2007年11月11日

日用品の工夫がアダになることも多いアトピー性皮膚炎



 典型的な例が、アトピー性皮膚炎を少しでも改善しようとして、シャンプーや石鹸、タオルなど様々なアトピーシフトを取ったところが、すべてがアダになっているケースにしばしば遭遇する。

 数ヶ月以上もかかってようやく安定した効果が得られているのに、それ以上のもう一歩の進歩が見られない。あらゆる可能性を点検して、よかれと思って使用していたボディソープとしての液体石鹸に問題があった。
 昔ながらの固形石鹸(花王石鹸や牛乳石鹸)に切り替えてもらったところ、一週間も経たない間にかなり好転した。シンプル・イズ・ベストである。

 化粧品類や石鹸類やシャンプーや洗剤にしても、高級になればなるほど様々な香料や添加物が増えて敏感肌には危険性が増す可能性も高い。

 かといって天然や自然という謳い文句も細心の注意が必要で、これに中った人も多い。
 果樹園で熟れた果肉の採取を素手で繰り返し行うとどうなるか? 半日も経たぬ内に手は荒れ放題となるだろう。
 「野菊の墓」で有名な伊藤左千夫は、家業が牛乳屋さんで長年の搾乳によって手が荒れ放題となって作業が出来なくなっている。

 ことほど左様に天然・自然の刺激は想像される以上に強烈である。

 髪を染める染料や化粧品、および肌着の繊維が問題であったり、石鹸やシャンプーが悪影響していたケースは日常茶飯事。
 また、アトピーだからといって特別なものを求めたことが却ってアトピーを治り難くしているケースは非常に多い。

 アトピー以外の一般の湿疹類でも同様である。

 要するに、あらゆる物質に対する敏感性は個人差がとても大きいので、個人個人で十分な点検が必要である。
 世の中の甘い宣伝文句を頭から信用してはならないのである。
posted by ヒゲジジイ at 00:22| 山口 🌁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする