2008年01月29日

飽食の一生を過ごしたい人々

 飽食こそ人生という人々のあまりに多いことに驚く昨今である。人並みの食事量にせよと進言しても、表向きは承知しても頑なに守ろうとしない。

 病気が生じるには様々な原因があるが、その中の一つがこの「食い意地が張っている」ことが無視できない。
 昨日は逆に不食症の悩みの人が訪れたが、これも極端である。その対極にあるのが一人前の食事では我慢できない人達である。

 なかには食事は人並みにしか食べていません。でも甘いものには目がないので、これを止めることは私に死ねと言うことですと嘯(うそぶ)く人もいる。

 もともと食事には寛大なほうだったが、意外にも見かけによらず「痩せの大食い」で外見がスマートな人ばかりだったから、てっきり誤魔化されていた(苦笑)。

 とりわけアトピーの人達では、重症化してどこの病院でも、あるいは漢方専門店でも治らなかった人達が、半年前後でかなり寛解しても、あと一歩が遅延する原因の一つに、飽食を決して止めようとしない不屈の悪しき根性による部分も大きいのである。

 それでなくとも、もともと体質改善には本来数年はかかるアトピー性皮膚炎であるが、せっかく比較的短期間で一定の成果が出ているというのに、惜しいことである。

 そういう現実があまりに多いということですよ。
posted by ヒゲジジイ at 07:56| 山口 ☔| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2008年01月25日

大食するアトピー性皮膚炎の人達に、腹七分というアドバイスは意味をなさないのか?

 昨日のブログにも書いたことだが・・・

 大食する人に、腹七分というアドバイスは意味をなさないのではないかという意味深長なアドバイスを、当の大食家の女性に受けたばかりである。

 大食する人の感覚では、通常の1人前の食事では腹七分どころか、腹五分にも達しない感覚だそうである。
 だから腹七分というアドバイスよりも、人並みの1人前分の食事で我慢しろ、というアドバイスのほうが無難だろうということなのである。

 昨今、明らかに痩せの大食いのアトピーの女性達に、過食を戒めている毎日だが、早速、効果覿面、食事を少し人並みレベルに落とすことで、もう一歩のところが進展した人も複数現れている!

 食い意地とは恐ろしいものよ!
posted by ヒゲジジイ at 21:25| 山口 ☁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2008年01月24日

今年最高の寒波だから人は出てこないと思ったが・・・

 ここ下関も今年最高の寒波がやって来たので、こんなに寒い日は誰も出て来ないだろうと、のんびりと遠方からの補充注文の伝票を打っていたら、若い人は元気だ!やや遠方から午前中にやって来られた人がいた。
 10日毎に通われて6回目だろうか?
 初回から来られる毎に配合方剤を毎回追加服用してもらった人だが、その都度、効果覿面、極めて順調に経過してこの寒さもなんのその!
 複雑な弁証論治が悉くフィットし、毎回毎回心から喜んでくれるので、こちらも気分が良い。
 午前中はこの人以外は誰も来られないのでゆっくりと今後の方針などをジックリ話し合えた。

 この寒さのせいで、これで1日終わるのだろうと思っていたが、昼からは連続若い人が続き、同年代のお馴染みさんや常連さんが次々に途切れなくやって来られる。
 皆さん元気なものである!

 とここで、この時に耳寄りな話を仕入れたのだが、長年治らない皮膚病で最近、当方に新たに通い始めた若い女性から仕入れたとても意外な話である。
 大食する人に、腹七分というアドバイスは意味をなさないのではないか?ということなのである。
 この方も大食家であり、通常の1人前の食事では腹七分どころか、腹五分にも達しない感覚だそうである。
 だから腹七分というアドバイスよりも、人並みの1人前分の食事で我慢しろ、というアドバイスのほうが無難だろうというヒントをくれたのだった。


 実に大食家の感覚というのは、どうやら想像を絶する世界のようだ。ギャル曽根ちゃんほどではないにしても・・・・・・
posted by ヒゲジジイ at 20:44| 山口 ☀| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2008年01月23日

