2007年10月02日

重度の慢性蕁麻疹をあなどる付き合いきれない人

 一般的な皮膚病の中では、アトピー性皮膚炎よりも最も警戒するのが蕁麻疹である。
 急性蕁麻疹はもとより、慢性蕁麻疹でもあなどれない。
 侮れないだけに最も警戒しているので、ここ何年も百発百中で仕留めて来ている(笑)ので、不敗神話がいつ崩れるか戦々恐々というほどでもないが、相変わらず警戒している。

 ところが世の中には物の道理が分らぬ理解力がほとんど皆無に等しい連中がいるもので、時間外の電話の問い合わせの段階で保険が効くのか?など馬鹿げた質問が飛び出していたので、お断りしていた。
 近くの某薬局で掌の湿疹治療の為に薬品名はおろか効能・効果などもすべてが無表示の調合漢方薬を二年間服用したが治らず、以前から出没していた蕁麻疹が悪化の一途を辿り、現在、ステロイドの内服治療で漸く軽くはなっているがまだまだ続いているという。

 電話の段階ですでに理解力の点で問題があり過ぎるので、お断りしていた筈だが、忘れたころにやって来た。
 蕁麻疹で抗ヒスタミン剤だけでは埒が明かずにステロイドの内服薬が出されるのは余程のことである!
 服用前は全身広がって悪化の一途を辿っていたところで出されているだけに、話を効くだけでもぞっとする内容である。

 以前通っていた薬局が平身低頭の揉手薬局だから、何処の薬局も同類とみてやって来られる態度には閉口だが、かように重症の蕁麻疹であっても10日分僅か????円前後の漢方薬で著効を示す例は再三再四である。

 ステロイド内服を連用しても軽くなっているとはいえ、常に出没している状態を目撃したからには、病気を甘く見るこの手合いに、いつになく懇々と説教を企てたものの、どれだけ理解しているやら?・・・%#&$R(¥U&$%$#IU・・・閉店間際から延々二時間にも亘って、まったく割に合わない仕事だが止むを得ない。
 病気を侮られてアナフィラキシーショックを起こされたのではかなわない。

 ステロイド内服は医師の指示を最後まで厳重に守ることを厳命し、本当は関わりたくなかった相手に10日分の漢方薬を渡したのだった。

 そして一週間後の電話。忙しい時間帯に応対に出たのは女性薬剤師だが、漢方薬服用後に蕁麻疹は完全に消えたので病院のステロイドは中止した。漢方薬は続けても大丈夫なのか?という馬鹿げた報告と質問である。たたみかけて、吹き出物や手の湿疹も治してもらえるか? などと、フザケルナ〜〜と言いたいオメデタサである。

 当然、病院の薬も漢方薬も続けるべきことを繰り返し説得しても、聞く耳を持たない。それじゃ〜〜〜自己責任で、お好きにどうぞっ!
 今、薬局が立て込んでいるので、これで失礼しますと電話を切ったのだった。
 
 その後1週間、無音のままである。縁なき衆生とはまさにこのことである。
posted by ヒゲジジイ at 20:50| 山口 ☀| 蕁麻疹 | 更新情報をチェックする