2007年06月24日

鬱病?の漢方薬の御相談

性別 : 男性
年齢 : 20歳〜29歳
簡単なご住所 : 関東地方
お問い合わせ内容 : はじめまして、●●と申します。漢方薬局を探していて、村田漢方薬局さんのページにたどりつきました。
 私は、5年半程原因の良く分からない鬱状態と様々な症状で悩んでいます。現在の症状としては、・膜が張られたように頭がボーっとしていてはっきりしない(一日中)・何もやる気が起きない・気分、具合が悪い・だるさ・動悸・胃腸が悪い・楽しい・嬉しい・気持ち良い等という感情が湧かない  などです。

 西洋医学的には鬱病の範疇だと思うのですが、典型的な鬱病とは少し違うらしく精神科でも正式には診断がつかなかったです。
 そして薬を飲んでも効きませんでした。
 西洋医学では薬が効かなかったらどうしようもないです。様々な民間療法も試しましたがだめでした。

 評判の漢方医にも診てもらい、半年以上漢方薬を飲んでいましたが全く変わりませんでした。しかし、漢方は病気にバッチリ処方が合えば良く効くとききます。漢方医の腕によると思うのでもう一度試してみたいと思いました。
 少し遠いですが、近いうちに伺いたいと思っています。いくつか質問させて頂きたいです。私のような原因のよくわからない、典型的なものとは少し違う鬱病・体調不良にも対応できますでしょうか?あとそちらに伺う日の朝10時頃には着いて、夕方5時位まではいられると思うのですが時間的には十分でしょうか?よろしければお答え頂きたいです。長々と失礼しました。


ヒゲジジイのお返事メール:おっしゃる通り、漢方薬はピントがしっかり合えば合うほど、時にビックリするほど絶大な効果を発揮するかわりに、思いがけずなかなかピントが合いにくかったり、中医学的な病態分析が複雑であったり、様々な理由から直ぐすぐにはピントがあってくれない場合もあります。

 慢性的に遷延してしまった場合では、シンプルに一つの漢方処方だけで解決できるケースは少なく、かなり複雑な配合や組み合わせを必要とすることもシバシバです。
 それだけにお近くの専門家のところで、きめ細かく配合の微調整を行ってもらいつつ
、石の上にも三年というつもりで頑張りぬく根性が必要となる場合もあります。

 ご相談内容を拝見すれば、すでに半年、評判の漢方医に通われておられたということですから、そこで頑張りぬくのが最善だと考えます。
 半年でピントが合わないからと諦めるのも一つの理由ですが、半年も通ったのだから、次第に貴方の体質を把握できたり、性格上の様々細々したところまで把握してもらえるようになっているかもしれません。
 
 また、年齢的にも二十代ということも考えますと、地元近辺の通える範囲で、地道に根気良くピントが合うまで通われた方が良いように思います。
 たとえピントがしっかり合って効果がかなり出たところで、直ぐに止めると往々にして再発しますので、その後も気長い継続服用が必要になることもあり得ます。

 当方のような自費の漢方薬の場合、一つ一つの製剤は、出来る限り安価に提供しているつもりですが、数種類以上の組み合わせが必要なことはザラであり、ご報告いただいた症状の内容によっては、時に麝香や牛黄製剤というやや高額な漢方薬(もちろん医薬品)を服用してもらわざるを得ない場合もあり得ます。

 評判のよい漢方医の先生なら、半年といわずまだまだ根気良く通い詰めれば、いつかきっと治してもらえることと思います。
 以上、お返事まで。


折り返し頂いたメール: お返事ありがとうございます。
評判の漢方医の所へ通っていたと書きましたが、それは噂だけで自分としてはあまり良い先生だとは思いませんでした。
相談時間をたっぷり取ってもらえず、初回は2,30分位で次からは数分でした。
一週間ごとに通っていたのですが、毎回舌と脈を診て、少し話して、漢方薬を処方されていました。
半年通っていましたが、毎回の数分の会話で私の体質や性格を理解していたようには思えません。
その先生は中国で勉強して国際中医師になったという事で肩書きが凄いような気がしたので、通いつづけていればその内治ると信じていました。
しかし、全く変化が無く、このまま通っていても治らないだろうと思いやめました。
その漢方薬局では、処方が毎回変わっても一週間で一律1万円位でした。
村田漢方堂薬局さんのHPを見て、賭けてみたいと思ったのですが、やはり毎回通えるような所ではないと難しいでしょうか?
初回だけ村田漢方堂薬局さんでみて頂き、次からは電話やメールでの相談は無理でしょうか?


ヒゲジジイのお返事メール:拝復
 昨年秋にも同じ関東方面の方で有名な漢方医ということで「中国で勉強して国際中医師」といわれるところに通われ、同様に相談時間のあまりの短さに落胆され、とうとう下関まで2泊3日来られたました。(ネットで調べると実際には薬学部出身で日本国内での資格は同じ薬剤師で医師ではありませんでしたが・・・)
 そこでは半月分で4万円弱の経費でやはり煎じ薬の調剤で無表示医薬品でした。
(もしかして●●薬局さんではないでしょうか???)
 現在も、上記の方は最初に宣告どおり、石の上にも三年のつもりで頑張られていますが、各種の付随する病状はかなり改善しているものの、本命の主訴の一部は不変のところもありますので、常に情報交換を繰り返しながら、時々微調整を続けています。

 ところで、

> 初回だけ村田漢方堂薬局さんでみて頂き、次からは電話やメールでの相談は
> 無理でしょうか?

とありますが、まさに書かれておられる通りのことを現実に同じ関東や関西方面から来られて行っております。
メールでの頻繁な情報交換と臨機応変の微調整に付き合える方は遠方でも治りが良い傾向にあり、情報交換を面倒がる人は、せっかく遠方から来られても結局は極少数ながら脱落者も出ています。
 といっても、中には一回目でドンピシャリと合ってそのまま寛解された運の良いアトピーの人もおられれば、数回でピントが合って後は頻繁な情報交換も必要なくなった人もかなりあります。
 しかしながら、運悪く(というかこちらの腕が非力なためもあって)ピントが直ぐすぐには合いにくい人の場合は、必要に応じた頻繁な情報交換が続くことになります。当方では必要に応じて、かなり神経質な微調整を各種の漢方製剤を用いて行いますので、しばしばこんなに微妙な調整をされる薬局はみたことがないといわれます。

 実際には、遠路はるばる来られる人の情熱次第なのですが、時にピントが直ぐには合ってくれず、お互いの根気勝負になることもあります。既に東日本方面からでも一年以内に2〜3回来られた人も複数おられます。遠方でもその気になれば、不可能ではないことは確かです。

 賭けというほかはありません。あとはお互いの情報交換能力次第ということになるかもしれません。
             頓首
   村田漢方堂薬局 村田恭介拝