おたより: 東海地方の美人女性薬剤師
ひげ先生
流石は村田先生
この季節の温病混じりの実に難しい風邪をこのように短期間で治され、敬服いたしております。
昨年の同時期に、私も全く同じような状態で、愚かにも麻黄湯を処方し、引邪入裏して、散々な目に遭いました。
あれ以来、この時期には風寒の症状があっても、麻黄湯は封印しています。
しかし、強い悪寒、節々の痛み等があれば、麻黄湯に手を出したくなるのが人情・・・
このような症状の方が多く、試行錯誤しておりました。
本日のご処方、誠に勉強させていただきました。
この季節、温かくなり徐々に腠理が開いているところへ、ここ2〜3日のような花冷えがございますので、真冬よりも衛気を傷めやすいのだと思います。
私は、銀翹解毒丸をベースに川芎茶調散(センキュウチャチョウサン)と桔梗湯などを配合していましたが、終わりがけが今ひとつスッキリしない感じでした。
先生の、参蘇飲、小陥胸湯、猪苓湯、藿香正気散(カッコウショウキサン)の使い方、とても感動し、興奮いたしております。
先生には、日頃の激務でお疲れがあったのでございましょう。
良薬がありましても、早めに休まれて、お体ご自愛くださいね。
ヒゲジジイのお返事メール: おたよりありがとうございます。
久しぶりに発熱を得て、当たり前のことですが39度近い発熱がいかに苦しいか、身をもって実感してしまいました。数えれば十数年ぶりですが、13年前はここまでの発熱ではなかったので・・・。
本当に苦しかったのは25年くらい前、以前にもご報告した2月に7度4分の微熱をおして海釣りより帰宅後40度の発熱時に、麻黄湯や大青竜湯を使用してもビクとも効を奏さなかった苦い経験がトラウマとなり、急性疾患時の傷寒論方剤を主方にするには頼りに出来ない気持ちです。
今回の症状こそ温病の要素である咽喉腫痛とともに、常に悪寒がして四肢の関節の疼痛、筋肉痛、強烈な暖房の要求などの傷寒の症状が並存していました。
それよりももっと恐ろしかったのはいきなり胸の中央(と言うより胸部全体)から発生する「乾燥咳」とそれにともなう胸痛でした。呼吸困難までは無いまでも間質性肺炎の前兆ではないかと一瞬恐怖に襲われたくらいで、このために小陥胸湯加減方剤に滋陰降下湯の配合こそズバリ的中してこの症状は一日であっさり除去できたことは快感でした。
といっても、こんな病態に陥るなんて、やっぱりロウジンになってしまったんですよね〜〜〜(涙)。先日58歳になってしまいました(涙・・・・・涙・・・)
最後に、自慢じゃないですが〜〜〜、病中、咳嗽と胸痛があるときも構わず「哲学の煙」定期的に決して欠かすことがありませんでしたっ!
2008年04月02日
胸部全体から発する乾燥咳に伴う胸痛の恐怖体験←それでも「哲学の煙」だけは忘れない
posted by ヒゲジジイ at 00:17| 山口 | 新型コロナウイルス・風邪やインフルエンザ・咽喉痛・扁桃炎
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