前回の続き
折り返し頂いたメール:先生、ご安心ください。
先生のブログでどうこうではないと思います。
実は先日、あるところでシブシブ当番当直したとき、あるドクターから
”今日はA型が多いけど、タミフルを止めて、麻黄湯を使ったらどうかな?”
と意見を求められ、反論したわけです。
彼には私が言っていることがよくわからなかったらしく後日、某メーカーさんに尋ねられたのでしょう。
気の短さをこらえながらお話しましたが、しょせん平行線ですね・・・・徒労に終わるだけでした(-_-;)
私がもし男だったら、先生みたいにズバズバ言いたいナ。
女だてらに口が過ぎるのは見苦しいので、辛抱しています。(笑)
今年は例年より雪が少なく、その分、風が冷たいですね。
こちらは腎が冷えている方が多いです。
表証で寒邪が強いのですが、化熱もあり入裏しやすい方が多く、初期に温裏散寒+疏風清熱の組み合わせが目立っています。
そんなわけで、麻黄附子細辛湯と銀翹散を併用する例が多いのですが、あの方たちには、理解されないどころか、”ヤブじゃないの?”と言われかねませんねっ!
御返事メール:お返事ありがとうございます。ちょっとだけ安心しました。
そういう事情だったとは、大いに納得です。
でも、とても興味深い話で、同じ医者でもヒゲジジイの身内には、世間のお医者さんたちよりも漢方知識は豊富なはずのその医師は、患者さんに漢方薬を要求されても、決して出さないそうです。専門家ではないからと実に謙虚です。
漢方の弁証論治がそれほど甘くないことをよく知っていればこそのことのようですが、そいう医師こそ、可能な部分から投与して、もっともっと習熟して欲しいものですが、謙虚過ぎるにもほどがあります(苦笑。
こちらも風邪の季節ですので、天津感冒片や涼解楽(いずれも銀翹散製剤ですが)、板藍茶や白花蛇舌草、配合比率の理想的な葛根湯製剤など異常な売れ行きを示していますが、すべて常連さんやお馴染みさんの常備薬です。異常に売れている割にはまだ誰も風邪を引いたという報告がないのです。
そんじょそこらの専門家よりも常連さんたちの知識は豊富です。皆さん予防がうまくなって、滅多に風邪を引かないし、引いても処置が早いので、すぐに治っているようです。
先生の地方では興味深い配合が目立つようですが、こちらでは過去の例では初期だけは葛根湯製剤に天津感冒片の適量で軽症のまま治っている人も一部におられますが、葛根湯製剤すら不要の人も多いようです。
葛根湯に適量の銀翹散製剤についても、こそこそと批判する中医学派もどきがおられますが、先生もヒゲジジイと同類ですね(笑。
杓子定規な教科書中医学の域から出れない人は縁なき衆生です。
2009年01月24日
先生は、インフルエンザに麻黄湯を使うことについて、反対なのですか?
posted by ヒゲジジイ at 00:27| 山口 ☔| 中医漢方薬学問答
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