2008年03月04日

アトピー性皮膚炎の漢方治療は食事制限によってスピードアップ!

村田漢方堂薬局の漢方薬を服用中の人からおたより: こんにちは。
 今朝ふと感じたことがありました。以前までは自分の体をいらうと、掻きすぎてかさぶたになってデコボコ感が結構あったのですが、今は全然ありません。
 逆にさらさらしていてとても気持ちいいです。

 今までが嘘のようでびっくりしました。かき傷が消えなくって跡になって残っていたのも、大分なくなっています。漢方を飲み始めてからの出来事です。

 まだまだこれからなのでしょうけど、漢方を初めて約半年でここまで良くなったので、本当に感謝です。
 ちょっと今朝思ってのでメールしました。


お返事メール: これが持続してくれることを念じています。それにはまず食事制限の継続も大事ですね!


【編集後記】 痩せの大食いの典型的な人だったが、食事を一人前近くに制限することに成功し、また甘いものを摂らなくなったら急速に寛解した典型的なケースである。

 しかしながら、今後はアルコール類の制限も含めて過食を我慢しながら甘味類や嗜好品の制限がずっと守れるかどうかによって完全寛解までの期間が大きく左右されることであろう
 比較的近隣で無理すれば通える範囲であったので、微調整に苦労した四ヶ月間の成果がようやく半年くらいで実って来た。

 子供の頃から他所の漢方薬で絶対治ると太鼓判を押されながら治らず遷延し、成人して以後はステロイド軟膏も無効となり、塗布すると却って痒みが増すようになっていたといわれる。
 
 現在フィットしている配合は、瀉火補腎丸・猪苓湯製剤・茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)・地竜・イオン化カルシウム。
 配合比率や服用分量は流動性がある。この配合比率こそ大きくものを言う場合が多く、使用する製剤の質的な問題も無視出来ない。

追記:アトピーに最も無難な食事は徹底した「和食」で、一人前以上は食べないこと。
posted by ヒゲジジイ at 17:07| 山口 ☁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2008年03月02日

大人にも感染する水いぼ(伝染性軟属種)

 最近は子供さんの漢方相談をお受けすることが少ないので、ミズイボに遭遇するのは久しぶりのことだった。
 それも大人ばかりが連続二人も続いた!

 大人が「みずいぼ」に感染するなんて、よくよく免疫を落としたに違いないが、アトピー性皮膚炎の寛解途上に、とびひ(伝染性膿痂疹)と同様、時折遭遇する機会がある。

 それにしてもよりによって立て続けに大人の水イボである。いずれも超高濃度のヨクイニンエキスと粉末が配合されたヨクイニン製剤とともに、良質の五苓散料エキス製剤の併用である。
弱いウイルスだからというのか、結果的に板藍茶の使用はそれほどの意義はなかったようだが、ないよりはあったほうがマシなのかもしれない。

 せっかくアトピーが寛解途上にあるのに、やはり最も掻き毟ることの多かった部分から感染している。
 3回の服用で明らかな効果が出たが、五苓散中の桂皮が他の部分のアトピーに多少とも悪影響する場合があるので、速効を得やすい五苓散ではあるが短期間にとどめざるを得ないかもしれない。
 あとは高濃度のヨクイニンで治癒を促進することになる。

 水いぼは一般的には高濃度のヨクイニンに、なるべく質の良い五苓散エキス製剤を併用すれば、多くは速効が得られる。
posted by ヒゲジジイ at 00:25| 山口 | ウイルス感染や細菌感染(痔瘻や各種歯科疾患など) | 更新情報をチェックする