嫉妬も度が過ぎると寿命を縮める


 人間に嫉妬心が付き物であることは疑う余地も無いが、他人の感性とは異なることにアイデンティティを感じているヒゲジジイに関しては無縁な問題である(苦笑)。

 ところが仕事上は、優秀な人材が同僚や上司による激しい嫉妬から、理不尽で陰湿なイジメを受けて鬱病に陥った人達からの相談が多い。いずれも真面目な人達ばかりだから、義憤を感じる内容ばかりである。

 これとはまったく逆に、友人や縁類や同僚に対するいわれのない過剰な嫉妬心から身も心も焦がし尽くして、悩み相談所がわりに訪れる人達は懇ろにお断りしている。

 多くのイジメは、嫉妬心による攻撃性の発露であることを認識しておくべきだろう。
 ヒゲジジイの人生においても様々なイジメを受けてきたが、分析するとすべて理不尽な嫉妬心による陰湿な攻撃であったことに間違いない。

 個人的な経験を書いて例証すると参考になると思われるが色々と差し障りがあるので遭遇した経験だけを総括して結論を述べると、執拗なイジメをやり続けた理不尽な連中は、みずから寿命を縮める結果となった例ばかりであった。

 ともあれ、人間社会で避けて通れない「嫉妬」の問題について、ここに優れた書籍があるので御紹介しておきたい。
 それが写真の書籍、谷沢永一著『嫉妬の正体』(ビジネス社刊 1,600円+税) である。
posted by ヒゲジジイ at 20:28| 山口 ☀| とんでもない話や、信じられない困った話 | 更新情報をチェックする

2008年01月22日

お宅で漢方薬を買わないと相談に乗ってもらえないのか?!と居丈高な電話


 当方のサイトを見たが、自分に合っているかどうか漢方薬の相談に電話だけで乗ってほしいという、関西方面からかかった実に図々しい電話である。

 それも荷物の発送が迫っている緊迫した午後3時前である。
 他の荷造りが終わったと思う間もなく、またお馴染みさんの定期便の注文が入ったばかりで、時間を争っていた。

 当然のことながら、買ったところで相談してくれと答えると、お宅で買わなければ相談に乗ってもらえないのか?!という驚くほど高飛車な返事が返ってくる。

 まったく見ず知らずの人に、安易な電話なんぞで漢方相談ができるものか、当方のサイトを見たというのなら、初めての人には電話相談は一切お断りだと書いている。

 「まあキツイ言い方、それならもうイイです」ガチャリ!

 漢方薬はれっきとした医薬品であり、人体に作用する薬物なのだから、会ったことも無い見ず知らずの人の突然の電話で、安易に相談に乗れるはずが無いではないか。
 このブログの看板にもはっきりと記しているが、ホームページの漢方薬・村田漢方堂にも
※初めての場合はお電話やメールだけによる漢方薬の販売は行っておりません。
※お電話での漢方相談は、直接来局されて御相談後に漢方薬購入歴があれば、必要に応じて御利用できます。
とはっきり書いている。

 村田漢方堂薬局における電話相談は既に直接来られて十分に時間をかけて御相談後に、中医漢方薬学流の漢方薬の服用を始められた人達たちだけのものである。

2008年01月21日

飽食病の代表格はアトピー性皮膚炎



 前代未聞の飽食の時代が延々と続く。飽食病の代表格はメタボリックが直ぐ頭に浮かぶだろうが、仕事上、顕著に目に付くのがアトピー性皮膚炎である。

 村田漢方堂薬局で観察する限りは、アトピー性皮膚炎患者の9割は大食家であるひらめき
 聞き取り調査の途中経過による印象であり、まだ未確認の人達もいるが、思ったよりもひどいものである。

 これだからもう一歩のところで足踏みしてしまう人が出てくる筈である。
 この飽食を止めない限り、十分な寛解は得られないかもしれないので、皆さん、そのお覚悟で大食を続けて下さい。

 正月の間だけ、一人暮らしの大食漢が食事に外出するのが面倒で食事量が減った偶然から、もう一歩の進展を得て、一気に8〜9割の寛解を得ている事実がある。2年間のステロイド漬け生活も完全にオサラバ出来ている。
 食事量を減らすことで半年間の漢方薬の服用でも、このようなことも可能なのである。

 せっかく漢方薬のピントがあっていても、もう一歩が進まないのは大食を止めないからである、と断言したい人達が多い。

 いくら忠告しても三大欲の一つである食欲ばかりは、止めようがない人もいる。
 やはりこの国には、生きるために食うのではなく、食うために生きているような、まるで 犬猫 と同類ではないかと思いたくなる人々が蔓延しているのである。
 飽食時代の顕著な病理現象と言うべきであろうダッシュ(走り出すさま)

 もともと食事療法には寛大なヒゲジジイではあったが、意外な現実に驚いているのだ。
 「痩せの大食い」と昔から言うが、アトピーで大食する人の殆どが、これに近いのである。

 大食する割にはスマートであるということは燃費効率が悪いということであり、大食した未消化物が毒素となって皮膚に反応し、アトピーを治り難くしていることを認識すべきなのである。

 腹七分ですよexclamation

 いくら言っても、腹八分すら守れないだろうな〜きっとたらーっ(汗)ダッシュ(走り出すさま)
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2008年01月20日

臨機応変が特長の中医漢方薬学

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 昨今シバシバ、遠方から来られた人達に言われることは、一つ一つの漢方薬は本当に安いんですね〜〜〜という述懐である。

 確かに漢方薬の安さでは自信があるが、かなり拗れた慢性疾患のご相談が主体であるから、単一方剤だけで治癒できることは滅多にない。
 それゆえ、複数の方剤が必要になるから、少しでも経費的な負担を軽減して差し上げると言う殊勝な考えが含まれている。

 のみならず、実情は既に村田漢方堂薬局の漢方を使用されている人こそ御存知のように、比較的単純な疾患の人達を除いて、状況に応じた臨機応変の配合変化を行ううちに、いつの間にか次第に増えて服用中の方剤を含めて常備する漢方製剤が十種類前後になっている人も多い。おそらく半数近くの人が該当していることと思われる。
 (常連さんともなると、僅か十種類どころではない。

 最初は少な目の方剤で始めるにしても、状況による微調整を行ううちに、いつの間にが常備する処方数が増えるのである。

 こういうきめ細かな配合変化を即座に行えるように、いつの間にか10種類前後の常備薬が蓄えられるくらいに継続服用される人こそ、真の中医漢方薬学の実力を発揮させることが出来るのであり、どこへ行っても解決してもらえなかった頑固な疾患を寛解させることが出来るのである。

 但し、半年くらいで諦める人は問題外です。
posted by ヒゲジジイ at 01:54| 山口 ☁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2008年01月19日

風邪とインフルエンザ専門ブログの更新が途絶えがちな理由

 先日、久しぶりに風邪専門のブログ  を更新した。更新が滅多に行えなくなったのは、風引きで来られる患者さんが激減したからである。

 ところがそれに反比例するかのように銀翹散製剤(天津感冒片や涼解楽など)・板藍茶・白花蛇舌草などは飛ぶように売れている。
 このような反比例の現象がいつのまにか長期間続いているが、上記の涼解楽や天津感冒片などを用いて、予防する習慣が常連さんやお馴染みさんに定着したからに他ならない。

 識者の間では評判の悪いインフルエンザワクチンよりも遥かに有効であると信ずるものであるが、適切な予防方法を多くの人に長年伝授してきた成果が一年前頃から顕著に現れてきた感が強いのである(笑)。

 風邪やインフルエンザのウイルスは、鼻や咽喉の粘膜に付着して侵入するのだから、定期的に微量の天津感冒片や涼解楽を用いて、直接的に咽喉の粘膜に付着させてウイルスが取り付かないように防御しておくに限るのである。

