連休前に某メーカー(といっても愛用の補中益気丸の製造元)の優秀な社員が訪れて文学談に花を咲かせる。
中央公論社による宇野浩二全集は完璧ではなく、大正11年刊の『文藝夜話』などが漏れていることをフランス文学の河盛好蔵氏の随筆集『回想の本棚』で指摘しているなど(一部の固有名詞はそのとき失念していたが・・・)、こんなマニアックな話が通用する教養人。
漢方メーカーの人材面における質的低下が嘆かれている昨今、このような超一流大学出身の優秀な人材を雇用されている奇特なメーカーさんがあったとは、些か感激ものである。
拙著の 中医学と西洋医学━中西医結合への道 における構造主義科学論およびセミオロジーの論点を評価してくれたからといって世辞を言う訳ではないが、フランス現代思想に明るいのみならず、現在ではほとんど忘れかけられている戦前の作家の話がまともに出来る若者が存在すること自体、青天の霹靂であった。
唯一の難点は女性ではなかったことである(苦笑)。
ところで連休中より逃亡場所は、
こんなところに籠って二度と出てきませんよ。
2007年09月17日
文学談義とフランスの現代思想の話題に花が咲く
posted by ヒゲジジイ at 00:46| 山口 ☔| 近況報告
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