先日、ヒゲジジイが推奨している複数の漢方処方の製剤化実現の目途がたったとして来訪された某メーカーの研究開発部門の人が起源植物の異なる蒼朮と白朮の詳細な違いについての科学的な分析資料をお土産に持って来られた。
話は、蒼朮と白朮は厳密に区別しなければならないという当然の話題などからはじまって傷寒・金匱時代の人参についての問題点にも話が及んだ。
たとえば白虎加人参湯中の人参は、朝鮮人参を使用されたのでは不都合なことが多く、涼性の西洋人参が使用されるべきであろうが、傷寒論時代の人参は、党参であった可能性が有力ではないかなど、話題は尽きなかった。
日本でも、このように生薬原料の問題について、よく研究されているメーカーも存在するのである。
2008年09月25日
研究熱心な漢方メーカー(白朮と蒼朮の違い)
posted by ヒゲジジイ at 20:33| 山口 ☁| 間違いや問題の多い日本の漢方と漢方薬
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