2007年09月29日

全長5m6段の本棚を薬局店内に増設して・・・

 今月22日(土曜日)と24日の振り替え休日を利用して、薬局店内に本棚を増設してもらった。
 近々には強化ガラスでプロテクトをほどこす予定だが、書庫などの床に散乱した書籍を整理して運ばなければならない。

 そんなことを考えていると、やや鬱状態に陥ってブログの更新が面倒になった。あんまり更新を怠っていると、漢方メーカーがイヤミなヒゲジジイが病に臥せっているのではないかと期待されるので、面倒だが土曜日の閉店後の夕刻、更新することにした。(10年前、専門誌に何年にも亘って連載を行っていたとき、他誌からの原稿依頼が沢山重なって一回だけ連載が滞ったことがあったが、その漢方メーカーの連中にヒゲジジイが病に倒れたのではないかと大いに期待されて憮然としたことが実際にあったのだった。)←ヒガミ根性丸出し?(苦笑)



 5mの長さの6段の書棚ではあるが、計算上、僅か1,500冊前後しか収納できない。上段には中国で出版された薄目の中医学書を収納しても、やはり合計すれば2,000冊収納できれば御の字というレベル。
 焼け石に水に近いが、書棚が僅かでも増えればアリガタイ。



 上には二つの書棚の写真を掲載したが、実際には両者は連なっていて全長5mの書棚となっている。
 正月前後には例年1週間前後の休暇を取るので、そのようにまとまった休日がなければ本を運ぶ気力は到底湧いて来ないだろう。おそらく来年になるまで写真の通りの空っぽの状態が続くような気がする。

ラベル:原稿依頼
posted by ヒゲジジイ at 16:58| 山口 ☁| 村田漢方堂薬局の近況 | 更新情報をチェックする

2007年09月24日

猫の白血病や妹さんのパニック障害のご相談

性別 : 女性
年齢 : 20歳〜29歳
ご職業 : 主婦
簡単なご住所 : 北部九州
お問い合わせ内容 : 動物の事で恐縮ですが、猫が白血病で(発症すれば治癒方法はく免疫がおちる落ちる病)、最近発症してしまい、胸に癌ができました。
 獣医からは余命二ヶ月といわれており、現在抗がん剤とステロイドで延命療法をしています。

 かかりつけの動物病院ではないのですが漢方薬を扱っている動物病院で漢方を処方していただいています。牛黄、EEMライジン、DMS 、カタライザーといいます。
 最初は丁寧に指導してくださったのですが、買った後はそっけない上に、一ヶ月ほどたちますが言われたような変化はみえません。

 少々不安になってます。猫ですが、飲む漢方、効能等、先生のご指導をいただけたらと思っています。宜しくお願いします。4キロ、雄です。


ヒゲジジイのお返事メール:残念ながら猫ちゃんに対する漢方薬は専門外ですので、まったくアドバイスのしようがありません。
 人の各種の白血病をはじめとする悪性リンパ腫など血液疾患に対しては、日常的な仕事ですので、確かに牛黄を主体にしてそれぞれの病状と病名を考慮しつつ、必ずご本人みずからの意思で意欲的に直接来られた場合のみ、中医学的弁証論治に基づいた組み合わせをお出ししています。

 これらを常用されて10年以上、安定したバックアップが行えている例など、ほどほど経験は多いのですが、ご報告された牛黄以外は当方ではまったく扱いの無い健康食品類ばかりでもあり、ましてや猫ちゃんのこととなると、アドバイスできるほどの経験が皆無です。また専門外の動物に対する漢方薬に手を出そうという意思も全く持ち合わせておりません。

 当方にもかわいいボクチンという病弱な男猫がおり、慢性感染症であの世に行きかけたのを治すために、漢方薬を使用せずに連用可能なクラリスという重宝な抗生物質を長期連用させて命を救い、健康を維持させているほどです。
 一時は漢方治療を試みましたが、あの小さい身体には服用困難ゆえに、まったく諦めてクラリスのみで生きながらえさせているくらいです。

 以上、悪しから御了承下さいませ。


折り返し頂いたメール:わざわざ猫の為にお返事ありがとうございます。ボクチン君も元気で過ごせる事を願います。
 実は私の妹がパニック障害で五年程苦しんでおり、病院で冷えに良い漢方などを処方してもらって、飲んでますが変化が感じられないとの事です。安定剤など薬づけの毎日で育児すら難しい状況です。症状は不安、冷え、汗、イライラ、過呼吸です。
 パニック障害に有効な漢方薬はあるのですか?


お返事メール:もちろんパニック障害に対する漢方薬はある、というより専門的な弁証論治によってその人に適切な漢方薬の組み合わせを割り出します。
 症状と内容、体質によってはかなり安上がりの漢方薬で可能な場合もあれば、症状の内容によってはかなり高価な漢方薬を必要とする場合もあります。
 自費の漢方ですからかなり自由がきく分、一定の経費を長期間必要とする場合があります。だから本腰を入れて健康のためには経費をある程度は覚悟できる人でなければ続けられません。

 経費の問題ばかりでなく、村田漢方堂薬局では御本人の治療意欲と真剣・真面目さがあり、当方の漢方に一定期間賭けてみる決意と意欲がない場合は、お断りしています。
 人に紹介されて渋々来られるような場合などは特に問題外で、本当にヤル気のある真摯な人には当方も全力を傾ける分、逆に現代の様々な悪い風潮に染まった最低限のマナーすら守れない人たちは、すべてお断りしています。

 とても気難しい薬局のようですが、変な駆け引きをするような人種が多い世の中だからです。(気に入られると10年以上の常連さんは沢山おられますが・・・笑)
 変な薬局で恐縮です。
 やけにプライドが高すぎるのかもしれません。というか、かなり精神的にシンドイ仕事だから、人選せざるを得ないのです。

2007年09月23日

家族間で考えが対立する場合の御相談の困難さについて

おたより:東海地方の女性薬剤師(漢方専門薬局経営

村田 恭介先生

暑さ寒さも彼岸まで・・・と申しますのに、今年の蒸し暑さには参りますね。
 先生は夏のお疲れはありませんか?

 私の方は、生まれて初めての目のトラブルで、1週間ほどパソコンも見ることができませんでした。
 帰宅後、遅くまで本を読みふける生活がたたったのか、先週の水曜日に突然、左目が二重に見え、車を運転すると対向車のライトがまるで花火をあげたようです。

 目の奥が痛み、涙も出てきます。もともと2.0の目なのですが、急性の緑内障かと思い、検査を受けてきました。お陰様で緑内障の気配はなく、ローガン(イヤな響きですね〜)の始まり・・・とのことで、嬉しいやら一抹の寂しさを感じるやら・・・。
 それにしても、突然にこんなことになるのかしら?と不思議に思い、杞菊地黄丸で様子をみていましたが、花火のように見えるのは、水の偏在と考え、苓桂朮甘湯を併せてみました。

 さほどパッとせず、小青竜湯に変えたところ、少し良いようです。
これは変だな?と思い、2週間ほど前からファンデーションを今までと違うものに変えていたことに気がつきました。
 やたらとパラベンの臭いがきついので、ちょっと気になっていたのです。

 翌日から、そのファンデーションを中止し、様子をみたところ、症状が軽くなってきました。
 アレルギーだったのですね・・・。小青竜湯のおかげで気がつきました。
 現在は、杞菊地黄丸+猪苓湯で、非常に調子がよいようです。
意外に周りにも、こんな方がいるのに、見落としていたかもしれません。

 先生は、沢山の本を読まれるのに、お元気でおられるので、さすがですね♪

 お話は変わりますが、本日のブログを読ませていただき、本当にガン患者さんへの対応は難しいですね。

 先日も、お母様が悪い例で、ご本人とご主人は抗ガン剤を体力が続く限りやりたい!との考え。
 息子さんは、いろいろと勉強しておられ、このままではどんどん体力が落ちるので、漢方と養生で回復させたい!とのこと・・・。しかしご両親は、高くてよくわからない漢方には猜疑的だけれど、状態が悪いので、それなら漢方でも・・・ということのようです。

 このようにご家族で考えが対立している環境で、うまくいった試しはなく、お力にはなれませんでした。
 病院の治療なら何十万も支払えても、数万の自費の漢方を高くて続けられない・・・
 と言われるのも、このような手合いで、少しでも変わった症状が出れば、それみたことか!と逆ギレされるパターンです。

 やはり、他のことを切り詰めてでも、自分の体に投資をし、漢方を効かせるために、辛抱強く養生をなさる方でなければ、ハナから止めておかれた方がよいですね。
 皆さん、サプリメント等で安易に助かるようなイメージをいだいておられるのかもしれませんが、消費者が無知なために、そのような金儲けの業者がはびこるのかもしれません。
 そういったものと、弁証論治に基づく漢方を一緒に考えておられるのだから、迷惑な話です。
 処方を決めるには、どれだけ詳しく説明されても、お会いしてみてみないと判断がつきかねることをご説明しても、なかなかわかっていただけないことが多いことにも、肝熱があがります。百聞一見にしかず・・・なのに・・

 このようなことに時間をとられると、頭がいっぺんに黄昏てしまい、次のご相談を受ける元気がなくなってしまいます・・・・考えてみれば、戦後の教育では、自分の体は自分で治す養生たるものは一切教えておらず、病気になったら医者に治してもらうのが当然の、おかしな世の常識なのですから、この部分から変えていかないといけないのかもしれませんね・・・。

 そのような意味でも、先生のお考えは、時代の先端をいっており、先生のブログで、自分の病気と真摯に向き合い、努力をされてゆく方が少しずつ増えてゆくのでは・・・?と思っております。

今日は長々とごめんなさい。
夏のお疲れがないよう、ご自愛ください・・・ね♪
                   かしこ


ヒゲジジイのお返事メール:おたよりありがとうございます。
 化粧品類のアレルギーは、本当に多いですね!

 男性では滅多に見られない現象が、女性たちにはしばしばみられる化粧品事故には、化けるのがマナーである人間社会の掟?に、お気の毒なこととご同情申し上げます(笑)などと、相変わらずストレートなことばかり吐き散らすので、皆に敬遠されるのですね。

 かといって反省の色が全くないので我ながら救いようがありません。
 ところで、

>ご家族で考えが対立している環境で、うまくいった試しはなく、お力にはなれませんで>した。

 とおっしゃるお言葉、まったくその通りですので、当方ではすでに何年も前から、御本人みずからの情熱で直接やって来られるひとだけの漢方相談に徹していますが、そのような場合でも、彼あるいは彼女の身内や御家族の足を引くような介入によって、手を引かざるを得ない事態も時には生じます。
 責任を誰かに転嫁せずにはおかない現代社会の風潮では、御家族の対立の巻き添えになることだけは絶対に避けるべきで、先生のお考えには全く同感です。
 ですから、

>病院の治療なら何十万も支払えても、数万の自費の漢方を高くて続けられない・・・
>と言われるのも、このような手合いで、少しでも変わった症状が出れば、それみたこと>か!と逆ギレされるパターンです。

 とはズバリご指摘の通りで、逆切れされるこちらの方は、そのために食事も咽喉を通らず眠れぬ夜が幾日も続いたことが若い時分にはシバシバでした。
 御家族の対立を乗り越えようと親身になっても、結局は主治医に苦衷を吐く勇気がない分それだけよけいに最も攻撃しやすい薬局薬剤師に八つ当たりされた多くの経験から、ここ二十年以上?は「君子危うきに近寄らず」に徹底しています。

 幸い、チェック体制を万全にしている関係で、実際に親しく御相談に乗っている事例は、すべて御本人の情熱があり、またご家族や身内にクレーマーが付随してないことを確認しているので、多くは掛け値なしにお互いに切磋琢磨できる方ばかりの御相談が続いています。
 そのような真剣な方たちばかりの御相談が続いているだけに、昨日のブログの内容こそ尤もな御相談であるだけに避けて通れない問題なわけです。胃がキリキリなりながらも、主治医に相談するもっとも適切だと思われる質問方法をあのように常々伝授している次第です。

 重大な疾患において、治療方法における御家族の対立が激しい場合には決して介入するべきではないので、ご相談も御遠慮願うのを鉄則とする考えは一見冷たいように見えますがどう見られようとも最終的には八つ当たりの対象にされてロクナコトはない。
 真面目に通われている人達へ使うべき貴重な時間を滅茶苦茶に奪われ続けるわけですから、もっとも避けたい事態ですよね。

 その点では、ヒゲジジイの薬局では少数精鋭の真剣・真面目な人達ばかりを選択させて頂いていますので、邪念なく互いに切磋琢磨できる環境を維持し続けているつもりです。
 そういう点でも、先生も同様なお考えであることにとても嬉しく思います。
どのような時代が訪れようとも、漢方専門薬局の薬剤師こそ、漢方の専門家としての矜持を忘れるべきではないと存じます。


【追伸】朗報です!
突如奇特なメーカがあらわれ、ヒゲジジイの年来の訴えが稔りそうです。補気建中湯のエキス剤製造の許可取得がほぼ決定となりました。
 こちらの希望通りの配合比率と生薬使用で、理想的な製剤が出来上がるはずです。メーカーも一流ですので、期待が持てます。様々な手続きが必要なため、実現は2年後くらいになりそうです。

                    村田恭介 拝

2007年09月22日

抗癌剤を断りたいのだが・・・という御相談

 今回はやや悩ましい問題の御相談、手術不能例のがん患者さん達からしばしば受けるご相談のことで、些か憂鬱である。
 先日も受けたばかりの御相談でもあるが、のみならずまったく同様な状況に置かれた新しい漢方相談の人々が隔週1〜2名ずつくらいのペースで増えている。

 クオリティー・オブ・ライフの維持・向上を目的として、多くはやや高級な漢方製剤や生薬製剤を主体にした組み合わせで、食欲および元気・体力を取り戻すことが多く、それだからという訳ではないだろうが、一部の人は抗癌剤を断りたいが、どうやって断ったら良いだろうかというご相談も多いのである。
 当方も応対に最も困難を極める御相談内容である。

 過去の例でも、手術不能例であっても当方からお出しする漢方薬類によって体力・食欲・気力の維持・向上を果たしながら、抗癌剤と放射線の併用で、基本的に治癒した肺小細胞癌の例があり(ご本人は悪固まりしたという表現)、すでに発病から7〜8年近くを経過して、ちょうど昨日も補充に見えたばかりである。

 同様にやはり肺癌で手術不能と宣告された人でも、当方の様々な配合を服用されながら手術してくれる病院を捜して、一か八か切除してもらって、その後に抗癌剤や放射線の併用、および当方の様々な配合により、結局はそのまま根治して既に10年を遙かに超えてしまった人もおられる。
 
 ところがその逆に、体力があるうちにと行った抗癌剤治療が完全に裏目に出てしまった例もかなり遭遇している。

 最近受けている御相談例では、抗癌剤はもしかして不適切ではないだろうか?とやや首を傾げる状況と内容の場合もあり、それゆえ主治医の先生に「先生ご自身だったら抗癌剤をされますか? 奥様だったら受けさせますか?」という質問をされてみたらどうですか、という知恵を授けている。

 主治医のほうでも、抗癌剤治療などの標準治療を行わなかった場合、あとになって御本人のみならず患者のご家族からクレームが出た場合に立場上困ることになる、という事情も憶測せざるを得ないケースもないわけではない。
posted by ヒゲジジイ at 01:07| 山口 ☀| 抗癌剤の副作用や抗癌剤治療の是非の問題 | 更新情報をチェックする

