おたより:北陸地方の鍼灸師
今晩のブログ(注記:昨日のブログを指す)にありました、肺熱などの区別は触診などで判明するものでしょうかという事が書かれていましたので、私が知る範囲での鍼灸治療の判断を書かせていただきます。
確かに相当熟練してきますと手触りで判断つくようです。師匠が生前、胸を触りながら、局所から肺熱の処理をしていました。
しかし触診だけで断定はしていませんでした。
症状の訴えと合わせて、直に胸を触って確認しているという感じでした。
ただ、胸でもどこでも適当というわけではなく、特に強く感じるところに刺していました。
ただこの処置は局所的で、それと肺熱を処理するツボもセットでやっておりました。
私的にはいろいろな診断法で確実に裏付けした方がよいとかんがえています。
たまたま興味のある内容だったのでメールさせていただきました。
御返事メール:貴重な情報、ありがとうございます。
早速、近い将来のブログに転載させて頂きたく、宜しくお願い申し上げます。
【編集後記】 肺熱と肺陰虚が同居する辛夷清肺湯証の体質者が、折々に葛根湯証を呈する人に時々遭遇する。
理論的には一見有り得ないような現象が、現実にはそれほど珍しくもないのである。
つまり、肺熱肺陰虚の体質者でも外来因子により一時的に風寒束表を呈することがあり、逆に日頃から葛根湯証体質者が一時的な熱化により時々辛夷清肺湯証を呈することも珍しくない。
五臓六腑のそれぞれの寒熱に流動性が顕著な人から軽度な人まで、人によって様々であるのと同様である。
2008年06月30日
鍼灸師の熟練による肺熱の手触り
posted by ヒゲジジイ at 00:03| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答
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2008年06月29日
病人さん自身の「体感」を重視する中医漢方薬学
おたより:関東地方の内科医師
葛根湯と肺熱の関係を見抜く力に脱帽です!
おそらく肺熱の患者さんに葛根湯を使用すれば確実に悪化しまね。
また体の内部を中心とした処方をしていれば…表裏を司る処方である葛根湯の出番もあるのだと感じます。
また麦門冬のご指摘も素晴らしいです…自分が使った感覚では先生のご指摘の通りだと思います。
先生のことは凄いな〜と思っていますが…
ただ…「体を触らないでよく分かるな…」と感心しております。
こんな感覚を持つ自分は、まだまだ若輩者という証なんでしょうけど…。
もしご気分を害されたらお許し下さい。
次に温病の問題に移ります。
なんか…少陽がかんでいる太陽の様な感覚があります。この病態に太陽病の処方をすれば…少陽がに引っかかりながらも再度太陽病が出てくる可能性があると感じます。
ただ傷寒論の処方で行くと何度か処方を変えないといけないので…煩雑さは避けられません。このようなことからすれば…温病として扱うことも必要なのかも知れないと感じております。これはあくまで現段階での感想です。
次回薬草を購入するときは温病に必要な薬草なども揃えてみたいと考えています。
御返事メール: 老体には応える土曜日の仕事がようやく終わりました。月末ゆえ薬局店頭のみならず、電話やメールでも補充注文が殺到して閉店後も送り状発行にへとへとです。
薄利多売の漢方薬局ですから、安さと綿密な弁証論治が売り物ですっ!と宣伝を兼ねて・・・(ヒヒヒっ笑)
ネットでいくら安売りされても、それを上回る値下げでなんのそのっ!です。
お返事がこの時間まで遅れたのは、以上の事情によります。まだ虫の息です。牛黄や麝香を服用しても回復が遅れています。
麦門冬の話は拙著「求道と創造の漢方」にある柴朴湯加麦門冬のことだと思いますが、柴朴湯の強い燥性は、しばしば肺陰を損傷します。それゆえ、柴朴湯証があってもしばしば効果が不徹底です。麦門冬一味を加えるだけで即効というケースは日常茶飯事です。
利水剤を投与しても利水がまったくかからないときには、腎陰虧損を見逃していることが多いので、利水剤に六味丸系列の方剤を加えることで一気に利水がかかることも珍しくありません。
補気建中湯の場合は、腹水や胸水に有効ですが、この場合は肺陰虧損をサポートする麦門冬が重要な働きをしているように思われます。
> ただ…「体を触らないでよく分かるな…」
ということですが、仰るとおり薬剤師は医師のような診療行為である触診などはできませんが、適切な医薬品を提供する義務として、その人の病状に適した薬をアドバイスして、効果のある漢方薬を販売しないことには仕事になりません。
日本漢方なら腹診を重視するから医師でなければ不利だと思われるでしょうが、中医学では舌と脈が主体で、舌を見るだけなら触診にあたりません。
それよりも何よりも、中医漢方薬学の基本は、病気で苦しむご本人の具体的な「体感」こそ重要な弁証論治の材料です。根掘り葉掘りとこちらが納得いくまで、あらゆる方向から質問攻めにすれば、あらゆる重要な情報はたやすく得られるものです。
肺熱や胸部の痰熱を確認するくらい、いとも容易いものです。
「胸を冷やしたくなることはありませんかっ? 咳の発生源はどこですか? 咽喉ですか? それとも胸ですか?」
村田漢方堂薬局に御相談に来られる人たちの病状は、西洋医学のお医者様や保険漢方専門のお医者様が治療しても治らない人たちですから、一定の症状が明らかに持続しています。
観察力がある真剣・真面目な患者さんなら、上記のような質問に「はい、いつも胸が熱く感じます。胸のこの位置からムズムズっと咳き込みます」とすかさず答えられます。
要するに村田漢方堂薬局では質問攻めです。
ところでこの肺熱などの区別は触診などで判明するものでしょうか? 患者さんの体感や舌証を確認なしで、触診だけではむしろ分からないのではないかと思いますが、触診ではどのように診断されるのでしょうか? 是非、ご教示賜りたいものです。
温病の問題ですが、ご存知の通り、とりわけ呉鞠通著「温病条弁」などは、傷寒論では対処しきれない伝染病などを治療する方法として書かれたもので、しかも傷寒論医学を基礎に発展したものではありますが、異なる弁証体系を構築しています。
ですから温病は温病理論として傷寒論医学とは別の弁証体系として学習する必要があると思います。
傷寒論は六経弁証、温病学は三焦弁証や衛気営血弁証など。得るところは大きいと思います。
葛根湯と肺熱の関係を見抜く力に脱帽です!
おそらく肺熱の患者さんに葛根湯を使用すれば確実に悪化しまね。
また体の内部を中心とした処方をしていれば…表裏を司る処方である葛根湯の出番もあるのだと感じます。
また麦門冬のご指摘も素晴らしいです…自分が使った感覚では先生のご指摘の通りだと思います。
先生のことは凄いな〜と思っていますが…
ただ…「体を触らないでよく分かるな…」と感心しております。
こんな感覚を持つ自分は、まだまだ若輩者という証なんでしょうけど…。
もしご気分を害されたらお許し下さい。
次に温病の問題に移ります。
なんか…少陽がかんでいる太陽の様な感覚があります。この病態に太陽病の処方をすれば…少陽がに引っかかりながらも再度太陽病が出てくる可能性があると感じます。
ただ傷寒論の処方で行くと何度か処方を変えないといけないので…煩雑さは避けられません。このようなことからすれば…温病として扱うことも必要なのかも知れないと感じております。これはあくまで現段階での感想です。
次回薬草を購入するときは温病に必要な薬草なども揃えてみたいと考えています。
御返事メール: 老体には応える土曜日の仕事がようやく終わりました。月末ゆえ薬局店頭のみならず、電話やメールでも補充注文が殺到して閉店後も送り状発行にへとへとです。
薄利多売の漢方薬局ですから、安さと綿密な弁証論治が売り物ですっ!と宣伝を兼ねて・・・(ヒヒヒっ笑)
ネットでいくら安売りされても、それを上回る値下げでなんのそのっ!です。
お返事がこの時間まで遅れたのは、以上の事情によります。まだ虫の息です。牛黄や麝香を服用しても回復が遅れています。
麦門冬の話は拙著「求道と創造の漢方」にある柴朴湯加麦門冬のことだと思いますが、柴朴湯の強い燥性は、しばしば肺陰を損傷します。それゆえ、柴朴湯証があってもしばしば効果が不徹底です。麦門冬一味を加えるだけで即効というケースは日常茶飯事です。
利水剤を投与しても利水がまったくかからないときには、腎陰虧損を見逃していることが多いので、利水剤に六味丸系列の方剤を加えることで一気に利水がかかることも珍しくありません。
補気建中湯の場合は、腹水や胸水に有効ですが、この場合は肺陰虧損をサポートする麦門冬が重要な働きをしているように思われます。
> ただ…「体を触らないでよく分かるな…」
ということですが、仰るとおり薬剤師は医師のような診療行為である触診などはできませんが、適切な医薬品を提供する義務として、その人の病状に適した薬をアドバイスして、効果のある漢方薬を販売しないことには仕事になりません。
日本漢方なら腹診を重視するから医師でなければ不利だと思われるでしょうが、中医学では舌と脈が主体で、舌を見るだけなら触診にあたりません。
それよりも何よりも、中医漢方薬学の基本は、病気で苦しむご本人の具体的な「体感」こそ重要な弁証論治の材料です。根掘り葉掘りとこちらが納得いくまで、あらゆる方向から質問攻めにすれば、あらゆる重要な情報はたやすく得られるものです。
肺熱や胸部の痰熱を確認するくらい、いとも容易いものです。
「胸を冷やしたくなることはありませんかっ? 咳の発生源はどこですか? 咽喉ですか? それとも胸ですか?」
村田漢方堂薬局に御相談に来られる人たちの病状は、西洋医学のお医者様や保険漢方専門のお医者様が治療しても治らない人たちですから、一定の症状が明らかに持続しています。
観察力がある真剣・真面目な患者さんなら、上記のような質問に「はい、いつも胸が熱く感じます。胸のこの位置からムズムズっと咳き込みます」とすかさず答えられます。
要するに村田漢方堂薬局では質問攻めです。
ところでこの肺熱などの区別は触診などで判明するものでしょうか? 患者さんの体感や舌証を確認なしで、触診だけではむしろ分からないのではないかと思いますが、触診ではどのように診断されるのでしょうか? 是非、ご教示賜りたいものです。
温病の問題ですが、ご存知の通り、とりわけ呉鞠通著「温病条弁」などは、傷寒論では対処しきれない伝染病などを治療する方法として書かれたもので、しかも傷寒論医学を基礎に発展したものではありますが、異なる弁証体系を構築しています。
ですから温病は温病理論として傷寒論医学とは別の弁証体系として学習する必要があると思います。
傷寒論は六経弁証、温病学は三焦弁証や衛気営血弁証など。得るところは大きいと思います。
posted by ヒゲジジイ at 01:08| 山口 🌁| 日本漢方の情けない現状と限界
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2008年06月28日
食道癌の前癌ポリープが消えた話しと葛根湯を時々服用した方がよい人たちが多い現実のお話
諫早湾のギロチン問題などのテレビニュースを見ていると、我が日本国政府の血迷った行いの数々にむかっ腹が立って、食欲が無くなり、不眠の夜を過ごしそうだ。
ところで、昨日の下肢静脈瘤が治ったご家族の別の人が、6月に予定されていた食道癌の前癌ポリープの内視鏡による摘出術が免除されたとの電話を受けた。
まったく患部が見えないので、何か飲んでいましたか?という質問に、漢方薬類を云々とお答えしたところ、主治医は「それは明らかに漢方薬の効果だねっ」と言われたということだった。
手術を予定されて以後、当方の漢方薬類など様々な豪華メンバーを利用され続けた結果、見事にクリアしたのである。よくよく運のよいご家族である。
前置きはこれくらいにして、ヒゲジジイがボケないうちに(苦笑、昨日に続いて葛根湯の秘伝?の一部を公開しておきたい。(もうボケてるかもっ?)
上記の食道癌の前癌ポリープと葛根湯とは何の関係もないので念のため。
昨日は葛根湯を滅多なことでは服用すべきではない人たちの話しを少し取り上げたが、今回は、常用しないまでも、時々服用して急場を救ったほうがよい人の話を書く。
葛根湯は単なる風邪薬ではないことは常々、色々なところで書いてきたが、世の中ではいまだに単なる風邪薬、しかも気休め程度の漢方風邪薬くらいの認識しかないのは実に勿体ない話である。
首の真裏を軽く揉んでみて気持ちがよく、同時にその付近を温めるとなお気持ちがよい、というのが絶対条件である。
この条件さえ備えておれば、頭痛・肩こり、めまい、吐き気、関節痛、眼精疲労、耳鳴り、クーラー病、風邪の初期、おたふくかぜの初期などに使用できる。
但し、人間様の病気というのは、複雑な彼や彼女が多いように、単純な葛根湯証が純粋型で現れるケースばかりではないので、この条件があっても常用できるとは限らない。
ところが、幸いにも優れた製剤を使用すれば、かなりな即効が得られるので、症状が取れた時点で止めるとよい。だらだら続けると他臓の熱証を助長する場合があるので注意が必要である。
しかしながら、葛根湯証が常習化している場合は、他臓の熱証に対する方剤とともに併用してバランスを取れば常用することも可能であり、重症者の場合は、このような適切な他方剤との併用によってバランスの取れた配合を常用すべきケースも多々見られる。
だから昨日述べた肺熱や肺熱に肺陰虧損を伴うケースでも、一時的に使用する機会がないわけではないが、使用するにはもっとも慎重を要する。
肺は最も脆弱な臓器であり、中医学ではわざわざ肺は嬌臓(きょうぞう)で、寒に対しても熱に対しても敏感に反応し、さらには湿に対しても、また燥に対しても過敏に影響を受けるという弱点を強調している。
専門家なら意外に思うだろうが、黄連解毒湯を使用すべき人でも、折々に葛根湯証を呈する人が案外多いものである。釣藤散証が常習化しておりながらも、折々に葛根湯を必要とするケースも珍しくない。
寒熱を固定的に捉えていると、足元をすくわれる。
慢性疾患においてこそ、葛根湯証が常習化している人がとても多いことを長年の経験で断言できる。
これらの人たちは、漢方薬の配合の一角として、必ず葛根湯を常時併用するか、あるいは折々に併用するかのいずれかが必要であるが、この部分は葛根湯以外の方剤で代用ですることは絶対に不可能である。
但し、葛根湯製剤には様々な問題があり、長年の経験からは、葛根:麻黄:甘草の比率が重要で、必ず4:2:1であるべきだと信じている。
多くの製剤に見られる4:3:2や4:4:2の比率のものは、村田漢方堂薬局では絶対に使用しなり。
麻黄や甘草があまり多過ぎると、常用するには高血圧や心負担が心配である。(ところがこのような製剤ばかりが出回っている。)
こういう製剤の選択は、天然生薬から製造される非常にデリケートな医薬品であるから、決して蔑ろにできないはずである。
ところで、昨日の下肢静脈瘤が治ったご家族の別の人が、6月に予定されていた食道癌の前癌ポリープの内視鏡による摘出術が免除されたとの電話を受けた。
まったく患部が見えないので、何か飲んでいましたか?という質問に、漢方薬類を云々とお答えしたところ、主治医は「それは明らかに漢方薬の効果だねっ」と言われたということだった。
手術を予定されて以後、当方の漢方薬類など様々な豪華メンバーを利用され続けた結果、見事にクリアしたのである。よくよく運のよいご家族である。
前置きはこれくらいにして、ヒゲジジイがボケないうちに(苦笑、昨日に続いて葛根湯の秘伝?の一部を公開しておきたい。(もうボケてるかもっ?)
上記の食道癌の前癌ポリープと葛根湯とは何の関係もないので念のため。
昨日は葛根湯を滅多なことでは服用すべきではない人たちの話しを少し取り上げたが、今回は、常用しないまでも、時々服用して急場を救ったほうがよい人の話を書く。
葛根湯は単なる風邪薬ではないことは常々、色々なところで書いてきたが、世の中ではいまだに単なる風邪薬、しかも気休め程度の漢方風邪薬くらいの認識しかないのは実に勿体ない話である。
首の真裏を軽く揉んでみて気持ちがよく、同時にその付近を温めるとなお気持ちがよい、というのが絶対条件である。
この条件さえ備えておれば、頭痛・肩こり、めまい、吐き気、関節痛、眼精疲労、耳鳴り、クーラー病、風邪の初期、おたふくかぜの初期などに使用できる。
但し、人間様の病気というのは、複雑な彼や彼女が多いように、単純な葛根湯証が純粋型で現れるケースばかりではないので、この条件があっても常用できるとは限らない。
ところが、幸いにも優れた製剤を使用すれば、かなりな即効が得られるので、症状が取れた時点で止めるとよい。だらだら続けると他臓の熱証を助長する場合があるので注意が必要である。
しかしながら、葛根湯証が常習化している場合は、他臓の熱証に対する方剤とともに併用してバランスを取れば常用することも可能であり、重症者の場合は、このような適切な他方剤との併用によってバランスの取れた配合を常用すべきケースも多々見られる。
だから昨日述べた肺熱や肺熱に肺陰虧損を伴うケースでも、一時的に使用する機会がないわけではないが、使用するにはもっとも慎重を要する。
肺は最も脆弱な臓器であり、中医学ではわざわざ肺は嬌臓(きょうぞう)で、寒に対しても熱に対しても敏感に反応し、さらには湿に対しても、また燥に対しても過敏に影響を受けるという弱点を強調している。
専門家なら意外に思うだろうが、黄連解毒湯を使用すべき人でも、折々に葛根湯証を呈する人が案外多いものである。釣藤散証が常習化しておりながらも、折々に葛根湯を必要とするケースも珍しくない。
寒熱を固定的に捉えていると、足元をすくわれる。
慢性疾患においてこそ、葛根湯証が常習化している人がとても多いことを長年の経験で断言できる。
これらの人たちは、漢方薬の配合の一角として、必ず葛根湯を常時併用するか、あるいは折々に併用するかのいずれかが必要であるが、この部分は葛根湯以外の方剤で代用ですることは絶対に不可能である。
但し、葛根湯製剤には様々な問題があり、長年の経験からは、葛根:麻黄:甘草の比率が重要で、必ず4:2:1であるべきだと信じている。
多くの製剤に見られる4:3:2や4:4:2の比率のものは、村田漢方堂薬局では絶対に使用しなり。
麻黄や甘草があまり多過ぎると、常用するには高血圧や心負担が心配である。(ところがこのような製剤ばかりが出回っている。)
こういう製剤の選択は、天然生薬から製造される非常にデリケートな医薬品であるから、決して蔑ろにできないはずである。
posted by ヒゲジジイ at 00:18| 山口 ☁| 食道癌・進行した胃癌・ステージ4
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2008年06月27日
葛根湯を飲んではいけない人たちの話しと下肢静脈瘤が中草薬で消えたお話し
ジジイになって体力が無くなっていることをヒシヒシと感じる。木曜日からもうバテてしまった。昨夜は風呂から上がるとそのままボクチンと一緒にベットで寝込んでしまって早朝4時まで起きれなかった。
薬剤師は二人いても人員不足だから寝ているとき以外は仕事が山積み、せいぜい鬱憤をブログで晴らすしかない惨めさ(苦笑。
ところで相変わらず葛根湯を飲んではいけない人達が、医師の奨めで常用されていたり、素人判断で使用するなど、このために却って病状を少し悪くしているケースさえみられる。
といっても村田漢方堂薬局においては優れた配合比率の葛根湯製剤を適応証の人達にしばしば販売し、とんでもない病状が治って喜ばれることがサイサイである。
しかしながら世間一般の素人判断や病院から奨められる葛根湯の適応症が誤っていることが多いのである。
いわゆる熱証が主体の患者さんたちに風邪様の症状であれば何でも葛根湯という風潮が災いの元である。
幸いにも合成医薬品ほどの激しい副作用はないものの、全然適用が誤っていることが多く、むしろ飲むべきでない人が常用したり、愛用?されているケースが目立つのである。
とくに今月目立ったことは、小陥胸湯証の人や辛夷清肺湯証の人、銀翹散(天津感冒片など)が適応する人などが、村田漢方堂薬局に来るまで葛根湯を常用されているから、却って病状を治りにくくしているケースが目立った。
なかでも気管支炎喘息や慢性気管支炎の熱証で、肺熱を伴っている人達が目立つが、このような体質の人達にまで葛根湯が投与されるという世の中の漢方知識レベルだから、村田漢方堂薬局もまだまだ廃業できないのだろう。
ところで世の中は想定外のことが稀には起こるもので、不思議でならない現象を申し出られても困惑するばかりのことがある。
足の静脈瘤が悪化して手術の予定日が決まっていた女性が、以前、当方で販売していた清熱解毒消癰の中草薬「●●●●●」があったのを思い出し、手術まで必死で服用したら短期間で綺麗さっぱり消えてしまったというのである。
当然、手術は中止となり喜んでご報告されたが、どうして単味の中草薬だけで下肢静脈瘤が速効で消えたのか、清熱解毒消癰作用により消失したのは厳然たる事実である。
そのご家族の中には様々な難病が当方の漢方薬で治った実績があったので、鰯の頭も信心の類も薬効を増進したとしか考えようがないのである。
先日あったばかりの話であるが、喜ばしい話であっても理詰めで考えても単味の中草薬だけでそれほど効果があるとはっ!些か信じられないケースは、トウヘンボクなヒゲジジイにとってはあまり気持ちの良い話とは言えないのである(笑。
薬剤師は二人いても人員不足だから寝ているとき以外は仕事が山積み、せいぜい鬱憤をブログで晴らすしかない惨めさ(苦笑。
ところで相変わらず葛根湯を飲んではいけない人達が、医師の奨めで常用されていたり、素人判断で使用するなど、このために却って病状を少し悪くしているケースさえみられる。
といっても村田漢方堂薬局においては優れた配合比率の葛根湯製剤を適応証の人達にしばしば販売し、とんでもない病状が治って喜ばれることがサイサイである。
しかしながら世間一般の素人判断や病院から奨められる葛根湯の適応症が誤っていることが多いのである。
いわゆる熱証が主体の患者さんたちに風邪様の症状であれば何でも葛根湯という風潮が災いの元である。
幸いにも合成医薬品ほどの激しい副作用はないものの、全然適用が誤っていることが多く、むしろ飲むべきでない人が常用したり、愛用?されているケースが目立つのである。
とくに今月目立ったことは、小陥胸湯証の人や辛夷清肺湯証の人、銀翹散(天津感冒片など)が適応する人などが、村田漢方堂薬局に来るまで葛根湯を常用されているから、却って病状を治りにくくしているケースが目立った。
なかでも気管支炎喘息や慢性気管支炎の熱証で、肺熱を伴っている人達が目立つが、このような体質の人達にまで葛根湯が投与されるという世の中の漢方知識レベルだから、村田漢方堂薬局もまだまだ廃業できないのだろう。
ところで世の中は想定外のことが稀には起こるもので、不思議でならない現象を申し出られても困惑するばかりのことがある。
足の静脈瘤が悪化して手術の予定日が決まっていた女性が、以前、当方で販売していた清熱解毒消癰の中草薬「●●●●●」があったのを思い出し、手術まで必死で服用したら短期間で綺麗さっぱり消えてしまったというのである。
当然、手術は中止となり喜んでご報告されたが、どうして単味の中草薬だけで下肢静脈瘤が速効で消えたのか、清熱解毒消癰作用により消失したのは厳然たる事実である。
そのご家族の中には様々な難病が当方の漢方薬で治った実績があったので、鰯の頭も信心の類も薬効を増進したとしか考えようがないのである。
先日あったばかりの話であるが、喜ばしい話であっても理詰めで考えても単味の中草薬だけでそれほど効果があるとはっ!些か信じられないケースは、トウヘンボクなヒゲジジイにとってはあまり気持ちの良い話とは言えないのである(笑。
posted by ヒゲジジイ at 07:54| 山口 ☁| 下肢の疾患(下肢静脈瘤・深部静脈血栓・変形性膝関節症など)
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2008年06月26日
世代間の反響の違い
毎度のこととはいえ、昨日のヒゲジジイの鬱憤晴らしのブログ。
早速反響があったものの、世代間による反応の違いはとても興味深いものがある。
ヒゲジジイとは同世代の教養ある女性からは、補充注文のメールを頂いた最初のお言葉は
次は四十代の某内科医師からのお便りだが、ブログに転載は禁止されているので残念だが、頂いたメールのタイトルが
これ、かなり世代間に横たわる感性の違いかもしれないと単純に理解している。
ヒゲジジイは同世代でも、通常なら本音を言いたくても言えないところをその日の体調や気分次第では、ポロポロと口に出したり書いたりしてしまう(苦笑。
善人ぶったきれいごとばかりを並べ立てる偽善家には到底なれそうもないし、偽悪家というよりも完全に露悪家の方であろう。
このような毒舌家の薬局であっても、昨日も新人さんが3名来られた。
スタッフが少ない村田漢方堂薬局では、真面目な新人さんが3名連続すると、その他の再来者やメール連絡や追加注文の応対なども重なって疲労が倍加する日である。
あの毒舌があるからこそ、来られる人にも気合が入って、遊び半分やお気軽な相談者やクレーマーもどきが寄り付きにくくなっているのかもしれない。
それでも閉店後に電話の問い合わせに
「お宅には漢方薬がありますか?」
という頓珍漢な質問に、応対に出た受付嬢?が唖然とした声を出すのが遠くから聞こえた。
「どういう意味ですか〜〜〜?」
と受付嬢の怪訝な声。
「病名に合った漢方薬があるかと思って〜〜〜でも、もういいです」といわれて、電話は終わったそうだ(苦笑。
いつぞやのように噛み付かれないで済んでホッとした様子の受付嬢の年老いた姿。
これが世の中の現実である。
早速反響があったものの、世代間による反応の違いはとても興味深いものがある。
ヒゲジジイとは同世代の教養ある女性からは、補充注文のメールを頂いた最初のお言葉は
今朝のブログはまた毒舌が冴えていらっしゃいましたね。パソコンの前で大笑いしました。
私も似たようなことを(全然違う話ですが)体験して二度とあの人たちの相談には乗らないでおこうと,きのうからそのことが頭を離れないでいたので大笑いしてすっきりさせていただきました。
次は四十代の某内科医師からのお便りだが、ブログに転載は禁止されているので残念だが、頂いたメールのタイトルが
なんか嫌なことがあったんですか?ということで、ご心配のお言葉を頂いたのだった。
これ、かなり世代間に横たわる感性の違いかもしれないと単純に理解している。
ヒゲジジイは同世代でも、通常なら本音を言いたくても言えないところをその日の体調や気分次第では、ポロポロと口に出したり書いたりしてしまう(苦笑。
善人ぶったきれいごとばかりを並べ立てる偽善家には到底なれそうもないし、偽悪家というよりも完全に露悪家の方であろう。
このような毒舌家の薬局であっても、昨日も新人さんが3名来られた。
スタッフが少ない村田漢方堂薬局では、真面目な新人さんが3名連続すると、その他の再来者やメール連絡や追加注文の応対なども重なって疲労が倍加する日である。
あの毒舌があるからこそ、来られる人にも気合が入って、遊び半分やお気軽な相談者やクレーマーもどきが寄り付きにくくなっているのかもしれない。
それでも閉店後に電話の問い合わせに
「お宅には漢方薬がありますか?」
という頓珍漢な質問に、応対に出た受付嬢?が唖然とした声を出すのが遠くから聞こえた。
「どういう意味ですか〜〜〜?」
と受付嬢の怪訝な声。
「病名に合った漢方薬があるかと思って〜〜〜でも、もういいです」といわれて、電話は終わったそうだ(苦笑。
いつぞやのように噛み付かれないで済んでホッとした様子の受付嬢の年老いた姿。
これが世の中の現実である。
posted by ヒゲジジイ at 00:23| 山口 ☁| 近況報告
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2008年06月25日
薬局店頭での相談業務は御相談者が医療関係者の場合は徒労が多い
最近、各種の膠原病で驚くほどの速効例が続いて気分がよい。全身性エリテマトーデスなど三種合併の膠原病などでも僅か一方剤で即効があったのには予定通りとはいえ最上級の快感であり、シェーグレン症候群でも僅かニ方剤。
ステロイド投与を受ける寸前で来られた人は、一度の配合では効果が出ずにあきらめてステロイド投与を受け、漢方薬治療を断念された惜しいケースもあった。
しかしながら、最悪の状態になる前に来られる人の多くは、上記のような比較的即効が出せるのがこれまでの実績である。
デリケートさでは天下一品のアトピーでは、予告なしにやって来られた真剣勝負の人達の多くが、初期の頻繁な微調整と繰り返しの実験の成果が上がって順調にステロイド離脱が間近の雰囲気・・・でも油断がならない。
近隣の通える人は断然有利だが遠方の人でもメールの表現力一つが勝負である。表現力と積極性があれば、近隣の人達と同様の効果が見込まれるのだが・・・。
アトピーでは少なくとも3〜4製剤、多い場合は7種類を超えるので月額に換算すれば2〜3万円になることは全然珍しくない。それ以上のことも再々である。それでも真面目に頑張ってくれればキチンと寛解するから千客万来である(苦笑。
それでも薬味を数えると荊芥連翹湯(けいがいれんぎょとう)の17味を超えることは滅多にないのだからこれまた不思議であろう(地竜など単味生薬も多いから)。
経費面では先の膠原病の人達のほうが負担がはるかに少ないのも不思議かも。
奇妙な自慢はともかく、タイトルの問題について、
薬局店頭における医療関係者の漢方相談を今後はなるべく受け入れないことにしたいと思う。メールでのご相談だけなら、ブログにも利用できるのでギブ・アンド・テイクで割り切れる。
医療関係者をお断りするというのは、あくまで本業の薬局店頭における相談業務の話である。つまり直接的な飯の種である。
薬局店頭でどんなに長時間になろうとも相談料を取らない代わりに漢方薬を購入してもらうことで生計を立てている(笑。
それゆえ、初回のみならず引き続き漢方薬を購入してもらわないことには慈善事業ではあるまいに、その後は相談だけはさせてもらうが、薬は自分らで調達するというのでは話にならない。
一度薬を購入したら免罪符とばかりに、あとは相談だけで薬は地元(あるいはネット?)で調達するという不届き者の図々しさは現代社会の象徴である。
当然のことながら、こちらはいっぺんでやる気を喪失。中古の頭脳はピタリと活動を停止しても当然だろう。
一体、あのデリカシーに欠ける図々しさは何なのだろう?
医療関係者の漢方相談は初回の相談だけで永久に無音のこともあるので、安易に漢方相談を引き受けないほうが無難なのである。
長時間、へとへとになるまで親身になってあげた後の空しい徒労感ばかりが残る。こちらが真剣であるのに反比例して相手はお気楽だったことが後で判明することも多い。
もちろん多くの例外があり、県外から熱心に通われてハラハラするほど真面目で義理堅い人なども多いが、それでもやはりこれまでの半数はお断りすべきケースであったと反省している。
徒労感を味合わされるケースが最も多いのが医療関係者であるので、だからこそ医療関係者は相対的に治りにくいことになるのであろう。
また、各メーカーさんを通じて、お話が聞きたいから伺ってよいだろうか?という同業者の申し入れも後を絶たないが、東海地方の女性薬剤師のような美人の女性ならともかく、同業の青臭い男共に会って何が楽しいことがあろうかっ!?
最後に、このブログを読まれた一部の人が、もしかして自分のことが書かれているのではないかと不安に思われたら、それは誤解かもしれないし、当たっているかもしれないし、でも特定の人を指していっているつもりはないので、堪え性の無いヒゲジジイが、いつものようにブログに鬱憤晴らしをしているだけである。
要するに、軽い気持ちなら医療関係者は、来ないで欲しいということです。こちらは慈善事業ではないのだから・・・(苦笑。
まあ〜一般の人でも遠方から泊りがけでやって来るというのに、薬は無理に出してもらわなくてよいから、話だけでも聞かせて欲しいとか、聞いて欲しいとか、実に馬鹿げた申し出をする人も後を絶たないので、デリカシーの無い一部の医療関係者と大同小異ではありますが・・・いつの時代にも図々しい輩というのはいますからね〜〜〜っ。
ヒゲジジイのように実名で本音を吐ける人間も奇特であろうと自負していますが、どうやら他人さんから見ても相当な変人に見えるし、また本当に変人らしいですな〜〜〜っ。
ステロイド投与を受ける寸前で来られた人は、一度の配合では効果が出ずにあきらめてステロイド投与を受け、漢方薬治療を断念された惜しいケースもあった。
しかしながら、最悪の状態になる前に来られる人の多くは、上記のような比較的即効が出せるのがこれまでの実績である。
デリケートさでは天下一品のアトピーでは、予告なしにやって来られた真剣勝負の人達の多くが、初期の頻繁な微調整と繰り返しの実験の成果が上がって順調にステロイド離脱が間近の雰囲気・・・でも油断がならない。
近隣の通える人は断然有利だが遠方の人でもメールの表現力一つが勝負である。表現力と積極性があれば、近隣の人達と同様の効果が見込まれるのだが・・・。
アトピーでは少なくとも3〜4製剤、多い場合は7種類を超えるので月額に換算すれば2〜3万円になることは全然珍しくない。それ以上のことも再々である。それでも真面目に頑張ってくれればキチンと寛解するから千客万来である(苦笑。
それでも薬味を数えると荊芥連翹湯(けいがいれんぎょとう)の17味を超えることは滅多にないのだからこれまた不思議であろう(地竜など単味生薬も多いから)。
経費面では先の膠原病の人達のほうが負担がはるかに少ないのも不思議かも。
奇妙な自慢はともかく、タイトルの問題について、
薬局店頭における医療関係者の漢方相談を今後はなるべく受け入れないことにしたいと思う。メールでのご相談だけなら、ブログにも利用できるのでギブ・アンド・テイクで割り切れる。
医療関係者をお断りするというのは、あくまで本業の薬局店頭における相談業務の話である。つまり直接的な飯の種である。
薬局店頭でどんなに長時間になろうとも相談料を取らない代わりに漢方薬を購入してもらうことで生計を立てている(笑。
それゆえ、初回のみならず引き続き漢方薬を購入してもらわないことには慈善事業ではあるまいに、その後は相談だけはさせてもらうが、薬は自分らで調達するというのでは話にならない。
一度薬を購入したら免罪符とばかりに、あとは相談だけで薬は地元(あるいはネット?)で調達するという不届き者の図々しさは現代社会の象徴である。
当然のことながら、こちらはいっぺんでやる気を喪失。中古の頭脳はピタリと活動を停止しても当然だろう。
一体、あのデリカシーに欠ける図々しさは何なのだろう?
医療関係者の漢方相談は初回の相談だけで永久に無音のこともあるので、安易に漢方相談を引き受けないほうが無難なのである。
長時間、へとへとになるまで親身になってあげた後の空しい徒労感ばかりが残る。こちらが真剣であるのに反比例して相手はお気楽だったことが後で判明することも多い。
もちろん多くの例外があり、県外から熱心に通われてハラハラするほど真面目で義理堅い人なども多いが、それでもやはりこれまでの半数はお断りすべきケースであったと反省している。
徒労感を味合わされるケースが最も多いのが医療関係者であるので、だからこそ医療関係者は相対的に治りにくいことになるのであろう。
また、各メーカーさんを通じて、お話が聞きたいから伺ってよいだろうか?という同業者の申し入れも後を絶たないが、東海地方の女性薬剤師のような美人の女性ならともかく、同業の青臭い男共に会って何が楽しいことがあろうかっ!?
最後に、このブログを読まれた一部の人が、もしかして自分のことが書かれているのではないかと不安に思われたら、それは誤解かもしれないし、当たっているかもしれないし、でも特定の人を指していっているつもりはないので、堪え性の無いヒゲジジイが、いつものようにブログに鬱憤晴らしをしているだけである。
要するに、軽い気持ちなら医療関係者は、来ないで欲しいということです。こちらは慈善事業ではないのだから・・・(苦笑。
まあ〜一般の人でも遠方から泊りがけでやって来るというのに、薬は無理に出してもらわなくてよいから、話だけでも聞かせて欲しいとか、聞いて欲しいとか、実に馬鹿げた申し出をする人も後を絶たないので、デリカシーの無い一部の医療関係者と大同小異ではありますが・・・いつの時代にも図々しい輩というのはいますからね〜〜〜っ。
ヒゲジジイのように実名で本音を吐ける人間も奇特であろうと自負していますが、どうやら他人さんから見ても相当な変人に見えるし、また本当に変人らしいですな〜〜〜っ。
posted by ヒゲジジイ at 00:01| 山口 ☁| 各種膠原病や関節リウマチやシェーグレン症候群など
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2008年06月24日
漢方医学の聖典「傷寒論」には理論構成が書かれなかった真の理由
おたより: 関東地方の内科医師
独り言です。
黄耆と言えば…表血を巡らす感じ?
加えて腎臓が後腹膜にあり表裏の中間の実質臓器。
とすれば…虚血により起きる腎不全には可で…
充血によるものは不可?
または全く逆かもしれない…。
早く本を書け!とか言われそうな?(笑
Good Night ! (-。_)。。o〇
御返事メール:たとえ先生の独り言でも意味深長な内容ですので、今回ばかりは強引に(笑)ブログに転載させて頂きますっ!
早く本を出版されるべきですっ!!!!!!!!!!!!!!!!!
(追記:黄耆の補気作用は実質的な補血をもたらす。それゆえ虚血により生じる腎不全に有効でも、充血によるものは不可では?とされる推測は妥当かもしれない。)
折り返し酔っ払い先生から頂いたメール:
梅酒で良い気分で〜す。(^^)v
ん〜傷寒論って不思議な本なんですよね。
張仲景先生は何を思って…あんな構成にしたんでしょうかねぇ〜?
あれだけの本を書く人なのに何で中身の理論構成を書かないのかなぁ〜?
書こう思えば書くだけの力はあるのに何ででしょうねぇ〜?
何かの思惑があるような…。
自分に取っては傷寒論の最大の不思議を感じる場所なんですねぇ〜。
とても不思議…。張仲景先生は何を考えたんでしょうねぇ〜?
酔っぱらいの戯言でしたぁ!
単なる酔っぱらいですから…気にしないで下さいねぇ〜(笑
村田先生、眠れなくなったりして…(笑
ヒゲジジイの的確な御返事メール: 傷寒論医学は異病同治のお手本です。
それ以上に深く考えないようにしています。
それ以上のことは傷寒論を研究される学者さんたちにお任せします。学者さんの真似をいつまでもしていたら、老い先短いジジイには、目前に迫っている日々の仕事に支障を来たします(苦笑。
実はですね〜〜〜、どうして張仲景さんが理論を書かなかったかというと、実際のところは、木簡にする資材が足らなかったからなのです。
ご存じなかったでしょう〜〜〜〜(笑。
折り返し頂いたメール:さすが先生!
>木簡にする資材が足らなかったからなのです。
なるほど〜!(^o^)/ハーイ
如何に理論的な解析が出来ても臨床とは離れていますものね…。 理論解析をして思うことは…今の人達が病気の本質を知る必要があったんだろうか?
病気と闘って泣いているのが人の姿として自然なのではないか?
とか考えてしまいます…。
また、理論的な背景が書かれていたら傷寒論は今に残らなかったのでは…と感じます。
明日はお休みで…クーラーが壊れたので秋葉原で買ってきますね。
酔っぱらいにお付き合い頂き有り難うございました。
感謝しております。お休みなさい。
独り言です。
黄耆と言えば…表血を巡らす感じ?
加えて腎臓が後腹膜にあり表裏の中間の実質臓器。
とすれば…虚血により起きる腎不全には可で…
充血によるものは不可?
または全く逆かもしれない…。
早く本を書け!とか言われそうな?(笑
Good Night ! (-。_)。。o〇
御返事メール:たとえ先生の独り言でも意味深長な内容ですので、今回ばかりは強引に(笑)ブログに転載させて頂きますっ!
早く本を出版されるべきですっ!!!!!!!!!!!!!!!!!
(追記:黄耆の補気作用は実質的な補血をもたらす。それゆえ虚血により生じる腎不全に有効でも、充血によるものは不可では?とされる推測は妥当かもしれない。)
折り返し酔っ払い先生から頂いたメール:
梅酒で良い気分で〜す。(^^)v
ん〜傷寒論って不思議な本なんですよね。
張仲景先生は何を思って…あんな構成にしたんでしょうかねぇ〜?
あれだけの本を書く人なのに何で中身の理論構成を書かないのかなぁ〜?
書こう思えば書くだけの力はあるのに何ででしょうねぇ〜?
何かの思惑があるような…。
自分に取っては傷寒論の最大の不思議を感じる場所なんですねぇ〜。
とても不思議…。張仲景先生は何を考えたんでしょうねぇ〜?
酔っぱらいの戯言でしたぁ!
単なる酔っぱらいですから…気にしないで下さいねぇ〜(笑
村田先生、眠れなくなったりして…(笑
ヒゲジジイの的確な御返事メール: 傷寒論医学は異病同治のお手本です。
それ以上に深く考えないようにしています。
それ以上のことは傷寒論を研究される学者さんたちにお任せします。学者さんの真似をいつまでもしていたら、老い先短いジジイには、目前に迫っている日々の仕事に支障を来たします(苦笑。
実はですね〜〜〜、どうして張仲景さんが理論を書かなかったかというと、実際のところは、木簡にする資材が足らなかったからなのです。
ご存じなかったでしょう〜〜〜〜(笑。
折り返し頂いたメール:さすが先生!
>木簡にする資材が足らなかったからなのです。
なるほど〜!(^o^)/ハーイ
如何に理論的な解析が出来ても臨床とは離れていますものね…。 理論解析をして思うことは…今の人達が病気の本質を知る必要があったんだろうか?
病気と闘って泣いているのが人の姿として自然なのではないか?
とか考えてしまいます…。
また、理論的な背景が書かれていたら傷寒論は今に残らなかったのでは…と感じます。
明日はお休みで…クーラーが壊れたので秋葉原で買ってきますね。
酔っぱらいにお付き合い頂き有り難うございました。
感謝しております。お休みなさい。
posted by ヒゲジジイ at 00:00| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答
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2008年06月23日
腎機能低下(慢性腎不全)に対する中医漢方薬学
ご質問者:東海地方の内科医師
いつも有益なご助言を頂くことができ、感謝しています。
今日は二点ご教示ください。先ず一件めです。●●●●に関してです。年齢的なこともあると思いますが(7?歳)、眼が見難いと言っております。
白内障もありますのである程度は仕方がないのでしょうが。今年の2月ごろにもやはり見えにくいといって眼科に受診しましたが、視力自体はさほど悪くなかったようです。
そして、当時ちょっと気力と申しましょうか、意欲といったらいいのか微妙ですが、気分的に優れないといっていました。
以前に抑肝散加陳皮半夏を飲む機会がありまして(イライラしたときに)、随分調子が良く美味しく服薬できたそうでしたので、本人が一日3包(エキス剤)服薬したところ随分調子がよくなって眼の見え方も改善したといっていました。
そして、杞菊妙見丸はなにやら気分がいいそうです。夫との間柄とか娘のことやらでストレスは尽きないようではあります。
いつもながらに情報量が少ないなかでのご相談で恐縮です。
二件目ですが、腎機能が低下している方への漢方に関してです。
近隣の結構漢方で有名な先生がある雑誌のなかで黄耆(オウギ)が腎機能を改善する作用があり、それも単味でかなり大量を煎じて投与すると良い、と論じておられ、一般的に単味からニ味にこだわっているそうです(多くても六味までだそうで、それ以上は無駄であるとはっきりおっしゃっています)。
個人的には、煎じぐすりを処方する予定はなく(いまのところ、エキス製剤の組み合わせで十分のようです)当クリニックとしては考慮外です。
また、村田さんにご助言いただき、中医漢方薬学的に処方させていただいて、患者さんにも一定の手ごたえを感じていますので、さらに精進して行きたいと思っています。
愚問かもしれませんが、黄耆の腎機能改善作用についての見解を教えていただければ幸いです。
お返事メール:
http://m-kanpo.ftw.jp/u37512.html#727(平成17年07月27日の日録)このように現在は休眠中のサイトでも平成17年に取り上げています。
(追記:衛益顆粒=玉屏風散製剤などの利用価値も多く、H24年現在は気虚が明らかな慢性腎不全患者さんに重要な併用方剤として併用することで、明らかな効果を発揮している。)
腎不全患者さんには黄膩苔を認めることが多いので、高濃度の茵陳蒿湯を必要とすることが多く、六味丸系列の方剤とともに必要に応じて衛益顆粒(玉屏風散製剤)や補中益気丸などの脾肺気虚を救う方剤に、尿素窒素(BUN)を積極的に下げるためには大黄の粉末(煎じては無意味)を併用する従来の考え方で、透析を免れた人が現在も何年にも亘って服用し続けておられます。(一生続けるべきだと考えていますが・・・)
週二回の透析が三回に増えそうで、三回になると会社を辞めざるを得ないという切羽詰った男性でも、この方法で週二回の透析で維持できる状態が少なくとも五年以上続いています。
黄耆の大量使用は、今後、透析寸前の患者さんに遭遇する機会があれば上記の通常の弁証論治に加えてみるべきか、と考えています。
(追記: 過去に二例ほどビクとも反応せずに困惑した苦い経験があるものの、その後は上記のような基本的な弁証論治に薬用量を十分に使用することなどの工夫で、多くの人が透析を免れている。
今後、もしも十分な改善効果が得られないケースに遭遇すれば黄耆を大量に追加してみる方法を試みるべきかと考えている。但し、上記の方法で今のところは十分に通用している。)
●●様の眼につきましては、より効果を挙げるために、一度、杞菊地黄丸系列の方剤をイスクラ製の杞菊地黄丸に切り替えてみては如何でしょうか?
時にメーカー間の薬効の違いや相性の違いは驚くべきほどで、たとえば最近も医療用のツムラ五苓散と、当方で自信のある某メーカーの五苓散の効果の違いを偶然比較する機会があり、歴然とした差異が出ているようです。
やはり蒼朮(ソウジュツ)と白朮(ビャクジュツ)の問題は小さくないように思います。
いつも有益なご助言を頂くことができ、感謝しています。
今日は二点ご教示ください。先ず一件めです。●●●●に関してです。年齢的なこともあると思いますが(7?歳)、眼が見難いと言っております。
白内障もありますのである程度は仕方がないのでしょうが。今年の2月ごろにもやはり見えにくいといって眼科に受診しましたが、視力自体はさほど悪くなかったようです。
そして、当時ちょっと気力と申しましょうか、意欲といったらいいのか微妙ですが、気分的に優れないといっていました。
以前に抑肝散加陳皮半夏を飲む機会がありまして(イライラしたときに)、随分調子が良く美味しく服薬できたそうでしたので、本人が一日3包(エキス剤)服薬したところ随分調子がよくなって眼の見え方も改善したといっていました。
そして、杞菊妙見丸はなにやら気分がいいそうです。夫との間柄とか娘のことやらでストレスは尽きないようではあります。
いつもながらに情報量が少ないなかでのご相談で恐縮です。
二件目ですが、腎機能が低下している方への漢方に関してです。
近隣の結構漢方で有名な先生がある雑誌のなかで黄耆(オウギ)が腎機能を改善する作用があり、それも単味でかなり大量を煎じて投与すると良い、と論じておられ、一般的に単味からニ味にこだわっているそうです(多くても六味までだそうで、それ以上は無駄であるとはっきりおっしゃっています)。
個人的には、煎じぐすりを処方する予定はなく(いまのところ、エキス製剤の組み合わせで十分のようです)当クリニックとしては考慮外です。
また、村田さんにご助言いただき、中医漢方薬学的に処方させていただいて、患者さんにも一定の手ごたえを感じていますので、さらに精進して行きたいと思っています。
愚問かもしれませんが、黄耆の腎機能改善作用についての見解を教えていただければ幸いです。
お返事メール:
http://m-kanpo.ftw.jp/u37512.html#727(平成17年07月27日の日録)このように現在は休眠中のサイトでも平成17年に取り上げています。
7月27日(水曜日)先ほど送られてきたばかりの東亜医学協会⇒●発行『漢方の臨床』誌7月号に、春日井市の灰本医師の注目すべき論文!ただ、小生の薬局では、やはり従来どおりの弁証論治で、クレアチニンや尿素窒素が異常に高くて透析寸前でもない限りは、従来どおり、クレアチニンや尿素窒素を正常化できているので、この記事を常に意識しながらも現実には黄耆の大量使用はまだ行ったことがありません。
それにしても、昨日の写真、クッキリとよく撮れてるよ!(あまり残しておくと場取り過ぎ、重過ぎるので、いずれば撤去しなければなるまい)
まっ!それはともかく、朝鮮人参の「代用品」とされる党参の有用性を書くつもりが、上記の通りである。
灰本先生の「慢性腎不全における黄耆の血清クレアチニン低下作用」と題された御高説、今後、相当な反響を呼びそうである!
ヒゲ薬剤師の薬局でも、黄耆の配合された補中益気丸・六味丸・インチンコウ湯加減方の製剤の組み合わせで、クレアチニンも尿素窒素も、急速に改善している患者さんがあるものの、過去には慢性腎不全の漢方治療の難しさを、痛いほど味わっている。
それゆえ、かなりな朗報となりうる内容豊富な、注目すべき臨床実践の成果が、かなり詳細に報告されておられるので、欣喜雀躍したほどである!
キーポイントは、黄耆の使用分量にも関連性がありそうだ。
これに弁証論治が加われば、相当に威力を発揮しそうに思われる。
(追記:衛益顆粒=玉屏風散製剤などの利用価値も多く、H24年現在は気虚が明らかな慢性腎不全患者さんに重要な併用方剤として併用することで、明らかな効果を発揮している。)
腎不全患者さんには黄膩苔を認めることが多いので、高濃度の茵陳蒿湯を必要とすることが多く、六味丸系列の方剤とともに必要に応じて衛益顆粒(玉屏風散製剤)や補中益気丸などの脾肺気虚を救う方剤に、尿素窒素(BUN)を積極的に下げるためには大黄の粉末(煎じては無意味)を併用する従来の考え方で、透析を免れた人が現在も何年にも亘って服用し続けておられます。(一生続けるべきだと考えていますが・・・)
週二回の透析が三回に増えそうで、三回になると会社を辞めざるを得ないという切羽詰った男性でも、この方法で週二回の透析で維持できる状態が少なくとも五年以上続いています。
黄耆の大量使用は、今後、透析寸前の患者さんに遭遇する機会があれば上記の通常の弁証論治に加えてみるべきか、と考えています。
(追記: 過去に二例ほどビクとも反応せずに困惑した苦い経験があるものの、その後は上記のような基本的な弁証論治に薬用量を十分に使用することなどの工夫で、多くの人が透析を免れている。
今後、もしも十分な改善効果が得られないケースに遭遇すれば黄耆を大量に追加してみる方法を試みるべきかと考えている。但し、上記の方法で今のところは十分に通用している。)
●●様の眼につきましては、より効果を挙げるために、一度、杞菊地黄丸系列の方剤をイスクラ製の杞菊地黄丸に切り替えてみては如何でしょうか?