 これらの秘伝的なコツを会得された多くの人は、もちろん二泊三日の旅程で遠路はるばる来られた人たちの中にも、慢性疾患治療用の漢方薬とは別に、風邪やインフルエンザ予防の中医漢方薬学療法のコツを直ぐに会得されて即実行し、期待する効果を十分に感じられている人も多いのである(呵呵。

 この予防法がそのままアトピー性皮膚炎治療中で残っていた痒みが激減する人も多く、嬉しい副次効果も馬鹿にならない。

2008年01月18日

妊娠中に漢方薬を続けても良いですか?



 最近、しばしば受ける質問である。
 最近はネットのお陰で若い年齢層の女性達が来られるケースが増えている。西洋医学治療や他の漢方専門薬局で治らなかったケースで、当方の漢方で改善途上で、しばしばめでたく妊娠ということが意外に多いのである。

 そうして上記の質問を受けることとなる。当然、弁証論治に基づいてピントがかなり合っているからこそ体質が改善され、次第に目的の疾患が治癒に向かっている最中の妊娠である。
 これまた当然の理屈からして体質に合っている漢方薬の配合であるから、妊娠中にも必要に応じた臨機応変の微調整を行いつつ、継続服用しても良いはずだ。

 ところが、継続服用を不安に思われる場合は、止めても構わないし、精神安定の意味からも不安を持って継続されるのは胎教上も好ましくないから出産が終わるまで服用を一時中断するように進言する。
 後々、もしも何かあった場合に漢方薬のせいにされたら適わないからである。あらぬ濡れ衣は御免蒙るというわけである。

 このような明け透けなお返事をするわけだが、それぞれの妊婦さんによって反応が異なるのは当然である。安心して継続服用される人から、持病もかなり改善していることだから、妊娠中は一切漢方薬を断ち切るという人まで、様々。
 現実には過去、多くの妊婦さんが漢方薬を継続服用したお陰で、体調もよく立派な子供さんを出産された事例は数知れない。

 もちろん愚妻の場合も妊娠中もせっせと漢方薬漬けの生活だったからこそ、親よりもマシな子供を産むことが出来たと信じたい(苦笑)。

posted by ヒゲジジイ at 00:53| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2008年01月17日

亭主の寿命は奥さんの頑張り次第という多くの現実



 村田漢方堂薬局の仕事の現実は、生死に直結する疾患の漢方相談こそ、さらに真剣勝負であり仕事量も多い。
 なかでも西洋医学治療の限界に達した段階でのご相談が最も多く、その場合に男性患者を支えるのに常に奥さんの役割が重要である。

 男というのは最初は熱心でも、一定の効果があれば、直ぐにサボり癖が出てくるのはどうしてだろうと不思議でならない。命に関わる疾患ですら、直ぐに厭きる人が多いのはどうしたことだろう。
 だからいつも言うように、男性はこれだから女性のように長生き出来ないのだ。

 何年も前から繰り返し重篤な心疾患で、西洋医学治療も限界に達して、対症療法もままならないのに、幸いにも牛黄製剤や麝香製剤を主体にした豪勢な組み合わせで繰り返し社会復帰できたが、懲りずに直ぐに服薬が途絶える男性がいる。
 
 しばらく服薬が途絶えるとまた動けなくなって入院となるが、確たる治療方法もないまま、結局は入院中に牛黄製剤などを服用することで退院となる。
 ところが今度の入院ばかりは、いつ逝ってもおかしくないからその覚悟で、と医師に宣告されて、またまた牛黄製剤や麝香製剤のお陰でめでたく退院となった。しかも直ぐに社会復帰できるというか、社会復帰してしまうのだから怪訝である。

 今度ばかりは奥さんが真剣になり、退院後も見張って漢方薬の服用を途切らさないように監視しているという。油断するとまたぞろ服用を怠るのが目に見えているからである。
 いつまでこの監視が続くかどうかがご主人の寿命に関わっているのは間違いない。経費的には相当高額になるのは事実だが、経費を惜しんで怠るのではなく、男性の単なるサボり癖、努力の足りなさに他ならないだけに問題なのである。

