2007年09月22日

抗癌剤を断りたいのだが・・・という御相談

 今回はやや悩ましい問題の御相談、手術不能例のがん患者さん達からしばしば受けるご相談のことで、些か憂鬱である。
 先日も受けたばかりの御相談でもあるが、のみならずまったく同様な状況に置かれた新しい漢方相談の人々が隔週1〜2名ずつくらいのペースで増えている。

 クオリティー・オブ・ライフの維持・向上を目的として、多くはやや高級な漢方製剤や生薬製剤を主体にした組み合わせで、食欲および元気・体力を取り戻すことが多く、それだからという訳ではないだろうが、一部の人は抗癌剤を断りたいが、どうやって断ったら良いだろうかというご相談も多いのである。
 当方も応対に最も困難を極める御相談内容である。

 過去の例でも、手術不能例であっても当方からお出しする漢方薬類によって体力・食欲・気力の維持・向上を果たしながら、抗癌剤と放射線の併用で、基本的に治癒した肺小細胞癌の例があり(ご本人は悪固まりしたという表現)、すでに発病から7〜8年近くを経過して、ちょうど昨日も補充に見えたばかりである。

 同様にやはり肺癌で手術不能と宣告された人でも、当方の様々な配合を服用されながら手術してくれる病院を捜して、一か八か切除してもらって、その後に抗癌剤や放射線の併用、および当方の様々な配合により、結局はそのまま根治して既に10年を遙かに超えてしまった人もおられる。
 
 ところがその逆に、体力があるうちにと行った抗癌剤治療が完全に裏目に出てしまった例もかなり遭遇している。

 最近受けている御相談例では、抗癌剤はもしかして不適切ではないだろうか?とやや首を傾げる状況と内容の場合もあり、それゆえ主治医の先生に「先生ご自身だったら抗癌剤をされますか? 奥様だったら受けさせますか?」という質問をされてみたらどうですか、という知恵を授けている。

 主治医のほうでも、抗癌剤治療などの標準治療を行わなかった場合、あとになって御本人のみならず患者のご家族からクレームが出た場合に立場上困ることになる、という事情も憶測せざるを得ないケースもないわけではない。