時にメーカー間の薬効の違いや相性の違いは驚くべきほどで、たとえば最近も医療用のツムラ五苓散と、当方で自信のある某メーカーの五苓散の効果の違いを偶然比較する機会があり、歴然とした差異が出ているようです。
やはり蒼朮(ソウジュツ)と白朮(ビャクジュツ)の問題は小さくないように思います。
posted by ヒゲジジイ at 20:55| 山口 ☁| 腎盂腎炎やネフローゼ、慢性腎炎および腎機能低下や腎不全
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2008年06月22日
脊柱管狭窄症の中医漢方薬学的考え方
ご質問者: 北陸地方の鍼灸師
最近、脊柱管狭窄症の患者さんを診ることが多いのですが、訴える症状の中で、痛む場所がその時によって違う(ただし腰から下の部位で)ということを共通して訴えられることが多いのですが、それだけをとらえれば行痺のようにも思えるのですが、季節的な事や、天候が悪くなると痛みが激しくなるということからすれば着痺とも考えられると思うのですが、もちろん瘀血(オケツ)の存在は外せないでしょうが、先生の経験などご教授をいただければ幸いです。
私は薬は、使えませんが、薬から帰経や臓腑弁証が分かれば、該当の臓腑がわりだせますので参考になります。
鍼灸は薬ほど細かく証をたてません。最近の中医学系の鍼灸は薬と同じように証をたて、それを最終的には臓腑弁証に転換していくのですが、かっといって日本の経絡治療と言われるものは余りにも貧弱すぎて、少し複雑な病気になると全然太刀打ちできない気がしているのですが…
私が行う治療は、先生が書かれております、陳潮祖教授の理論と大変似ているというか、本来理論的には一緒になってきてとうぜんなのでしょうが…
そういうことからも先生の話は大変理解しやすいのですが、時々質問者の中から鍼灸の話が出ますが、どうも基本的用語の概念とかが先生とあっているのか疑問に思うこともあるのですが、なんせ鍼灸業界もやけくそが多いのでちょっと困っています(苦笑)
質問とは違う事をかいてしまいましたがご指導お願いいたします。
お返事メール:病名だけで弁証するのは不可能ですが、すくなくとも「通ぜざれば痛む」はあまりにも有名な中医学基礎ですが、陳潮祖先生の指摘する「通」という至上命題からは、脊柱管狭窄症という病名からも示されるとおり、気血津液の疎通がメインになることは当然だと思います。
そして個人個人により、同じ病名でも現れる症候は微妙にことなるのですが、共通するところは痺証であることは間違いないにしても、個人個人によって着痺の要素が強かったり、行痺の要素が強かったりなどですので、痺証の分類にあまり拘泥する意味は乏しいと思います。
むしろこれに伴う「間欠跛行(かんけつはこう)」には、腎虚を伴っていることが多いので、風寒湿あるいは風寒湿の熱化や、これにともなう瘀血や腎虚を個別的に細かく弁証する必要があると思います。
中医学の教科書には大きな欠点もあり、どうしても同病異治はよいとしても、その異治の分類がクリアカットな分類で、初学者に理解しやすい方便が、却ってそれに縛られて応用力を養成するのを阻んでしまう傾向があるように思います。
脊柱管狭窄症は、大事な病名は病名として参考にしながらも、個人個人の特殊性に対する弁証論治こそ重要で、パターン化してひとくくりには出来ないと思います。
折り返し頂いたメール:大変貴重なお話ありがとうございます。
先生がおっしゃられる、
>間欠跛行(かんけつはこう)」には、腎虚を伴っていることが
>多いので、風寒湿あるいは風寒湿の熱化や、これにともなう瘀血や腎虚を個別的に細かく弁証する必要があると思います
の部分が教科書では出てこないので大変参考になります。
もう少し具体的な症状から弁証しないといけないとわかってはいるのですが…まだまだ未熟者です。
あと後半にも書かれてましたが、
>異治の分類がクリアカットな分類で、初学者に理解しやすい方
>便が、却ってそれに縛られて応用力を養成するのを阻んでしまう傾向があるよう
は本当にその通りだと思います。
お疲れのところありがとうございました。
最近、脊柱管狭窄症の患者さんを診ることが多いのですが、訴える症状の中で、痛む場所がその時によって違う(ただし腰から下の部位で)ということを共通して訴えられることが多いのですが、それだけをとらえれば行痺のようにも思えるのですが、季節的な事や、天候が悪くなると痛みが激しくなるということからすれば着痺とも考えられると思うのですが、もちろん瘀血(オケツ)の存在は外せないでしょうが、先生の経験などご教授をいただければ幸いです。
私は薬は、使えませんが、薬から帰経や臓腑弁証が分かれば、該当の臓腑がわりだせますので参考になります。
鍼灸は薬ほど細かく証をたてません。最近の中医学系の鍼灸は薬と同じように証をたて、それを最終的には臓腑弁証に転換していくのですが、かっといって日本の経絡治療と言われるものは余りにも貧弱すぎて、少し複雑な病気になると全然太刀打ちできない気がしているのですが…
私が行う治療は、先生が書かれております、陳潮祖教授の理論と大変似ているというか、本来理論的には一緒になってきてとうぜんなのでしょうが…
そういうことからも先生の話は大変理解しやすいのですが、時々質問者の中から鍼灸の話が出ますが、どうも基本的用語の概念とかが先生とあっているのか疑問に思うこともあるのですが、なんせ鍼灸業界もやけくそが多いのでちょっと困っています(苦笑)
質問とは違う事をかいてしまいましたがご指導お願いいたします。
お返事メール:病名だけで弁証するのは不可能ですが、すくなくとも「通ぜざれば痛む」はあまりにも有名な中医学基礎ですが、陳潮祖先生の指摘する「通」という至上命題からは、脊柱管狭窄症という病名からも示されるとおり、気血津液の疎通がメインになることは当然だと思います。
そして個人個人により、同じ病名でも現れる症候は微妙にことなるのですが、共通するところは痺証であることは間違いないにしても、個人個人によって着痺の要素が強かったり、行痺の要素が強かったりなどですので、痺証の分類にあまり拘泥する意味は乏しいと思います。
むしろこれに伴う「間欠跛行(かんけつはこう)」には、腎虚を伴っていることが多いので、風寒湿あるいは風寒湿の熱化や、これにともなう瘀血や腎虚を個別的に細かく弁証する必要があると思います。
中医学の教科書には大きな欠点もあり、どうしても同病異治はよいとしても、その異治の分類がクリアカットな分類で、初学者に理解しやすい方便が、却ってそれに縛られて応用力を養成するのを阻んでしまう傾向があるように思います。
脊柱管狭窄症は、大事な病名は病名として参考にしながらも、個人個人の特殊性に対する弁証論治こそ重要で、パターン化してひとくくりには出来ないと思います。
折り返し頂いたメール:大変貴重なお話ありがとうございます。
先生がおっしゃられる、
>間欠跛行(かんけつはこう)」には、腎虚を伴っていることが
>多いので、風寒湿あるいは風寒湿の熱化や、これにともなう瘀血や腎虚を個別的に細かく弁証する必要があると思います
の部分が教科書では出てこないので大変参考になります。
もう少し具体的な症状から弁証しないといけないとわかってはいるのですが…まだまだ未熟者です。
あと後半にも書かれてましたが、
>異治の分類がクリアカットな分類で、初学者に理解しやすい方
>便が、却ってそれに縛られて応用力を養成するのを阻んでしまう傾向があるよう
は本当にその通りだと思います。
お疲れのところありがとうございました。
posted by ヒゲジジイ at 13:19| 山口 🌁| 椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・腰痛・坐骨神経痛・ぎっくり腰(魔女の一撃)
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2008年06月21日
肝気虚証について(五臓それぞれに気虚があり、剛臓である肝もその例外ではない)
おたより:東海地方の女性薬剤師
梅雨の湿っぽい気候ですが、いかがお過ごしですか?
本日は、私事で恐縮なのですが、ご報告いたします。
先回の月経周期で、排卵を過ぎたあたりから、胸がパンパンに張り、乳頭が少し下着に触れただけでも、飛び上がるほどの痛みで、不快な日が続きました。(こんなことは若い頃以来、久々です)
舌は淡紅ですが、舌尖、舌側はいつも赤く、歯形があります。
舌全体に薄白苔があり、奥のみ、淡黄苔 表面(特に真ん中)は湿が多く光っています。
また、いつも気になるのですが、舌尖が、ハート型にへこんでいます。
若い頃、肝欝でよく胸が張りましたが、ここのところ特にイライラや胸の痞えなどはありませんでした。
それよりも、夢ばかり見て、熟睡できず、夜中に3回ほどトイレに起きる昼間、気力が萎えることがある、持病の坐骨神経痛が冷えて湿の多い日に痛む等の症状がありました。
若い頃の胸の張りが、加味逍遥散でとれていたので、服用してみましたが、全く変化無く、柴胡疏肝散を煎じて飲んだところ、かえって張りがひどくなる始末・・・・。
これは、肝欝でなく、肝気虚では・・・・と思い、黄耆建中湯を服用(黄耆をプラスして一日10グラム服用)したところ、半日で胸が柔らかくなって、痛みが軽減されてきました。
そういえば、ここ2ヶ月ほど、毎週水曜に、定期便で来られる患者さんがあり、大変に気と神経を消耗する方で、決まって帰られた後に、吐き気やめまいがしてしばらくフラフラになっていました。
あちらは元気になる。こちらはバテるという具合に・・・。
そこで今回、来られたとたんに、黄耆建中湯を服用したところ、まったくもって大丈夫でした。
やはり、歳とともに、虚してきているのですね・・・(淋)
月経の方もいつになく、ショロショロで終わってしまいました。
本格的に老化対策せねばならないようです(-_-;)
お返事メール:やっぱり流石に肝気虚証をご存知とは恐れ入りました。
中医学を学んだ専門家でも、肝気虚や脾陰虚などに疎い先生方が多い中、実に恐るべし・・・です。
実は、以前、「中医臨床」誌に翻訳連載していた当時、瞿岳雲先生著「中医理論弁」の連載として 中医学主要翻訳集 ここに転載している続きとして、「五臓にはいずれも気虚があり、肝も例外ではない」という原書で9頁に亘る詳細な肝気虚証の論説を翻訳する予定だったのですが、あることからプッツンして連載をやめてしまいました。当時からすでにプッツンジジイの面目躍如足るものがありました(苦笑。
また、日本では肝気虚や脾陰虚などについて現在では廃刊?となっている「THE KANPO」に神戸中医学研究会の先生方がしばしば取り上げられていた記憶があります。
神戸中医学研究会で思い出したのですが、2008年06月11日 活字の重複 この活字の重複をご指摘下さった先生は、当時の「中医学基礎」や一世を風靡した「漢薬の臨床応用」を翻訳されたメンバーのお一人です。
ますます話は飛躍しますが、活字の重複をご指摘下さったものの、原因が分からず、同じIE6のブラウザでありながら、http://mkanpo.exblog.jp/3531673/ の部分、当方での視認においても印刷においても⇒ http://www.mkdy.net/ka1.html のようにすべてすっきりと字の重なりはみられませんが、ご指摘下さった先生のブラウザで見える画像は⇒ http://www.mkdy.net/ka.html であるとファックスで送って頂いたものです。
設定をデフォルトにもどせば、すんなり解決するのでしょうが、それでは活字が小さくなるので思案しているところです。
それはさておき、先生が肝気虚にまで陥られた心労の原因は、まさか以前、当方からお願いして面倒を見ていただいた方が原因ではないかと心配しています。
>そういえば、ここ2ヶ月ほど、毎週水曜に、定期便で来られる患者さんがあり、大変に>気と神経を消耗する方で、決まって帰られた後に、吐き気やめまいがしてしばらくフラ>フラになっていました。
>あちらは元気になる。こちらはバテるという具合に・・・。
患者さんに精気を奪われて早死にする医療関係者も多いという変な噂を耳にしたことがありますが・・・精魂込めたお仕事もほどほどに、我が身をお大切になさって下さい。
折り返し頂いたメール:決して先生からご紹介いただいた方ではございませんので、ご安心ください。
あの方は素直で、また意外にもユニークな方でした♪
ガンが再発し、抗ガン剤とのいたちごっこをしているような患者さんには、
”何故、私ばかり・・・・”
”自分がこんな風になり、人は笑っているだろう・・・ああ悔しい”
というような毒を吐かれる方があり、薬局の空気も濁るほどです。
・・・・・・・・・・。
こちらも徹底的に衛気を固めねば、やられる感じです。
しかし、漢方と養生も必死で頑張っておられるので、放り出すわけにも行きません。(苦笑)
先生は、多くの難病の患者さんの弁証をされ、精力的にお仕事なさっており、流石です。
私はてんで、修行がたりません。
玉屏風散製剤をもっておらず、それだけを、とることもできないようなので、煎じで頑張ってみます(笑)
先生のブログ用ノートが2冊目に入りました。
勉強させていただき、感謝いたしております。
ヒゲジジイのお返事:繊細な男性には漢方の腕前はもとより「美しい」先生こそうってつけだったのでしょう。ご迷惑をおかけしているのでなければ安心しました。
つい先ほども、昨日来られた新人さんからのメールで、
>ブログで読んで想像していた『ヒゲジジイ』(失礼)さんよりも、
>実物はとても優しい先生と奥様でしたので、安心しました(^^;)
と書かれていましたが、これからするとやはり当方のブログやサイトは、よほど頑固ジジイ丸出しであることが、あらためて再認識させられた次第でした(苦笑。
悲しい編集後記:ヒゲジジイは精力的に仕事をこなしているどころか、毎日まいにち新人さんが続くので、緊張感が取れない毎日で、虫の息吐息の状態で、へとへとの日々が続いているのだった(涙。
梅雨の湿っぽい気候ですが、いかがお過ごしですか?
本日は、私事で恐縮なのですが、ご報告いたします。
先回の月経周期で、排卵を過ぎたあたりから、胸がパンパンに張り、乳頭が少し下着に触れただけでも、飛び上がるほどの痛みで、不快な日が続きました。(こんなことは若い頃以来、久々です)
舌は淡紅ですが、舌尖、舌側はいつも赤く、歯形があります。
舌全体に薄白苔があり、奥のみ、淡黄苔 表面(特に真ん中)は湿が多く光っています。
また、いつも気になるのですが、舌尖が、ハート型にへこんでいます。
若い頃、肝欝でよく胸が張りましたが、ここのところ特にイライラや胸の痞えなどはありませんでした。
それよりも、夢ばかり見て、熟睡できず、夜中に3回ほどトイレに起きる昼間、気力が萎えることがある、持病の坐骨神経痛が冷えて湿の多い日に痛む等の症状がありました。
若い頃の胸の張りが、加味逍遥散でとれていたので、服用してみましたが、全く変化無く、柴胡疏肝散を煎じて飲んだところ、かえって張りがひどくなる始末・・・・。
これは、肝欝でなく、肝気虚では・・・・と思い、黄耆建中湯を服用(黄耆をプラスして一日10グラム服用)したところ、半日で胸が柔らかくなって、痛みが軽減されてきました。
そういえば、ここ2ヶ月ほど、毎週水曜に、定期便で来られる患者さんがあり、大変に気と神経を消耗する方で、決まって帰られた後に、吐き気やめまいがしてしばらくフラフラになっていました。
あちらは元気になる。こちらはバテるという具合に・・・。
そこで今回、来られたとたんに、黄耆建中湯を服用したところ、まったくもって大丈夫でした。
やはり、歳とともに、虚してきているのですね・・・(淋)
月経の方もいつになく、ショロショロで終わってしまいました。
本格的に老化対策せねばならないようです(-_-;)
お返事メール:やっぱり流石に肝気虚証をご存知とは恐れ入りました。
中医学を学んだ専門家でも、肝気虚や脾陰虚などに疎い先生方が多い中、実に恐るべし・・・です。
実は、以前、「中医臨床」誌に翻訳連載していた当時、瞿岳雲先生著「中医理論弁」の連載として 中医学主要翻訳集 ここに転載している続きとして、「五臓にはいずれも気虚があり、肝も例外ではない」という原書で9頁に亘る詳細な肝気虚証の論説を翻訳する予定だったのですが、あることからプッツンして連載をやめてしまいました。当時からすでにプッツンジジイの面目躍如足るものがありました(苦笑。
また、日本では肝気虚や脾陰虚などについて現在では廃刊?となっている「THE KANPO」に神戸中医学研究会の先生方がしばしば取り上げられていた記憶があります。
神戸中医学研究会で思い出したのですが、2008年06月11日 活字の重複 この活字の重複をご指摘下さった先生は、当時の「中医学基礎」や一世を風靡した「漢薬の臨床応用」を翻訳されたメンバーのお一人です。
ますます話は飛躍しますが、活字の重複をご指摘下さったものの、原因が分からず、同じIE6のブラウザでありながら、http://mkanpo.exblog.jp/3531673/ の部分、当方での視認においても印刷においても⇒ http://www.mkdy.net/ka1.html のようにすべてすっきりと字の重なりはみられませんが、ご指摘下さった先生のブラウザで見える画像は⇒ http://www.mkdy.net/ka.html であるとファックスで送って頂いたものです。
設定をデフォルトにもどせば、すんなり解決するのでしょうが、それでは活字が小さくなるので思案しているところです。
それはさておき、先生が肝気虚にまで陥られた心労の原因は、まさか以前、当方からお願いして面倒を見ていただいた方が原因ではないかと心配しています。
>そういえば、ここ2ヶ月ほど、毎週水曜に、定期便で来られる患者さんがあり、大変に>気と神経を消耗する方で、決まって帰られた後に、吐き気やめまいがしてしばらくフラ>フラになっていました。
>あちらは元気になる。こちらはバテるという具合に・・・。
患者さんに精気を奪われて早死にする医療関係者も多いという変な噂を耳にしたことがありますが・・・精魂込めたお仕事もほどほどに、我が身をお大切になさって下さい。
折り返し頂いたメール:決して先生からご紹介いただいた方ではございませんので、ご安心ください。
あの方は素直で、また意外にもユニークな方でした♪
ガンが再発し、抗ガン剤とのいたちごっこをしているような患者さんには、
”何故、私ばかり・・・・”
”自分がこんな風になり、人は笑っているだろう・・・ああ悔しい”
というような毒を吐かれる方があり、薬局の空気も濁るほどです。
・・・・・・・・・・。
こちらも徹底的に衛気を固めねば、やられる感じです。
しかし、漢方と養生も必死で頑張っておられるので、放り出すわけにも行きません。(苦笑)
先生は、多くの難病の患者さんの弁証をされ、精力的にお仕事なさっており、流石です。
私はてんで、修行がたりません。
玉屏風散製剤をもっておらず、それだけを、とることもできないようなので、煎じで頑張ってみます(笑)
先生のブログ用ノートが2冊目に入りました。
勉強させていただき、感謝いたしております。
ヒゲジジイのお返事:繊細な男性には漢方の腕前はもとより「美しい」先生こそうってつけだったのでしょう。ご迷惑をおかけしているのでなければ安心しました。
つい先ほども、昨日来られた新人さんからのメールで、
>ブログで読んで想像していた『ヒゲジジイ』(失礼)さんよりも、
>実物はとても優しい先生と奥様でしたので、安心しました(^^;)
と書かれていましたが、これからするとやはり当方のブログやサイトは、よほど頑固ジジイ丸出しであることが、あらためて再認識させられた次第でした(苦笑。
悲しい編集後記:ヒゲジジイは精力的に仕事をこなしているどころか、毎日まいにち新人さんが続くので、緊張感が取れない毎日で、虫の息吐息の状態で、へとへとの日々が続いているのだった(涙。
posted by ヒゲジジイ at 07:16| 山口 ☔| 中医漢方薬学問答
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2008年06月20日
中気下陥を治療する補中益気湯を用いて眠くなる現象はありやなしや?