 ようやく奥さんが真剣になったから、当分命は繋げるかもしれないが・・・。

 これが女性患者なら同様な疾患で10年以上、この男性よりもひどい状態から牛黄製剤や麝香製剤を熱心に続けて管理をみずから怠りないから、不治の心疾患でも悪化せずに一定の元気を保ち、入院することも無くなっている。

 男性と女性の健康に対する執念の違いをいつも不思議に思うのである。
 最終的には奥さんか、あるいは身近な女性たちが管理してあげなければ、男性は長生き出来ない運命であると結論付けている昨今である。

 もちろんヒゲジジイとて例外ではないかも知れない(苦笑)。 
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2008年01月15日

まだまだ続く年末年始の暴飲暴食による破綻

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 1月も半ばというのに、まだまだ年末年始の暴飲暴食の影響は続く。

 4年ぶりに湿疹が再発したと久しぶりにみえた女性。案の定、年末年始の暴飲暴食、アルコールも嗜む方だから一気に再発してしまった。
 当時よりもあらゆる漢方薬が安価になっているのに驚いていたが、こちらの方とて彼女の舌に黄膩苔がびっしり蔓延しているのにも驚いた。

 6年前だったか、病院から出された風邪薬による薬疹が治まらず、皮膚科を転々として治らずに最後の手段?として村田漢方堂薬局に訪れた人だった。
 今回も当時と同じ配合で恐らく短期間に改善することだろうが、2割程度の痕跡はしばらく続くかもしれない。

 逆に反応性鬱病で職場を離れていた男性の場合は、年末年始の美味しい食事が却って体重を増し、元気に社会復帰のきっかけとなった人もおられた。リラックスして食事を沢山摂ることができたのが、却って幸いで、こうなるとあと一歩である。
 暴飲暴食気味だったと言われるが、胃にも応えることもなく却って元気を増したのだった。
ラベル:暴飲暴食
posted by ヒゲジジイ at 20:46| 山口 ☁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2008年01月13日

ご本人に一度も会わずに漢方薬を販売するなんて!

 以前は電話相談や手紙相談だけでも漢方薬を販売していた時代もあった。漢方薬販売だけで生計をたてるには止むを得ない措置でもあったが、合わない漢方薬を販売して信用を失うことが出て来ると、これはまずいと思った。

 既に服用していてピントに間違いない人だけは例外的に、あるいはオルスビー錠のように体質を選ばずに消化剤として使用出来るもののような一部の例外は除いて、一度も直接来られない人には販売しないという方針を貫いて既に二十年以上が経つのではないか?

 強く懇願されて例外的に電話相談や手紙相談で販売してしまうと後が大変。一度ピントが合わないと、五里霧中である。だから昨今ではどのように懇願されてもご本人が直接やって来られない限りは漢方薬を販売しない。
 どんなに詳細にメールに書かれて相談されても百聞は一見にしかずで、手紙や電話の内容と実際にお会いするとではまったく弁証論治が異なることも珍しくないからである。

 最近は隣県くらいの距離であれば、7〜10日毎に真面目に通われる人が増えている。そのほうが断然有利なことは間違いない。ピントが合ってもへこたれずに通われる人も多い。
 そのうち面倒になれば通信販売に切り替えることはいつでも出来る。厭きるまで来られるに越したことは無い。

 通信販売に切り替える頃には、気心も体質もよくよく分かってくるから、メールや電話相談でも簡単に微調整が可能となる。
 困ったときには直ぐに直接来られれば間に合う。

 遠方の場合は、やはり最低二泊三日は必要である。その後はメールでの表現能力、交信能力次第である。臨機応変の漢方薬の意味が理解できるかどうかの学習能力にも関係する。
 一度も来られずにメール相談や電話相談だけで済まそうとする怠け者は不要である。