2007年09月21日

九味半夏湯加減方はありますか?←扁鵲(へんせき)のこと

 九味半夏湯加減方はありますか? というお電話でのお問合せ。
 超多忙な時間帯であったから、このようなややヒネクレタ質問電話には門前払いで「ありません!」の一言で電話を終わる。
 「扁鵲(へんせき)」のことをワザワザ「九味半夏湯加減方」と表現されるとは面白いと言えばオモシロイ。

 しばらくしてまた同一人物(女性)から電話で、九味半夏湯加減方は何に効くんですか? というナンセンスな質問。
 コチトラ忙しい時間帯にお遊びに付き合えるか〜〜というのが本音である。
 「電話で処方を指名される方には御相談に乗れません。直接来られて適切な漢方薬をお出していますので・・・」
 「直接行かないと出してもらえないんですね〜?!」

当然だろう! 通信販売が可能となるのは直接漢方相談を行って信頼関係が築かれて以後の話だ。うっかり間違ってクレーマーに販売した日にゃ、その善後策のために無駄な時間を浪費させられ、真面目な人にまで皺寄せで相談時間短縮という余波が及びかねないからである。
posted by ヒゲジジイ at 16:55| 山口 ☀| ダイエットや肥満症 | 更新情報をチェックする

2007年09月20日

詳しくはホームページを御覧下さい!

 実に便利なご挨拶である。
 詳しくはホームページを御覧下さい!
 最近のテレビコマーシャルは、どこか変だ。どこが変かと言えばコマーシャルの最後に、はんこで押したように「くわしくはホームページで」という決まり文句だ。

 すると、パソコンを使えないお年寄りや中年世代の一部、さらには家庭に一台もパソコンを置いてない人たちは、完全に切り捨てるつもりだなっと気が付く。

 結構残酷な世の中になったものですね。インターネットを利用できない人は、もはやコマーシャルの対象とは見ていないのだろう。

 どうせ若造が作るコマーシャルだろうから、パソコン・インターネットを利用できない人もいる現実というのは、きっと「想定外」のことに違いない。

 昨今毎日、テレビを見ていると、繰り返し聞かされるこの言葉「詳しくはHPで!」というのが、不快な捨て台詞に聞こえてしようがないのである。
 という迷評論が 非常識な「常識」を覆す というブログの中の記事 詳しくはホームページで に記載されている。

 しかしながら、発想を転換すれば我が薬局でも使えるセリフで、毎日何度もかかる奇妙な問い合わせのお返事としては打ってつけの、詳しくはホームページを御覧下さい!なのである。

 「保険はききますか?」
 「保険証を持って行ったら、みてもらえますか?」
 「電話相談で漢方薬を送ってもらえますか?」

 休日であってもお構いナシの電話で受話器を取った瞬間から、とうとうとご自身の症状を捲くし立てる。まともな挨拶も何もあったもんじゃない。
 ナンセンスなお問合せ電話が日々絶えないのである。
 だから、詳しくはホームページを御覧下さい!

 イヤ〜〜〜っ、実に便利な言葉ですね〜〜〜手(チョキ)

2007年09月19日

過食衝動を伴う鬱症状と慢性疲労の御相談

性別 : 女性
年齢 : 40歳〜49歳
ご職業 : 主婦
簡単なご住所 : 甲信越地方
お問い合わせ内容 :漢方医・薬局が近くにないためご相談いたします。
 改善したいのはうつと慢性的な疲労です。以下に全身状態を書きます。

 うつ症状は十代後半より、良くなったり悪くなったりで、断続的に精神科医に通っていますが、あらゆる抗ウツ薬が一切効かず、治療に決めてがありません。
 今年四十になりましたが、昨年ごろより体力気力の衰えが激しくなり、今年の夏の暑さで完全にダウン。今は多少の家事をこなすのがやっとで、疲労感がひどくほとんど寝たきりです。

 しばしば(午後が多い)微熱を出します。子どもの頃より手足が冷え、酷暑でも時に冷えのぼせすることがあります。
 身長1??cm??kgで、食欲不振はなく、むしろ過剰な食欲と体重増加に悩んでいます。(ストレス由来らしい過食症[過食嘔吐]も併発しているため、食欲を高めるという補剤の使用に躊躇しています)生理前は特に過食衝動が強いです。

 生理周期は長めで不規則ですが一応高温期低温期があり、まだ更年期ではないようです。
 生理痛は重く、痛み止めも効きません。
 肌は青白く、顔色はくすんでいて、目の下に青黒いくまがあり、ニキビなど肌トラブルも絶えません。低血圧で常に便秘気味です。寝つきが悪く早朝覚醒してしまう不眠のため、何種類もの薬を処方されています。
 うつと疲労感で何もできないという情けなさ、不定愁訴が多く西洋医学では対処しきれないという事に暗澹たる思いです。できましたら漢方のお知恵をいただければ幸いです。


お返事メール: 文面から拝見すると、おそらく逍遙散あるいは加味逍遙散系列の方剤を主体にした配合が適応しそうな雰囲気です。

 近くに漢方薬局がないそうですが、よく捜されれば車で1〜2時間くらいかければ漢方薬局の一軒や二軒は見つかることと思います。是非、お近くで見つけて直接御相談の上、より適切な漢方薬があるかどうか御相談された方が良いと思います。

 メールだけでアドバイスしても、直接お会いした場合は、思いがけない漢方的に重要な症候の発見があるケースも多く、メールの段階で考えた処方とはまったく異なるものが必要だったりしますので、上記の方剤はあくまでヒントの一つに過ぎません。

 上記の方剤のいずれかが適応する可能性は決して低くはないと思いますが、あくまで頂いたメール上での判断に過ぎませんので、悪しからず御了承下さいませ。


【編集後記】過食症を伴っていることから、古典的、典型的な鬱病とはまったく異なるものであろう。
posted by ヒゲジジイ at 21:09| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2007年09月18日

主訴のマメイに著効がありながらその後の行動には理解に苦しむ稀な人⇒病気を治したくない

 微妙に配合が噛み合わずに常に中途半端な効果に、微調整を繰り返していたがいつの間にか音信が途絶えた。
 漢方薬局をハシゴして回っていた人だから、ヒゲジジイの漢方も中途半端な効果で諦めたものと、やや申し訳ない気分でありつつも、一部の配合はしっかり合っていたのに勿体無いことだが、また次の薬局でも当方の配合を伝えながら、渡り歩いていることだろうと忘れかけていた頃、本日二ヶ月ぶりにやって来られた。

 聞けば、7月以降はめまい症状は一切起こらず調子がよかったのでヒゲジジイの漢方は続けず、サンプル漢方を無料で呉れるサイトがあるというので申し込んで服用したのが小柴胡湯加桔梗石膏。ところがそれを服用するやいなやめまい発作が再発してしまった。

 今度は夜間まで電話相談をしてくれる漢方薬局を見つけて相談したところ、ひどく叱られたと言う。(叱られて当然な理由がある。漢方薬局のハシゴが趣味と思われても仕方がないだろう。

 結局、安易な方法では解決つかずに再度、直接やって来られたのだが、ちょっとサボってしまって失敗だった、また同じ処方で再開しますというのなら理解できるので、何も言わずに最後に配合の三種類の方剤をお渡しするところだった。
 ところが、奇妙奇天烈なことに、その前の時の配合が一番良かったなどと、まったく理屈に合わないことを言う。

 最後の配合の10日分がよかったからこそ二ヶ月も調子がよかったのではないですか!? と強く再考を促すと、そうだろうか? と首を傾げるのである。

 このような病気で遊んでいるとしか思えない人も稀にいるので、本末転倒している事実を懇々と、しかもかなりキツクお灸をすえざるを得ない事態。
 病気を治したくない心理が無意識に働いているのではないかという、いかにも皮肉な追及である。タナトスである。

 この持病のために会社まで辞めて静養している筈が、この調子では先が思い遣られる。久しぶりに大の男に一喝を喰らわせたが、この老婆親切が理解できる日本人かどうかは分らない。

 不落因果、不昧因果
posted by ヒゲジジイ at 20:27| 山口 ☀| とんでもない話や、信じられない困った話 | 更新情報をチェックする

2007年09月17日

文学談義とフランスの現代思想の話題に花が咲く

 連休前に某メーカー(といっても愛用の補中益気丸の製造元)の優秀な社員が訪れて文学談に花を咲かせる。
 中央公論社による宇野浩二全集は完璧ではなく、大正11年刊の『文藝夜話』などが漏れていることをフランス文学の河盛好蔵氏の随筆集『回想の本棚』で指摘しているなど(一部の固有名詞はそのとき失念していたが・・・)、こんなマニアックな話が通用する教養人。

 漢方メーカーの人材面における質的低下が嘆かれている昨今、このような超一流大学出身の優秀な人材を雇用されている奇特なメーカーさんがあったとは、些か感激ものである。

 拙著の 中医学と西洋医学━中西医結合への道 における構造主義科学論およびセミオロジーの論点を評価してくれたからといって世辞を言う訳ではないが、フランス現代思想に明るいのみならず、現在ではほとんど忘れかけられている戦前の作家の話がまともに出来る若者が存在すること自体、青天の霹靂であった。

 唯一の難点は女性ではなかったことである(苦笑)。

 ところで連休中より逃亡場所は、

 こんなところに籠って二度と出てきませんよ。
posted by ヒゲジジイ at 00:46| 山口 ☔| 村田漢方堂薬局の近況 | 更新情報をチェックする

2007年09月16日

長期間続いた原因不明の臀部激痛が即日で寛解

 長年漢方相談をやっていると、病院のあらゆる諸検査でも原因不明の激痛が、一つの漢方処方一発で速効を得る事例に遭遇することは、それほど稀なことではない。
 先日も、臀部の激痛で原因不明、病院の強力な鎮痛剤でも歯が立たない。以前、坐骨神経痛をヒゲジジイの漢方薬で治したことのある人から紹介されてやって来られた。

 ところが原因不明と言われるだけに、通常の腰痛や坐骨神経痛とは種類がややことなることに気がついた。
 閉経後に発症しているので、調経解鬱・清熱健脾の効能を有する著名な漢方処方をイオン化カルシウムとともに併用してもらったところ、初日から8割以上が消失。
 長期間、激痛発作に涙を流していたほどだが、あまりにもあっけない結末である。

 治療を徹底すべく連用中であるが、敢えて使用した方剤名を書かないのは、弁証論治を経ぬまま、あらゆる激痛がこんなに甘いものと誤解を招いては困るからである。

 (たとえばアトピー性皮膚炎でも、体質によって様々な配合があり得るように、先日も大柴胡湯・六味丸・猪苓湯・インチンコウ湯と体質改善三点セットが適応した人、黄連解毒湯・補中益気丸・六味丸の三者併用とカルシウムだけでスムーズに寛解中の人。玉屏風散製剤が必須となる人も多い反面、これを加えると逆に悪化する人。知柏地黄丸製剤単方と体質改善三点セットだけで、あるいは補中益気丸と猪苓湯だけで一気に寛解する人、体質改善三点セットだけが適応する人などなど、あらゆる無数の配合パターンがあり得るのと同様である。

 あくまで弁証論治に基づいて服用してもらった解鬱調経・清熱健脾の方剤とだけ記すのである。これだけ老婆親切に記せば、中医学の初心者でも、すぐに方剤名を正確に言うことが出来るはずである(呵呵大笑)。

 種を明かせば何のことはない、つまり某社の加味逍遙散製剤ということだが、この加味逍遙散製剤はメーカー間の優劣が大きいので、どこのメーカーでも良いとは限らない。

2007年09月15日

処方が適切でも配合比率が異なれば効果が雲泥の差となるアトピー性皮膚炎の難しさ

 @黄連解毒湯・A知柏地黄丸製剤(瀉火補腎丸)・B茵蔯蒿湯・C猪苓湯とDイオン化カルシウムで明らかに改善されているものの、臀部から背中近くの凸凹部分の激しい痒みと滲出液に対する効果が劣る。
 4ヶ月の連用で見かけは5割、ステロイド使用量も半減程度だから、ややシャープさに欠ける。その間2度ほど黄連解毒湯を中止して実験してみたが、明らかに必要なことを体感してもらっている。

 そこで最初に行った実験が、@ABCDの順で、もともと2:1:1:1:1の比率で継続していたが、2:1:1:1:2の比率に上げると、却って効果が落ちた。
 次に行ったのが2:1:2:1:1では不変。

 驚くべき改善効果を発揮したのが2:1.5:1:1:1の配合比率で、臀部から背中近くの凸凹部分の痒みと滲出液が一週間でほぼ完全に消退した。同時にステロイドの塗布の必要がなくなった。
 つまり知柏地黄丸を他薬との比率を1.5倍に変更しただけで、このような好ましい効果の激変を見たのであった

 アトピー性皮膚炎ではしばしば微妙な配合比率の変化一つで、効果に雲泥の差が付くことが多い。
 また状況が異なると、それに応じてヘコタレルことなく配合比率を工夫してあげなければならない。
 このような面倒とも思える繊細な配合変化を繰り返すうちに、気がついたらステロイド漬けからオサラバできると同時に、見かけ上も9割以上の寛解が定着するようになるのである。

 これもひとえに、御本人の観察と報告に依存する部分が大きいのであるが、同時に様々な配合変化や処方変化における体感を敏感に察知してそれを表現する意欲にかかわるのだから、ヒゲジジイの漢方指南は本気で自身のアトピー治療の為の漢方修業をされるくらいの意気込みがなければ成立し得ない漢方相談なのである

 痒いカユイという表現しかできない人には、ゴメンなさい、ヒゲジジイの漢方はアナタには無理ですので、ヨソさんを当たって下さい、とお断りせざるを得ないわけである(苦笑)。
 また、そういう人を間違って漢方相談に乗って漢方薬をお出ししたところで、繰り返しのうるさいヒゲジジイの畳み掛ける様々な質問に真正面から真剣に回答する気力を失って長続きしないのが相場である。

 結局はヒゲジジイの腕の悪さもさることながら、様々な微調整に対する客観的あるいは主観的な観察意欲と表現意欲の欠如が原因であることに他ならない。
 実際のところ、アトピーを治したいという真の意味の意欲があるかどうかの問題に帰するのである
 金を出すからアナタマカセ、という人には全く不向きな漢方相談(漢方指南)であることに間違いない。

 実を言えばアトピーに対する改善率が非常に高い理由は、観察と表現意欲のナイ人を事前に察知できた場合、すべてお断りしているという公然の秘密があるからだった。
 例外があるとすれば、親御さんご自身がヒゲジジイの漢方利用経験者である場合の、その子供さんを依頼された時だけである。
posted by ヒゲジジイ at 00:37| 山口 ☁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2007年09月14日

親子で異なるアトピー性皮膚炎の治療方剤

 日々のステロイド漬けのアトピーを改善すべく10日間の日程で来られていた人も予定を終わって帰宅された。
 補中益気丸(党参入)や四逆散製剤および清熱解毒剤や滋陰利水剤を主方に体質改善三点セットなどの多種類の配合であるが、その間にはステロイド外用薬の塗布が5日間に延びた個所があるだけでなく、10日間一度も塗布せずに済んだ場所があり、明らかな改善効果が認められた。
 しかしながら、今後も多少の紆余曲折はあり得ることなので油断がならない。

 本題に入ると・・・
 蕁麻疹合併の親御さんには黄連解毒湯・茵蔯蒿湯・六味丸・猪苓湯・イオン化カルシウムなどが主体で寛解中。
 子供さんは滲出液は皆無だと言い張るので黄連解毒湯と六味丸・イオン化カルシウムという極めてシンプルな配合により、一時顔面の赤味は消えていたが直ぐに再発。いくら続けても改善の兆しが皆無となった。

 3〜4回目にして本人が隠し続けていた滲出液が多いことが偶然に発覚。知柏腎気丸製剤と茵蔯蒿湯・猪苓湯・イオン化カルシウムの配合に切り替えて黄連解毒湯と六味丸は中止。
 この配合で一週間も経たない間に急速に寛解し、ステロイドを塗布することが皆無となった。20日後にはアトピーは見る影もほとんどなし。

 このようにご相談者の観察と表現意欲に問題がある場合は、時に適切な漢方薬の配合がいつまでも遅れてしまう事態になりかねないので、漢方相談の最も重要で難しい問題点 というブログもあるのだった(苦笑)。
posted by ヒゲジジイ at 08:15| 山口 ☁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2007年09月13日

アトピー性皮膚炎でリバウンドなしに外用ステロイドから抜け出す方法

 今回の記事は、現在、村田漢方堂薬局の漢方薬を服用中のアトピー性皮膚炎で外用ステロイド常用とアトピー悪化の悪循環を断ち切りたくて、要するにアトピー性皮膚炎治療の目的で通われている多くの人たちのためのブログである。
 口で説明するだけでなく、このブログでも大事なことを再認識して欲しいからである。

 服用開始後、多少の紆余曲折を経ながらも、一定の効果は短期間に出て来ている人がほとんどだが、外用ステロイド常用者にいつも言っていることは、しばらくは痒みを感じるところには従来通り塗るべきだが、痒くもないのに惰性では決して塗らないことだ。
 当然の文言だが、意外に認識不足の点は「皮膚の赤味が強い」という理由だけで、まったく痒みがないにもかかわらず、赤味を消す目的でステロイドを塗り続けているケースが意外に多いからである。

 赤味が強くとも痒くない場所は、ステロイドの塗りすぎによる赤変であるから、逆にステロイドの塗布を止めることではじめて赤味が取れるのである!
 最近、実際に遭遇したケースで、身体は痒いが首や顔はほとんど痒くないというのに、赤味が強いからとステロイドを塗り続けていた人に、痒くないのなら塗らないようにと厳重注意したところ、一週間もたたないうちに紅潮がほとんど消失した。

 こういうケースは意外に多いのだが、痒くて引っかき毟りそうな場所だけは必ず塗るように口を酸っぱくして注意している。そのうち、漢方薬が効きだしたら、痒くなる頻度が減ってくるので、おのずから塗布する回数が無意識に減ってくる。
 無理な減量をせずとも、自然に塗布する回数は減って来るから心配ない。いつも言うように同じ場所に一週間1〜2回の塗布で済むようになれば、大きな峠を越したことになるので自信を持つように言っている。

 その頃には、外見上はアトピーが治癒したように見える段階である。

 再度繰り返すと、痒い場所に塗るのは構わないが、ただ赤いという理由だけでは決して塗布しないことだ。あくまで「痒い場所」を引っかき毟らないために外用ステロイドを利用する、という目的を忘れないように。
 漢方薬を真面目に続けていれば、そのうち痒みの頻度が減ってくるから、自然に塗布する回数が減ってくるので心配ない、痒い間は、必要最小限は塗るべきですよ、ということだ。

 アトピーに対する漢方薬の効果は、御本人のみならず他人から見ても歴然たる効果がかなり客観的に観察・確認できるので(臨機応変のピンと合わせに常に神経を消耗させられるものの)、実にやり甲斐のある仕事ですね。

 アトピー性皮膚炎の漢方薬の効果は、誰が見ても客観的な評価が出来る、というのが実にイイっ!
posted by ヒゲジジイ at 00:21| 山口 ☁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2007年09月10日

漢方処方運用の奥義〜理想通りに行くとは限らないが…

 何度書いても書き過ぎることはなだろう。

 御本人みずからの情熱で、ヒゲジジイの指南する漢方に一定期間賭けてみる気概のある人だけの漢方相談であるが、それでも各処方をバラバラに渡され、すべて処方名や成分・分量が記載された既製品の漢方処方を出されることに、らしくないと思ってか、ひどく落胆する人もおられるのは、とても心外である。
 ひとまとめに最初から各処方を一包に放り込んで一か月分も渡す訳には行かない理由を再三再四このブログでも、他のHPなどでも述べている。

 必要な可能性のある各漢方製剤をバラバラに渡すという、この極めて合理的な配慮が理解困難な人達には、ヒゲジジイの漢方指南による地道な効果を上げることは出来ないだろう。
 お金さえ出せばすべて解決するとは限らないのはこじれた各種疾患の宿命である。

 多くの人は経済的な保険漢方も、やや高額な自費の地元の漢方薬局ですら効果がなかった人達である。効果が無かったどころか却って悪化して来られた人の方が多いのが現実である。
 なればこそ、あなた方の過去の漢方経験はすべて忘れるに限るのである。
郷に入れば郷に従え、である。

 前回にも述べた孫子の兵法に似た村田漢方堂薬局の方針は、中医学的には方法論としては最も正統派であることに間違いないのである。

 しかしながら世の中、理想通りにはなかなか行かないもので、特定疾患の患者さんに多いことだが、せっかく病院の検査データーともども完全寛解に近い状態に一旦なりながら、それに安堵したか急速に服薬を怠りだして後、自覚症状は消失したままでも検査数値が再度異常値。
 何度進言しても初期のような真面目な服用を怠ったまま、検査だけは真面目に受けてその報告をもっては再々相談にみえる。
 漢方薬の服用を初期のように真面目に続けたらどうだというアドバイスも馬耳東風。意外にこのようなケースも多い。

 中途半端な効果ながらも歴然とした効果がありながら、初期の真面目さがいつのまにか日に1〜2回の服用になり、今頃は前のように効果が感じられないと申告されても何を考えているのやら、きちんと3度服用してみたら〜と進言しても、イエイエきちんと3回服用を欠かしたことはありませんとノタモウのであった。(相談カードの記録では、いかに服薬を怠っているか歴然としているのにっ!!!
posted by ヒゲジジイ at 22:28| 山口 | 村田漢方堂薬局の徹底したポリシー | 更新情報をチェックする

2007年09月08日

漢方処方運用の極意は孫子の兵法の如し

 其の疾(はや)きこと風の如く、其の徐(しず)かなること林の如く、侵掠(しんりゃく)すること火の如く、知りがたきこと陰の如く、動かざること山の如く、動くこと雷霆(らいてい)の如し。
                  (孫子:軍争篇より)

 用兵(漢方処方の運用)は機略縦横の智将でなければならない。
 それゆえ様々な処方がまとめて調合された煎薬や分包器にかけられたエキス散は、いかにもそれらしい見かけと雰囲気とは裏腹に、縦横無尽の機略をまったく発揮させることはできない。

 配合処方の記載もなければ、含有成分の表示すらない漢方薬を長年服用し続けて効果がなかった場合はまったく無駄骨である。
 せめて過去に服用された処方類の名前くらい記録されているべきだが、販売者が秘匿し続けているために、参考にすることも出来ない。
 このような無表示医薬品は日々巷(ちまた)で横行している日本社会であるが、漢方処方運用の面ではあまりに硬直した不便極まりない話である。

 ところが逆に、ヒゲジジイの薬局に来て、各処方をバラバラに渡され、すべて処方名や成分・分量が記載された既製品の漢方処方を出されることに、らしくないと思ってか、ひどく落胆する遠来者もいる。
 そこが素人の浅はかさで、臨機応変の配合変化を行うには最も合理的な方法であることが、やがて分る時がやって来る。

 村田漢方堂薬局にやって来るまでは固定された配合を一まとめに分包されてまとめて渡されていたために、途中で処方の出し入れ不能な硬直した漢方薬の継続のために、一向に病状が好転しないまま、むしろ悪化の道を辿っていた理由が早晩理解されるのである。

 とりわけ一部のアトピー性皮膚炎のように病状の変化が激しい極めてデリケートな疾患では、ヒゲジジの指南する漢方処方の運用によって初期の数ヶ月はまるで風林火山であったことが実感されるはずである。
  • 疾(はや)きこと風の如く
  • 徐(しず)かなること林の如く
  • 侵掠すること火の如く
  • 動かざること山の如し
 アトピー性皮膚炎に限らず、他の疾患にも共通したことで、臨機応変の配合変化とはこのことである。
 真の風林火山の意味は、ヒゲジジイの漢方薬をしばらく体験した者のみが知るところである。
 
 と大口を叩いても、ヒゲジジイがごときは機略縦横の智将ならぬ遅将痴呆将レベルに過ぎないかもしれないが(苦笑)。

【参考文献】アトピー性皮膚炎は男性よりも女性の方が2倍難しい理由〜但し、美容に直結するだけに結果的には女性の方が寛解率が高いということ!〜
posted by ヒゲジジイ at 16:42| 山口 ☀| 村田漢方堂薬局の徹底したポリシー | 更新情報をチェックする

2007年09月07日

アトピー性皮膚炎におけるステロイドとリバウンド問題

 アトピー性皮膚炎に長年苦しまれた挙句、ステロイド依存によりようやく症状を抑える習慣が長期間に亘り、症状は一定のレベルに抑えられているものの、いつまでも離脱できないジレンマの為に、二重の苦悩を背負われておられる方も多い。

 でも、少なくとも現在、村田漢方堂薬局の漢方薬を熱心にご利用の方は、ステロイド漬けの恐怖を忘れても構わないのである。
 遅かれ早かれ、ステロイドを減量し、一週間に同じ場所を1〜2回塗布する段階に漕ぎ着ければ、大きな峠を越したことに間違いないのだから、焦らずにコツコツ、これまで通り臨機応変の配合変化があり得ることを常に忘れることなく、必要に応じた連絡を欠かさないことである。

 焦ってステロイドの塗布を無理に減量してはならない。無理な減量をするとステロイド漬けよりも、もっと恐いのはリバウンドである。激しいリバウンドが生じないよう、必要な時はステロイドの塗布を忘れてはならない。
 現在の漢方薬を続けながら、状況に応じた漢方処方の臨機応変の配合変化があり得ることの心構えさえ忘れなければ、強引なステロイド減量を行わなくとも、自然に塗布する回数が減ってくる

 さいわい、他の疾患の人達以上にアトピーの人たちこそ、真面目な服用を継続されている人たちばかりだから、焦らなくともステロイドの減量は無理なく行えるので大丈夫ですよ。

 ステロイド漬けの問題は(多かれ少なかれ紆余曲折を経つつも微調整しながら継続している漢方薬の服用によって)自然に解決する問題なのだから、むしろ無理な減量を焦って激しいリバウンドが生じないように少しずつ減量していけば、数ヶ月から半年、あるいは一年もしないうちに同じ場所に一週間に1〜2回の塗布で済むようになるので、その時点で勝利は目の前、手に入れたも同然なのです。

 決して焦らないように。

 ステロイド漬けの問題よりも恐いのは無理な離脱によるリバウンド地獄
 既にステロイド漬けとなっている場合でも決して悲観することなく、派手な再燃を繰り返さないように上手にステロイドを利用しながら、その間に地道に漢方薬を続けていけば、いつの間にか自然に減量できるのです。
posted by ヒゲジジイ at 19:24| 山口 ☁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2007年09月06日

漢方薬や中医学の学習方法の質問にまとめてお答え

 よくある質問だが、先日も将来、漢方専門店を経営したいが、どのような本を読んだらよいだろうか、という質問を受けた。
 同様な質問があまりに多いので、ここで乱雑ながらヒゲジジイ流の学習方法を簡単に述べて、皆さんの参考にはならないだろうことを知ってもらうことで、質問する相手が違うことに納得してもらうページとして残しておきたい。

 上記のような質問をされる人の多くは既にヒゲジジイの複数のサイトやブログを御覧になっているので、「中医病機治法学」や「中医理論弁」にもっとも影響されたことは既にご存知である。

 しかしながら、これらだけで充分と言う訳ではないので、上記の書籍に巡り合う以前にも、それ以後にも中医基礎学・中医方剤学・中薬学・傷寒論・金匱要略・温病学など学ぶべき書籍は多いので、たとえすべて読めなくとも手に入る限りは無数に入手するに限るという考えで若い頃から、常に家計を圧迫するほど専門書を購入し続けた。

 それは若い頃は小さい子供を二人かかえて、毎月相当な額を書籍代で飛んでいくので家計は悲惨な状況が十五年は続いただろう。食うや食わずでも書籍を購入し続けた。当時は現在ほど日本語でかかれた専門書は多くなかったので、中国語の専門書を東方書店や燎原書店などから毎月段ボール箱に・・・と購入し続けた。

 気に入った本で愛用する書籍は必ず複数購入した。「中医病機治法学」などは少なくとも5冊以上購入しているし、それに近い書籍は多い。紙質が脆いから直ぐに破損するので座右に置く書籍は必ず複数用意しなければならない。

 もちろん、購入した膨大な書籍をすべて読めるはずがないが、背表紙を読むだけでも知識になる(笑)。というか、何かのときに調べるのにとても重宝するのが、これら過剰に常備した書籍の存在価値である。
 この機微が分らぬ人とは、永久に会話は成り立たない。
 だから質問する相手を間違えているのである。

 これだけ膨大な書籍(6万冊以上、そのうち一般書籍も当然たくさん混入している!)を常備しているからといって、全部読めるわけがない。アタリマエだ。全部読まれたのですか? と馬鹿な質問をする人が多いが、それだけでその人とは会話は成り立たない。

 信じないかもしれないが、ヒゲジジイ自身は読書家だとは思わない。あらゆる分野において、他人様や図書館からでさえ本を借りるのは好きではないので、基礎資料として膨大な書籍が傍になければ安心できない。何かを疑問に思ったら、一定レベルの知識を得たいと思うので専門書籍のみならずあらゆる分野のかなり専門的な書籍も常備しておかなければ不安である。
 ただ、それだけのことだ。

 大概において重要書籍や気に入った書籍は複数所持していることが多いが、人に請われても絶対に貸さない。書籍に関してはひどく吝嗇である。過去、うっかり貸したために永久に戻って来なかった本は膨大である。催促しても紛失したとノタモウならず者が多い。だから最近では本を贈呈することはあっても貸すことは二度とない。

 専門分野の本代をケチる人は、決してその道のプロにはなれないだろう、なれるはずがないと確信している。
 自己の価値観を基準にして世間を判断するのは当然の行いであり、だから「和して同ぜず」というコトワザも生まれるのである。


 昨今は、ネットで調べることが出来るので便利のようだが、あきらかに不十分である。
 実際のところ、漢方を多少とも修得するためには、膨大な種類の書籍が必要であることは間違いない。濫読しつつも自分なりの中医学大系を頭の中に築かないことには、漢方でメシを食っていくことが出来ない。実践してみると良く分る。付け焼刃の借り物の知識では、ありきたりな病気しか治ってくれない。
 一定レベル以上の病気になると、教科書通りの人は滅多にお目にかかれないので、漢方薬がなかなか効いてくれない。

 たとえば、アトピー性皮膚炎などは本格的な漢方薬による治療が開始されたのはここ30〜40年くらいのものである。しかも当時はほとんどが子供であった。成人したら治ると日本国中の専門家たちが高を括っていた。
 ところがどっこい、成人しても治らない人が続出して現在に到っている。

 だから、アトピーの教科書的な漢方治療方法が正しいとばかりは言えない。基礎理論をマスターしたら、みずから理詰めで新たな方法を生み出すくらいの気構えでなければ、仕事にならない。
 ありきたりな教科書ではアテにならない。また、当然のことながら漢方の世界では病名だけでは適切な処方は選べない。

 なんか最初に書く予定だったものとはかなりずれてきたのでもう止める。きっと眠くなったのだろう、老人だから・・・
posted by ヒゲジジイ at 00:04| 山口 ☁| 漢方薬や中医学の学習方法および懐かしい拙論 | 更新情報をチェックする

2007年09月04日

10日間の滞在を考えられているステロイド漬けの学生さん

性別 : 男性
年齢 : 20歳〜29歳
御職業 : 学生
簡単なご住所 : 関東地方
お問合せ・ご連絡内容 : はじめまして、●●●に住んでいる〇〇〇〇と申します。
 私は小さい頃からアトピー性皮膚炎を患っていて、村田先生もご存知だと思いますが、□□県の▲▲▲▲病院にも入院した経験があります。現在もそちらのステロイドを塗っていますが、なかな減らすことができずに悩んでおります。

 食生活やストレスを溜めないなど、努めていますが、なかなか効果のほどが正直感じません。
 また病院で漢方を処方してもらったこともありますが効果はあまり感じられませんでした。しかし漢方の考え方に興味をもっており、なんとか漢方で改善して、ステロイドの量も減らしていきたいと考えており、いろいろ調べていたところ、村田漢方堂薬局のHPを見つけました。

 HPをいろいろ拝見させていただて、村田先生にみてもらいたいと強く感じ、◎◎◎を利用して、そちらに伺いたいです。
 来年4月からは社会人で一人暮らしをするかもしれないので、アトピーで生活や仕事上などで支障がなるべく出ないようにしたいと本当に強く感じております次第です。
 ▽月の・・・・・に伺いたいと思っていますが、よろしいでしょうか?

 遠方の方は最初に1週間ぐらいは通うことが望ましいというのも理解しております。なのでそちらに10日間ぐらい滞在を考えております。なにとぞよろしくお願いいたします。


お返事メール:アトピーの場合、すべては貴方のヤル気次第です。
 最近も貴方と同年代の女性が親御さんと遠方から二泊三日で来られ、思いがけずとても勘のよい人だったおかげで、初期の変転極まりない微調整にへこたれることなく頑張ったお陰で、僅か一ヶ月で明らかな寛解の兆しが見えています。まだまだ先は長いとは言え、既に短期間に2度も下関に来られる気迫で頑張られているお陰で、臨機応変の微調整が即座に可能となり、漢方処方の配合比率変化のコツも次第に修得されつつあります。

 それもこれも帰えられた後のメールでの詳細な情報交換能力に負うところが大きいのです。すべてアナタマカセでお金だけで解決しようとする人には、村田漢方堂薬局の漢方は不向きです。みずからも学習しようという意欲と不屈の精神を必要とします。
 このファイトさえあれば、8〜9割以上の寛解は既に手に入れたようなものです。

 ただ、ステロイド漬けとなっている人は、ややスピードが遅い傾向があります。次第に離脱していく必要があり、たとえ重症でもステロイドを1週間1〜2回程度の塗布だった人の場合は、スムーズに寛解していかれます。

 いずれにせよ、アトピー性皮膚炎は得意分野ですので、すべては貴方のヤル気次第です。
 何の予告もなく直談判(笑)のつもりで遠路はるばる直接やって来られる人も多い昨今ですが、多くは二泊三日あれば、あとは帰られてメール交換で微調整が充分可能です。
 でも、初期には漢方の反応が日毎に分りますので、長期間滞在されれば、より早くピントが合い、今後の微調整の方法も早く覚えてもらえるかも知れません。

 以上、取り急ぎお返事まで。


折り返し頂いたメール:早速の返信ありがとうございます。
 ◎◎◎◎◎に出かけてまして返信遅れてしまい申し訳ございません。

 やる気はもちろんあります。村田先生のご指導の元、長期戦は覚悟の上で、自分で治していこうと努力し、頑張っていきます。
 また今回の滞在が終わってからも、実際に見てもらいたいので、休みをみつけて、伺いたいと思っております。
 よろしくお願いいたします。

 ところで、遠方から泊まりで来られてる方の宿泊は、みなさんどうしてるんでしょうか?
 泊まる場所で迷っておりますので、よろしかったら教えていただけませんでしょうか。


お返事メール:遠方から泊まりがけで来られてる方の宿泊については、下関駅周辺のホテルをネットで検索して予約されているようです。
それらのコツは、皆さん上手にやられているようです。


【編集後記】 同じアトピー性皮膚炎の悩みでもこんな不心得な例もある⇒⇒甘ったれた考えのアトピーの女性

posted by ヒゲジジイ at 17:46| 山口 ☀| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2007年09月03日

直接来られる決意のお問合せ(アトピー性皮膚炎)

性別 : 男性
年齢 : 30歳〜39歳
ご職業 : 会社員
簡単なご住所 : 北陸地方
お問い合わせ内容 : アトピーで長年悩み苦しんでおり、そちらに相談に伺うことを考えております。
 ホテル、列車、バス等の予約をしたいと思っておりますので、8/25(土)AM迄の時間の利用を前提として、相談に必要な滞在期間、時間等を教えて頂ければ幸いです。宜しくお願い致します。


お返事メール:同様な御質問が当方のブログ

http://murata-kanpo.seesaa.net/article/47394998.html

にもあり、この方も予定通り2泊3日で来られ、多少の紆余曲折を経ながらも現在、必要に応じた情報交換を繰り返し、微調整が一定レベルの段階にさしかかっているところです。(現時点では一定の成果が明らかに出て来ていますが・・・)

 遠方で滅多に来局できない方の場合、できれば3日連続御相談に乗れるように時間をしっかり余裕をもって来ていただいたほうが良いのです。当方でも万難を配して充分な御相談時間を取るつもりですので、来られた当日から、薬局は平日、朝9時〜夕方6時までやっています。(土曜日は昼12時まで)
 10日間宿泊するつもりで来られた関東の方がおられましたが、さいわい3日の御相談で目途がたったので二泊三日で帰られました。

 そちらは下関からはかなり遠方ですので、猛暑の夏でもあり、過労にならない程度の旅程で来られることを念じています。
 その後は、メールでの情報交換能力次第で、この問題は今後のアトピーの治り具合に大きく影響します。デリケートな微調整こそ、常にない頭を絞りぬかねばなりませんので、遠方の方の場合、すべてこちら任せにしない、積極的な情報交換を行って頂く必要があります。

 日曜日と土曜日の午後以外であれば、貴方様のご都合でいつ来られても構いません。いずれにしても、3日連続御相談できる時間的な余裕がほしいし、理想的です。

 関西方面レベルでは1日だけで日帰りという方もおられましたが、その後の情報交換能力のお陰で、数ヶ月以内に安定して来ています。
 でも、やっぱり3日連続が望ましいことは確かです。