ご質問:東海地方の内科医師
こんにちは。だんだん蒸し暑くなってきまして、湿気が関与する症状で来院するかたが多くなってきました。しかし、猪苓湯が活躍しています。
さて、今日は、●●●●についてお尋ねします。高血圧、脂質異常症があり、西洋薬と漢方を併用(漢方は好きそうです)していまして、良好なコントロールです。
ただ、年齢的に(7?歳)疲労感を覚えることが多くなり、結構休んでいる(本人曰く、さっぼている)ようです。
舌は紅で無苔、脈は弦です。性分として一度何かをやりはじめると集中してしまい、コントロールすることを知らないかたです。抑肝散加陳皮半夏をいつもおいしくのんでいます。
でも朝にくたっとしているときにカンフル剤的に補中益気湯を服用することがあるそうですが、かえって眠くなるそうです。
通院してみえるほかの患者さんにおかれましても同じようなことをおっしゃっているかたがいました。このようなことはときに生ずることでしょうか(実際起こっているのですが、苦笑)。ご教示くさいますと幸いです。
お返事メール:「舌は紅で無苔、脈は弦」という条件が揃えば、真っ先に浮かぶ処方は杞菊地黄丸です。
舌が紅で無苔は中医学でいう「陰虚証」であることが歴然としているように思います。それに弦脈といのは肝の脈であり、もしもこれに数脈が伴えば、ますますいよいよもって肝腎陰虚証の治療薬である杞菊地黄丸証である可能性がとても高くなります。
また、高血圧症患者さんに補中益気湯証を呈することは稀ではないかと愚考します。
補中益気湯にまつわる話で、高齢者ばかりが入院している病棟で、医療用漢方製薬メーカーの外交さん(ツムラ漢方)に補中益気湯エキスを使用するよう強く勧誘され、無作為に使用したところ、血圧が上昇する患者さんが頻出して困惑した話を当の担当医から直接話を聞いたことがあります。
(追記:昨今ではそのツムラ漢方の外交さんは抑肝散や抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒製剤を使ってもらうように強く勧誘されているという。)
ところで補中益気湯服用者が却って眠くなる現象は朝鮮人参の鎮静作用が強く働いたものと考えられますが、シャキッとするところがないとなりますと、証の判定にズレがある可能性なしとしないと考えます。
でも、それが心地よく快感に近いものであれば、問題はない現象だと考えられます。
小生も、補中益気湯は比較的繁用する方剤ですが、そのほとんどは朝鮮人参の代わりに党参を用いた補中益気丸を使用していますので、そのような現象を申告されたケースは皆無です。
とここまで書いて、現在進行形の膠原病の人や仮面鬱病の人たちには、高濃度の補中益気湯(朝鮮人参入り)を使用している三十代、四十代の男女を思い出してみても、過去の補中益気湯証の人達の事例を思い出してみても、同様な申告を受けた記憶がありません。
証にずれがあるか、あるいはもしかしてツムラ漢方の補中益気湯製剤に問題なしとしないかもしれません。(補注:ツムラの補中益気湯は本来は白朮=ビャクジュツを配合すべきところ、安価な蒼朮=ソウジュツで代用されている。⇒白朮(ビャクジュツ)を蒼朮(ソウジュツ)で代用する日本漢方の杜撰)
ところで、無苔で舌質が紅のケースでも補中益気湯証が合併することもあり得ます。気虚発熱などのケースでは舌質がやや紅に傾きますが、同時に嬌嫩(きょうどん)、つまりくたびれた明太子様のような舌像を呈することが多いように思います。
折り返し頂いたメール:さっそくのお返事に感謝します。杞菊地黄丸は手持ちだと思いますので、しっかり服用するように指示します。
こんにちは。だんだん蒸し暑くなってきまして、湿気が関与する症状で来院するかたが多くなってきました。しかし、猪苓湯が活躍しています。
さて、今日は、●●●●についてお尋ねします。高血圧、脂質異常症があり、西洋薬と漢方を併用(漢方は好きそうです)していまして、良好なコントロールです。
ただ、年齢的に(7?歳)疲労感を覚えることが多くなり、結構休んでいる(本人曰く、さっぼている)ようです。
舌は紅で無苔、脈は弦です。性分として一度何かをやりはじめると集中してしまい、コントロールすることを知らないかたです。抑肝散加陳皮半夏をいつもおいしくのんでいます。
でも朝にくたっとしているときにカンフル剤的に補中益気湯を服用することがあるそうですが、かえって眠くなるそうです。
通院してみえるほかの患者さんにおかれましても同じようなことをおっしゃっているかたがいました。このようなことはときに生ずることでしょうか(実際起こっているのですが、苦笑)。ご教示くさいますと幸いです。
お返事メール:「舌は紅で無苔、脈は弦」という条件が揃えば、真っ先に浮かぶ処方は杞菊地黄丸です。
舌が紅で無苔は中医学でいう「陰虚証」であることが歴然としているように思います。それに弦脈といのは肝の脈であり、もしもこれに数脈が伴えば、ますますいよいよもって肝腎陰虚証の治療薬である杞菊地黄丸証である可能性がとても高くなります。
また、高血圧症患者さんに補中益気湯証を呈することは稀ではないかと愚考します。
補中益気湯にまつわる話で、高齢者ばかりが入院している病棟で、医療用漢方製薬メーカーの外交さん(ツムラ漢方)に補中益気湯エキスを使用するよう強く勧誘され、無作為に使用したところ、血圧が上昇する患者さんが頻出して困惑した話を当の担当医から直接話を聞いたことがあります。
(追記:昨今ではそのツムラ漢方の外交さんは抑肝散や抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒製剤を使ってもらうように強く勧誘されているという。)
ところで補中益気湯服用者が却って眠くなる現象は朝鮮人参の鎮静作用が強く働いたものと考えられますが、シャキッとするところがないとなりますと、証の判定にズレがある可能性なしとしないと考えます。
でも、それが心地よく快感に近いものであれば、問題はない現象だと考えられます。
小生も、補中益気湯は比較的繁用する方剤ですが、そのほとんどは朝鮮人参の代わりに党参を用いた補中益気丸を使用していますので、そのような現象を申告されたケースは皆無です。
とここまで書いて、現在進行形の膠原病の人や仮面鬱病の人たちには、高濃度の補中益気湯(朝鮮人参入り)を使用している三十代、四十代の男女を思い出してみても、過去の補中益気湯証の人達の事例を思い出してみても、同様な申告を受けた記憶がありません。
証にずれがあるか、あるいはもしかしてツムラ漢方の補中益気湯製剤に問題なしとしないかもしれません。(補注:ツムラの補中益気湯は本来は白朮=ビャクジュツを配合すべきところ、安価な蒼朮=ソウジュツで代用されている。⇒白朮(ビャクジュツ)を蒼朮(ソウジュツ)で代用する日本漢方の杜撰)
ところで、無苔で舌質が紅のケースでも補中益気湯証が合併することもあり得ます。気虚発熱などのケースでは舌質がやや紅に傾きますが、同時に嬌嫩(きょうどん)、つまりくたびれた明太子様のような舌像を呈することが多いように思います。
折り返し頂いたメール:さっそくのお返事に感謝します。杞菊地黄丸は手持ちだと思いますので、しっかり服用するように指示します。
posted by ヒゲジジイ at 08:38| 山口 ☁| 間違いや問題の多い日本の漢方と漢方薬
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2008年06月19日
白虎加人参湯証の貴重な御報告
おたより: 関東地方の内科医師
今ではアトピーの治療で頻用されている白虎加人参湯なんですが…昔(もう15年以上前ですね)、これを使って著効を得たことがあります。
熱が下がらない患者さんで…しっかりとした体格の患者さんでした。皮膚は肉厚な感じです。
あらゆる治療をしても解熱せず…夕食の時にファミレスで湯本求真先生の本を読んでいたら…「白虎加人参湯の適応症は皮膚がバラ疹の様に赤みがさす」と書かれてあり、ふと患者さんのことを思い出すと…皮膚全体がピンク色をしたバラ疹の様な感じでした。
これは行けるかもしれないと自宅にあった白虎加人参湯の錠剤を砕いて水にといてやり…吸い飲みで飲ませたところ、あれ程の発熱が一日にして解熱しました。
と同時に、その患者さんの右腕が肘関節の所で曲がってしまって伸ばせなかったのが…「よっこいしょ」とか言って伸ばすんですね。ほんと驚きました。
腸の熱は筋肉の緊張と関連が深いんですよね…芍薬甘草湯なども、この関連を利用した漢方薬であると感じます。
その患者さんは、数年後に再度自分が受け持ったんですが…最後の言葉が「また…あの薬が飲みたいな」でした。心の中で泣きました。病状からして白虎加人参湯ではないのですが…別の漢方薬をあげようにも、あげられる時間もなく亡くなって行きました。
自分の出来ることと言えば…「決して無駄にはしないから許して欲しい」と心で思うだけでした。
白虎加人参湯の適応症はガッチリしていて皮膚の肉厚がある感じですね。白虎は陽明の主方ですから…かなり腸の熱があることが条件には違いありません。
その条件にアトピーの患者さんが入っていれば治るのかもしれませんが…アトピーを長く患っている患者さんで、それ程の肉厚があるとも思えず、白虎加人参湯をアトピーの患者さんに使う場合、今一度考えてみる必要があるのかもしれませんね。
お返事メール:貴重な症例のご報告、ありがとうございます。
本来なら先生の御高著に入れられるべきところを一足先?に当方のブログに転載させて頂ける事を心より感謝申し上げます。
白虎加人参湯は、昨今、アトピー性皮膚炎に盛んに使用されていますが、この方剤による治験例がとてもご豊富な先生は、「近代漢方」を提唱された元近畿大学医学部の故遠田裕政先生のようでした。ネットで調べると遠田先生の治験例が豊富なカラー写真付きで拝見できるようです。
しかしながら、小生の経験ではアトピーにおける白虎加人参湯証に遭遇した経験はほとんどありません。きっと鈍感で見逃しているのかもしれませんが・・・。
また、上記の故遠田先生とは一度もお会いしたことはないのですが、月刊「和漢薬」誌にはいつもお隣同士で連載を持っていたのでとても思い出深いものがあります。
また先生が誤解された中医学批判も展開されたのに対して、反論文を発表したこともあります(苦笑。
その反論文を喜ばれて某大医学部の某教授から長々とお礼のお手紙を頂いたことも懐かしい思い出です。
ところで、
>夕食の時にファミレスで湯本求真先生の本を読んでいたら…
>「白虎加人参湯の適応症は皮膚がバラ疹の様に赤みがさす」
とありますところは「フャミレスで」というのに思わず笑ってしまいましたが、湯本求真先生の「バラ疹の様に赤みがさす」という的確な表現といい、先生の患者さんの様子が「皮膚全体がピンク色をしたバラ疹の様な」というこの「ピンク色」というニュアンスこそ貴重な白虎湯系列の重要な症候表現の一つであろうかと思われます。
なお、白虎湯系列の方剤は陽明気分の病変としてとても有名ですが、この理論を覆そうとされる興味深い議論もありますので、御紹介申し上げます。
肺経気分の病変に対する白虎湯系列の方剤
つまり白虎湯系列の方剤を肺経気分の病変に対するものとする比較的詳細な論説です。
これまでの陽明気分の病変とする定説と比較検討されると意味深長で興味深いものと考えます。
今ではアトピーの治療で頻用されている白虎加人参湯なんですが…昔(もう15年以上前ですね)、これを使って著効を得たことがあります。
熱が下がらない患者さんで…しっかりとした体格の患者さんでした。皮膚は肉厚な感じです。
あらゆる治療をしても解熱せず…夕食の時にファミレスで湯本求真先生の本を読んでいたら…「白虎加人参湯の適応症は皮膚がバラ疹の様に赤みがさす」と書かれてあり、ふと患者さんのことを思い出すと…皮膚全体がピンク色をしたバラ疹の様な感じでした。
これは行けるかもしれないと自宅にあった白虎加人参湯の錠剤を砕いて水にといてやり…吸い飲みで飲ませたところ、あれ程の発熱が一日にして解熱しました。
と同時に、その患者さんの右腕が肘関節の所で曲がってしまって伸ばせなかったのが…「よっこいしょ」とか言って伸ばすんですね。ほんと驚きました。
腸の熱は筋肉の緊張と関連が深いんですよね…芍薬甘草湯なども、この関連を利用した漢方薬であると感じます。
その患者さんは、数年後に再度自分が受け持ったんですが…最後の言葉が「また…あの薬が飲みたいな」でした。心の中で泣きました。病状からして白虎加人参湯ではないのですが…別の漢方薬をあげようにも、あげられる時間もなく亡くなって行きました。
自分の出来ることと言えば…「決して無駄にはしないから許して欲しい」と心で思うだけでした。
白虎加人参湯の適応症はガッチリしていて皮膚の肉厚がある感じですね。白虎は陽明の主方ですから…かなり腸の熱があることが条件には違いありません。
その条件にアトピーの患者さんが入っていれば治るのかもしれませんが…アトピーを長く患っている患者さんで、それ程の肉厚があるとも思えず、白虎加人参湯をアトピーの患者さんに使う場合、今一度考えてみる必要があるのかもしれませんね。
お返事メール:貴重な症例のご報告、ありがとうございます。
本来なら先生の御高著に入れられるべきところを一足先?に当方のブログに転載させて頂ける事を心より感謝申し上げます。
白虎加人参湯は、昨今、アトピー性皮膚炎に盛んに使用されていますが、この方剤による治験例がとてもご豊富な先生は、「近代漢方」を提唱された元近畿大学医学部の故遠田裕政先生のようでした。ネットで調べると遠田先生の治験例が豊富なカラー写真付きで拝見できるようです。
しかしながら、小生の経験ではアトピーにおける白虎加人参湯証に遭遇した経験はほとんどありません。きっと鈍感で見逃しているのかもしれませんが・・・。
また、上記の故遠田先生とは一度もお会いしたことはないのですが、月刊「和漢薬」誌にはいつもお隣同士で連載を持っていたのでとても思い出深いものがあります。
また先生が誤解された中医学批判も展開されたのに対して、反論文を発表したこともあります(苦笑。
その反論文を喜ばれて某大医学部の某教授から長々とお礼のお手紙を頂いたことも懐かしい思い出です。
ところで、
>夕食の時にファミレスで湯本求真先生の本を読んでいたら…
>「白虎加人参湯の適応症は皮膚がバラ疹の様に赤みがさす」
とありますところは「フャミレスで」というのに思わず笑ってしまいましたが、湯本求真先生の「バラ疹の様に赤みがさす」という的確な表現といい、先生の患者さんの様子が「皮膚全体がピンク色をしたバラ疹の様な」というこの「ピンク色」というニュアンスこそ貴重な白虎湯系列の重要な症候表現の一つであろうかと思われます。
なお、白虎湯系列の方剤は陽明気分の病変としてとても有名ですが、この理論を覆そうとされる興味深い議論もありますので、御紹介申し上げます。
つまり白虎湯系列の方剤を肺経気分の病変に対するものとする比較的詳細な論説です。
これまでの陽明気分の病変とする定説と比較検討されると意味深長で興味深いものと考えます。
posted by ヒゲジジイ at 06:49| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答
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2008年06月18日
アトピー性皮膚炎の病院漢方のご相談
性別 : 男性
年齢 : 40歳〜49歳
簡単なご住所 : 沖縄および沖縄近辺
お問い合わせ内容 : 娘(中学2年)が幼児の頃からアトピーで、軟膏(ステロイド入)、強酸水で症状を抑えてきました。
小学校6年4月に首・顔の症状が悪化し、以降多少回復しましたが普通肌に戻らない状況が続いていました。
今年2月5日からある病院で漢方治療を始めています。当初は、リバウンドで悪化し、皮膚がボロボロに剥ける状態があり、3ヶ月ごろには落ち着いた感がありました。
しかし、以降、回復が見られず一進一退を繰り替えしています。特に夜のかゆみがひどく、かいて赤くなっている状態が続いています。
現在の症状(6月5日でステロイド停止4ヶ月目)顔(赤い・少し乾燥あり)、首(赤い)、腕(乾燥)、足膝後ろ(赤い)・これまで出された漢方、消風散、白虎加人参湯、越婢加朮湯、加味逍遥散、竜胆寫肝湯、温清飲・ビタミン剤:シナール、ビタメジカプセル(B1・B6・B12)・軟膏:紫雲膏・抗ヒスタミン剤:アレロック、ネオマレルミンTR・睡眠剤:ドパリール
今後、同じ治療を続けいていいのか、不安な状況です。アドバイスを頂けましたら幸いです。よろしくお願いします。
御返事メール: 病院の漢方治療は、それぞれの病院医師の漢方習熟度によって優劣があまりにも激しいものです。
(追記:一昔前までは、多くの医師達が漢方薬なんてっ!とケンモホロロだった同じ医師が、昨今の変わりようといったら、これを君子は豹変するとでも表現するのだろうか?←本物の苦笑ものである。)
漢方薬を出せば患者さんが喜ぶから、あるいは漢方メーカーによる積極的な勧誘により、それじゃ〜〜〜一度使ってみようか、という程度の漢方知識が皆無に近い先生から、相当高度に習熟された先生まで、実にピンキリであることは確かです。
また、保険診療範囲内では使用できる漢方処方にも大きな限界があるのも確かです。(自費の場合は自由自在な処方が出せる。)
現実的にはまだまだ高度に習熟された先生はとても少ない現状のようです。
医師免許があるだけで、漢方知識が皆無であっても投与する資格が与えられているのですから、漢方薬の投与を受ける患者さんのほうも賢くないとなりません。(その点では漢方薬を販売する資格のある薬局の薬剤師も同様ですが・・・。)
2月から服用されても効果があまり見えないということでもあるし、またこれまで投与を受けている漢方薬の内容から察するところ、今後もうまく行くとは限らないかもしれません。
他にもっと漢方に習熟した医師や薬剤師を見つけられたほうが無難のように思えてなりません。
あまりお役に立てないお返事になってしまいましたが、医療現場の現実の様相を忌憚無く述べさせて頂きました。
折り返し頂いたメール:早速にご返信ありがとうございます。
後1・2週間様子を見て、改善が見られないようでしたら山口まで伺わせて頂きたいと思います。
村田先生の処方では、どのぐらいで改善が見られそうですか。
不躾な質問で申し訳ありませんが。
ヒゲジジイのお返事: 残念ながら当方の薬局では子供さんのアトピーは御相談に乗れません。(例外は、親御さんが当方の漢方薬利用経験者であるケースのみです。)
極めて遠方であり、しかも患者さんが子供さんであることから、尚更、意思の疎通は不可能であることは歴然としています。
当方の漢方の流儀は、ご本人に臨機応変の配合変化の法則を学習してもらう方法をとっていますので、とうてい子供さんでは不可能です。
それゆえ、直接来られてもまったくの無駄足となりますので、御遠慮下さいませ。
必ず直接何度も足を運べる地元近辺の専門家を見つけて下さい。
折り返し頂いたメール:わかりました。
地元で探してみます。
ありがとうございます。
【追記】 滅多に通えない遠方の場合、成人男女のアトピーならまだしも、子供さんの場合、臨機応変の微調整の指導が事実上困難。
例外的に御相談に乗っている子供さんの場合でさえも、すべて地元で通える範囲内の人達に限定している。
年齢 : 40歳〜49歳
簡単なご住所 : 沖縄および沖縄近辺
お問い合わせ内容 : 娘(中学2年)が幼児の頃からアトピーで、軟膏(ステロイド入)、強酸水で症状を抑えてきました。
小学校6年4月に首・顔の症状が悪化し、以降多少回復しましたが普通肌に戻らない状況が続いていました。
今年2月5日からある病院で漢方治療を始めています。当初は、リバウンドで悪化し、皮膚がボロボロに剥ける状態があり、3ヶ月ごろには落ち着いた感がありました。
しかし、以降、回復が見られず一進一退を繰り替えしています。特に夜のかゆみがひどく、かいて赤くなっている状態が続いています。
現在の症状(6月5日でステロイド停止4ヶ月目)顔(赤い・少し乾燥あり)、首(赤い)、腕(乾燥)、足膝後ろ(赤い)・これまで出された漢方、消風散、白虎加人参湯、越婢加朮湯、加味逍遥散、竜胆寫肝湯、温清飲・ビタミン剤:シナール、ビタメジカプセル(B1・B6・B12)・軟膏:紫雲膏・抗ヒスタミン剤:アレロック、ネオマレルミンTR・睡眠剤:ドパリール
今後、同じ治療を続けいていいのか、不安な状況です。アドバイスを頂けましたら幸いです。よろしくお願いします。
御返事メール: 病院の漢方治療は、それぞれの病院医師の漢方習熟度によって優劣があまりにも激しいものです。
(追記:一昔前までは、多くの医師達が漢方薬なんてっ!とケンモホロロだった同じ医師が、昨今の変わりようといったら、これを君子は豹変するとでも表現するのだろうか?←本物の苦笑ものである。)
漢方薬を出せば患者さんが喜ぶから、あるいは漢方メーカーによる積極的な勧誘により、それじゃ〜〜〜一度使ってみようか、という程度の漢方知識が皆無に近い先生から、相当高度に習熟された先生まで、実にピンキリであることは確かです。
また、保険診療範囲内では使用できる漢方処方にも大きな限界があるのも確かです。(自費の場合は自由自在な処方が出せる。)
現実的にはまだまだ高度に習熟された先生はとても少ない現状のようです。
医師免許があるだけで、漢方知識が皆無であっても投与する資格が与えられているのですから、漢方薬の投与を受ける患者さんのほうも賢くないとなりません。(その点では漢方薬を販売する資格のある薬局の薬剤師も同様ですが・・・。)
2月から服用されても効果があまり見えないということでもあるし、またこれまで投与を受けている漢方薬の内容から察するところ、今後もうまく行くとは限らないかもしれません。
他にもっと漢方に習熟した医師や薬剤師を見つけられたほうが無難のように思えてなりません。
あまりお役に立てないお返事になってしまいましたが、医療現場の現実の様相を忌憚無く述べさせて頂きました。
折り返し頂いたメール:早速にご返信ありがとうございます。
後1・2週間様子を見て、改善が見られないようでしたら山口まで伺わせて頂きたいと思います。
村田先生の処方では、どのぐらいで改善が見られそうですか。
不躾な質問で申し訳ありませんが。
ヒゲジジイのお返事: 残念ながら当方の薬局では子供さんのアトピーは御相談に乗れません。(例外は、親御さんが当方の漢方薬利用経験者であるケースのみです。)
極めて遠方であり、しかも患者さんが子供さんであることから、尚更、意思の疎通は不可能であることは歴然としています。
当方の漢方の流儀は、ご本人に臨機応変の配合変化の法則を学習してもらう方法をとっていますので、とうてい子供さんでは不可能です。
それゆえ、直接来られてもまったくの無駄足となりますので、御遠慮下さいませ。
必ず直接何度も足を運べる地元近辺の専門家を見つけて下さい。
折り返し頂いたメール:わかりました。
地元で探してみます。
ありがとうございます。
【追記】 滅多に通えない遠方の場合、成人男女のアトピーならまだしも、子供さんの場合、臨機応変の微調整の指導が事実上困難。
例外的に御相談に乗っている子供さんの場合でさえも、すべて地元で通える範囲内の人達に限定している。
ラベル:アトピー性皮膚炎
posted by ヒゲジジイ at 01:30| 山口 ☁| 病院の漢方薬
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2008年06月17日
肩書きや権威に弱い人々
高名な名医?や有名な漢方の専門医療機関で年余に亘って続けた漢方薬で、思うような効果が出ず、あるいは人によっては却って逆効果だったというのに、名医の噂を信じて十年近くも頑張っておられた人など。
それらの人たちが、とうとう痺れを切らして村田漢方堂薬局にやって来られ、運よくこれまでにない効果が次第に出始めたと喜ばれていた矢先に、突然無音となるケースが続いた。
何だったんだ〜〜〜あの連中は?!と怪訝である。
医師の漢方の下では効果が無くとも十年近くも頑張れて、たとえ効果があっても薬剤師の漢方薬では不足だと言うのか?
僅か1〜2ヶ月で無音となる意味が分からない。まったく無効であったというので無音となるのなら、肩書きの無い田舎薬剤師、ぜんぜん信頼されてなかったのだと諦めもつこうが、一定の効果が明らかに出始めていたところで、突然無音である。
理由が分からないだけに、だったら最初から来ないでほしいものだが、それだけに今後はますます受け入れ対象者をもっと厳格に選別しなければならない。
勝てば官軍、負ければ賊軍、という言葉があるが、コチトラ効いても賊軍、効かなければなおさら賊軍である。
最近、毎日まいにち、ありがた迷惑な電話のお問い合わせが続くので、ますます受け付け嬢?には「怪訝な応対をして断るように」と厳命しているところである(苦笑。
本気の人たちは電話で長々としたお問い合わせなどしないもので、せいぜい道順の問い合わせや営業時間のお問い合わせくらいのものである。多くは黙ってサントリーである。
長々としたお問い合わせほど迷惑なものはなく、そのために店頭の仕事を中断したり、時間に追われる発送業務に大きな支障を来たす。一方的なお電話による仕事の中断をしたくないためにメールでのお問い合わせフォームをあらゆるサイトに設置しているのである。
村田漢方堂薬局の電話は、常連さんやお馴染みさんたちの御相談や補充注文のために存在することを分かって欲しいものだ。
メールでのご相談ならブログの素材にもなるし、ギブ&テイクである。
但し、実際に当方の漢方薬を利用されはじめて以後のメールのやりとりをブログにそのまま転載することは有り得ない。
もし仮にあるとしても、特別に許可を得て一部をピックアップすることがあるかもしれないが、それも超マレのマレである。 (過去1〜2回あった程度。)
それらの人たちが、とうとう痺れを切らして村田漢方堂薬局にやって来られ、運よくこれまでにない効果が次第に出始めたと喜ばれていた矢先に、突然無音となるケースが続いた。
何だったんだ〜〜〜あの連中は?!と怪訝である。
医師の漢方の下では効果が無くとも十年近くも頑張れて、たとえ効果があっても薬剤師の漢方薬では不足だと言うのか?
僅か1〜2ヶ月で無音となる意味が分からない。まったく無効であったというので無音となるのなら、肩書きの無い田舎薬剤師、ぜんぜん信頼されてなかったのだと諦めもつこうが、一定の効果が明らかに出始めていたところで、突然無音である。
理由が分からないだけに、だったら最初から来ないでほしいものだが、それだけに今後はますます受け入れ対象者をもっと厳格に選別しなければならない。
勝てば官軍、負ければ賊軍、という言葉があるが、コチトラ効いても賊軍、効かなければなおさら賊軍である。
最近、毎日まいにち、ありがた迷惑な電話のお問い合わせが続くので、ますます受け付け嬢?には「怪訝な応対をして断るように」と厳命しているところである(苦笑。
本気の人たちは電話で長々としたお問い合わせなどしないもので、せいぜい道順の問い合わせや営業時間のお問い合わせくらいのものである。多くは黙ってサントリーである。
長々としたお問い合わせほど迷惑なものはなく、そのために店頭の仕事を中断したり、時間に追われる発送業務に大きな支障を来たす。一方的なお電話による仕事の中断をしたくないためにメールでのお問い合わせフォームをあらゆるサイトに設置しているのである。
村田漢方堂薬局の電話は、常連さんやお馴染みさんたちの御相談や補充注文のために存在することを分かって欲しいものだ。
メールでのご相談ならブログの素材にもなるし、ギブ&テイクである。
但し、実際に当方の漢方薬を利用されはじめて以後のメールのやりとりをブログにそのまま転載することは有り得ない。
もし仮にあるとしても、特別に許可を得て一部をピックアップすることがあるかもしれないが、それも超マレのマレである。 (過去1〜2回あった程度。)
posted by ヒゲジジイ at 00:42| 山口 ☁| 病院の漢方薬
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2008年06月16日
漢方薬によるアトピー性皮膚炎治療の御相談
性別 : 女性
年齢 : 40歳〜49歳
簡単なご住所 : 九州地方
のご相談窓口より お問合せ・ご連絡内容 : はじめまして
10年ほど前に東洋学術出版社『アトピー性皮膚炎の漢方治療』の本を買って以来、いつか村田漢方堂薬局さんに行ってみたいと思って来ました。
なかなか実現できませんでしたが、今回やっと山口県まで行けそうです。今週中にうかがいたいのですが、村田漢方堂薬局さんのご都合はいかがでしょうか?
月曜から土曜までお休みなどはありませんでしょうか?
40年来のアトピーで全身ステロイド使用、村田漢方さんのサイトを読んでは漢方薬を真似て試してみたりしましたが、夕方になるとゾワゾワしだし、そのうちに激しい痒みに襲われ夜間には手足が火事になる・・・私も帰宅すると靴下を脱がずにいられない裸族です。
そしていつも鼻水だか痰だか吐き出しており、生理前には体中が砂漠のように猛烈に乾燥します。夜中にトイレに4回は起きて行きます。
やはり?市販の猪苓湯はまったく効きませんで(^^、五苓散を飲んだら、時に楽になったりします。
結局自分の体をもてあまし、もうそろそろ限界です。
この夏は長袖生活から卒業したいです。ご面倒でしょうが、一度お話を伺いたくお邪魔させてください。よろしくお願いします。
お返事メール: 市販の漢方製剤こそ競争が激しい分、優劣が激しく優秀な製剤も多いのです。処方ごとにそれぞれに優劣があります。
猪苓湯も市販品の中にこそ優秀な製剤があり、五苓散もしかりです。
といってもアトピー性皮膚炎は一定レベルの病状を超えると、シンプルな方剤の組み合わせでは効果が出ません。
文面から察するところ、8割の寛解を得るまでには様々な配合上の微調整が必要になるかもしれません。またこの夏に長袖とおさらば出来るかどうか?
今月はもう6月です。そんな一ヶ月間で実現するのは、毎週通いつめている人でも一部の人に限られます。
また、配合上は、少なくとも数種類以上の方剤が必要であることは間違いありません。
当方のサイトにも書いていますように、本気で当方の漢方薬に賭けるおつもりであれば、月曜日から土曜日の午前中まで、いつ来られても大丈夫です。
但し、月曜日と土曜日は時間帯によってはとても混雑する時もありますので、たっぷり時間が取れやすいのは火曜日から金曜日であれば、日によっては閑古鳥が鳴いているときもあります。
(追記:但し店頭で閑古鳥が鳴いていても、内部では発送業務にてんてこ舞いしていることも多い。)
後日談:日帰りで一度来られたまま、あとはメールでの交信だけ。
しかも当方の漢方薬をはじめると同時に、こちらに何の相談もないまま、これまで長期間塗布していた強力なステロイドを中止し、極弱めのステロイドをたまに塗る程度に変えたため、治りかけると思うと直ぐに再燃し、これを繰り返すこと一ヶ月強だったか?
あまりに変動が激しいので、こちらもようやく気が付いて、まさかのステロイドを急に中止したことが発覚。
当方の重要なアドバイスを無視した行動をとられてはコントロール不能となる。だから、やってはいけない急なステロイドの中止を叱ったら、音信不通となったという結末。
問い合わせの文面とは裏腹に、意外に諦めの早い人だった。
ステロイド塗布の問題については、
※2012年06月08日 油断ができないアトピーの速効例(ステロイドを寸前まで使っていた人達)
※成人型の重症アトピーの漢方薬服用時のステロイド外用薬について
などを参照されたい。
年齢 : 40歳〜49歳
簡単なご住所 : 九州地方
のご相談窓口より お問合せ・ご連絡内容 : はじめまして
10年ほど前に東洋学術出版社『アトピー性皮膚炎の漢方治療』の本を買って以来、いつか村田漢方堂薬局さんに行ってみたいと思って来ました。
なかなか実現できませんでしたが、今回やっと山口県まで行けそうです。今週中にうかがいたいのですが、村田漢方堂薬局さんのご都合はいかがでしょうか?
月曜から土曜までお休みなどはありませんでしょうか?
40年来のアトピーで全身ステロイド使用、村田漢方さんのサイトを読んでは漢方薬を真似て試してみたりしましたが、夕方になるとゾワゾワしだし、そのうちに激しい痒みに襲われ夜間には手足が火事になる・・・私も帰宅すると靴下を脱がずにいられない裸族です。
そしていつも鼻水だか痰だか吐き出しており、生理前には体中が砂漠のように猛烈に乾燥します。夜中にトイレに4回は起きて行きます。
やはり?市販の猪苓湯はまったく効きませんで(^^、五苓散を飲んだら、時に楽になったりします。
結局自分の体をもてあまし、もうそろそろ限界です。
この夏は長袖生活から卒業したいです。ご面倒でしょうが、一度お話を伺いたくお邪魔させてください。よろしくお願いします。
お返事メール: 市販の漢方製剤こそ競争が激しい分、優劣が激しく優秀な製剤も多いのです。処方ごとにそれぞれに優劣があります。
猪苓湯も市販品の中にこそ優秀な製剤があり、五苓散もしかりです。
といってもアトピー性皮膚炎は一定レベルの病状を超えると、シンプルな方剤の組み合わせでは効果が出ません。
文面から察するところ、8割の寛解を得るまでには様々な配合上の微調整が必要になるかもしれません。またこの夏に長袖とおさらば出来るかどうか?
今月はもう6月です。そんな一ヶ月間で実現するのは、毎週通いつめている人でも一部の人に限られます。
また、配合上は、少なくとも数種類以上の方剤が必要であることは間違いありません。
当方のサイトにも書いていますように、本気で当方の漢方薬に賭けるおつもりであれば、月曜日から土曜日の午前中まで、いつ来られても大丈夫です。
但し、月曜日と土曜日は時間帯によってはとても混雑する時もありますので、たっぷり時間が取れやすいのは火曜日から金曜日であれば、日によっては閑古鳥が鳴いているときもあります。
(追記:但し店頭で閑古鳥が鳴いていても、内部では発送業務にてんてこ舞いしていることも多い。)
後日談:日帰りで一度来られたまま、あとはメールでの交信だけ。
しかも当方の漢方薬をはじめると同時に、こちらに何の相談もないまま、これまで長期間塗布していた強力なステロイドを中止し、極弱めのステロイドをたまに塗る程度に変えたため、治りかけると思うと直ぐに再燃し、これを繰り返すこと一ヶ月強だったか?
あまりに変動が激しいので、こちらもようやく気が付いて、まさかのステロイドを急に中止したことが発覚。
当方の重要なアドバイスを無視した行動をとられてはコントロール不能となる。だから、やってはいけない急なステロイドの中止を叱ったら、音信不通となったという結末。
問い合わせの文面とは裏腹に、意外に諦めの早い人だった。
ステロイド塗布の問題については、
※2012年06月08日 油断ができないアトピーの速効例(ステロイドを寸前まで使っていた人達)
※成人型の重症アトピーの漢方薬服用時のステロイド外用薬について
などを参照されたい。
posted by ヒゲジジイ at 00:27| 山口 ☔| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病
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2008年06月15日
javascriptやCGIやphpを学ぶにもやっぱり書籍からっ!
性別 : 男性
年齢 : 30歳〜39歳
簡単なご住所 :日本国内
具体的な御職業 : 医師
お問い合わせ内容 : こんにちは。御無沙汰してます。
今年の春、●●市に引っ越しました。住所を記入しておいたので、お母さんにもお伝えください。
ちなみに、このページのjavascriptはお父さんが書いたのですか?
僕は最近、phpでのプログラミングの勉強をしていて、簡単な電子カルテくらいは作れるようになりました。
今日からはjavascriptも勉強します。
簡単なwebアプリケーションくらいなら作れるので、必要なものがあったら言って下さい。
では、また。
ブログ書きすぎて、体壊さないでくださいね。時々読んでます。愚息◎◎◎◎。
お返事メール: △△△さんに伝えておきます。
http://murata-kanpo.ftw.jp/ のサイトは、業者の型に嵌ったテンプレートを利用したもので、javascriptは業者のものです。
すべて自分で制作したのはこのサイト以後で、
http://www.kanpodo.com/ や http://www.kanpouyaku.biz/ あるい
最近は http://www.choshu.info/ が上達したほうです。
HTMLとCSSはマスターしてすべて手打ちですが、javascriptやCGIやphpはさっぱり分かりません。
とくにCGIをマスターしたいと思いつつ、まだ書籍すら買ってないので、結局はHTMLとCSSだけで一生を終わるかもしれません。
javascriptやCGIやphpを学ぶのはやっぱり書籍が一番便利でしょうか?
人に教わるのは嫌いだから、適切な方法があれば、書籍名などヒントを少しだけくれれば助かります。
折り返しのメール:本ですが以下の三冊がおすすめです。
導入効果バツグン! PHP5.0+MySQL5.0で構築する最速Webシステム(大型本) 星野 努 (著) 技術評論社
これが、マスターできれば、改造に改造を重ねると、ブログでも、電子カルテでも、検診屋さんのデータ処理プログラムでも、たいていのものは作れるようになります。
当直中の空いた時間にパソコンとにらめっこしていたら、たった二ヶ月でそれなりのものが作れるようになりました。
ただ注意点として、phpの設定で、「register_globals = On」を要求されます。これは時代遅れで、セキュリティーホールにつながります。
「register_globals = Off」で動作するように、サンプルプログラムでの変数の受け取りを「$hensuu」だけでなく、「$_POST[hensuu]」、「$_GET[hensuu]」、と書き換えていく必要がありますが。
(p163-164参照)
これさえクリアすれば非常にすぐれた本です。
10冊くらいphpの本は買いましたが、これをメインに使っています。
一番気に入っている点は、買った本のうちこの本だけが「画像ファイルのアップロード」と「データベースへの登録」の連携を教えてくれた点です。
あとは、PHPによるWebアプリケーションスーパーサンプル 第2版(大型本)西沢 直木 (著) SoftBank creativeも参考にすると便利です。
最後に、PHPサイバーテロの技法―攻撃と防御の実際 (単行本)GIJOE (著) ソシムは必読です。
phpを習得しつつあるとき調子に乗っていたら、紀伊国屋で発見して出鼻をくじかれました。
マニュアル本に書いてある通りだと、セキュリティーについては、穴だらけだとわかりました。
記載されている攻撃を自分のphpアプリにしかけると、悲惨な状態になりました。
自作した後、じっくりとこの本を読んで、修正していく必要があります。
最終的には、web上に公開する前には、SEの友人にチェックしてもらう予定です。
とりあえず、この三冊。そして「約二か月の睡眠不足」に耐えられれば、あとはやりたい放題です。
それにしてもホームページの数、すごいですね。
phpで書けるようになると、データの追加もblogと同じようにブラウザ上からできます。
わざわざホームページビルダーとかで修正して、FTPソフトでアップする、という手間も省けます。
blogみたいに、「2008年12月31日より公開」という設定も簡単にできるので、かなり便利だと思います。
今はphpは煮詰まって、javascriptの勉強を始めました。
といっても、さっき本を買ってきたばっかりですが。
javaの次は、基本に戻ってC言語を勉強してwindowsソフトも作りたいです。
看護婦さんの引き継ぎをスムースにするための、簡易電子カルテの作成を頼まれているので。
また困ったことがあったら、ご連絡ください。
追伸:
>とくにCGIをマスターしたいと思いつつ、まだ書籍すら買ってないので、結局はHTMLとCSSだけで一生を終わるかもしれません。
> javascriptやCGIやphpを学ぶのはやっぱり書籍が一番便利でしょうか?
> 人に教わるのは嫌いだから、適切な方法があれば、書籍名などヒントを少しだけくれれば助かります。
CGI (Common Gateway Interface)は、webを動的に見せるための、「仕組」のことです。
javaとかphpは「言語」です。
現在、CGIは「perl」とい言語を連想されやすいようですが、phpという「言語」でも、webを動的に見せるための「仕組」、つまりCGIは作れます。
最初はどの言語にするか悩んだけど、データベースMySQLとのやりとりを考えて、まずはphpを勉強することにしました。
ヒゲジジイのお返事メール:大変詳しくありがとう。
メールの後で独り言: 「webアプリケーション」の意味すらいまだに分からないので返事に絶句するのみ。
年齢 : 30歳〜39歳
簡単なご住所 :日本国内
具体的な御職業 : 医師
お問い合わせ内容 : こんにちは。御無沙汰してます。
今年の春、●●市に引っ越しました。住所を記入しておいたので、お母さんにもお伝えください。
ちなみに、このページのjavascriptはお父さんが書いたのですか?
僕は最近、phpでのプログラミングの勉強をしていて、簡単な電子カルテくらいは作れるようになりました。
今日からはjavascriptも勉強します。
簡単なwebアプリケーションくらいなら作れるので、必要なものがあったら言って下さい。
では、また。
ブログ書きすぎて、体壊さないでくださいね。時々読んでます。愚息◎◎◎◎。
お返事メール: △△△さんに伝えておきます。
http://murata-kanpo.ftw.jp/ のサイトは、業者の型に嵌ったテンプレートを利用したもので、javascriptは業者のものです。
すべて自分で制作したのはこのサイト以後で、
http://www.kanpodo.com/ や http://www.kanpouyaku.biz/ あるい
最近は http://www.choshu.info/ が上達したほうです。
HTMLとCSSはマスターしてすべて手打ちですが、javascriptやCGIやphpはさっぱり分かりません。
とくにCGIをマスターしたいと思いつつ、まだ書籍すら買ってないので、結局はHTMLとCSSだけで一生を終わるかもしれません。
javascriptやCGIやphpを学ぶのはやっぱり書籍が一番便利でしょうか?
人に教わるのは嫌いだから、適切な方法があれば、書籍名などヒントを少しだけくれれば助かります。
折り返しのメール:本ですが以下の三冊がおすすめです。
導入効果バツグン! PHP5.0+MySQL5.0で構築する最速Webシステム(大型本) 星野 努 (著) 技術評論社
これが、マスターできれば、改造に改造を重ねると、ブログでも、電子カルテでも、検診屋さんのデータ処理プログラムでも、たいていのものは作れるようになります。
当直中の空いた時間にパソコンとにらめっこしていたら、たった二ヶ月でそれなりのものが作れるようになりました。
ただ注意点として、phpの設定で、「register_globals = On」を要求されます。これは時代遅れで、セキュリティーホールにつながります。
「register_globals = Off」で動作するように、サンプルプログラムでの変数の受け取りを「$hensuu」だけでなく、「$_POST[hensuu]」、「$_GET[hensuu]」、と書き換えていく必要がありますが。
(p163-164参照)
これさえクリアすれば非常にすぐれた本です。
10冊くらいphpの本は買いましたが、これをメインに使っています。
一番気に入っている点は、買った本のうちこの本だけが「画像ファイルのアップロード」と「データベースへの登録」の連携を教えてくれた点です。
あとは、PHPによるWebアプリケーションスーパーサンプル 第2版(大型本)西沢 直木 (著) SoftBank creativeも参考にすると便利です。
最後に、PHPサイバーテロの技法―攻撃と防御の実際 (単行本)GIJOE (著) ソシムは必読です。
phpを習得しつつあるとき調子に乗っていたら、紀伊国屋で発見して出鼻をくじかれました。
マニュアル本に書いてある通りだと、セキュリティーについては、穴だらけだとわかりました。
記載されている攻撃を自分のphpアプリにしかけると、悲惨な状態になりました。
自作した後、じっくりとこの本を読んで、修正していく必要があります。
最終的には、web上に公開する前には、SEの友人にチェックしてもらう予定です。
とりあえず、この三冊。そして「約二か月の睡眠不足」に耐えられれば、あとはやりたい放題です。
それにしてもホームページの数、すごいですね。
phpで書けるようになると、データの追加もblogと同じようにブラウザ上からできます。
わざわざホームページビルダーとかで修正して、FTPソフトでアップする、という手間も省けます。
blogみたいに、「2008年12月31日より公開」という設定も簡単にできるので、かなり便利だと思います。
今はphpは煮詰まって、javascriptの勉強を始めました。
といっても、さっき本を買ってきたばっかりですが。
javaの次は、基本に戻ってC言語を勉強してwindowsソフトも作りたいです。
看護婦さんの引き継ぎをスムースにするための、簡易電子カルテの作成を頼まれているので。
また困ったことがあったら、ご連絡ください。
追伸:
>とくにCGIをマスターしたいと思いつつ、まだ書籍すら買ってないので、結局はHTMLとCSSだけで一生を終わるかもしれません。
> javascriptやCGIやphpを学ぶのはやっぱり書籍が一番便利でしょうか?
> 人に教わるのは嫌いだから、適切な方法があれば、書籍名などヒントを少しだけくれれば助かります。
CGI (Common Gateway Interface)は、webを動的に見せるための、「仕組」のことです。
javaとかphpは「言語」です。
現在、CGIは「perl」とい言語を連想されやすいようですが、phpという「言語」でも、webを動的に見せるための「仕組」、つまりCGIは作れます。
最初はどの言語にするか悩んだけど、データベースMySQLとのやりとりを考えて、まずはphpを勉強することにしました。
ヒゲジジイのお返事メール:大変詳しくありがとう。
メールの後で独り言: 「webアプリケーション」の意味すらいまだに分からないので返事に絶句するのみ。
posted by ヒゲジジイ at 00:45| 山口 | 近況報告
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2008年06月14日
インプラント失敗による顎骨骨髄炎に対する漢方薬の可能性
性別 : 女性
年齢 : 50歳〜59歳
簡単なご住所:関東地方
お問い合わせ内容 : 2年程前から歯のインプラントの失敗が原因で顎骨骨髄炎をわずらっています。
インプラントは取り除き、その後あらゆる抗生物質、切開、高圧酸素治療法などあらゆる治療を試してきました。しかし状態は悪化する一方で、膿は止まらず初めは一部だった歯の溶けている部分も今では下顎の殆どが溶け出しています。
それに伴い今では持病の腰やふくらはぎ等も痛くなり歩けない日もあります。
大学病院では、なす術がなくとうとう下顎摘出手術を勧められてしまいました。下顎が殆どなくなるということでとても怖くて手術に踏み出せずにいます。
私は昔から腰や歯が弱く、化粧品などにもアレルギーが出ることがあり、今までいろいろな薬を摂取してきました。その組み合わせなのか、もう薬は全く効きません。
今更ながら薬が効かないのは私の体自体に問題があるのではと思いはじめました。膿や骨が溶けるのを止めるか、抗生物質が効くようになる何かいい方法がないでしょうか。助けてください。
御返事メール: インプラントの失敗の話は、折々に耳に入って来ますが、貴女の場合は失敗の内容が内容ですので、さぞ大変お辛いことと御察し申し上げます。
漢方薬類での治療の可能性が多少ともあり得るのが托裏消毒飲 (たくりしょうどくいん)関連の方剤です。
この托裏消毒飲の効能と同等のエキス剤を作るには、
托裏消毒飲 (たくりしょうどくいん)
癌の末期に利用できる托裏消毒飲(たくりしょうどくいん)
これらのページですが、もちろん絶対的なものではありません。現在の病状に合った漢方処方を見つけるには高度な専門知識が必要です。
上記のブログは専門家向けのものですので、地元で漢方経験の長いところで、ゆっくり時間をかけて御相談に乗ってもらえるところで様々に工夫してもらえれば(漢方処方だけでなくイオン化カルシウムなどの併用など)、あるいは現状よりも好転する可能性なしとしません。
上記の方剤類で慢性骨髄炎や肺膿瘍などにも実績があります。
但し、あなたの場合の病勢では、また文面だけの情報では上記の方剤類が適切と断定できるわけではありませんので、より適切な漢方治療の方法がないか、通えるお近くの専門家にお尋ね下さい。
貴女がこちら下関の近くで通える範囲であったなら、少しは可能性が高まるかもしれませんが、しかしながら、かなり難問に近い状態であると存じます。
折り返し頂いたメール:お忙しいところお返事ありがとうございます。
早速試してみたいのです!ちなみに私は関東に住んでいるのですが、都内あるいは●●●辺りでこれらの漢方を買うことは可能でしょうか?