 こんな高飛車な書き方ばかりするから、昨年暮れに来られた交通事故後遺症の女性に、怖そうな薬局だから随分迷ったという話を聞かされた。それでヨイノダ。
 恐いところへ一大決心で来られる気合が大事なのである。そのお陰で、この女性は10日間で著効あり、さらに10日間で驚くほど元気になった。

 病院でも嫌われるほど苦情が多かった人だが、交通事故後遺症は村田漢方堂薬局では比較的得意分野である。
 昨年も、脳脊髄液減少症で来られたはずの男性、意外にあっさりと速効を得ていつの間にか音沙汰がなくなったが、再発は大丈夫なのだろうか?

posted by ヒゲジジイ at 21:24| 山口 ☁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2008年01月12日

テレビ宣伝が盛んな八味丸製剤ハルンケアと防風通聖散製剤ナイシトールのお陰で漢方市場の売り上げが伸びるという薄気味悪さ

 長ったらしいタイトルだが、ここまで詳しいタイトルを書く理由は不思議でならないからである。

 尿漏れや夜間多尿に八味丸製剤が横文字の商品名ハルンケアでテレビ宣伝、肥満にはやはり横文字のナイシトールという名で防風通聖散製剤が盛んにテレビ宣伝されている。

 日本古方派時代の30年前ころには、確かに八味丸証の人は巷にゴロゴロいたので乱売気味に売って多くの人に喜ばれたのは確かである。
 ところが、時代は下って温暖化とともに食料品や暖房設備も充実した有史始まって以来の豊かな時代である。村田漢方堂薬局で観察する限りは、平成に入って八味丸証の患者さんに遭遇する機会は極めて僅少となった。

 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)のごときは言わずもがなである。
 流行は、たいていの場合、それの需要者によって作られないで、それの供給者によって作られる。即ち頭の好い商人たちによって創案され、頭の悪い婦人たちによって需要される。(傍線ヒゲジジイ)
 昭和4年に発行された萩原朔太郎の名著『虚妄の正義』における正鵠を射たアフォリズムは現代社会と異なるところがない。
 但し、傍線部分の婦人というのは現代社会では、男女ともどもというのが際立った嘆かわしい特徴であろう。

 まあ〜〜宣伝に乗せられて素人判断から、せいぜい八味丸中の附子(ぶし)や、あるいは防風通聖散中の麻黄・川芎(センキュウ)・石膏というトリプルによる忌まわしい不快反応が出ないことを祈るばかりである。

posted by ヒゲジジイ at 00:31| 山口 🌁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2008年01月11日

食うために生きるのか? 生きるために食うのか?

 現代社会では食うために生きているような人があまりにも多過ぎる。
 太った豚より、痩せたソクラテスになれ
 とは1964年3月の東大卒業式で、当時の大河内総長が卒業生の餞(はなむけ)に贈った言葉としてあまりにも有名である。

 酒や菓子類などの嗜好品を止め、食事量を減らしただけでアトピー性皮膚炎や消化器疾患がかなり寛解することを知らない人があまりにも多過ぎる。

 そもそも腹一杯、満腹になるまで食事をする習慣が根本的に間違っている。
 わかっちゃいるけど止められないのが人間様の業というものだ。

 日本国中、テレビ宣伝の影響で野蛮な漢方処方防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)製剤ナイシトールが馬鹿売れしているという。
 おめでたい国民もこと、ココまでに至ったのである。

 常連さんの中にも黒ゴマに中って湿疹が再発した人がいた。茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)や地竜、瀉火補腎丸などで速効を得たと事後報告をされていたが、流石に長年の中医漢方薬学の学習効果が目覚しい。
 その他、常連さんにおける年末年始の暴飲暴食問題は、いまのところ報告はないが、各種漢方系の常備薬を揃えておられるから、緊急の連絡を取る必要もなく無事に過ごされていることと思われる。

注記:ここで言う常連さんとは、10年以上のお付き合いで、急性疾患用の常備薬漢方のほとんどすべてを揃えられている人達のこと
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2008年01月10日

