何度書いても書き過ぎることはなだろう。
御本人みずからの情熱で、ヒゲジジイの指南する漢方に一定期間賭けてみる気概のある人だけの漢方相談であるが、それでも各処方をバラバラに渡され、すべて処方名や成分・分量が記載された既製品の漢方処方を出されることに、らしくないと思ってか、ひどく落胆する人もおられるのは、とても心外である。
ひとまとめに最初から各処方を一包に放り込んで一か月分も渡す訳には行かない理由を再三再四このブログでも、他のHPなどでも述べている。
必要な可能性のある各漢方製剤をバラバラに渡すという、この極めて合理的な配慮が理解困難な人達には、ヒゲジジイの漢方指南による地道な効果を上げることは出来ないだろう。
お金さえ出せばすべて解決するとは限らないのはこじれた各種疾患の宿命である。
多くの人は経済的な保険漢方も、やや高額な自費の地元の漢方薬局ですら効果がなかった人達である。効果が無かったどころか却って悪化して来られた人の方が多いのが現実である。
なればこそ、あなた方の過去の漢方経験はすべて忘れるに限るのである。郷に入れば郷に従え、である。
前回にも述べた孫子の兵法に似た村田漢方堂薬局の方針は、中医学的には方法論としては最も正統派であることに間違いないのである。
しかしながら世の中、理想通りにはなかなか行かないもので、特定疾患の患者さんに多いことだが、せっかく病院の検査データーともども完全寛解に近い状態に一旦なりながら、それに安堵したか急速に服薬を怠りだして後、自覚症状は消失したままでも検査数値が再度異常値。
何度進言しても初期のような真面目な服用を怠ったまま、検査だけは真面目に受けてその報告をもっては再々相談にみえる。
漢方薬の服用を初期のように真面目に続けたらどうだというアドバイスも馬耳東風。意外にこのようなケースも多い。
中途半端な効果ながらも歴然とした効果がありながら、初期の真面目さがいつのまにか日に1〜2回の服用になり、今頃は前のように効果が感じられないと申告されても何を考えているのやら、きちんと3度服用してみたら〜と進言しても、イエイエきちんと3回服用を欠かしたことはありませんとノタモウのであった。(相談カードの記録では、いかに服薬を怠っているか歴然としているのにっ!!!)
2007年09月10日
漢方処方運用の奥義〜理想通りに行くとは限らないが…
posted by ヒゲジジイ at 22:28| 山口 | 徹底したポリシー
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