2007年12月03日
寛解しても油断すれば再発することもあるのは当然です
人の一生は意外に短い。たかだか80年〜95年。男性の多くは85歳までもたないことも多い。
だから、一部の例外の人を除いて、寿命が尽きるまでには様々な病気に侵されても止むを得ないが、その都度直ぐに回復する人もいれば、慢性化して西洋医学治療では歯が立たないケースも意外に多い。
花粉症やアトピー性皮膚炎などは、悲観して自殺しない限りは生命を奪うことはないが、免疫系にも関連するのだから、まったく寿命と無関係とは言い切れない。
昨今は飽食の時代でダイエット・ダイエットと喧しい時代だが、食わなけりゃ良いのに皆がみな過食気味だから、血液成分がいびつになって胆石症や尿路結石が頻発している。
生活習慣病や悪性腫瘍の問題など、枚挙に暇が無いほど人間様の病気の種類は多い。
僅か80年前後の寿命だから、数々の病気に侵される人が多いのも当然である。一旦慢性化すれば文字通り持病となることも珍しくはないので、各医療機関を歴訪しても中々治らないことが多い。
しばしば聞かされる話が、どこそこの名医に診てもらったことが大変な名誉かのように自慢される人が来られるが、だったらそこで治してもらえば良かったじゃないか、といいたくなるほど世の中は名医だらけの現実である。
そのように各地で苦労されて漢方薬も「名医」の処方を飲み続けて治らないケースでも、多くは1〜2年も頑張れば、村田漢方堂薬局の漢方薬でかなり寛解するケースが多いが、それでも来訪者の1割弱は、なかなか思うように運ばない。
その1割弱の人の多くは半年から1年もしない内に去っていかれることは、止むを得ないことながら慙愧の念に耐えない。
どんなに頑張っても100人が100人全員を寛解に導くことが出来るわけではないので、本来完璧主義の性格上、これが原因で不眠気味な一生を終えなければならないのだろう。
本題の再発問題であるが、最初に述べたように人の寿命はたかだが80〜95年である。上記で述べたように漢方薬を服用して1〜2年でかなり寛解したからといってもそれで服用を中止すれば、再発率は低いとは言えないのである。
一生の短さから考えれば当然であろう。
成人して以後は、細胞は劣化し老化の一途を辿っているのである。
せっかく漢方薬で病気が寛解しても三年以上頑張れるのは一部の人に限られている。一生は短いというのに。
再発して初めて事の重大さに気付き、細く長く、あるいは太く長くのお付き合いが再開する場合は意外に多い。
なかでも漢方薬に嵌ってしまった常連さん達は、少しでも元気で長生き出来るようにと、一生涯どころかあの世に行っても漢方薬を続けるつもりだと皆が口を揃えて言われるのだから、半端じゃありませんよ(笑)。
そのお陰で村田漢方堂薬局は潰れずに済んでいる(苦笑)。
posted by ヒゲジジイ at 01:22| 山口 | 中医漢方薬学
|