案の定、年末年始の暴飲暴食の付けが回って胃腸をやられた人達

 自業自得なんだからもっと自覚を持ってほしいものだが、男性たちに自覚が足りない人が多い。
 女性たちの暴飲暴食は、一部の人を除いて素直に失敗を認めて反省しているので文句はないが、自覚が足りないで慌てふためく傾向があるのは男性たちである。

 警告していた通りに暴飲暴食の付けが回ったのだから、甘ったれないで少しは反省して欲しいものだ。
 食い意地が張っているからそういうことになるので、いまさら騒いだところでどうしようもないだろう。

 そうでなくともウイルス性の胃腸炎が流行している季節である。
 ノロウイルスやロタウイルスなど、昨年末にも身内の内科医がノロウイルス患者を診察した後、他のスタッフとともに4人が感染して吐き下ししたというから、この時期、気をつけないと、食いしん坊はナオサラ付けが回って来やすいのです。

 食事に注意が必要なのはアトピー性皮膚炎の人達だけではない。
 思いがけない人までこの時期、胃腸を悪くして悲壮な声を出しているが、暴飲暴食を認めようとしない人もおり、また飲兵衛はノンベイで酒の飲みすぎを指摘すると、手のひら返したようにそっぽを向く。勝手にしろ。

 慢性疾患を持つものが、ちょっと自覚が無さ過ぎるとしか言いようがないのである。
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2008年01月09日

複雑な女性達

 生理痛や生理後の腹部の不快症状が高濃度の茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)で雲散霧消する体質の女性に折々に遭遇する。

 排卵日以降は瀉火補腎丸(知柏地黄丸)が適応して、生理が始まると六味丸が適応する複雑な女性達。

 女性は男性と異なって複雑である。
 茵蔯蒿湯を用いて冷え性が明らかに改善されたと申告される例は枚挙に暇が無いが、年々このタイプが増え続けている。

 茵蔯蒿湯の薬味は寒涼性の生薬ばかりで構成されるのに一見矛盾しているようだが、明らかに活血化瘀作用が優れているからで、このようなことはどのような専門書にもネットにも書かれていない。

 冷え性の皆に効くわけではない。
 かなり厳密な条件がそろっていなければ無効である。少なくとも明らかな黄膩苔が必須条件である。

 複雑な彼女達の多くは、アトピー性皮膚炎においても、排卵日以降の高温期に向かって悪化傾向が強い。

 だからそれに応じた配合変化を行う必要があるが、思慮深く観察力の優れた彼女達は、半年もしないうちに上手に配合変化を行えるまでになるのだから立派である。
 本気の彼女達だからこそ、いつの間にか中医漢方薬学の一定のコツを体得するのである。

 疑問に思ったり病状の変化に困ったときは迷わず的確な相談に訪れたりメールが送られて来るから、折々の難問も克服できるのである。
 この質問力・相談力こそが何よりも重要なことである。

 病状の的確な報告能力と、中医漢方薬学を体感から学ぶ動物的な勘・・・皆にこれを求めるわけには行かないだろうが、何としても漢方薬によって病気を克服したいものだという情熱こそが彼女らのパワーとなっているに違いないのである。

 今日はいつになく、最近増え続ける優等生の女性達を誉めたくなったのだった。
posted by ヒゲジジイ at 00:50| 山口 🌁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2008年01月08日

ますます好転した人の方が目だった今年の休み明け



 案の定、年末年始の暴飲暴食が祟って、あるいはそうでなくても食事内容の一時的な激変により、アトピー性皮膚炎や消化器疾患の人たちの一時的なぶり返し現象が見られたケースは複数、メールで報告があったし、仕事始めの昨日も一人だけ直接来られてのご報告もあった。
 
 ところが、正月の食事の異変にもかかわらずむしろ順調に寛解中のアトピー性皮膚炎の人や重大な疾患の人達の直接のご報告を兼ねて補充に来られた人が多かったのは幸いである。
 中には正月中に最高の改善を見たアトピーの男性もおられた。帰省を短期に止め、面倒だから外食もせずに少ない食事で済ませたのが効果的だったのではないか、あるいは風邪予防の天津感冒片の少量併用がよかったのか、という嬉しい結果である。

2007年12月31日
毎年仕事始めによくみられる病(やまい)ぶり返しの報告


 このブログは想像以上に影響力があったものと思われる。気合の入っているひとが多かったのは実に頼もしい。
 日頃から、甘ったれた考えの人を排除してきた甲斐があったというものである。
 一時ぶり返した人達も、自覚があってのことだけにうまく微調整を行ってくれて事後報告であったり、頭を悩ませるような再燃者は今のところみられない。

 それよりも頭を悩ませるのは毎年恒例の行事とは言え、新たな難問を抱えて新規の漢方相談に各地から来られる人達である。
 しばらくは互いの切磋琢磨を要するだけに、無い頭を振り絞る仕事がこれから一年、また延々と続くのである。

 来られる方たちが深刻に悩まれて真に苦しみ抜いておられるからこそ、こちらも本気で考え抜くことが出来るのであり、中途半端な気持ちで来られた人には、申し訳ないことながら、丁重にお断りせざるを得なかった。

 つくづく因果な商売であることよ、と同じことをこちらにも書いたのだった。
初仕事、新たな難問、各地から
posted by ヒゲジジイ at 00:51| 山口 ☀| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2008年01月07日

新旧交代の季節がやってきましたよ

ヒゲジジイ 本日から夜が明けたら終わりなき日常が始まる。
 年が明けて初仕事であるが、新旧交代の季節でもある。
 一定の寛解を得て次第に遠ざかる人とは別に、一部の人はお正月を境に次第に自費の漢方薬に厭きアキして、せっかく少し治りかけていても服用が次第に遠ざかり始めるのである。いつの間にか音信不通となる人が必ず複数出てくる季節である。

 こちらからすれば、やっぱし根気が無い人だったんだな〜〜〜で終わりであるが、もったいない話である。
 いくらこちらが親身に本気で頑張っていても、最終的にはご自身の身体の問題なのだから、遠ざかれば次第にこちらも忘れていく。

 もっと本気になれたらまた戻っておいでよ、とお世辞を書いておくばかりである(苦笑)。

 それに入れ替わるように新たな漢方相談が増える季節でもある。そしてそれらのうちの一部の人は根気が続かず、中途半端に終わるのである。

 毎年まいとしこの繰り返し。

 昨日は異常にメール相談が多く、延べ何十通のメールを返信したことかっ!?
 それでも休日に長電話で問い合わせられるよりも遥かに能率が良い。
 メールなら考えながら書けるから、頭がまだ蛍光灯状態でも何とかまともなお返事が書けたと思うが、はたして・・・?
posted by ヒゲジジイ at 00:09| 山口 ☀| 近況報告 | 更新情報をチェックする

2008年01月05日

頭の中は空っぽ状態

 今日、土曜日と明日の日曜日で正月休みが終わる。
 そして終わりなき日常がはじまる。
 頭の中は完全に空っぽ状態。


 残念ながらブログに期待してもらっても何も出ない。まだボケ〜〜〜〜としていたい。

 メールのお返事だけは、考える時間的な余裕があるから正常なお返事が出来ていると思う。

 ところが電話で突然訊ねられても、即答は不可能だろう。完全に蛍光灯状態だから。
 さいわい、今年に限っては電話攻勢はいまのところ、なし。
 身内からのパソコン操作のテクニックの質問があったくらいのものだ。

 まだあと二日間は、頭を空っぽにしておける。
 仕事がはじまっても頭が空っぽのまま、再起不能に陥る惧れ無きにしも非ず。平成になってから、他のことでは疑り深い人でも、こういうことだけは本気に受け取る人種が増えた(苦笑)。
ラベル:再起不能
posted by ヒゲジジイ at 02:35| 山口 ☀| 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする

2008年01月04日