もしもオススメのお店などありましたら是非教えていただきたいのですが。
御返事メール: そちら近辺の事情はさっぱり不明です。ベテランの先生に相談されることが最も重要で、先のご案内の方剤にこだわる必要はありません。 直接何度も足を運べるところで信頼のおけそうな先生に賭けるべきです。でも、賭けになります。
折り返し頂いたメール:たびたびすいません。
「清骨散」という漢方はご存知でしょうか?インターネットで出てきたのでちょっと気になりました。先生のご意見聞かせてください。
またどこで手に入れることができるのでしょうか。
御返事メール: それらも含めて、後は地元の先生とご相談下さい。一定レベル以上の疾患となると、遠方ではこれ以上のアドバイスは不可能です。
折り返し頂いたメール:どうもありがとうございました。
お返事が早くて驚きました。
希望を捨てずにがんばってみます。
年齢 : 50歳〜59歳
簡単なご住所:関東地方
お問い合わせ内容 : 2年程前から歯のインプラントの失敗が原因で顎骨骨髄炎をわずらっています。
インプラントは取り除き、その後あらゆる抗生物質、切開、高圧酸素治療法などあらゆる治療を試してきました。しかし状態は悪化する一方で、膿は止まらず初めは一部だった歯の溶けている部分も今では下顎の殆どが溶け出しています。
それに伴い今では持病の腰やふくらはぎ等も痛くなり歩けない日もあります。
大学病院では、なす術がなくとうとう下顎摘出手術を勧められてしまいました。下顎が殆どなくなるということでとても怖くて手術に踏み出せずにいます。
私は昔から腰や歯が弱く、化粧品などにもアレルギーが出ることがあり、今までいろいろな薬を摂取してきました。その組み合わせなのか、もう薬は全く効きません。
今更ながら薬が効かないのは私の体自体に問題があるのではと思いはじめました。膿や骨が溶けるのを止めるか、抗生物質が効くようになる何かいい方法がないでしょうか。助けてください。
御返事メール: インプラントの失敗の話は、折々に耳に入って来ますが、貴女の場合は失敗の内容が内容ですので、さぞ大変お辛いことと御察し申し上げます。
漢方薬類での治療の可能性が多少ともあり得るのが托裏消毒飲 (たくりしょうどくいん)関連の方剤です。
この托裏消毒飲の効能と同等のエキス剤を作るには、
托裏消毒飲 (たくりしょうどくいん)
癌の末期に利用できる托裏消毒飲(たくりしょうどくいん)
これらのページですが、もちろん絶対的なものではありません。現在の病状に合った漢方処方を見つけるには高度な専門知識が必要です。
上記のブログは専門家向けのものですので、地元で漢方経験の長いところで、ゆっくり時間をかけて御相談に乗ってもらえるところで様々に工夫してもらえれば(漢方処方だけでなくイオン化カルシウムなどの併用など)、あるいは現状よりも好転する可能性なしとしません。
上記の方剤類で慢性骨髄炎や肺膿瘍などにも実績があります。
但し、あなたの場合の病勢では、また文面だけの情報では上記の方剤類が適切と断定できるわけではありませんので、より適切な漢方治療の方法がないか、通えるお近くの専門家にお尋ね下さい。
貴女がこちら下関の近くで通える範囲であったなら、少しは可能性が高まるかもしれませんが、しかしながら、かなり難問に近い状態であると存じます。
折り返し頂いたメール:お忙しいところお返事ありがとうございます。
早速試してみたいのです!ちなみに私は関東に住んでいるのですが、都内あるいは●●●辺りでこれらの漢方を買うことは可能でしょうか?
もしもオススメのお店などありましたら是非教えていただきたいのですが。
御返事メール: そちら近辺の事情はさっぱり不明です。ベテランの先生に相談されることが最も重要で、先のご案内の方剤にこだわる必要はありません。 直接何度も足を運べるところで信頼のおけそうな先生に賭けるべきです。でも、賭けになります。
折り返し頂いたメール:たびたびすいません。
「清骨散」という漢方はご存知でしょうか?インターネットで出てきたのでちょっと気になりました。先生のご意見聞かせてください。
またどこで手に入れることができるのでしょうか。
御返事メール: それらも含めて、後は地元の先生とご相談下さい。一定レベル以上の疾患となると、遠方ではこれ以上のアドバイスは不可能です。
折り返し頂いたメール:どうもありがとうございました。
お返事が早くて驚きました。
希望を捨てずにがんばってみます。
posted by ヒゲジジイ at 08:52| 山口 | 慢性化膿性骨髄炎・肺膿瘍・肝膿瘍および各種の慢性化膿性疾患
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2008年06月13日
老衰末期の段階における漢方薬の可能性
おたより: 関東地方の内科医師
最近…経管栄養が盛んになってきて、老衰になり物が食べられなくなった方には経鼻チューブや胃瘻による治療が主流になってきました。
このことに関しては問題点も感じざるを得ないのですが…それは機会があったときにお話することとして、そんな患者さんの末期の症状に注目したいと思います。
体力が落ちた方に、無理矢理…食事を胃に入れると痰が多くなってくるんですね。痰が多い患者さんに限ってお腹の力が落ちていてお腹はペチャンコです。
これは何を意味するでしょうか? 「体力が下がってくると気管支炎にかかりやすくなるんです!」なんて説明する医師も多いのでは???
これを東洋医学的に考えてみると…胸とお腹のアンバランスに起因する症状ではないか?と推測することができます。胸は胸郭に囲まれており…痩せても、その体積を保っています。
一方、お腹は骨に囲まれていないことから…痩せればペッチャンコになります。また…水は体の熱い部分に移動し、体全体のバランスを取ろうと動いているように見えます。
と言うことは…胸が熱くなりお腹が冷たい時は…水が熱い部分に移動して全身のバランスを保とうとするという運動が起きることが予想されます。胸に移動した水は…「痰を出す症状」となる可能性が大きいと思います。
次に漢方的に考えるとすれば…生脈散に注目できます。この生脈散は麦門冬、五味子、人参により成りたっています。
麦門冬と五味子は胸以上に水を巡らせ、人参によりお腹を温めます。これは…胸とお腹のバランスを崩している症状に対して有効な処方であって、胸とお腹のバランスの大切さを教えてくれるような感じを受けます。
加えて…胸が熱くお腹が冷たいという状況で頻脈が起きやすい(生
脈散の主症状)と言うのも、心臓の症状が全身の変化の一端として現れていることの証明になると感じております。
体は素直ですよね。
そんな体の素直さを裏切らない治療をしなくてはいけないと感じます。
いつも全身を診なくてはと痛感させられます。先生を見習って頑張ります!
お返事メール:胃瘻につきましては、小生も高齢の複数の身内に関連した問題で深く感じるところがあります。
(中略)
ともあれ、ご提示されておられる胸とお腹のバランスにおける生脈散証に関わる詳細なご見解、大変興味深く拝読致しました。ご専門がご専門だけにっ!
してみるとあるいは、矢数道明先生のご高著『臨床応用 漢方処方解説』の325頁に掲載される「生脈散合真武湯」が適応するような状態なのでしょうか?
もしもこれらの漢方処方により胃瘻を免れるレベルに回復できるものなら・・・小生がそのような段階の患者さんに接する機会があるのは高齢の身内の者だけです。
その点では先生はその第一線におられるわけですから、漢方処方投与による臨床例のご報告を頂ければ幸いです。
折り返し頂いたメール: 胃瘻に関しては・・・(以下省略)
最近…経管栄養が盛んになってきて、老衰になり物が食べられなくなった方には経鼻チューブや胃瘻による治療が主流になってきました。
このことに関しては問題点も感じざるを得ないのですが…それは機会があったときにお話することとして、そんな患者さんの末期の症状に注目したいと思います。
体力が落ちた方に、無理矢理…食事を胃に入れると痰が多くなってくるんですね。痰が多い患者さんに限ってお腹の力が落ちていてお腹はペチャンコです。
これは何を意味するでしょうか? 「体力が下がってくると気管支炎にかかりやすくなるんです!」なんて説明する医師も多いのでは???
これを東洋医学的に考えてみると…胸とお腹のアンバランスに起因する症状ではないか?と推測することができます。胸は胸郭に囲まれており…痩せても、その体積を保っています。
一方、お腹は骨に囲まれていないことから…痩せればペッチャンコになります。また…水は体の熱い部分に移動し、体全体のバランスを取ろうと動いているように見えます。
と言うことは…胸が熱くなりお腹が冷たい時は…水が熱い部分に移動して全身のバランスを保とうとするという運動が起きることが予想されます。胸に移動した水は…「痰を出す症状」となる可能性が大きいと思います。
次に漢方的に考えるとすれば…生脈散に注目できます。この生脈散は麦門冬、五味子、人参により成りたっています。
麦門冬と五味子は胸以上に水を巡らせ、人参によりお腹を温めます。これは…胸とお腹のバランスを崩している症状に対して有効な処方であって、胸とお腹のバランスの大切さを教えてくれるような感じを受けます。
加えて…胸が熱くお腹が冷たいという状況で頻脈が起きやすい(生
脈散の主症状)と言うのも、心臓の症状が全身の変化の一端として現れていることの証明になると感じております。
体は素直ですよね。
そんな体の素直さを裏切らない治療をしなくてはいけないと感じます。
いつも全身を診なくてはと痛感させられます。先生を見習って頑張ります!
お返事メール:胃瘻につきましては、小生も高齢の複数の身内に関連した問題で深く感じるところがあります。
(中略)
ともあれ、ご提示されておられる胸とお腹のバランスにおける生脈散証に関わる詳細なご見解、大変興味深く拝読致しました。ご専門がご専門だけにっ!
してみるとあるいは、矢数道明先生のご高著『臨床応用 漢方処方解説』の325頁に掲載される「生脈散合真武湯」が適応するような状態なのでしょうか?
もしもこれらの漢方処方により胃瘻を免れるレベルに回復できるものなら・・・小生がそのような段階の患者さんに接する機会があるのは高齢の身内の者だけです。
その点では先生はその第一線におられるわけですから、漢方処方投与による臨床例のご報告を頂ければ幸いです。
折り返し頂いたメール: 胃瘻に関しては・・・(以下省略)
posted by ヒゲジジイ at 10:13| 山口 ☀| 中医漢方薬学問答
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2008年06月11日
活字の重複
性別 : 男性
年齢 : 70歳〜79歳
簡単なご住所 : 四国地方
具体的な御職業 : 医師
お問い合わせ内容 : サイト・ブログ管理日誌でを見ると字が重なっている部分があります。
お返事メール:拝復
ご指摘のページは、http://mkanpo.exblog.jp/3531673/ だと存じますが、Windows Internet Explorer6 で見る限りは文字の重なりは確認できません。
あるいは先生が利用されておられる機種のOSがアップル社など異なるためにCSS(スタイルシート)によるデザインのズレを生じているのかもしれません。
こころみに先ほど標準的だと思われるCSSを指定してデザインしてみましたが、もしもまだ重なりが見つかるようでしたら、ご面倒でも具体的な場所をお知らせ下さいませ。
先生が使用されているパソコンのメーカーをお知らせ下されば幸いです。
折り返し頂いたメール:その後VISTA32 IE7.0 の方をプリントアウトしたところ、最初の書棚の写真はプリントされませんでしたが、ディスプレーMACでは重なっている部分は正常に印字されました。
小生も以前HPをだしていたときにこのようなことが起こりましたのでMACとWIN両方を使っていました。
MACでは時々おかしくなりましたが、WINでアップロードすると間違いがありませんでした。
ヒゲジジイのお返事:具体的なご報告、ありがとうございます。
先生のご指摘がきっかけで少し心配になり、IE6とIE7違いを比較してみましたところ、ご指摘のブログでは大丈夫だったのですが、他のブログやサイトで、IE7になると明らかにデザインが崩れているものが見つかりました。同じ舞頃ソフト社のものでもブラウザによって、こうもデザインが崩れるものかと驚いています。
なおさら、MACのブラウザではデザインの崩れが出るのも頷けます。でも、残念ながら小生はMACは所持していません。
プロのWebデザイナーであれば、ブラウザ毎の問題はうまく調整できるのでしょうが、なにせ素人ゆえ、すべて基準はIE6のブラウザで制作していますので、あしからずご了承下さいませ。(IE7にもなるべく対処できるように注意するつもりです。)
折り返し頂いたメール:ファックス番号をお知らせ戴ければ、プリントアウトしたものをファックス致しますので参考にして下さい。
【追記】 同じIE6のブラウザでありながら、http://mkanpo.exblog.jp/3531673/ の部分、当方での視認においても印刷においても⇒ http://www.mkdy.net/ka1.html のようにすべてすっきりと字の重なりはみられないが、ご指摘下さった先生のブラウザで見える画像は⇒ http://www.mkdy.net/ka.html であるとファックスで送って頂いたもの。
年齢 : 70歳〜79歳
簡単なご住所 : 四国地方
具体的な御職業 : 医師
お問い合わせ内容 : サイト・ブログ管理日誌でを見ると字が重なっている部分があります。
お返事メール:拝復
ご指摘のページは、http://mkanpo.exblog.jp/3531673/ だと存じますが、Windows Internet Explorer6 で見る限りは文字の重なりは確認できません。
あるいは先生が利用されておられる機種のOSがアップル社など異なるためにCSS(スタイルシート)によるデザインのズレを生じているのかもしれません。
こころみに先ほど標準的だと思われるCSSを指定してデザインしてみましたが、もしもまだ重なりが見つかるようでしたら、ご面倒でも具体的な場所をお知らせ下さいませ。
先生が使用されているパソコンのメーカーをお知らせ下されば幸いです。
折り返し頂いたメール:その後VISTA32 IE7.0 の方をプリントアウトしたところ、最初の書棚の写真はプリントされませんでしたが、ディスプレーMACでは重なっている部分は正常に印字されました。
小生も以前HPをだしていたときにこのようなことが起こりましたのでMACとWIN両方を使っていました。
MACでは時々おかしくなりましたが、WINでアップロードすると間違いがありませんでした。
ヒゲジジイのお返事:具体的なご報告、ありがとうございます。
先生のご指摘がきっかけで少し心配になり、IE6とIE7違いを比較してみましたところ、ご指摘のブログでは大丈夫だったのですが、他のブログやサイトで、IE7になると明らかにデザインが崩れているものが見つかりました。同じ舞頃ソフト社のものでもブラウザによって、こうもデザインが崩れるものかと驚いています。
なおさら、MACのブラウザではデザインの崩れが出るのも頷けます。でも、残念ながら小生はMACは所持していません。
プロのWebデザイナーであれば、ブラウザ毎の問題はうまく調整できるのでしょうが、なにせ素人ゆえ、すべて基準はIE6のブラウザで制作していますので、あしからずご了承下さいませ。(IE7にもなるべく対処できるように注意するつもりです。)
折り返し頂いたメール:ファックス番号をお知らせ戴ければ、プリントアウトしたものをファックス致しますので参考にして下さい。
【追記】 同じIE6のブラウザでありながら、http://mkanpo.exblog.jp/3531673/ の部分、当方での視認においても印刷においても⇒ http://www.mkdy.net/ka1.html のようにすべてすっきりと字の重なりはみられないが、ご指摘下さった先生のブラウザで見える画像は⇒ http://www.mkdy.net/ka.html であるとファックスで送って頂いたもの。
posted by ヒゲジジイ at 23:57| 山口 ☔| 漢方と漢方薬関連の御質問
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2008年06月10日
XP搭載のPCは6月一杯で手に入らなくなるらしい
パソコンはVISTAではなくXPばかりを買い込んだ。
左側は昨年買ったメモリ2GBのパソコン工房製だが、中央は最近購入したばかりのエプソン製でメモリーは4GBある。右側も先月購入したデルパソコン1GB。
六月いっぱいでXPはどこの会社も販売が終了するので、薬局内にもヒゲジジイ専用のパソコン三台はすべて入れ替え最中。
すでに一台はメモリ2GBのエプソン製に入れ替えているが、あと二台は4GBと2GBのノートPCが今週中には入れ替えが完了する予定。
ヒゲジジイのPCの先生であったサツの旦那(警察の兄ちゃん)も6台のパソコンを所有するPCオタクだが、彼はデスクトップも所有しているのに、弟子のヒゲジジイはノートPCばかりに凝っている。
居間と薬局内とそれぞれ三台ずつが必要なのは、一台で頻繁に入るメールの受信用で、一台はメール返信用。もう一台は送り状発行やブログやHPの更新用で結構フル回転している。メール返信用はしばしばモニター画面に役割を変える。
初めてPCを覚えて以来使用していた三台のPCいずれもメモリーが250MBしかなかったのを知ったのは最近のことであまりに迂闊だった。
通りで動きが遅くフリーズすることも多くて張り倒したくなることがシバシバだった。
6月一杯でXPが永久に手に入らなくなることを知って踏ん切りがついた。メモリーも4GB(実際に使用できるのは3GB)の2台をはじめ、2GB3台、1GB2台と、これだけあれば仕事に支障を来たすこともないだろう。
CPUもintel core2 Duoシリーズが5台、2台はCeleron Mだがメモリーが充実したので動きにストレスはない。
core2 Duoシリーズでもいずれもランクが異なるものばかりに振り分けている。
だんだんマニアックになっていくのかも・・・?
左側は昨年買ったメモリ2GBのパソコン工房製だが、中央は最近購入したばかりのエプソン製でメモリーは4GBある。右側も先月購入したデルパソコン1GB。
六月いっぱいでXPはどこの会社も販売が終了するので、薬局内にもヒゲジジイ専用のパソコン三台はすべて入れ替え最中。
すでに一台はメモリ2GBのエプソン製に入れ替えているが、あと二台は4GBと2GBのノートPCが今週中には入れ替えが完了する予定。
ヒゲジジイのPCの先生であったサツの旦那(警察の兄ちゃん)も6台のパソコンを所有するPCオタクだが、彼はデスクトップも所有しているのに、弟子のヒゲジジイはノートPCばかりに凝っている。
居間と薬局内とそれぞれ三台ずつが必要なのは、一台で頻繁に入るメールの受信用で、一台はメール返信用。もう一台は送り状発行やブログやHPの更新用で結構フル回転している。メール返信用はしばしばモニター画面に役割を変える。
初めてPCを覚えて以来使用していた三台のPCいずれもメモリーが250MBしかなかったのを知ったのは最近のことであまりに迂闊だった。
通りで動きが遅くフリーズすることも多くて張り倒したくなることがシバシバだった。
6月一杯でXPが永久に手に入らなくなることを知って踏ん切りがついた。メモリーも4GB(実際に使用できるのは3GB)の2台をはじめ、2GB3台、1GB2台と、これだけあれば仕事に支障を来たすこともないだろう。
CPUもintel core2 Duoシリーズが5台、2台はCeleron Mだがメモリーが充実したので動きにストレスはない。
core2 Duoシリーズでもいずれもランクが異なるものばかりに振り分けている。
だんだんマニアックになっていくのかも・・・?
posted by ヒゲジジイ at 01:28| 山口 ☁| 繊細でデリケートなヒゲジジイ
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