2007年10月06日

中医師に処方された腰痛の漢方薬についての御質問

性別 : 女性
年齢 : 30歳〜39歳
御職業 : 主婦
簡単なご住所 : ヨーロッパ某国
具体的な御職業 : 元ナース
ご意見やご質問をどうぞ : 現住所●●●●、実家は〇〇(関東地方)です。

 今、腰痛で●●●●の中国人クリニックでハリと漢方処方を受けています。三七片、九鼎、獨活寄生丸の3種類です。
 飲み始めて3週間して目のくらみと気分不快がありました。中国人には生理一日前のせいだと言われました。漢方のためではないかと疑っています。
 言葉も不自由で十分な説明が受けられません。

 ずうずうしくて恐縮なのですがもしこの漢方についてご意見、資料などありましたらお教えいただけたら幸いです。
 お返事が無くてもしかたないことと思っていますのでお忙しければどうぞ捨て置きください。

 自分の体質や、どの薬は合わないなど、知りたいです。先生のHPからは一律の配合された漢方を決められた量飲むのはいかがなものかと思うのですが。漢方のファンになりたいのです。

 素人に理解しやすいような方法がありましたらHPでご紹介いただけないでしょうか?突然のメールで失礼いたします。


お返事メール:漢方薬服用3週間目にして不快症状が出現して、それは漢方薬が原因ではないかとのことですが、ご自身でそのように実感されるのでしたら、あるいはそうかもしれません。
 但し、通常は合わない漢方処方で不快な反応が出るとしたらもっと早い時期(一週間以内)に出現することが多いものです。

 ところで、肝腎な主訴の腰痛は改善されているのでしょうか?
 もしも三週間経ってもまったく改善されていないとしたら、処方を変えてもらわずに同じ漢方薬を続けても、腰痛は改善することはほとんどあり得ません。
 腰痛関係では通常、処方が合っておれば少なくとも10日以内になんとなく楽になるものです。

 日本の風土であれば、一般的には疎経活血湯レベルで充分に奏効することが多いものです。もちろん、体質がまったく分らないのに迂闊なことは言えませんが、日本人の腰痛でもっとも多いのがこの疎経活血湯証だということです。

 漢方のことを知りたいとのことですが、はっきり申し上げて、素人が理解しやすい方法は思いつきません。唯一思いつくとしたら、10日毎に村田漢方堂薬局に腰痛治療の為に通い詰めることです(笑)。

 現実に、アトピー性皮膚炎などで7〜10日毎に通って来られる人は多いのですが、皆さん知識だけでなく体感的に本来あるべき臨機応変の漢方薬の綿密さを実感されておられます。

なお、この往復メール、お約束では 風邪やインフルエンザの漢方薬 に転載させて頂くという注意書きを書いていますが、風邪のブログに相応しい内容ではありませんので、メインブログの 漢方薬専門・村田漢方堂薬局(山口県下関市)の近況報告 に転載させて頂くことを御了承下されば幸いです!
 むしろ、この 漢方薬専門・村田漢方堂薬局(山口県下関市)の近況報告ど を時々御覧になれば、本来の漢方薬のイメージくらいはつかめるかもしれません。


折り返し頂いたメール:返信をありがとうございます。
 漢方処方での副作用は一週間以内が多いとのことで漢方を再開してみようと思いました。
 腰はハリの効果を特に実感していて、日に日によくなっています。

 先生のサイトを参考にいろいろ中国人に質問できそうです。
 本当にありがとうございました。
 転載は了承です。