持ちじゃないことをお伝えしたくて送信しました。

 休みが取れ次第そちらに伺おうと思っています。その時はよろしくお願いします。

獰猛なカラスの雄叫び
獰猛なカラスの雄叫び posted by (C)ヒゲジジイ

御返事メール:蕁麻疹でとてもお困りの様子は分かりましたが、県外から定期的に通えるのかどうか?がもっとも問題です。

 新しい人には、厚生労働省による血迷った悪法により、漢方薬(医薬品)を二度目から通信販売に切り替えることが出来ない時代です。(通信販売が可能なのは、6月以前に一度だけでも来られた人達に限られる、という悪法を遵守せざるを得ません。

 定期的に通うことが出来るのであればお受けすることは可能ですが、一度来られるだけというのであれば、漢方相談をお受けすることは出来ません。

 本気であれば、当然、定期的に通えることと思いますが、二度目は10日後に来られる必要があります。
 三度目は効果の出具合次第では、漢方薬をまとめ買いすることも可能ですが、少なくとも次回来られるまでの漢方薬の購入が必要となります。

 もしも定期的に通えない場合は、お断りせざるを得ませんので、悪しからず御了承下さい。

ツバメ君
ツバメ君 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 22:35| 山口 ☁| コリン性蕁麻疹 | 更新情報をチェックする

2009年07月25日

眠いのを我慢していたら眠れなくなった

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DSC_3474 posted by (C)ヒゲジジイ

 10時頃からひどい睡魔に襲われたのを我慢してボクチンに餌を与えたりしていたら眠れなくなった。その頃までには強烈な雨も小降りになっていた。

 荒れ模様の金曜日だったが、突然、遠路はるばる来られた人もあったが、午後は荒れ模様を警戒してか誰も来なかったのでたっぷり相談時間が取れた。
 ちょうど勝手口から出て道路側で大騒ぎをするカラスの飛翔を撮影し終わったときに顔が合って会釈されるが、見たことない人だが・・・と思っていたら、やっぱり新来さんだった。
 この嵐の中を帰って行かれたが、無事に帰宅されたのか、ちょっと心配でもある。

 今週の後半は雨模様が多く、直接来られる人ががた減りしていたので、長時間ゆっくりと時間が取れる人が多かった。

 ところで耳鳴は体質によってはなかなか頑固で根気がいるものだが、半数以上の人は根気が続かない。
 ところが片方ではとても熱心な人もあり、直ぐに効果がなくとも腎虚が明らかな耳鳴の人達は、六味丸加味方剤のジメイ丸を主体に釣藤散などの他の適切な併用方剤とともに何ヶ月も根気よく続けたお陰で、初期にはまったく効果が見えなかった人でも、半年も経てば明らかな効果が出てほとんど気にならなくなったと喜んでいる人もいる。

 初期に効果が見えなくとも、腎陰虚が明らかな場合は持久戦で頑張るべきなのだが、せっかちで焦る人が多いから、結局は直ぐにギブアップして止めてしまう。

 命に無関係な耳鳴レベルであっても、完全に神経症に陥って、イライラと焦る人が多いので、お話にならない。
 だから耳鳴だけの御相談なら、なるべくお断りするようにしている。苦情ばかり多くて根気が無い人が多いからである。

 にもかかわらずジメイ丸が昨今、コンスタントに売れていくのは、ほんの少数ながら持久戦で頑張って良効が得られている人がいるからである。

 但し、腎虚には無関係で、香蘇散や四逆散など気剤が適応する耳鳴は、意外に速効が出ることが多い。


 話し変って、最近、同業者からもしばしば耳にすることは、やはり防風通聖散を服用されている人で、肥満に効果があった人は見当たらないという話ばかりである。

 各病院でも盛んに投与されるらしいが、滅多なことで肥満が多少とも改善された話は聞かないという同業の薬剤師からの報告もある。

 防風通聖散が肥満薬として堂々と宣伝されても薬事法違反にならないのだから、おめでたい国である。
 当の厚生労働省が、防風通聖散には肥満の改善効果があるとお墨付きを与えているのだから、この国の漢方レベルが知れようというものである。

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DSC_3530 posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 01:37| 山口 ☔| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2009年07月21日

ときに注意が必要な補中益気湯の昇圧作用について

ツバメ
ツバメ posted by (C)ヒゲジジイ

前回の続き

折返し頂いたメール村田先生、ありがとうございます。私のような初心者の質問にも迅速に対応して頂き、感激しました。

> 補中益気湯や真武湯には当然、補剤の範疇に入りますので白朮を蒼朮で代用してはならず、和白朮であっても白朮を使用すべきことは常識です。

 当院採用はツムラのみですので、やはり、これらの処方は徐々に小太郎漢方に変更していくべきだと考えました。

> 蛇足ながら、身内の◎◎内科医が赴任していた高齢の入院患者の多い病院で、ツムラのMRさんが盛んに補中益気湯の投与を奨めるので、言われるがままに投与していたら、血圧が異常に上昇する人が続出したために慌てて投与を中止した経験談を述べていましたが、当然のなりゆきだと思います。

 このようなアドバイスが勉強になります。

 これまで血圧上昇は甘草(または人参)の副作用と考えておりましたが、

蒼朮の燥湿>健脾→脾陰虚→腎陰虚→肝の陰虚陽亢(高血圧)    

というような機序もあるのでしょうか、、、。


 今後も村田漢方堂のサイトを楽しみにしております。

ツバメ
ツバメ posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:補中益気湯の昇圧作用については説明不足でした。

 白朮の代用としての蒼朮が原因というわけではなく(ご指摘の通り人参や甘草の配合上の問題も加わってのことですが)、補気升陽の黄耆に柴胡や升麻の配合により、補中益気湯には升陽・升提作用こそ特徴的な薬理作用をもっていますので、この升陽・升提作用が連動して高血圧傾向にある体質者には、往々にしてより高血圧を助長する作用を発揮してしまうものと思います。

 それゆえ、補中益気湯が適応するのは「中気下陥」がなければ、安易に使用しないほうが無難だと思います。

 但し、補中益気湯体質者はこの温暖化の時代でも、しばしば遭遇しますので(極端なケースでは黄連解毒湯合補中益気湯を主軸に運用すべきアトピー性皮膚炎患者さんもおられるほどです・・・苦笑)、当方でもいまだに繁用方剤として大活躍しています。

 以上、補足説明としてお送り致します。

ツバメ
ツバメ posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 13:00| 山口 ☔| 病院の漢方薬 | 更新情報をチェックする

2009年07月17日

白朮であるべきところを蒼朮で代用したエキス剤の問題についての御質問

セイヨウニンジンボク
セイヨウニンジンボク posted by (C)ヒゲジジイ

ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 40歳〜49歳の男性
簡単なご住所 : 日本の本州
具体的な御職業: 内科医師
お問い合わせ内容 : 中医学に興味を持ち、勉強し始めたばかりの者です。村田先生のサイトに興味津津。これからも楽しみにしております。

 蒼朮代用のエキス剤について、質問させてください。
 私の対象患者は老人が多いので、蒼朮で散寒解表させるような補中益気湯、真武湯では困ると考え、ツムラのMRさんに問い合わせたところ、

1.古典では蒼朮と白朮は区別して記載されておらず、大塚敬節先生らが、方剤の内容を蒼朮で良いとされた。

2.他社の白朮も、和白朮であり、本来の唐白朮は高価で使えない。

という回答でした。

 冷やしすぎる心配もないとの事ですが、どう思われますか?(自分の処方は、まだ、強い薬を使う度胸がなく、温補剤乱用かもしれません。)

 ぜひ、ご意見を伺いたく、よろしくお願い致します。

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DSC_0532 posted by (C)ボクチンの母

お返事メール: 蒼朮と白朮の問題ですが、御承知の通り日本の薬局方でさえ区別している生薬です。

 ですから、たとえ大家の大塚敬節先生が言われたからといって混同してよいはずがありません。

 日本で使用される白朮が和白朮だからといっても、あきらかに蒼朮とは原植物が異なるものです。

 成分的にもアトラクチロジンを多く含み、アトラクチロンをほとんど含まないものが蒼朮であり、白朮はアトラクチロンを主成分としてアトラクチロジンを含まないものです。
 成分的にも歴然とした違いがあり、蒼朮には白いカビのような結晶成分が特有なもので、ヒネソールやβ-オイデスモールも含まれているのが白朮とは大きな違いでもあります。

