蕁麻疹にわずか1週間足らずで速効を得て、直ぐに廃薬していた 重度の慢性蕁麻疹をあなどる付き合いきれない人 が再度、やって来た。(数日前のこと)
風邪を引いたらまたひどく蕁麻疹が全身に広がって、病院から指示されていた医薬品類を服用せざるを得なかったという。当然である。
前回の10日分1,500円の漢方薬だけで治りきるはずがない。(漢方薬を無表示販売やってる薬局では10日分を分包器で格好をつけて5,000〜7,000円取るところもあるというから噴飯ものである。)
あれだけ言っておいたのに馬鹿じゃないか〜、病気を舐めてかかってアナフィラキシー・ショック死しても良いのかっと、いささか辛辣である。(いつになくヒゲジジイの激しい叱責に、先客の男性が萎縮して青い顔をしていたという。)
同じ蕁麻疹患者さんでも、病院の漢方薬(五苓散)を服用して却って悪化の一途を辿った男性は、イオン化カルシウムとともに同様の漢方薬を一生飲み続けるつもりで既に一年以上、蕁麻疹は二度と出なくなっているが、酒を飲みたさに一生涯漢方とは縁が切れないかもしれない。
附録として腹部肥満が完全に解消している。
蛇足ながら、最も頻繁に漢方相談の多い成人のアトピー性皮膚炎では、一定レベルの状態を超えれば多種類の方剤が必須となる。
しかも慢性蕁麻疹や喘息あるいはヘルペスなどを合併している人も多い。だからなおさら多種類の方剤が必要となるのである。
また多くは臨機応変の配合変化が必要であるから、服用者の不屈の精神は必須である。
先日、一年近く煎じ薬の補中益気湯を服用してもらっている幼児の母親から、6月以来ステロイドから完全離脱できたとの報告を得た。それまでは毎日ステロイド漬けの日々を送っていたのだが、村田漢方堂薬局で子供さんの相談に乗ることは例外的なことである。
その例外的な子供さん達が10人以上いるのだから、絶対多数の大人のアトピー患者さんをよせると相当な人数になるが、いずれも真面目な人たちばかりである。