2008年01月17日
亭主の寿命は奥さんの頑張り次第という多くの現実
村田漢方堂薬局の仕事の現実は、生死に直結する疾患の漢方相談こそ、さらに真剣勝負であり仕事量も多い。
なかでも西洋医学治療の限界に達した段階でのご相談が最も多く、その場合に男性患者を支えるのに常に奥さんの役割が重要である。
男というのは最初は熱心でも、一定の効果があれば、直ぐにサボり癖が出てくるのはどうしてだろうと不思議でならない。命に関わる疾患ですら、直ぐに厭きる人が多いのはどうしたことだろう。
だからいつも言うように、男性はこれだから女性のように長生き出来ないのだ。
何年も前から繰り返し重篤な心疾患で、西洋医学治療も限界に達して、対症療法もままならないのに、幸いにも牛黄製剤や麝香製剤を主体にした豪勢な組み合わせで繰り返し社会復帰できたが、懲りずに直ぐに服薬が途絶える男性がいる。
しばらく服薬が途絶えるとまた動けなくなって入院となるが、確たる治療方法もないまま、結局は入院中に牛黄製剤などを服用することで退院となる。
ところが今度の入院ばかりは、いつ逝ってもおかしくないからその覚悟で、と医師に宣告されて、またまた牛黄製剤や麝香製剤のお陰でめでたく退院となった。しかも直ぐに社会復帰できるというか、社会復帰してしまうのだから怪訝である。
今度ばかりは奥さんが真剣になり、退院後も見張って漢方薬の服用を途切らさないように監視しているという。油断するとまたぞろ服用を怠るのが目に見えているからである。
いつまでこの監視が続くかどうかがご主人の寿命に関わっているのは間違いない。経費的には相当高額になるのは事実だが、経費を惜しんで怠るのではなく、男性の単なるサボり癖、努力の足りなさに他ならないだけに問題なのである。
ようやく奥さんが真剣になったから、当分命は繋げるかもしれないが・・・。
これが女性患者なら同様な疾患で10年以上、この男性よりもひどい状態から牛黄製剤や麝香製剤を熱心に続けて管理をみずから怠りないから、不治の心疾患でも悪化せずに一定の元気を保ち、入院することも無くなっている。
男性と女性の健康に対する執念の違いをいつも不思議に思うのである。
最終的には奥さんか、あるいは身近な女性たちが管理してあげなければ、男性は長生き出来ない運命であると結論付けている昨今である。
もちろんヒゲジジイとて例外ではないかも知れない(苦笑)。
posted by ヒゲジジイ at 00:09| 山口 ☀| 中医漢方薬学
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