2007年10月29日

飽食の時代病=胆石症による疼痛発作がやけに目立つ



 地元における実にありふれた漢方相談は胆石症発作である。
 実に飽食の時代にふさわしい。
 手術が簡単になった分、女性に比べて平均寿命の短い男性達は経費のかかる漢方薬を省略して直ぐに手術で片付ける。

 女性の平均寿命が長い理由の一つに、あらゆる疾患を漢方薬中心に解決を試みる人たちが、男性に比べてはるかに多いことが多少とも関連するのではないかと思われる。

 本日も皮下脂肪が多いためにエコー診断では確認できないが、諸症状から胆石症による疼痛に間違いないだろうと診断された女性がやって来られた。といっても、エコーによる診断技術は術者の技術と能力によって大きな差があると言われるから、セカンド・オピニオンを受ければ案外、容易く石が確認できるはずである。あるいは砂状のものかもしれない。

 胆石症の発作時には、なるべく品質と濃度の高い牛黄製剤を用いてもらうが、弁証論治にもとずく大柴胡湯などの適切な柴胡剤と茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)・オルスビー錠を主体に、出来れば金銭草(連銭草)なども併用すれば、比較的容易な疾患である。

 当然のことながら一定の根気は必要であるが、いずれもほとんどの例で著効を奏して疼痛などの自覚な苦痛は短期間で消滅するのが常であり、よほど大きい石でもない限りは、比較的順調に石も排出されて治って行く。

 手術を避けたいために女性たちこそ熱心。
 ところが根気のない男性達は自費の経費が惜しいのか?すべて手術に直行されているのが現実である。(←村田漢方堂薬局だけでのお話し!)

 日ごろから現代女性一般のマナーの欠如に対する文句ばかり吐き続けることが効を奏してか? 村田漢方堂薬局の常連さんの多くは、当然のことながら名実ともに大和撫子ばかり集まっている。

 村田漢方堂薬局のHPやブログをご覧になって来られる男女ともども最初は相当に緊張して来られるが、厳格謹厳なヒゲジジイという先入観は脆くも崩れてホッとされるケースがしばしばである。
 遠方からでも来局が2〜4回目ともなると、予告も予約もなしに気軽にやって来られるくらいになるのをとても喜ぶヒゲジジイである。
 
 要するにHPやブログのみならずお電話でのお問い合わせこそ、最初の敷居を大いに高くしてお遊びの御相談を峻別しているわけである。
 無駄な時間を浪費したくない。
 そんな無駄な時間があったら真面目に漢方薬を続けておられる人たちの配合の思案や御相談に使いたいのである。
posted by ヒゲジジイ at 21:18| 山口 ☁| 胆石症・胆嚢炎・脂肪肝・肝機能障害・慢性膵炎 | 更新情報をチェックする

2007年10月27日

外面は寒いと感じても内部には鬱熱が巣食っている人達



 23日頃だったか、googleで漢方を検索していたら、未承認抗癌漢方薬の販売サイトが閉鎖され、薬事法違反で3名が逮捕された記事が出ていた。テレビでも報道されたらしい。年間、何億もの売り上げで、日本国中に1万人?の利用者がいたというから凄まじい。
 
 ところで、最近わが薬局では某漢方製剤が原料枯渇により急遽製造中止になったので、当方でも在庫が尽き、やむを得ず遠方のご利用者にお近くで手に入れてもらうようにお奨めしたところ、近くにあった某漢方薬局が閉じられて貸し店舗となっていたといわれる。ほんの数ヶ月前には営業されていたらしいが、こうして次第に漢方専門薬局も淘汰されて行くのであろう。
明日は我が身か?(苦笑)

 アトピー性皮膚炎の女性で、どうみても黄連解毒湯も適応しそうな確証(弁証論治にもとづく確証)があるのに、使用してもらう都度、冷やす作用ばかりが目立って、アトピーには却ってマイナスである。
時間を隔てて二度試みてもらったが、やはりマイナス効果しか出ない。
 風呂上りの痒みといい、寝ているとき温まって生じる痒みといい・・・ところがよく観察してもらうと、身体表面は寒い感じがあるのに、身体の芯から生じる熱感があり、それが湧き起こって痒みが生じるニュアンスであると!
 そこで、地竜(ミミズ)を用いたところ、こんどは比較的スンナリと効果が出て痒みが軽減し、表面的な寒さも消失した。
 綿密繊細な中医漢方薬学の奥深さの一端がここにある。

 北陸地方からとても寒がりな男性が高血圧の漢方薬を求めてやって来られた。東洋医学の某分野の専門家であるので、話はスムーズであるが、お出しした漢方薬の組み合わせは、滋陰清熱・熄風袪痰・涼血利湿法であり、薄着が問題なので、決して体内に冷えはなく、むしろ内熱があるのだからと、寒涼派のヒゲジジイの論理を展開して説得、いまのところ順調に経過している模様。
 寒がりだからといっても、表面的な症状に振り回されてはならない好例である。寒がりや冷え性を訴える場合でも、温性の薬物が必要だとは限らない。涼性の薬物が主体であっても、大黄や地竜などの活血の薬物による血流改善効果によって、冷え性や寒がりでさえも改善されることがしばしばである。

 以前ご紹介した重度の蕁麻疹の女性も、明らかな信頼の目付きにかわって、忠実に服薬を守られている。臨機応変の服用方法も上手にマスターして、気合が入っている。結果的に叱り甲斐があったわけである。

 西洋医学治療の方法がない段階の某ガン患者さん、各種の漢方薬類の組み合わせで順調に経過中で、鈍痛などが次第に消失している。病院では痛みが我慢できなくなったらイラッシャイ、ということで薬の投与も皆無で定期検診すらないのも止むを得ないのだろう。
 でも様々な漢方薬で体力・気力を充実させ、いつまでも生活の質を高く保つことに互いに努力している。

 相変わらず安易な問い合わせ電話や直接の来局者は尽きない。一々書くのも馬鹿バカしい。あまりにもお気楽である。お気楽やお気軽な新人さんはお断りであることは、常々書いて来た。
 オベンチャラと欺瞞だらけの風潮に同化しない横着な薬局だと憤慨する輩(やから)がいて、喧嘩を吹っかける野郎(もちろん男)もいたが、一蹴である。

 相手を見損なうな。揉み手が欲しけりゃ、お気軽なご相談を歓迎する薬局へ行けばよいだろう。

 遠方からの補充注文が沢山重なって送り状発行に多忙を極めている最中、駐車場はどこだ!と大騒ぎしてやって来た中年女性。
 「お話が聞きたい」という最初からお気軽である。一ヶ月前からメニエル症候群で入院していた。二度と再発したくないので、お話が聞きたいという。すでに怪しい口ぶりである。
 病歴があまりに短いのでご相談外、なるべく気を損じないようにお断りするが、執拗である。一通り症状を聞いて、明らかに釣藤散証は歴然であるから、錠剤の製品を示すと「フウ〜〜〜ン! フウ〜〜〜ン!」と実に不快千万な口吻を何度もナンドモ吐き散らす大ばか者であった。
 「何がフウ〜〜〜ンだ!」とケンモホロロに追い返す。失礼千万、無礼者としか言いようがない。

 死んでも揉み手はゴメンダネっ!
 不遜な野郎やメロウどもは何も好きこのんで気難しいヒゲジジイの薬局に来なくていい。

 土曜日だから昼で終わっているのに、親子連れがやって来たり、電話で問い合わせが入ったり、疲れきって眠り込んでいたら長電話が鳴るも身体が動かず受話器を取る気にもならない。
 時間外の電話の問い合わせや直接やって来て談判されても、こちらは老体、身体がもたない。他所へ行って下さいと全部お断り。
 時間外は常連さんでもない限りは、すべてマナー違反。

 メールだけは年中無休で受け取れますよ。
ラベル:黄連解毒湯 地竜
posted by ヒゲジジイ at 18:01| 山口 ☀| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2007年10月25日

メール受信は正常に回復した模様

      

 昨日早朝まで、メールの受信がワンテンポ遅れて入って来る事態が、土曜日から続いていたようですが、昨日朝からは順調で、東北地方と頻繁なメール交換もスムーズとなり、またメール受信機能の各方面からの確認実験でも完全に回復していることを確認。

 ご心配をかけることはないと思いますので、ご安心ください。
 念のために二度同じメールを送信下さった方の場合も、二度とも即座に受信できています。

 これで本日のブログを終わったのでは愛想がないので、他のブログで訪問する価値の極めて高い?

 ペテン社会日本の現状:某ダイエット食品店の陰謀

 をご紹介。漢方薬局経営薬剤師の一喜一憂 より

posted by ヒゲジジイ at 21:12| 山口 ☀| 村田漢方堂薬局の近況 | 更新情報をチェックする

2007年10月23日

アトピー性皮膚炎の保湿の重要性について

 言うまでもない極めて常識的なことだが、アトピー性皮膚炎患者さんたちは皮膚のバリアーが脆弱に生まれついているのだから、アトピーが完全寛解した後も、ほとんど一生涯、適切な保湿剤を用いて常に乾燥傾向にある皮膚を保護する必要がある。
 
 無理なステロイドの離脱によりアトピーが悪化して大量の滲出液が出ているような場所に保湿は不要だが、乾燥して痒みが生じている場所には、適切な保湿剤を使用すべきであり、そうすることによって漢方薬の効果もより能率的である。

 ステロイドばかりに頼っている人に限って、保湿剤の使用を怠りがちな現象が目立つ。
 漢方薬の効果が出始めて以後は、次第にステロイドの塗布が減ってくるのは当然であるが、重要な保湿を怠っているとステロイドの減量が遅くなりがちである。

 但し、ここで注意が必要ななことは、皮膚の乾燥状態が皆無な部位で、むしろジクジクと滲出液が漏れ出るような個所には保湿剤は不要である。そのような部位にまで保湿剤を使用すると却って悪化することがあるので、無意味な乱用は慎まねばならない。

 また乾燥した皮膚に保湿剤を塗布する場合でも、皮膚呼吸が出来ないほど分厚く塗るのは大きな間違いである。必ず薄っすらと軽く塗るのがコツである。分厚くたっぷりな量を使用するほど、効果が激減する。

例外はウオノメやタコ(特に紫雲膏を用いる場合)。これらは患部に分厚く塗布し、ガーゼと絆創膏で固定する。

 どの保湿剤が良いかは人によってマチマチであるが、村田漢方堂薬局で最も人気が高いのが、ウチダ和漢薬製造の「紫雲膏(しうんこう)」である。製造元によって軟膏そのものの色合いが驚くほど異なるのは不思議である。
 ウチダ製の紫色はどす黒さを帯びた深い紫黒色に近い色合いである。
 ヒビ、アカギレ、ザラザラ乾燥した皮膚のみならずウオノメやタコなどにも優れた効果がある。
 紫色が付着するので一部の人には敬遠されるが、保湿力のある医薬品として紫雲膏の効果は抜群である。

 考えてみると、いまさらウチダ和漢薬の医薬品を宣伝してあげたところで何の得にもならず、むしろ貶すべき点も無いわけではないが、優れた製品が多いことも間違いないので、褒めてしかるべき製品は誉め殺しにならない程度に褒めてあげたい(苦笑)。
posted by ヒゲジジイ at 00:03| 山口 ☁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2007年10月22日

ご注意下さい! 昨日今日はメール受信が遅延傾向です

 以下は、すでに村田漢方堂薬局で漢方薬をご利用中の方へのご連絡です。

 すべてではありませんが、昨日から今日にかけて、お送り頂いたメールの受信が、実際に送信された時よりも数時間以上遅れてしまう傾向が続いています。すべてではないのですが、数件に1件くらいの割合で続いているようです。
 有料のメールシステムを借りているので安心していたのですが、昨日と今日は、どうも様子がおかしいので、あるべきお返事が帰って来ない場合は再度送信してみて下さい!
 但し、少なくとも遅れた受信になる場合でも、今のところすべて必ず受信出来ているようには思うのですが・・・絶対的に断定できるわけではありません(涙)。

 重要な用件の場合は、間を置いて二度送信してみて下さいませ。

 ご迷惑をおかけしますが、念のためよろしくお願い申し上げます。
posted by ヒゲジジイ at 13:51| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2007年10月20日

一杯のおいしい生姜紅茶

性別 : 女性
年齢 : 50歳〜59歳
簡単な御住所 : 関東地方
具体的な御職業 : 英国紅茶倶楽部という紅茶教室を開いております。
ご意見やご質問をどうぞ : 生姜紅茶の効用に関しての質問です。

 8月に「英国紅茶倶楽部」のホームページを立ち上げたところ、私の住んでいる地域のラジオ放送教区から連絡があり、冬に向かって紅茶の話をしてほしいとの旨。
 明日18日18時に生姜紅茶の話をすることになり、私は個人的に(教室のレッスンにはいれていません。)生姜紅茶が好きで、時々飲んでおり、今年の夏は、生姜紅茶のおかげか夏バテもなく快適に過ごせたので、生姜に関して一般的に言われていることの裏付けをとっておこうと、インターネットを開いたところ、貴殿のホームページの懇切丁寧さに心ひかれ、図々しくもメールを送らせていただきました。

 貴殿の文章を読みながら、明日、生姜紅茶の話をすることを引き受けてしまった自分が恥ずかしくなりました。さらっと簡単に話せばよいということですが、生姜は漢方の部類に入るうえ、生、乾燥、蒸して乾燥ではずいぶんと異なるもののようですね。ほかのホームページには、体の芯から温めるには、乾燥して粉末にした生姜が良いと書いてあったり、1日の生姜の使用量が規定されていたりといろいろですが、
@一般の人が生姜紅茶を飲む上で注意しなければならないこと はあるのでしょうか。
A生姜紅茶の作り方は? (私は、普通に紅茶をいれ、すりおろしたショウガをそのまま加 えて、蜂蜜を入れたり、ミルクを入れたりして楽しんでいます。)
B生姜紅茶に入れてはいけないものはあるのでしょうか。

 調べていくうちに、自己流で飲んでいたのが、だんだんと怖くなってきました。
 何年か前にみのもんたさんのテレビで生姜紅茶を放送したことがあると聞いたことがありますが、何事も素人判断でするのはあまり良くないことですよね。きっと、、、もし今回お返事をいただけた場合、その内容をラジオで話してはいけないようでしたら、その旨書いてください。
 もしくは先生のお名前を出しても差支えなければ、先生に教えていただいたと正直に言うように致します。これは正直、私にとってもある種の賭けです。先生のお名前も住所も所属もなにもわからないまま、ただ、インターネットで検索して、読ませていただいた文章が、他の方に比べて良心的に思えたという直感だけですので。(生意気を言って申し訳ありません。)

 ただ、レッスンで話したこともなく、自分で飲んでよかったので、ラジオで話させていただくというのも無責任な気がするものですから。(先生の文に出会わなければ、気軽にお話していたと思います。)
 お忙しいこととは存じますが、お返事よろしくお願い申し上げます。
 ★放送で生姜紅茶の話をするのをやめておいたほうが良いという一言をいただきましたら、別の話をするようにいたします。私に関しましては「英国紅茶倶楽部」をヤフーかグーグルで検索していただけましたら、ホームページが出ます。立ち上げたばかりで、まだ内容が浅いですが、これからしっかりと作り込んでまいります。

 お許しが出れば先生の生姜紅茶に関するコメントも載せさせていただきたいと存じますので、何卒よろしくお願い申し上げます。


お返事メール:M・S様

 紅茶と言えば、すぐに思い浮かぶのがイギリスの知識人、オーウェルの「一杯のおいしい紅茶」という短い随筆です。(初出1946年:イヴニング・スタンダード)
 紅茶にまつわる薀蓄を縷々書き綴ったものですが、砂糖は絶対に入れるなっ、というのがオーウェル氏の主張のようですが、本当でしょうか?
 また、さきほど貴サイトも訪問させて頂きました。まだ、ザッと眺めただけですが、イギリスと紅茶、なるほどなるほど・・・。

「一杯のおいしい紅茶」ジョージ・オーウェル著 朔北社(1995年)発行 

 ところで、当方の「生姜」についての記載は、よくぞ埋もれて睡眠中の当方のサイトを発見して下さいました。
 気が付かれる人の多くは、http://cyosyu.exblog.jp/i25/ このページを辿って来られるようです。他のブログやサイトにも何度か書きましたが、その場所は忘れました。

 紅茶にミルクを入れるのはともかく、生姜を入れるとなるとジョージ・オーウェルさんが生きていたら、どのようなコメントが・・・と考えると、思わずニンマリしてしまいます。
 ご質問の件、

>@一般の人が生姜紅茶を飲む上で注意しなければならないこと はあるのでしょうか。
>A生姜紅茶の作り方は? (私は、普通に紅茶をいれ、すりおろしたショウガをそのま>ま加 えて、蜂蜜を入れたり、ミルクを入れたりして楽しんでいます。)
B生姜紅茶に>入れてはいけないものはあるのでしょうか。調べていくうちに、自己流で飲んでいたの>が、だんだんと怖くなってきました。

 上記の三点について、@につきましては、当然のことですが過剰摂取はよくないです。たとえ、やや冷え性でも、現実に毎日ひね生姜をすりおろしてとっていたアトピー性皮膚炎の女性には暖め過ぎによってアトピーがやや悪化していました。
 でも、多くの人は、過剰摂取にならなければ、Aで書かれているような、すりおりした生姜を過剰にならない程度に、ちょうど紅茶を飲むのにおいしさを損なわない程度の量であれば、過剰になることはありませんので、1日3〜4回の(1回に一杯の紅茶)と言うレベルなら、風邪予防と消化促進(健胃作用により)など、得るところは大きいと思います。この点は、強調して良いところだと思います。

 但し、体質的に暑がりの人や、冷え性がなく、むしろ足が冬でも火照るような体質の人は、あえて紅茶に生姜をすり込んで飲用する習慣は、むしろ避けるべきでしょう。
 暑がりを助長して、暑がりタイプのアトピー性皮膚炎の人などではむしろ病状を悪化させることがあります。

 Bについては、しつこい冗談ですが、ジョージ・オーウェルさんなら、蜂蜜や砂糖類など、甘いのもを入れるのは、紅茶道?においては邪道だとおっしゃることでしょう(笑)。

 以上、本日はサッカー観戦でお返事の時間がとれにくく、とりあえず上記のお返事となりましたが、当方もこの往復メールをブログに掲載させて頂くお約束となっています。頂いたメールの固有名詞をどこまで隠すべきか、今回ばかりは迷ってしまいます。
隠すべき箇所をご指摘下されば幸いです!!!

 なお、放送で、当方の実名を公表するのはかまいません。当方とて、ご質問のメールを公開させていただくお約束なのですから、ギブ・アンド・テイクです(苦笑)。

   村田漢方堂薬局 村田恭介拝

ホームページは、
http://murata-kanpo.ftw.jp/
http://murata-kanpo.seesaa.net/
など非常に多数


折り返し頂いたメール:村田先生

 本日は大変お忙しい中、早々のご返信ありがとうございます。
 お返事が無いことを、覚悟して(少しおおげさ?)おりましたので、お返事をいただき、感激しております。

 早速ホームページを拝見させていただきました。
 本当に専門的に漢方の研究をなさっておられる先生だったのですね。
 それなのに、主婦のお遊びのような他愛もない質問をしてしまい、お恥ずかしい限りです。

 しかし、生姜紅茶の項目に出てきた何十番目かの先生の文章を読んで、この文章を書いた方に聞いたら間違いないと判断した自分のすごさに、今更ながら感動しています。
【私の人を見る目ってなんてすごいんでしょう!!!】自画自賛!!!(笑)

 メールをお送りして数時間、対応の早さにも驚いています。
 本当にありがとうございました。
 明日の放送録音のときに「漢方専門の薬剤師である、村田恭介先生にご指導いただきました。」とつけくわえさせていただきたいと存じます。

 またすでにオーウェルの本もお読みになっていらっしゃるとのこと、さすがです。
 私のつたない知識の中で、1800年代に入り、砂糖が(白い金)ではなくなってくると、貴族階級、知識階級の皆様は、お砂糖を入れずに
中国、日本風に飲むことが優雅とされていたようです。
 アッパークラスの皆様は、紅茶を甘くしなくても、甘くておいしいお菓子がたくさんありましたもの。
 労働者階級の人々は、甘−い甘いミルクティーを飲んでいました。

 お忙しい中お手数をおかけすることもあるかと存じますが、これからも先生のご指導をお願いしたいと存じます。
 何卒よろしくお願い申し上げます。

英国紅茶倶楽部
M・S

追伸:紅茶の部分ですが、1600年代中ごろ英国にお茶が入ってきたころは、お茶にお砂糖をたっぷり入れて飲むことは、貴族の特権でしたが、、、細かいことを書き出すときりがないので・・・
posted by ヒゲジジイ at 00:33| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2007年10月18日

大きくなるスピードの速い子宮筋腫の御相談

性別 : 女性
年齢 : 30歳〜39歳
簡単なご住所 :中国地方
お問い合わせ内容 : はじめまして、○○県○○市に住んでいる●●と申します。3?歳の主婦です。
 このたびHPで先生のブログを見つけ、子宮筋腫についての問い合わせをさせていただきます。

 2年前に筋腫を発見した段階で7cm、1年後には9cmだったのですが、ここ4ヵ月くらいで急に腹部の張りや、自分で触っても大きくなってきたのを感じ、婦人科での検診とMRIを受けたところ15cmの大きさになっていました。
 婦人科の先生からは即刻手術を勧められています。病理細胞の検査では癌細胞は見られず、今のところ肉腫の可能性もないということです。(肉腫ならこのサイズなら死んでいると言われました)ただ、手術をするにも筋腫の大きさから出血や傷口も大きくなるため、ホルモン治療で筋腫を小さくしてから手術する選択肢もあると言われました。

 これまで、手術はできるだけ避けたく、自然療法的な方法をとっていましたが、もう手術もやむを得ないかと思っています。それまでに少しでも筋腫を小さくしたいと思っており、ブログで巨大筋腫をホルモン治療と漢方治療で小さくした方の話を拝読しましたが、私のように更に大きいサイズでも有効でしょうか?
 
 もしくは時間がかかっても漢方治療で小さくしていくこともできるのでしょうか?(出産は希望しています)現在、筋腫による生理痛や出血過多による貧血などはありません。
 一度そちらへお伺いしたいと思っておりますが、あまりのサイズの大きさにおそれをなして、とり急ぎメールでご質問させていただきました。
 お忙しいところ申し訳ございませんが、お返事いただけるとありがたいです。


お返事メール:腹部の張り以外には「筋腫による生理痛や出血過多による貧血などはありません」とのことですので一見治しやすい状況にも思えるのですが、それにしても進行スピードがあまりにも速いので、漢方薬で可能性があるにしても、やはり病院治療の「ホルモン治療で筋腫を小さく」する方法も必ず併用すべきだと思われます。

 つまり、しっかりと体質条件に適合した漢方薬類(専門的には的確な弁証論治に基づく漢方処方類の的確な組み合わせ)を西洋医学におけるホルモン剤による治療と併用することで、子宮筋腫の十分な縮小が得られるかもしれません。

 しかしながら、まだまだとてもお若い年齢を考えると(もっと高齢であれば閉経するまで持ち越せば多くの場合、手術なしで解決するのでしょうが・・)、出産のご希望も含めて考えれば、苦渋の状況、お察して余りありますが、大きくなる進行スピードから考えますと、ホルモン治療と漢方を併用するにしても、十分に可能ですとまでは断言できるわけではありません。

 もちろん当方とて、漢方薬のプロの端くれとして、治療意欲が十分におありの方にこそ、手柄を立てたい気持ちは山々なのですが・・・。

 以上、とても歯切れの悪いお返事、やはり貴女のケースでは、ホルモン治療と漢方薬の併用をもってしたとしても、完全に手術を免れるほど縮小するかどうかは、ひとつの賭けであろう、としか言えない点が、何とも心苦しいところです。
 以上、取り急ぎお返事まで。

2007年10月16日

ふたたび抗癌剤の是非について

おたより:東海地方の内科医師

 いつもお世話になっています。
 先ず最近に反省をした経験例をご報告します。??歳の胆管がんの?性です。
 手術時に進行性の病状にあることが判明し、その時点では抗がん剤による化学療法の適応はない、との担当医の評価となり経過観察となりました。

 しかし、ご本人としては何もしないで死を待つだけの日常はツライと思われて、友人の勧めで当クリニックを受診なさいました。進行したガンの患者さんがワラをもつかむ思いで受診されるよく経験するパターンです。
 漢方薬で期待できる効果について、日常の生活の質を向上すること、免疫を高めることができること、一方、進行したがん細胞への直接効果を期待するのは難しいこと、ガン細胞にたいする対策は、もしそれが有用な治療法であれば担当医と相談することをお伝えしました。

 約半年経過した時点で全身の詳細な評価がなされ、担当医から以前指摘されていた病変はほとんど消失した、と説明を受けご本人から喜びの報告を受けました。
 この間、十全大補湯+補中益気湯と霊芝をご処方し、担当医の経過観察をうけていました。

 ところが、気をよくしたせいか、日常生活が発症以前の状況に戻ってしまい、大変忙しくお過ごしになっていたそうです(・・・・・・・・・・・・・)。
 9ヶ月目ごろにお疲れの様子で、そのあとの全身検査で再発していることが明らかになりました。
 そして、担当医から抗がん剤の治療の話を聞いたそうです。ご本人からも後日相談を受けました。

 「多臓器に転移している。進行を抑えるには抗がん剤の治療しかない。しかし、その効果については不透明でやってみないと分からない。ご自分で受けるかどうか選択してください」とのお話だったそうです。治療の内容を詳細にお聞きでしたので、私も調べてみましたが、明らかに有用であると言えるデータはないようでした。

 私も以前は血液のガンの化学療法を実施していましたので、抗がん剤治療には肯定的になってしまう傾向があったものと思います。
 結局、私も明確に受けないようにご助言しませんでしたので、ご本人は3クールの治療をお受けになりました。この間は食欲はおろか全身状態は低下し、フラフラの状況でした。そして、副作用のツラサを実感なさってか4クール目以後は受けないことを明言なさいました。
 そしていくらもしないうちに脳梗塞で転倒し、実はガン細胞の転移によるとの評価になりました。

 悔やまれることとして、半年目に病変が検査の範囲で消失したときに、無理をしないように”養生”をもっと積極的に指導し、再発の時点で効果の不透明な抗がん剤治療を控えるようにご助言していれば、と愚考しています。

 最終的には難しい病状ではあっても、”正気”に悪影響を及ぼしかねない治療を避けて、正を補っていけば比較的QOLが良好な余命をお過ごしになれたかもしれないと反省しています。
 長い内容で恐縮でした。

 つぎは、自分のことですが、現在釣藤散と六味丸を内服しています。牛黄はちょっと高価ですので飲んでいません。血圧は軽いクスリを内服していてコントロールされつつあるようです。
 ただ、最近、やや寒くなってきたせいか、虚寒症状を覚えます。八味地黄丸に変更するとまずいでしょうか。


お返事メール:お返事が遅くなりました。実は3年間メチャクチャに酷使したパソコンがとうとう完全に作動しなくなり、予備パソコンは他に3台あるのですが、最も愛着のあるパソコンなので昨日昼から夜中まで、ほとんど別のパソコンを開くことも少なかったので、メールに気がつくのが夜中になっていました。(初期化したおかげで完全に回復しました。)

 ところで先生ご自身、降圧剤で血圧がコントロールされておられ、なおかつ虚寒証を感じられるようでしたら、腎陽虚が内在していると解釈されれば、仰る通り、六味丸を中断されて八味丸に戻されるべきかと存じます。

 こちら下関では、昨今、あきらかな腎陽虚を含めた虚寒証の人に遭遇することは極めて少なく、虚証ではかろうじて肺脾の虚証や中気下陥の補中益気湯証をみかけるくらいです。十全大捕湯ではたとえ癌患者さんでも熱証を助長する弊害による漢方相談があるのが目立つほどで、ご報告頂いたような肝・胆・膵系統の癌患者さんの場合は、牛黄や麝香を配合したかなり本格的な中医的方剤を複数組み合わせて対処しているのが実情です。

 それにしても半年後の経過は素晴らしいものですが、往々にして油断されるのが世の常、その後の抗癌剤は、ご指摘の通り、胆・膵系に対してクオリティ・オブ・ライフを極端に低下させる結果ばかりが目立つ昨今です。
 こちらでも、咽頭癌では最悪と言われる下咽頭癌で肺転移のある患者さんは当方の漢方薬類の服用と放射線で原発巣は完全に消失していたものの、その途中には右肺下部の小さな転移病巣を消すべく、抗癌剤点滴治療により数ヶ月間足が立てなくなる。翌年には体力の回復を見計らって、再度抗癌剤の点滴治療により、今度のダメージは大きく抗癌剤点滴後3ヶ月したら爆発的な勢いで脳転移が出現したのが漢方相談を受けて丸三年経過して以後のことでした。

 このように、何のための化学療法か?と疑問に思わざるを得ない例があるかと思えば、手術不能の肺癌(肺小細胞癌)患者さんでは、当方の漢方薬類を服用し続けるとともに、放射線および抗癌剤点滴治療により、基本的に治癒(漢方を利用されて7年以上経過)、同様に肺癌が手術なしで基本的に治癒している例が二例あるだけに、癌の化学療法も結果でしか論じれない部分を感じる昨今でもあります。

 とはいえ、肝・胆・膵系、とりわけ胆・膵系では抗癌剤は点滴であれ内服薬であれ、有効に感じられた例は稀で、むしろ一気にクオリティ・オブ・ライフの低下につながる現象ばかりに遭遇しています。

 貴重なご報告、ありがとうございました。
posted by ヒゲジジイ at 00:12| 山口 ☀| 抗癌剤の副作用や抗癌剤治療の是非の問題 | 更新情報をチェックする

2007年10月14日

漢方薬の服用期間について

 漢方薬の服用期間について、いつまで続けるかの問題を矢鱈に神経質にこだわる質問者も多いが、実際のところそんなことが分れば苦労はない。

 直ぐに効果が出ても病気の性質によっては、短期間に完全寛解するとは限らない。先日もブログに書いた繰り返す重度の蕁麻疹の人の場合、ヒゲジジイの激しい叱責と説得により、ようやく事の重大さを理解して心構えを新たにされているが、これからが正念場である。速効を得たからといって漢方薬を中断したら元の木阿弥である。

 アトピー性皮膚炎では、紆余曲折を経て寛解が得られても、多くは不思議と1年半という短期間で中断した人が多い。軽症者では半年以内で止めた人も今年だけでもかなりな人数がいる。

 一定レベル以上のアトピーの場合でさえ、かなり寛解状態が継続するようになると、不思議と1年半という短い期間で廃薬してしまう人が多いのだが、その約半数以上は遅かれ早かれ再発して、長い人では10年間無症状だったという人もおられるが、半数以上が再発しているところを見ると、一定レベル以上のアトピーの人の場合、1年半という期間は、根本体質改善には到ってないことが想像できる。

 再発した人たちでも早めに戻って来られれば、比較的短期間に寛解し、女性の多くは再発に懲りて、その後は体質改善三点セットだけでも継続服用するケースが多く、細く長く継続している人がとても多い。せっかく治っていたのにもう二度と再発はコリゴリだと思われるらしい。

 アトピー以外でも、たとえば慢性疲労症候群的な様々な虚弱症状とともに鬱病や仮面鬱病が合併しているようなケースはとても多いが、これらの人たちは、漢方薬が一定の効果を示していても、中断すると再発するスピードが早い為に、一部の重要な漢方処方を一生涯続けるくらいの心境に達するケースがとても多い。

 20代後半や30代から漢方薬をはじめて、一定の回復を得ても漢方薬を中断するのが不安であり、漢方薬で元気を回復しているものの、中断すると身体が動かなくなる。だから渋々ではなく、漢方薬のお陰で生きて行けるという実感を感じられるらしい。

 先日も四十代前半で既に15年来の常連さんになっている人が、もしもヒゲジジイの漢方に出会わなかったら、私は既に2〜3回死んでいたと思うと述懐された。
 大袈裟なお世辞とは言え、それまでの諸症状と体力的な限界を含んだ重度の悲観的な人生が漢方薬で救われているという実感が打ち消しがたいという印象である。

 進行がんや転移ガンで真面目に継続されている人たちは、もちろん一生涯のおつもりである。既に10年以上の方が何人もおられるが、ちょっと話は逸れて、漢方の運用がうまい人は、取れ切れなかった癌病巣の影響で、折々に出現する下半身の浮腫が特定メーカーの猪苓湯を使用すると、この人に限り、抜群の速効を得るのだが、他社の製剤ではほとんど効果を示さない。

 突然、話は逸れてしまったが、それほど天然物の漢方製剤というのは非常にデリケートなので、長年経験したお気に入りの製剤しか取り扱う気にならないのである。
posted by ヒゲジジイ at 10:27| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2007年10月11日

秋燥の季節は地黄や麦門冬など滋潤の生薬が大活躍

 当然の話であるが、秋から冬にかけて空気が乾燥する季節は、肌や咽喉が乾燥する現象が目立ちはじめる。
 それゆえ、たとえばアトピー性皮膚炎の人たちの漢方処方の配合上の微調整が必要になることも多く、知柏地黄丸や味麦地黄丸などの六味丸系列の方剤の比率を上げたり、新たに辛夷清肺湯や滋陰降下湯など肺陰虚に配慮した方剤を加えたり、季節的な臨機応変の対応は不可欠である。

 丹念なこの微調整を怠ると、漢方薬は一時は効いたが、その後はいくら続けてもそれ以上の効果は得られず、結局は元に戻ってしまったという結果に嘆く人たちが氾濫するのである。

 アトピーの病歴が長い人は、これまでにも様々な有名な漢方専門医や漢方薬局で漢方薬の服用経験者ばかりである。
 結局、漢方薬ではアトピーは治らないのだろうか? という疑問を抱きながらも、たまたま村田漢方堂薬局のアトピー専門サイト、アトピー漢方専門サイト;成人型の重症アトピー性皮膚炎治療の漢方薬 や 村田漢方薬局による漢方相談・山口県下関市 を御覧になって、一大決心でやって来られて、はじめて 中医漢方薬学 の綿密さの一環である頻繁な微調整に驚愕されるのである(苦笑)。

 但し、これを行うには服用者の不屈の努力のみならず、主観的および客観的な病状と体調の報告能力を必要とするのだが、これが最初からは無理でも最後まで諦めずに喰らいつく気持ちで頑張っておれば、結果はおのずから可能となるのである。⇔つまりは安定した寛解が得られるということ
posted by ヒゲジジイ at 08:47| 山口 ☁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2007年10月10日

赤いできものが皮膚科で治らないとき

性別 : 女性
年齢 : 20歳〜29歳
ご職業 : パート・アルバイト
簡単なご住所 : 関東地方
お問い合わせ内容 : 体に赤いできものがたくさんできました。
 お腹、お尻、足などにでています。
 皮膚科へ行ったら夏に多くなるものだと言いました。。。が涼しくなってもまだでます(:_;)
 かゆみもなく痛みもほとんどありません。でも中心にうみをもっていて周りが赤いです。
 こうゆう症状にきく漢方薬はありますか??
 死にたい程悩んでいます。助けてくださいm(__)m


お返事メール:こんなに遠方ではまったくお助けすることは不可能です。
 病歴も短いのですから、病院を変えてみるなり、あるいは地元の漢方専門薬局に行ってみては如何ですか?

 メールによる僅かな情報だけでは、何のアドバイスもできません。

 世の中には全身、重度の痒みを伴ったアトピー性皮膚炎で10〜40年以上も苦しみぬいている人が沢山おられます。仕事にも行けなくなって家に引きこもっている方もおられます。それらの人に比べたら、貴女の場合は痒みがまったく無いだけしあわせです。

 病院を変えるか、自費で経費はかかるかもしれないけれど、地元の漢方薬局に行かれるか、あるいは両方を選ぶか、早速行動です!


折り返し頂いたメール:お返事ありがとうございますm(__)m
 そうですよね(>_<)もっと苦しい人はたくさんいますよね。アドバイス通りにしてみます。
 遅い時間にもかかわらずありがとうございましたm(__)m
ラベル:赤いできもの
posted by ヒゲジジイ at 01:15| 山口 ☔| 吹き出物やニキビ、脂性や角栓および脂漏性皮膚炎 | 更新情報をチェックする

2007年10月09日

白内障と杞菊地黄丸

おたより:東海地方の内科医師

 いつもHPのブログを拝見しています。ほとんどが興味ある記載ですのでポイントを入れています。

 本日は母親からの命を受けてメールしています。
 過日、お教えいただいた眼のトラブルのときにお勧めいただいた地黄の配された丸薬(杞菊地黄丸 名称が速やかにでてきません。最近の記憶力低下は困ったものです)のことを母親に伝えましたところ(白内障がやや進行していて眼科医から手術を受けるように言われてはいるがいかがなものか、と相談を受けました)、早速購入して飲み始めたそうです。

 すると数日してから「あのくすりは凄い。視野が開けて良く見える。でもひとつ困ったことがある、眼科での診療の請求書の記載がはっきりみえるようになってしまい、帰宅してから金額をもう一度眼にすると気分が滅入る。いかがなものか」と言っていました。
 返事にすこし窮して、「しばらく眼科を受診するのを見合わせたらどうか」と伝えました。
 すると「全く同感だ。これで手術を受けなくてもすみそうだ」と笑顔で微笑んでいました。

 そして実家を後にするとき玄関で「おまえの知恵ではないでしょう。知恵を授けてくださったかたに感謝しておきなさい」と言われました。
 母の命に従って感謝いたします。
 今後も知恵を授けてくださいますようにお願いいたします。


ヒゲジジイのお返事メール: 杞菊地黄丸のことでしょう。個人差があるものの白内障にはかなり効果的で、眼科手術が現在のように楽ではなかった時代には、手術を嫌がる中高年の男女に、この杞菊地黄丸とともにウチダのイオン化カルシウム(和漢薬誌350号と356号に詳細な拙著あり)を併用してもらうことで、随分多くの人が手術から免れました。
 中年男性に一人だけ、まったく無効で手術を余儀なくされた方がおられましたが、それは例外的なことでした。

 ところが最近は、日帰り手術が可能な時代となり、白内障の漢方薬を求めて来局される人が激減しています。
 でも、母上様に効果が出てくれて本当に良かったです。

2007年10月08日

あなどれない蕁麻疹

 蕁麻疹にわずか1週間足らずで速効を得て、直ぐに廃薬していた 重度の慢性蕁麻疹をあなどる付き合いきれない人 が再度、やって来た。(数日前のこと)
 風邪を引いたらまたひどく蕁麻疹が全身に広がって、病院から指示されていた医薬品類を服用せざるを得なかったという。当然である。
 前回の10日分1,500円の漢方薬だけで治りきるはずがない。(漢方薬を無表示販売やってる薬局では10日分を分包器で格好をつけて5,000〜7,000円取るところもあるというから噴飯ものである。

 あれだけ言っておいたのに馬鹿じゃないか〜、病気を舐めてかかってアナフィラキシー・ショック死しても良いのかっと、いささか辛辣である。(いつになくヒゲジジイの激しい叱責に、先客の男性が萎縮して青い顔をしていたという。

 同じ蕁麻疹患者さんでも、病院の漢方薬(五苓散)を服用して却って悪化の一途を辿った男性は、イオン化カルシウムとともに同様の漢方薬を一生飲み続けるつもりで既に一年以上、蕁麻疹は二度と出なくなっているが、酒を飲みたさに一生涯漢方とは縁が切れないかもしれない。
 附録として腹部肥満が完全に解消している。

 蛇足ながら、最も頻繁に漢方相談の多い成人のアトピー性皮膚炎では、一定レベルの状態を超えれば多種類の方剤が必須となる。
 しかも慢性蕁麻疹や喘息あるいはヘルペスなどを合併している人も多い。だからなおさら多種類の方剤が必要となるのである。
 また多くは臨機応変の配合変化が必要であるから、服用者の不屈の精神は必須である。
 先日、一年近く煎じ薬の補中益気湯を服用してもらっている幼児の母親から、6月以来ステロイドから完全離脱できたとの報告を得た。それまでは毎日ステロイド漬けの日々を送っていたのだが、村田漢方堂薬局で子供さんの相談に乗ることは例外的なことである。
 その例外的な子供さん達が10人以上いるのだから、絶対多数の大人のアトピー患者さんをよせると相当な人数になるが、いずれも真面目な人たちばかりである。
posted by ヒゲジジイ at 14:58| 山口 ☁| 蕁麻疹 | 更新情報をチェックする

2007年10月07日

風邪類縁のウイルス性急性疾患に対する御質問

性別 : 女性
年齢 : 40歳〜49歳
ご職業 : 主婦
簡単なご住所 : 近畿地方
お問い合わせ内容 : 風邪からウィルス性の発熱へ(はじめの二日は葛根湯三服で発熱させ39がつづき三日目で平熱に)。

 ところが再度発熱39〜40度仕方なくロキソニン服用三日間熱の上下繰り返し三日目のこの日首が吊ったように痛くなり四日目には締め付けるような、ぴりぴりするような頭痛耐えかねてクリニックへロキソニンといわゆる風邪薬抗菌剤一向に改善されずますますひどく夜間救急へ(ヘルペスに似た症状だがそれはないとのこと。手足口病かもと)ボルタレン座薬でケアをということに。

 ところが効果があるのは三〜四時間 このような場合漢方薬は効果期待できますか?
あればどんな?


お返事メール:お送り頂いた情報はあまりにも不足しており、たとえば咽喉腫痛の有無、初期症状としての悪寒の有無や、悪寒(寒気)があったとしてもその程度、寒気と同時に熱感もあったかどうか、などなど、細かな情報が不足したメールで急性疾患の弁証論治は不可能です。

 もしも咽喉腫痛が伴っていたとしたら、あるいはそれがはっきりしていなくとも悪寒が去った後に熱感ばかりが目立っていたとしたなら、風邪類縁症状でしばしば見られる温病であることが推測されるので、天津感冒片(銀翹散製剤)を主体に、中医学では必需品のウイルスに対抗する板藍茶(板藍根)の併用が基本であるかもしれません。
 以上はあくまで仮定に基づいた推論に過ぎません。

 少なくとも、中医学方剤を適切に運用すれば、多くの急性疾患に充分効果を上げることができるのが中医学の世界です。
 但し、西洋医学的な病名も大いに参考にすべきですが、現時点での一連の症候(証候)にもとづいて、方剤を確定しなければなりませんので、専門的な知識と技術を必要とします。
 お近くの中医学に堪能な専門薬局あるいは中医学専門医で直接御相談すべきです。


【編集後記】 手足口病の診断が間違ってなければ、水疱が必発のはずであるが、それについての病状報告がないので診断が当たっているとは限らない。
 もしも実際には水疱が伴っているのに、メールでの伝達が脱落しているとしたら、五苓散証も伴っていることは歴然としているので、五苓散あるいは茵蔯五苓散(インチンゴレイサン)のいずれかも必須の併用方剤となる。

 このようにメールでの短文の情報では、弁証論治が如何に不可能であるかという典型的なメール相談となっている。
posted by ヒゲジジイ at 10:27| 山口 ☁| ウイルス感染や細菌感染(痔瘻や各種歯科疾患など) | 更新情報をチェックする

2007年10月06日

中医師に処方された腰痛の漢方薬についての御質問

性別 : 女性
年齢 : 30歳〜39歳
御職業 : 主婦
簡単なご住所 : ヨーロッパ某国
具体的な御職業 : 元ナース
ご意見やご質問をどうぞ : 現住所●●●●、実家は〇〇(関東地方)です。

 今、腰痛で●●●●の中国人クリニックでハリと漢方処方を受けています。三七片、九鼎、獨活寄生丸の3種類です。
 飲み始めて3週間して目のくらみと気分不快がありました。中国人には生理一日前のせいだと言われました。漢方のためではないかと疑っています。
 言葉も不自由で十分な説明が受けられません。

 ずうずうしくて恐縮なのですがもしこの漢方についてご意見、資料などありましたらお教えいただけたら幸いです。
 お返事が無くてもしかたないことと思っていますのでお忙しければどうぞ捨て置きください。

 自分の体質や、どの薬は合わないなど、知りたいです。先生のHPからは一律の配合された漢方を決められた量飲むのはいかがなものかと思うのですが。漢方のファンになりたいのです。

 素人に理解しやすいような方法がありましたらHPでご紹介いただけないでしょうか?突然のメールで失礼いたします。


お返事メール:漢方薬服用3週間目にして不快症状が出現して、それは漢方薬が原因ではないかとのことですが、ご自身でそのように実感されるのでしたら、あるいはそうかもしれません。
 但し、通常は合わない漢方処方で不快な反応が出るとしたらもっと早い時期(一週間以内)に出現することが多いものです。

 ところで、肝腎な主訴の腰痛は改善されているのでしょうか?
 もしも三週間経ってもまったく改善されていないとしたら、処方を変えてもらわずに同じ漢方薬を続けても、腰痛は改善することはほとんどあり得ません。
 腰痛関係では通常、処方が合っておれば少なくとも10日以内になんとなく楽になるものです。

 日本の風土であれば、一般的には疎経活血湯レベルで充分に奏効することが多いものです。もちろん、体質がまったく分らないのに迂闊なことは言えませんが、日本人の腰痛でもっとも多いのがこの疎経活血湯証だということです。

 漢方のことを知りたいとのことですが、はっきり申し上げて、素人が理解しやすい方法は思いつきません。唯一思いつくとしたら、10日毎に村田漢方堂薬局に腰痛治療の為に通い詰めることです(笑)。

 現実に、アトピー性皮膚炎などで7〜10日毎に通って来られる人は多いのですが、皆さん知識だけでなく体感的に本来あるべき臨機応変の漢方薬の綿密さを実感されておられます。

なお、この往復メール、お約束では 風邪やインフルエンザの漢方薬 に転載させて頂くという注意書きを書いていますが、風邪のブログに相応しい内容ではありませんので、メインブログの 漢方薬専門・村田漢方堂薬局(山口県下関市)の近況報告 に転載させて頂くことを御了承下されば幸いです!
 むしろ、この 漢方薬専門・村田漢方堂薬局(山口県下関市)の近況報告ど を時々御覧になれば、本来の漢方薬のイメージくらいはつかめるかもしれません。


折り返し頂いたメール:返信をありがとうございます。
 漢方処方での副作用は一週間以内が多いとのことで漢方を再開してみようと思いました。
 腰はハリの効果を特に実感していて、日に日によくなっています。

 先生のサイトを参考にいろいろ中国人に質問できそうです。
 本当にありがとうございました。
 転載は了承です。

2007年10月05日

アトピー性皮膚炎 秋の陣(異変)

 季節の変わり目、今は秋。
 古文真宝(後編)に「秋声賦(しゅうせいのふ)」欧陽永叔(おうようえいしゅく)作がある。その中に
 それ秋は刑官なり。時においては陰たり。また兵の象なり。行においては金たり。これを天地の義気といふ。常に粛殺をもって心となす。天の物におけるや、春は生じ秋は実る。ゆえにその楽にあるや、商声は西方の音を主(つかさど)る。夷則は七月の律たり。商は傷なり。物すでに老いて悲傷するなり。夷は戮なり。物盛りを過ぎてまさに殺すべし。
とあるが、秋は一部のアトピーの人にとって鬼門である。

