2007年11月21日

茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)の秘密



 猪苓湯や茵蔯蒿湯の年間販売量は半端じゃない。
 桁外れの量だと言っても過言ではない。秘伝中の秘伝と言えば、今流行のマヤカシ商売のようだが、断じて同類ではない。

 現在、村田漢方堂薬局で漢方薬を服用中の皆さんこそ、その有用性を実感されてる方が沢山おられ、ハハ〜〜ン?! もしかして私のことかしら〜?と思われる人も多いことだろう。
 
 ところが本日は貴方や貴女たちのことを書くのではなく、ヒゲジジイ自身の茵蔯蒿湯使用経験の驚くべき効果を報告したいのである。
 日頃から相談業務に熱中すると血圧が上がるので、昨今、配合を微妙に調節して釣藤散・茵蔯蒿湯・八仙丸・田七人参、丹参末・沢瀉湯加味製剤、地竜と牛黄製剤をそれぞれ高濃度は今まで通りで大柴胡湯の服用を中止した。
 身体に問題があるとしたら、高血圧気味なことと太鼓腹、それに歯科治療に行かないために歯がガタガタでひどい状態。そして食後30分は横にならないとおれないほどの急激な疲労感。

 歯科治療は諦めているが、高血圧と太鼓腹だけは何とかしなければと、茵蔯蒿湯と釣藤散の濃度を高め、昼の服用が欠けても効果が落ちないように工夫した途端に、食欲が倍増した!

 食欲の秋というが、そればかりが原因とは思われない大食ぶりとなってしまった。こんなことで太鼓腹がますますひどくなりこそすれ、小さくなるはずは無い。

 ところが、村田漢方堂薬局で茵蔯蒿湯の服用者の7割くらいの人が、明らかにお腹が小さくなり、下半身の浮腫みが取れた人も多い。併用方剤がそれぞれにまるで異なるので、一概に言えないにしても、村田漢方堂薬局ではメタボリックシンドロームの良薬として有名な茵蔯蒿湯のはずである。

 それなにのトウヘンボクなヒゲジジイだけが食欲増進、おまけにここ数年来の悩みであった食後の疲労感が雲散霧消して元気もりもり!
 飯がうまい、食後の疲労感を生じることが皆無となるとは我ながら青天の霹靂。

 それもそのはず仕事上の漢方相談業務の上では毎年、原因不明の嘔吐感やむかつき、吐き気恐怖症などで、病院治療もまったくむなしく、保険漢方を投与されても六君子湯の投与ばかりがやけに目立つ。そんな悩みをかかえた多くの人に茵蔯蒿湯証を見つけて速効解決してきた実績がある。
 だからある種の痩せ型でむかついて食欲が進まなかった人でも肝胆機能が改善されて胃症状が雲散霧消するケースは稀ではないのである。

 ここが漢方処方の優れたところで、茵蔯蒿湯証に間違いなければ、太っちょには痩せる効果を発揮し、痩せ型の適応者には食欲を増進して体重を増加させる。
 一人トウヘンボクなヒゲジジイだけが太鼓腹の上に食欲がなお増して、ますます太鼓腹がひどくなると思いきや、意外にも太鼓腹が萎んできたのである!
posted by ヒゲジジイ at 01:18| 山口 ☁| ダイエットや肥満症 | 更新情報をチェックする