 ツムラさんの回答は極めて杜撰で投げやりとしか思えません。
 他社では蒼朮と白朮の違いを厳密に考慮しているところも少なくありません。

 本来の半夏白朮天麻湯や補気建中湯には、白朮と蒼朮の両者が配合されていますが、実際に日本で販売される半夏白朮天麻湯には白朮しか配合されてないものだらけで、実に嘆かわしい限り、日本漢方の杜撰さを証明するようなものだと思います。
(過去にどのようなメンバーで処方基準が決められたのかは知りませんが、いよいよもって日本漢方のレベルの低さを証明するものであると思います。)

 補中益気湯や真武湯には当然、補剤の範疇に入りますので白朮を蒼朮で代用してはならず、和白朮であっても白朮を使用すべきことは常識です。

 蛇足ながら、身内の◎◎内科医が赴任していた高齢の入院患者の多い病院で、ツムラのMRさんが盛んに補中益気湯の投与を奨めるので、言われるがままに投与していたら、血圧が異常に上昇する人が続出したために慌てて投与を中止した経験談を述べていましたが、当然のなりゆきだと思います。

 大企業ともなると、沢山の従業員をかかえて経営を存続するために無謀な宣伝活動をを行い勝ちのようですが、いつも被害を蒙るのは患者さんたちばかりのようです。 

 以上、とりとめのないお返事になってしまいましたが、取り急ぎお返事まで。

追記:
  参考文献
⇒ 白朮を蒼朮で代用する杜撰

つばめ
つばめ posted by (C)ヒゲジジイ

2009年07月16日

重症のアトピーが寛解するにつれて体重が・・・

闇の夜に鳴かぬ烏の声聞けば、生まれぬさきの父ぞ恋しき
闇の夜に鳴かぬ烏の声聞けば、生まれぬさきの父ぞ恋しき posted by (C)ヒゲジジイ

 体重が5kgも増えたと嘆くおかしな人がいた。
 村田漢方堂薬局にはじめて来られたときはガリガリに痩せていた人である。
 
 ステロイドが効かなくなって重症化し、村田漢方堂薬局に来られるまでにも漢方薬局で二年間の漢方治療もむなしく、それ以前にも様々な治療方法を試みても結局は治らなかった。

 さいわいにも当方の漢方で順調に治りかけていたところで、真冬のこととてインフルエンザに罹り、病院のタミフル服用で突然再発して同時に激しいリバウンドが勃発した。

 激しい痒みと多量の滲出液で体力も消耗し、再度、病院治療でもっと強いステロイドに頼るか、漢方に賭けてみるかの選択を迫られたときにも、意を決して漢方薬だけに頼った決意の硬い信念の人であった。

 激しい症状が一ヶ月も続いたが、とても勘がよく頭が切れる人で、臨機応変の微調整にもよく耐えて、客観的な報告と繰り返しの配合変化による反応に対する鋭い観察力のお陰で、激しいリバウンドも一ヶ月を過ぎると順調に経過しはじめた。

 ただし、会社の制服フェチでもあったのか、分厚い制服を着込んだままの生活により、よけいに熱証を増長している現実に何年も気付かないドジな一面もあった。

 その後も複雑な配合変化の法則を数ヶ月もしないうちにかなりマスターされて、みずから上手な微調整がやれるまでになった。

 8割寛解には少なくとも1年はかかるだろうと予測していたが、半年もたたないうちにほとんど8割寛解に達してしまったほど成績優秀で、やけに短気なところがあっても、頭の切れる人はこうも違うのかと感心したほどである。

 ところが最近になって体重が5Kgも増えたと嘆いて大騒ぎするのである。
 五月蝿いので「だったら漢方を止めたらっ!」と進言している。

 止めたらどうなるか?

 もとの木阿弥で地獄の状態に戻りたいならどうぞ、あのガリガリに痩せた体力低下の極北が懐かしいなら・・・お好きにどうぞ・・・頭の良い人でも、こんな馬鹿なところもあったのかと、ますます感心しているところである(苦笑。

 過去の悲惨な状態を思い出せば、そろそろ悟ってもいい頃だろう。

頓悟したスズメ
頓悟したスズメ posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 23:11| 山口 ☔| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2009年07月15日

玉屏風散製剤の危機!

ようやく咲いた朝顔
ようやく咲いた朝顔 posted by (C)ヒゲジジイ

 某社の玉屏風散製剤が突然、供給不能に陥って日本における漢方市場の脆弱さを露呈している。
 黄耆・白朮・防風のわずか三味とはいえ、中医学世界において必須の方剤である。

 他社で製造しているところも皆無であるが、日本の漢方のレベルアップに貢献する意欲のある企業は、率先して製造承認申請を厚生労働省に提出して欲しい。

 このような重要方剤を僅か一社でしか製造されていたなかったこと事態が異常なのである。

 新型インフルエンザ事件が勃発した当初に予防法の一つとして派手に宣伝されていたが、そのような些か信憑性が問われるような売らんかな主義的発想で乱売した挙句、突然供給不能という企業側の勝手な論理にはまったく理解に困しむ。

 当方では断じて上記のような信憑性が問われる分野の予防に販売していたのではなく、様々な重症皮膚疾患や慢性化膿性疾患など複雑な方剤の配合上のいっかくとして重宝していた。

 だから、もしもこの方剤が市場から消えたままになると、連用者に多大なご迷惑をおかけすることになる。

 一部の人は、敗血症にもつながり兼ねない問題を抱えているだけに、無責任な企業の論理には怒り心頭である(怒々っ!

つばめ
つばめ posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 08:50| 山口 ☁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2009年07月13日

仕事中にお誘いがあると・・・

 仕事中でもお誘いがあれば・・・カラスのボクチンがあんまり大声で呼ぶものだから・・・

IMGP3658
IMGP3658 posted by (C)ヒゲジジイ

IMGP3667aaa
IMGP3667aaa posted by (C)ヒゲジジイ

IMGP3660
IMGP3660 posted by (C)ヒゲジジイ


2009年07月10日

重濁粘膩な湿邪が跳梁跋扈する梅雨

シジュウガラ
シジュウガラ posted by (C)ヒゲジジイ

おたより:同業の彼女(薬剤師)

 ご無沙汰いたしております。
 梅雨のうっとうしい季節、いかがお過ごしですか?
 私の方は湿に弱くパワーが半減しております。

 さて、例の魔除け・・・・素晴らしい額に入れていただき、輝いていますね。
 この先、良いことがたくさんありますように♪

 それにしても、今年の湿邪は半端でないようです。
 毎日、湿邪の重濁性、粘滞性と悪戦苦闘しています。
 それにひきかえ、陰虚の方の元気がよいこと・・・・。

 先日も、夕食に、素麺を一人前普通に食べただけで、明くる朝、顔がむくみ、頭がふらつき、思考がまとまらず、四肢が抜けるようにだるくて仕事どころではない状況に陥りました。

 舌をみると、湿に溢れてテラテラとしていて歯形があり、いやな黒ぽい苔がある・・・・。
 おけつか、寒湿極まったか・・・脾腎陽虚か・・・・

 いよいよお迎えが近いのかもしれない・・・と焦りました。(しかし、実は前の晩、血虚対策でポリフェノールの多い赤ワインを飲んだ染め舌であったことが、後に判明・・・まだ少しは生きれそう 笑)

 もともと脾虚の上に、腎も肺も弱く、少し無理をしたり、過緊張が続くと、尿の出も便の出も汗の出も悪くなり、八方塞がりの体になってしまいます。

 冬ならば葛根湯と五苓散でうまくとれてゆくのですが、この季節にはうっかり使用するとさらに悪化する経験をしています。

 藿香正気散(カッコウショウキサン)と川芎茶調散(センキュウチャチョウサン)にヨクイニン茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)を足してみましたが、今ひとつ・・・。
 もとは気滞があったことを考え、四逆散を使って、詰まりがとれてきました。

 しかし、肺気が不宣で少量の越婢加朮湯と万寿霊茸の液を飲んだところ、一気に汗が出始め、解表成功。
 今度は10分おきくらいにうっとうしいほどお小水にゆき、やっとこさ仕事ができる状態になりました。

