2008年10月24日

様々な意味で、なんじゃこりゃ〜の漢方薬

おたより: 東海地方の美人女性薬剤師

 今日は、最近のこちらの様子のご報告です。
 ここ2週間ほど、柴胡桂枝湯が飛ぶように出てゆきます。
 こちらでは、少陽の病の方がとても多いです。

 通常、春先に多い症状ですが、今年の夏は暑くてクーラーで冷えた方も多く、かえってクーラーを使わないこの時期の方が、暖かい・・・つまり、冬から春へ向かってゆくような反応なのかもしれません。

 いずれにしても、通常陽〜陰へ入れ替わってゆく時期にあるせいか、体側部の病気がこちらでは多いです。
 すなわち、偏頭痛、耳鳴り、扁桃炎、耳下腺炎、三叉神経痛、肋間神経痛、坐骨神経痛・・・・など

 今日は、右耳に電気が走るような痛みが続き、痛くて眠れなかった方が来られました。

 病院で診ていただいたところ、神経痛だと言われ、ジヒデルゴット、ブルフェン、メチコバールが処方され、1週間飲んだが、全く変わらず、痛みで何もできない・・・・
と言うことでした。
 痛くてたまらず、こともあろうに湿布までしておられました。

 舌をみると、冷えと湿があります。
 昼間は暑いので、冷たい水分を摂りすぎていたところ、夜の寒さが手伝い、寒湿の邪が少陽の経絡を犯した・・・というふうに見て取れましたので、葛根湯+五苓散+柴胡桂枝湯を処方しました。

 薬局で飲んでいただき、温灸で耳を温めてから帰られたのですが、家に着いたころには痛みが全くなくなり
まさに”ナンジャコレ〜”だったようです。

 柴胡桂枝湯は、この時期、私も娘も好んで飲んでいます。
 朝、ちょっと寝冷えっぽく、体がだるく起きるのがしんどいようなとき、柴胡桂枝湯を煎じて飲むと、また一日働く気力がわきます。
 親子で体質が似ているようです。

 新型インフルエンザ対策も必要ですね・・・・。
先生のところは、まつ子先生が万全を期してご用意されているとのこと・・・・安心ですね。
 こちらは、からっけし準備していないです・・・すぐに食料も底をついて、真っ先に飢えるタイプかもしれません。

 最近では地震雲もよく出ており、何となく不気味です。

 先生のような腕はありませんし、バカチョンヘッポコカメラですが、屋根に上がって雲を撮りまくっています。(笑)


お返事メール:おたよりありがとうございます。
 柴胡桂枝湯もさることながら、当方では昨年来、加味逍遙散がやけに目立ちます。これほどありきりな処方を今年になって滅多矢鱈に販売する事態に驚いています。

 多くの人は保険漢方などで服用済みのものなのに、製剤が異なれば、これほどの違いが出るのかと驚愕しています。

 併用方剤の違いが大きく影響していることは当然のことながら、そのようなケースがあんまり続くと気味悪くなってきます。先日は難病の男性にも中心方剤として販売したほどですから・・・ストレスの多い時代とはいえ・・・ストレスと言えば、最近、こんなこともありました。

 アトピーで当方の漢方を利用されている男性が、胃の調子までよくなって喜んでおられたところ、もともと胃痛持ちだったのが、最近、再び繰り返すのでピロり菌検査でも受けるに進言し、同時に四逆散のエキス製剤を併用してもらったところ、中途半端な効き目で、やはり繰り返しています。
 検査にはなかなか行かれず、ストレスの多い職業の方だから、四逆散証に間違いないので、製剤の品質上の問題や濃度の問題も考えられるので、文字通りの「四逆散」の散剤とエキス剤を併用してもらったところ、劇的に効いて雲散霧消です。

 そのまま継続服用してもらっていますが、証が合っていても製剤の品質や製剤内容の問題は、本当に無視できない重要問題だとあらためて感じたものでした。

 ところで先生はナンと雲っ!
 雲をつかむようなと表現されるその雲が写真のターゲットですかっ!?
 趣味の世界というものは何とも不思議なものですね。

ヒゲジジイは一度狙った対象は、ハチでも蝶々でも、無駄打ち覚悟で数百枚はあらゆる角度から撮影せずにはおれません。裏庭でアカタテハを見つけた早朝には、数百枚を機関銃のように写しまくったものでした。

 雲は面白いものですか?
 雲の写真にはあまり興味は持てないのですが、惹かれる所はどのようはところか、いつかお教え願えればさいわいです。


【追記】 本日早朝の被写体は、五月を二倍する十月らしく五月蝿く五月蝿く喚き散らす ヒヨドリ 数百枚は撮りたいところだったが、数枚撮ったところで飛び去ってしまった。こちらの殺気が伝わり過ぎた。
posted by ヒゲジジイ at 15:21| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする