2008年08月05日

アトピー性皮膚炎に合併するトビヒについて

性別 : 男性
年齢 : 30歳〜39歳
ご職業 : 会社員
簡単なご住所 :近畿地方
お問い合わせ内容 : 村田様いつも楽しくブログを読ませていただいてます。
 長年アトピーを患っており、色々治療法を試したのですが、やはり漢方しかないと思って、煎じ薬を飲んで治療をしています。

 質問なのですが、夏場にどうしてもとびひにかかり、なかなか治るのが遅いのです。抗生物質をもらいに別の皮膚科にいき、それと併用して漢方を飲んでいる状態なのですが、なかなかよくならずに困っています。

 処方があっていれば、抗生物質を飲まなくても漢方だけで治るものなのでしょうか?
 よろしければ、ご返答おねがいします。


お返事メール: たとえ漢方薬によってアトピーがかなり改善されている状態であっても、皮膚の抵抗力がしっかり養われていない段階においては、大人の場合でも思いがけずトビヒに感染してしまうことがありがちです。

 この場合は、トビヒに対する特別な漢方薬の配合が必要となりますので、手っ取り早くは西洋医学における抗生物質を利用して早く治療する方法も便利なはずです。
 つまり、たとえアトピーに対する漢方薬がよく奏功している場合でも、思いがけずトビヒに感染してしまう例は、時折、遭遇することですが、大人の場合では多くの場合、抗生物質を利用すれば短期間で治るので便利なはずです。

 トビヒやもちろん漢方薬でも十分に治療が可能ですが、アトピー性皮膚炎用の漢方薬とは別の漢方薬の併用が必要となり、その分、余計に経費がかかってしまうことでしょう。

 ただ、文面を拝見するとなかなかトビヒが治らないということですので、投与されている抗生物質が不適切な可能性が高く、また漢方薬のピントがまだしっかり合ってないためにアトピー性皮膚炎の改善レベルが遅過ぎるのか、あるいはその両者かもしれません。

 アトピーの病状がかなり改善されていれば、抗生物質の内服薬を用いなくとも、抗生物質軟膏のみで十分に治ることが多いはずです。
 当方の過去の経験では、漢方薬の中黄膏だけで簡単に治る例も珍しくありませんでした。
posted by ヒゲジジイ at 00:41| 山口 ☀| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする