2007年12月01日

服用回数の問題について



 通常ならこんな時間にコーヒーを飲んでいるところだが、飲まないでいたら眠気が差して来た。やはり飲まないほうが睡眠には良いのは当然だろう。今日は飲まないで頑張ってみようと思う。
 幸い、本日は返信すべきメールも少なかったので・・・と言っても少なくとも二桁の返信は返している。15通くらいで済んでいるのは珍しい。

 ともあれ、本題の服用回数の問題である
 午前中に来られた人は、一ヶ月目くらいだが、すでに一日2回になることがあるが、十分に効果が持続していると言われる。病歴は長くとも速効を得た人ほど油断しやすいが、2回になるときがあっても効果が持続していると言われるので、ご自由にまかせた。(病気の内容から今後もしも効果が落ちたら服用回数の問題である。)

 午後はデリケートなアトピーの子供さんのケース。親御さんが補充に来られたが、夏休みに真面目に服用した当時は殆ど完全に近く治っていたのが、服用回数が一日1回に落ちていたために、ひどく痒がるようになって手などは悲惨な状態に戻っていたそうである。
 痒みがひどくなる夜間だけの服用になっていたので、親も見るに見かねて1週間前から一日3回服用できるよう食卓に準備してやるようしたら、この僅か一週間でひどかった手の症状も首の赤みも痒みも殆ど消失してきたと言う。(親が準備してやるのは当然だろう!)
 親御さんも当方の漢方薬の愛用者だから、特例として御相談に乗った子供さんだから、薬用量が激減すると、どのような事態になるかよく理解しておられて話は早い。

 これが親御さんが当方の漢方愛用者でなかったなら、効かなくなったと理不尽な抗議を受けていたかもしれない話だが、上記のように2回の服用で効果が持続して、体質改善の目的まで果たせれば上々であろうが、一日1回の痒いときだけの服用になったアトピーの子供さんでは効果がまったく持続出来ていない。

 知柏地黄丸製剤・猪苓湯製剤・インチンコウ湯製剤・イオン化カルシウムの併用だから、上学年とは言え小学生には辛い服用なのかもしれない。しかしながら、かなりの速効が得られるのだから、親がしっかり服用させる義務があろう。

 ともあれ、上記の2例とは無関係に、あくまで一般論の話だが、

 最初に速効を得た人ほど、服用回数が減る傾向が強く、また往々にしていつまで服用すべきかを早い時期からとても気にすることが共通している。
 少しずつ効果が出ている人の方が、比較的真面目に継続する傾向があるので、結局は最終的に治りがよいケースが多い。

 最初に速効があった人ほど、その後の継続に問題無しとしないのである。この傾向は、何十年この仕事をしても実に理解に困しむ謎である(苦笑)。
posted by ヒゲジジイ at 01:16| 山口 ☀| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする