花粉症真っ盛りである。
これまで村田漢方堂薬局の漢方薬で花粉症がほぼ根治した症例数は膨大なものになるが、花粉症だけのご相談をお受けしたことは少なく、ほんの一時抑えのお付き合いは避けてきた。
多くはアトピー性皮膚炎や糖尿病など、他の疾患と合併していた人ばかりで、花粉症は付録としていつの間にか根治していることが多いし、お馴染みさんや常連さんのご家族の花粉症こそは、枚挙に暇がないほど、根治してもらっている(笑)。
何年も前に地元のテレビ局の花粉症対策の番組に取材された時も、番組のしめくくりとしてヒゲジジイが出演し、花粉症が重症化して、一般治療や病院治療で治らず、根本体質改善を行いたい人だけが、体質に合った適切な漢方薬を使用べきで、多くは季節的なものだから、対症療法を行っておればよいのではないか、と逃げ腰の発言をしておいたのだった。
テレビに出演した時の発言が発言だったから、その年も花粉症だけの漢方相談は皆無で、安堵の胸を撫で下ろしたのだった。
本音を明かせば、よほど重症でもない限りは花粉症くらいの問題で漢方相談に来てもらっては困るからである。命に関わる疾患でもなし、ほんの季節的な一時抑えの目的だけの漢方相談なら御免蒙りたいというわけである。
しかしながら、本腰を入れて、花粉症体質改善を目的する漢方相談なら、喜んで応じるところである。
昨年暮れには珍しく重症花粉症の体質改善を行いたいと言われる奇特な方が来られたが、体質改善三点セットなどと漢方処方2つをお渡しして、発作の時期になったら必ずもう一度来られる約束だったのが、仕事が多忙という理由から、その後は同じ方剤を発送しているだけだから、症状は明らかに軽減しているものの、完璧に止まっているわけではなさそうだ。
前置きが長くなったが、花粉症の一時抑えでも、ほどほどテクニックが必要なもので、藿香正気散(カッコウショウキサン)、天津感冒片や涼解楽・辛夷清肺湯や葛根湯、玉屏風散(衛益顆粒)などを体質と症状によって使い分ける。
うまく行けば、その日の内から症状がほとんど消失する。
但し、村田漢方堂薬局では、かの有名な小青竜湯はよほどの根拠が無い限りは使用しない。
ところで最近、茵蔯蒿湯(インチンコウトウ) が適応する体質の人では、超速効で花粉症が止まることを地元の男性で確認できた。
先日も東海地方のお医者さんへのアドバイスで成功した例、花粉症と茵蔯蒿湯(インチンコウトウ) と同様、超速効の男性を確認出来ているので、今後も意識的に茵蔯蒿湯を花粉症に応用する価値は大いにありそうに思える。
通りで村田漢方堂薬局のお馴染みさんや常連さんには花粉症がいないわけである。体質改善三点セットのみならず、茵蔯蒿湯の常用者はあまりにも多いのだから。
今後もますます、茵蔯蒿湯常用者の花粉症への有効性が確認できるのではないかと期待しているところである。
2008年03月12日
花粉症の漢方薬
posted by ヒゲジジイ at 19:40| 山口 🌁| 花粉症・アレルギー性鼻炎・蓄膿症(慢性副鼻腔炎)・後鼻漏
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