 先生なら、こんな回り道をしなくても、ビシッと処方されることでしょう。
 自分のことになると、主観が入り、どうも迷いが生じてしまいます・・・ヤブですね。

夕方のツバメ
夕方のツバメ posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:おたよりありがとうございます。

 大きな魔よけ、ようやく掲げる場所が見つかりました。
 薬局内を何度も検討したのですが、その面積が確保できず、結局自宅内の階段になりました。世間様のお目には入らない場所で残念ですので、写真をブログに掲載することで「魔よけ」の効果が上がることを期待しています(笑。

 また、いつもながら鋭い分析、流石ですね。

>それにしても、今年の湿邪は半端でないようです。
>毎日、湿邪の重濁性、粘滞性と悪戦苦闘しています。
>それにひきかえ、陰虚の方の元気がよいこと・・・・。

 非常に的確で、当方でもアトピー性皮膚炎の人達で顕著な違いが現れています。
 陰虚火旺体質の人達は雨降りの毎日が続いて炎症と痒みがほとんど消失して喜んでいる人がいるかと思えば、これまで順調に推移していた人が、雨降りが続きだした頃から、急に発疹にともなう滲出液も増え、村田漢方堂薬局では滅多に使用しない消風散も追加せざるを得なくなった人もおられます。

 一人ひとり、四季折々の配合変化のパターンを探りつつ、ご本人にもコツを習得してもらう必要があり、アトピー性皮膚炎には最も神経を使います。

 しかしながら、実際にご相談者が増え続けるのは悪性腫瘍関連ですので、現代社会の悩ましい状況をそのまま反映している現状です。

赤とんぼ
赤とんぼ posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 12:17| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2009年07月07日

素晴らしい魔よけ

同業の彼女からの贈り物
同業の彼女からの贈り物 posted by (C)ヒゲジジイ

 もう一つの魔よけも階段の壁に設置出来た。

 これは素晴らしいっ!

同業の彼女からの贈り物
同業の彼女からの贈り物 posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 22:56| 山口 ☔| 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする

2009年07月06日

同業の彼女にもらった魔よけ

魔よけ
魔よけ posted by (C)ヒゲジジイ

 同業の彼女からせっかくもらったのに、額を依頼した画廊の表装?がへたくそだからシワシワにされてしまった(涙。
 よくこれで商売ができるものだと関心するほど下手糞な画廊だった。

 でもお邪魔虫退治にはたしかに効果覿面。クレーマーも激減している(笑。

 もう一つもらっているので折を見てアップしたいが、展示する場所を現在思案中。

魔よけ
魔よけ posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 22:08| 山口 ☁| 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする

2009年07月03日

共通性が多い疾患では病名漢方でも確率が高い(各種ヘルペス)

三十数年前からひっそりと佇む
三十数年前からひっそりと佇む posted by (C)ヒゲジジイ

 馬鹿の一つ覚えのように、弁証論治を唱えるだけがノウじゃない。何事にも臨機応変の融通性がなければ現実世界では通用しないことが多い。

 病気の世界に限らず、教条的で杓子定規な硬直した考えではこのよは住みにくいのは当然で、情況に応じた臨機応変さが要求されることは言うまでもない。

 漢方世界では帯状疱疹などの水疱を伴うウイルス性の各種疾患は、比較的得意分野のようで、しばしば速効を得られるが、陰部の性器ヘルペスで強烈な疼痛にも、通常の帯状疱疹に使用することの多い二種類の配合を試してもらったところ、僅か二度目の服用で激しい諸症状が雲散霧消したというから素晴らしい。

 同時に並存していた口唇ヘルペスも完全消失したと報告に来られたおなじみさん。

 この二種類の配合はノロウイルスにやられたときにも優れた効果を発揮することでも有名だから、敢えて処方内容は書かない。

 どうせ同業者やメーカー関係のご訪問者が多いのだから、ここまでのヒントを書いていたら、処方を公開するまでもないだろう(笑。

今日も元気な雀のボクチン
今日も元気な雀のボクチン posted by (C)ヒゲジジイ