以上、取り急ぎお返事まで。


【編集後記】 既にこの方は直接来られ10日分の服用を終えたばかりである。
 一定の効果をはっきりと感じておられるが、もっとも悪化しやすい冬までに詳細なメールの情報を送れるかどうか、必要に応じた細かな微調整に臨機応変に対処するのに協力的かどうかで、今後の推移は大きく異なって来るだろう。
 と言いながらも、たまには一発ですべてのピントが合っている場合もあるのだが・・・ただアトピーという性質上、良くなる過程の初期には変転目まぐるしい場合があるので、臨機応変の対処をしなければ、安定した効果が得られないことも多い。
 初期の間のしばらくは処方を固定的に考えずに、臨機応変の対処を覚悟しておくべきである。
posted by ヒゲジジイ at 00:06| 山口 ☁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2007年09月02日

後鼻漏・耳鳴りなどの漢方薬の御相談

性別 : 女性
年齢 : 70歳〜79歳
ご職業 : 主婦
簡単なご住所 :近畿地方
お問い合わせ内容 : はじめまして一度は貴薬局へ伺わなくては 相談していただけないらしいということは、先生のホームページに書かれていられますね。
 しかし私は娘がつとめていて孫を見ていますので平日は出られません。娘は勤務を始めて2年ほどなので休むのも困ると思います。
 できるだけ詳しく書きますので ご判断いただけないでしょうか。お願いいたします。

 慢性的な鼻炎で困っています。
〈主訴〉1)後鼻漏 特に早朝 白い透明な鼻汁 微量 鼻の慢性的炎症感(口内上顎)、鼻づまりはない、
    2)数年前から風邪を軽く見ていると耳が響くようになり人の声も辛くなるほどの耳鳴り、
    3)今年の夏風邪のあと咳が出やすくなり微量だが咽に痰が絡む 〈経過 症状〉1)10年以上は鼻も耳も時々調子が悪くなったが、 04年秋黄色い鼻汁の鼻風邪から鼻耳の風邪を繰り返す(風邪を引くとめまい)

 2005年1月副鼻腔炎 ・・・・・病院CTでかすかに影があり副鼻腔炎と言われた。1月〜10月ルリット、ムコダインを服用10月 CTで治癒と診断。
 治癒といわれたあとも後鼻漏は続く(朝起きた時のみの場合もあるが) 風邪を引きやすく、風邪を引くと黄色い鼻汁、鼻(口腔上顎の炎症感 多分咽も赤かった)の炎症感。ひどくなると耳がボーンとなってきて 音が響き渡る 人の声も辛く ラジオなどもってのほか ・・・早めに消炎剤(レフトーゼ)抗生物質などを使ってしのぐ・杉花粉アレルギー(ひどくはない)・鼻づまりなし ・首がこる ユベラ

〈既往症〉1)10代 盲腸摘出  
     2)32才 帝王切開のあとの腹膜炎で2回手術
     3)アミラーゼ値高く(910〜300〜200 IU/L 50〜180) 膵炎の治療を2-3年続けたが今は何もしてない。アミラーゼ値は体質的なものかもしれないという結論。耳鼻科、婦人科の検査では何も出ない。
     4)1992.4 胆嚢摘出、十二指腸潰瘍あり5)1992年8月 疲労と吐き気 GOT,GPT高値 強力ミノファーゲン3ヶ月点滴 それ以後GOT GPTは安定していて30以下だが  C型ヴィールス 4.3MEg/ml はなくならない。
     5)一般血液検査:成人病検診 年一回と風邪などの時の血液検査で常に年2回ほど検査しているが特に異常なし   
     6)2〜3年まえから膝痛7)2007.8 骨塩量検査 若い人の63% 骨粗鬆症の薬ベネット錠を飲み始めた。

〈最近の風邪〉07.7月ひどい咽の痛みで目が覚め 一回分の銀翹散しかなかったが飲んだらひどい咽痛は収まったが 風邪症状がでてきた。黄色い鼻汁 咽痛 熱はない 36.5度( 熱を出す体力もない?)フロモックス レフトーゼ ムコダイン 3日では治らない 続いて咳風邪になり、 アベロックス+銀翹散(服用して3時間ぐらいだったか?を加えて楽になった)+辛夷清肺湯5日でやっと治った。

 銀翹散は先生のホームページで初めて知った。近所では売ってないのでネットで〇〇〇〇のを買った。風邪を引いたとき特に今回は鼻汁が後鼻漏として絶えず出る。はじめ黄色 あと白色透明 時に泡状。

 (身長1//cm //Kg 血圧128-80)冷え性 顔色は白い 年取ってやや日焼け黄色だが先生によって 中間証といわれる方と 虚証の薬を主に下さる先生あり。
 年齢から言って完全は期待できないかもしれませんが 風邪を引きやすいのと耳鳴り(?)がひどくなるのと 今唯一の楽しみ コーラスができなくなるのは悲しいので何とか改善したいと思います。

〈質問〉1)試してみたいと思っているが辛夷清肺湯が適応か?
2)銀翹散 辛夷清肺湯を使うとして量とだいたいどのくらいの期間
3)副鼻腔炎(?)がおよそ治ったと判じるときは?
4)そのあとの体質改善に必要な薬(先生の書かれているのではやはり銀翹散と辛夷清肺湯?と中草薬でしたね中草薬はどんなものでしょうか?)
5)副鼻腔炎の治療と体質改善の時の薬の量誠に厚かましいですが 教えて頂けませんでしょうか。
 さらにお薬も送っていただけたら有り難いのですが。よろしくお願い申し上げます。


お返事メール: 後鼻漏などで大変にお困りのご様子。
 副鼻腔炎にともなう後鼻漏は通える範囲内の人で、根気さえあれば寛解可能です。
もしも原因が副鼻腔炎ではなくカタル性鼻炎による後鼻漏で水溶性であれば比較的寛解しやすいのですが、粘りの強い後鼻漏であればかなりな難治性です。

 ところで、貴女は銀翹散製剤 と 辛夷清肺湯と中草薬で治るものと思われておられるようですが、それほど単純なものとは限りません。

http://ryukan.seesaa.net/article/36953954.html

ここにも書いていますが、副鼻腔炎が原因の場合でも体質と症状に応じて様々なバリエーションがあり、銀翹散製剤と辛夷清肺湯と中草薬などに限定できるほど甘いものではありません。
 また、失礼ながらご年齢のことも考えれば、地元で通える範囲の漢方専門薬局で気長くピントを合わせてもらうべきです。

 このようなメールだけで処方が決まれば苦労はありません。それが簡単に出来るのなら、メールや電話相談だけでバカスカ安易に漢方薬を売り付けて、荒稼ぎが出来ることでしょう!(それをやってるところも意外に多いようですが←・・・苦笑)

 冗談はさておき、是非、地元で通える漢方薬局を見つけて下さいませ。
 付随する症状から考えましても10日毎くらいに通って、様々な配合上の微調整が必須であることが目に見えていますので・・・


折り返し頂いたメール: 深夜遅く 早速のお返事ありがとうございました。

 銀翹散という薬は先生のホームページで初めて知って おどろきました。
 なんと有り難い薬!!!

 辛夷清肺湯は繰り返し出てくるので 副鼻腔炎と仮定して使ってみたいとメールしました。

 おっしゃるとうり簡単なものではないですね 焦らず良い漢方薬局を探 してみます。
 有り難うございました。


【編集後記】 銀翹散製剤は各社で製造されているが、効果に多かれ少なかれ優劣があるので注意が必要だ。メーカーによっては精油成分がほとんど消失しているものもある。
 村田漢方堂薬局で様々なメーカーを吟味して愛用しているのは、イスクラの天津感冒片涼解楽である。錠剤と顆粒の違いがあるが、それぞれに用途があって使い分けている。

 なお、漢方薬・漢方専門薬局薬剤師の憂鬱 でも更新しているのだが、こちらは訪問者の人数の割にはクリック数がまったくないのだった(苦涙)
ラベル:後鼻漏 耳鳴り