2007年09月07日

アトピー性皮膚炎におけるステロイドとリバウンド問題

 アトピー性皮膚炎に長年苦しまれた挙句、ステロイド依存によりようやく症状を抑える習慣が長期間に亘り、症状は一定のレベルに抑えられているものの、いつまでも離脱できないジレンマの為に、二重の苦悩を背負われておられる方も多い。

 でも、少なくとも現在、村田漢方堂薬局の漢方薬を熱心にご利用の方は、ステロイド漬けの恐怖を忘れても構わないのである。
 遅かれ早かれ、ステロイドを減量し、一週間に同じ場所を1〜2回塗布する段階に漕ぎ着ければ、大きな峠を越したことに間違いないのだから、焦らずにコツコツ、これまで通り臨機応変の配合変化があり得ることを常に忘れることなく、必要に応じた連絡を欠かさないことである。

 焦ってステロイドの塗布を無理に減量してはならない。無理な減量をするとステロイド漬けよりも、もっと恐いのはリバウンドである。激しいリバウンドが生じないよう、必要な時はステロイドの塗布を忘れてはならない。
 現在の漢方薬を続けながら、状況に応じた漢方処方の臨機応変の配合変化があり得ることの心構えさえ忘れなければ、強引なステロイド減量を行わなくとも、自然に塗布する回数が減ってくる

 さいわい、他の疾患の人達以上にアトピーの人たちこそ、真面目な服用を継続されている人たちばかりだから、焦らなくともステロイドの減量は無理なく行えるので大丈夫ですよ。

 ステロイド漬けの問題は(多かれ少なかれ紆余曲折を経つつも微調整しながら継続している漢方薬の服用によって)自然に解決する問題なのだから、むしろ無理な減量を焦って激しいリバウンドが生じないように少しずつ減量していけば、数ヶ月から半年、あるいは一年もしないうちに同じ場所に一週間に1〜2回の塗布で済むようになるので、その時点で勝利は目の前、手に入れたも同然なのです。

 決して焦らないように。

 ステロイド漬けの問題よりも恐いのは無理な離脱によるリバウンド地獄
 既にステロイド漬けとなっている場合でも決して悲観することなく、派手な再燃を繰り返さないように上手にステロイドを利用しながら、その間に地道に漢方薬を続けていけば、いつの間にか自然に減量できるのです。
posted by ヒゲジジイ at 19:24| 山口 ☁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする