年齢: 30歳〜39歳
簡単なご住所 : 九州地方
お問い合わせ内容 : 漢方薬でアトピーを治療するということは、具体的には胃腸を強くするということですか?もしくはIgEを下げるということですか?
御返事メール:「具体的」という言い方をすれば、アトピー性皮膚炎特有の症状、猛烈な痒みと赤みを消してしまうことです。付随する乾燥肌や滲出液の分泌も。すべてはこれに尽きます。
蛇足ながら、
これを行うためには漢方基礎理論⇒アトピー性皮膚炎と漢方基礎理論(中医漢方薬学) に基づく基本的な体質と、折々に変化する症状に応じた臨機応変の適切な配合を必要とします。
胃腸が強くて痩せの大食いが原因でアトピーをますます悪化させている人も多い現実がありますので(胃強脾弱=胃熱脾虚証の場合が多い)、そのような人達に胃腸を強くするつもりで朝鮮人参入りの六君子湯や補中益気湯などを服用すれば逆効果になることがあります。
このような人達の多くは、中医学的には胃熱を除去すると同時に脾虚を補強する必要があります。但し、こんな単純な方法だけで寛解する例は、軽症者に限られるようです。
要するに胃腸ばかりを論じてもあまりにも視野が狭過ぎます。
アトピーといっても中医漢方薬学的に観察すれば、個人差があまりにも大き過ぎます。
失礼ながら御質問内容があまりにシンプルすぎて、ご質問の主旨がピンと来ません。
2008年12月31日
アトピーに対する漢方基礎理論
posted by ヒゲジジイ at 19:08| 山口 ⛄| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病
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