 これまで比較的順調に経過していた人でも、黄連解毒湯などの清熱解毒薬が邪魔になり始めた人もいれば、急遽、黄連解毒湯を廃止して辛夷清肺湯が必要になった人もいるかと思えば、補中益気丸(補中丸T)の追加が必要となった人、実に様々であるが、六味丸系列の方剤の配合比率を上げる必要が生じることもしばしばで、臨機応変の微調整により、多くはこの鬼門を乗り越えつつある。

 もちろん、秋燥の影響をほとんど受けることなく順調に経過している人も多い。
posted by ヒゲジジイ at 08:47| 山口 ☁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2007年10月04日

癌(がん)治療における抗癌剤の是非について

 タイトルの印象ほど深い追究をしたいわけではなく、先日のブログ
 抗癌剤を断りたいのだが・・・という御相談 の続きに過ぎない。
 最近受けている御相談例では、抗癌剤はもしかして不適切ではないだろうか?とやや首を傾げる状況と内容の場合もあり、それゆえ主治医の先生に「先生ご自身だったら抗癌剤をされますか? 奥様だったら受けさせますか?」という質問をされてみたらどうですか、という知恵を授けている
 人の事後報告である。

 某消化器系統の臓器の手術不能の比較的大きい腫瘍であるから、抗癌剤が適するのかどうか、上記の質問をもって主治医に訊ねるはずであったが、単に「抗癌剤は受けたくないんですが・・・」と遠慮があってやや消極的な意思表明になったそうである。
 ところが、主治医はあっさりと、では痛みが出て来るようになったら、その時にやることにしましょう、ということで難なくパスしてしまって拍子抜けしたそうである。
 勇気を得て「手術は出来ないんでしょうか?」と畳み掛けたところ腫瘍が存在する位置的な問題で手術は問題外の印象を述べられたそうである。

 その間、10日分の4種類の漢方薬類の効果は、患部にあった鈍痛に近い違和感が半減以下となっているので、根治は無理かもしれないが、少なくともクオリティ・オブ・ライフの向上には貢献しそうである。

 抗癌剤の是非については、ちょうど中医漢方薬学における弁証論治のように、あくまで個別的な問題としてケース・バイ・ケースで論じられるべきものであり、一律に論じることは間違っている。

 たまたた上記の御相談例では、「生活の質を保持し続ける」ことを主眼に置けば、現時点で抗癌剤による点滴治療が適切であるかどうかの問題だったのである。
posted by ヒゲジジイ at 09:27| 山口 ☀| 抗癌剤の副作用や抗癌剤治療の是非の問題 | 更新情報をチェックする

2007年10月02日

重度の慢性蕁麻疹をあなどる付き合いきれない人

 一般的な皮膚病の中では、アトピー性皮膚炎よりも最も警戒するのが蕁麻疹である。
 急性蕁麻疹はもとより、慢性蕁麻疹でもあなどれない。
 侮れないだけに最も警戒しているので、ここ何年も百発百中で仕留めて来ている(笑)ので、不敗神話がいつ崩れるか戦々恐々というほどでもないが、相変わらず警戒している。

 ところが世の中には物の道理が分らぬ理解力がほとんど皆無に等しい連中がいるもので、時間外の電話の問い合わせの段階で保険が効くのか?など馬鹿げた質問が飛び出していたので、お断りしていた。
 近くの某薬局で掌の湿疹治療の為に薬品名はおろか効能・効果などもすべてが無表示の調合漢方薬を二年間服用したが治らず、以前から出没していた蕁麻疹が悪化の一途を辿り、現在、ステロイドの内服治療で漸く軽くはなっているがまだまだ続いているという。

 電話の段階ですでに理解力の点で問題があり過ぎるので、お断りしていた筈だが、忘れたころにやって来た。
 蕁麻疹で抗ヒスタミン剤だけでは埒が明かずにステロイドの内服薬が出されるのは余程のことである!
 服用前は全身広がって悪化の一途を辿っていたところで出されているだけに、話を効くだけでもぞっとする内容である。

 以前通っていた薬局が平身低頭の揉手薬局だから、何処の薬局も同類とみてやって来られる態度には閉口だが、かように重症の蕁麻疹であっても10日分僅か????円前後の漢方薬で著効を示す例は再三再四である。

 ステロイド内服を連用しても軽くなっているとはいえ、常に出没している状態を目撃したからには、病気を甘く見るこの手合いに、いつになく懇々と説教を企てたものの、どれだけ理解しているやら?・・・%#&$R(¥U&$%$#IU・・・閉店間際から延々二時間にも亘って、まったく割に合わない仕事だが止むを得ない。
 病気を侮られてアナフィラキシーショックを起こされたのではかなわない。

 ステロイド内服は医師の指示を最後まで厳重に守ることを厳命し、本当は関わりたくなかった相手に10日分の漢方薬を渡したのだった。

 そして一週間後の電話。忙しい時間帯に応対に出たのは女性薬剤師だが、漢方薬服用後に蕁麻疹は完全に消えたので病院のステロイドは中止した。漢方薬は続けても大丈夫なのか?という馬鹿げた報告と質問である。たたみかけて、吹き出物や手の湿疹も治してもらえるか? などと、フザケルナ〜〜と言いたいオメデタサである。

 当然、病院の薬も漢方薬も続けるべきことを繰り返し説得しても、聞く耳を持たない。それじゃ〜〜〜自己責任で、お好きにどうぞっ!
 今、薬局が立て込んでいるので、これで失礼しますと電話を切ったのだった。
 
 その後1週間、無音のままである。縁なき衆生とはまさにこのことである。
posted by ヒゲジジイ at 20:50| 山口 ☀| 蕁麻疹 | 更新情報をチェックする

2007年10月01日

気骨のある女性薬剤師さんから補気建中湯に期待を寄せて下さる旨のおたより

おたより:東海地方の漢方薬局経営・美人女性薬剤師

村田恭介先生

お便りをどうもありがとうございました。
 補気建中湯のエキス剤が実現するとの嬉しいお知らせ・・・ワクワクしています。
 先生のご尽力の賜ですね。

 私は元、新薬開発のための、毒性、薬理試験所あがりなので、ひとつの製剤ができることがいかに困難なことかよくわかります。
先生はいくつかの製剤を世に送り出していらっしゃいますが、きっと子供が育ってゆくようなお気持ちでは・・・?
 できあがった暁には、先生の大切なお子さんを、私にも育てさせてください。

 1人でもお客さんが欲しいのが世の常の中、治す気骨のある方しか、ご相談を受けないこと・・・私も相当な変わり者と言われています。
 当たり前のことをしているのに、同業者からも、変な薬局と言われますが、気にもとめません。

 ご縁のある方のみお助けできればそれでよいと考えています。
漢方専門家は、医業なのであって、決して商人ではありませんもの。
患者さま・・・とへりくだる必要は全くないと思います。

 明日からまた、良い仕事ができますように・・・。                       合掌

追伸
 とてもかわいいボクチンくん、元気で過ごせますように・・・・。
 先生のところは、美猫ぞろいですね♪