2008年11月15日

病状に適した漢方薬の配合を手に入れるには・・・

性別 : 女性
年齢 : 30歳〜39歳
簡単なご住所 : 関西地方
お問い合わせ内容 : はじめまして。
 お忙しいところ申し訳ありません。私の症状が漢方で治るものかご判断をお願いしてもよろしいでしょうか?

 今現在、とある薬局から送ってもらって漢方を飲んでいます。一応、肝欝化火症ということで四逆散と強平胃食傷散を飲んでいます。8月末から飲み始めて殆ど切らすことなく飲んでいますが、体調がよくなったような面もあるような新たな症状が出てきたような感じでよくわからず不安な状態です。
 その不安を薬局に言いますと負荷(ストレス)がかかってるからではと言われています。

 最近東洋医学の名医を読みまして村田先生にみてもらいたい気持ちがあります。
 体調は4年程前から崩して1年程前よりさらに体調を崩しました。8月に退職をしていまは無職の状態です。

 8月末から漢方を飲み始めました。ためいきや感情の乱れや生理痛が酷く(チョコレート膿腫)胃痛、下痢があるということでその漢方だというなのですが、最近でも身体の冷えが部分的に強く、背中がこり、だるくしんどい時が多いのですが、微熱と目がショボショボする感じが不快な症状として加わった感じがしているのですが、このような症状も漢方で治すことも出来るのでしょうか?

 まずは、村田漢方堂薬局さんに行けばいいのかもしれませんが、遠く今の体調では不安もあります。お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。


お返事メール:服用されている漢方薬は肝気鬱結に対する四逆散と寒湿困脾に対する平胃散ですので、肝欝化火に対する方剤ではありません。

 それはともかく、その薬局には直接足を運んだことが何度かあって、その後の通信販売で購入されておられるのなら不自然ではありませんが、もしも一度も足を運ばずにメール相談や電話相談だけで購入されているとしたら、適切な方剤が得られないのは当然です。

 一定のレベルに達した疾患を漢方薬で治そうとされる場合、正確な弁証論治にもとずいた適切な方剤を選ぶことが必須ですので、一定の時間をかけた綿密詳細な漢方相談を必要とします。

 子宮内膜症による生理痛も激しいようですので、当然、婦人科系統の適切な方剤も必須となります。そのような配合の配慮がなされているわけではありませんので、四逆散と平胃散の併用くらいでは治らないのは当然だと思われます。

 いずれにせよ、足を運ぶことなく漢方薬を求められたのなら、滅多なことで適切な漢方薬を手に入れることは出来ないことでしょう。
 慢性疾患を克服するには、その方面が得意分野の漢方薬といえども、個別性にフィットした方剤が必要であるだけに、何度か足を運ぶ苦労無しには、そうそう簡単にはゆかないものです。
posted by ヒゲジジイ at 01:36| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする