2008年07月16日

漢方薬がせっかくシャープに奏効しても、彼等彼女等のその後の言動

(1)猛暑なのに、風邪でもないのに明らかな葛根湯証を呈している人が続く。職場のクーラーの影響が大きいのだろう。

 フラツキや眩暈が葛根湯単方で治るなんて信じないもいるだろうが、先日のブログでも報告した人は、薬局で服用して帰られて後は完全に症状が雲散霧消している。今度は残っている耳鳴を治して欲しいという希望である。

 香蘇散を追加しておいたが、今度ばかりは簡単には消えないだろうと引導を渡しておいたが、先日の来局当初の悲壮な風貌とは一転している。
 フラツキの「フ」の字も言われないのでこちらから訊いたほどである。
 一気に症状が雲散霧消したからといって、最初に来られた目的をお忘れかっ!? こういう低額な漢方薬で速効する人ほど態度がデカくなる場合がある。

 人間様はこのようにゲンキンなものですよっ。

 新人さんが毎日続いていると、安定した効果がなかなか出ずにうまく配合が決まらないとき、無い頭を振り絞って難行苦行することの多い毎日だが、速効すれば速効するでこんなことなら・・・こんな時こそやる気を喪失して、この仕事を放り出して逃亡してやろうかと本心で思うときである(苦笑。


(2)足に出来た湿疹がひどい色素沈着、何とかして欲しいと悲壮な訴えで、なかなか難航しそうだがと出した三種類がよく奏効して順調に経過して大いに喜ばれていたが・・・
 そのまま音信が途絶えたので忘れかけていたが、久しぶりにやって来て、三種類のうちの一種類だけを求める。
 他の二種類はネット上のお誘い販売サイトで同じ値段で購入しているから不要だという。この一種類だけがどうしてもネットでは見つけられなかったから二種類だけで続けていたが、やっぱり三種類の併用の方がよいようだと、当然のことをのたまう。

 当方では既にそれらの二種類ともにお誘い販売サイトよりも◎○以上販売価格を下げていたが、口が裂けても伝えなかった。
 逆ギブ・アンド・テイクのつもりである(苦笑。


(3)印環細胞癌によるスキルス胃癌が卵巣転移して手術後、腫瘍マーカーは最悪の状況を迎え、抗癌剤治療が裏目に出てますます上昇、意を決して当方の漢方薬類を利用されて以来、連戦連勝続きで腫瘍マーカーはおろか全身の精密検査も完璧に合格。

 ところが一年が経過したくらいで、もう服用量を2回に減らしてしまい、「いつごろ止めてもよいか?」との質問には「何をお考えかっ?」と問い質すほど。
 一生涯服用すべきで、今度再発や転移をした場合、同様な結果が得らるとは限らないですよっと説得する意欲は・・・もうない。

 すでに同じことを何度も回答したはずのものである。
  村田漢方堂薬局の為に買ってあげるのではない、ご自身の命の為に購入されているはずである。

 健康のありがたさ、適切な漢方薬を見つけ出す苦労、および漢方薬の恩恵を深く感じられている常連さんたちとは大違いの人達。

 ご自分の身体のことですから、最終的には自己責任で自己判断して下さい。説得する意欲はもうありません。