2009年01月16日

焦りが強い人ほど却って・・・

 総じて焦りが強い人ほど漢方薬の反応が悪いように感じる。
 のみならず、こちらも追い立てられる気分にさせられて、判断に狂いが生じやすいから尚更である。

 それでなくとも繊細でデリケートな神経である(苦笑。

 追い立てられると35年の経験も無に等しい。
 内心はイライラさせられているのが正直なところである。

 既に様々なところで治らず、むしろ悪化した挙句に遠路はるばる来られたのだから、焦っても始まらないと観念してはどうかと思うのだが、直ぐに効果が出ようが出まいが、一喜一憂が激しくて付き合っておれないな〜〜という気分にもなろうというものだ。

 一時著効があっても、まだ不足する方剤が見つからないうちに効果が半減したところで前ほど効かなくなったと慌てふためいて、またまたこちらのデリケートな神経を逆なでする。

 もう、こんな神経を消耗する仕事なんてやめてしまおうかっ?!と些かヤケを起こしそうな気分になるのも、実際にはこんな時なのである。

 焦らずコツコツと頑張っておられる人達が大変多い中で、あんまり焦りの強い人が来られて、こちらの頭を混乱に陥れ、挙句の果てはネットで調べては様々な漢方処方を提示され続ければ、お好きにどうぞ、となってしまうだろう。

 といっても、総じて焦りの強い人は数ヶ月も続かないから、そのうち音信不通となるのが常ではあるが・・・。
 昨年だけでもそのように嵐のように去って行った人達が数人思い浮かぶのである。

posted by ヒゲジジイ at 01:36| 山口 ☀| 近況報告 | 更新情報をチェックする