2007年06月21日

お気軽な御相談をお断りする理由

 お気軽な御相談をお断りする・・・といっても現実には漫画チックな現実も生じるから、我ながら苦笑せざるを得ないこともある。
 もともとお電話でのお気軽なお問合せは、やや警戒した口調で応対する受付嬢(昔のお嬢さん)にしても、ヒゲジジイが応対にでても、丁重にお断りするのはお手の物だが・・・

 薬局に直接お気軽さんが来られた場合、数十分から時に一時間もかけてお断りせざるを得ないこともあるから、何をやってるのやら?!と実に時間を無駄に浪費してしまうことがあるから、イヤになる。

 面と向かってお断りするには、なるべく気分を害さないように気を使うから生じることで、ところがお気軽なお相手は暇つぶしの要領を心得たツワモノであるから、言葉巧みに質問を浴びせかけるのである。

 質問されたらどうしても真剣に答えたくなるのが性格上の欠点?なるがゆえに、そこは踏ん張って上手に逃げなければならないのだが、べったりと人に寄りかかるように遊び上手なお気軽な連中と来たら、なかなか手に負えない。

 ようやく説得してお断り願った後では疲労困憊、その日一日は、グッタリして能率の悪い一日となる。
 どうして薬局と見たらこうもお気軽な人がやって来られるのだろうと思うのだが、止むを得ない。世間様の常識では「お気軽に御相談下さい」というのが漢方薬局の十八番となっているのだから。

 それでも昨今は、昔に比べたらお気楽な御相談が激減している。それもこれもHPやブログのお陰かもしれない。本音をブチあけて書き続けた成果が漸く実ってきた感じである。
 そうして真剣・真面目な御相談だけを受け付けることによって得られる利点は何か?
 多くの場合、当方の漢方に賭けてやって来られる真剣な人ばかりの応対であるから、ご自身の病態認識をみずから中医学的に学習してもらうことができる。

 といっても、そんなに難しい学問的なことを指導するわけではなく、漢方薬のピントの微調整の段階で、漢方処方それぞれの説明を繰り返し行うことから、それぞれの漢方薬のイメージをつかんでもらい、同時にご自身の身体に対する漢方薬の反応を感じてもらいながら、次第に必要に応じた加減を許容範囲内で、ご自身でも工夫してもらえるようになるからである。

 慢性疾患でこじれまくったものでは、虚実挟雑は当然のこととして、寒熱錯雑状況にあることがシバシバであるから、デリケートな微調整を繰り返さざるを得ないケースが多いのである。
 この時に、ご相談者が真剣に受止めてこちらに協力してみずから敏感に感じるところを報告されながら、ご自身でも主観的および客観的な判断を報告できる能力があるなしによって、病気の寛解スピードがは大いに異なって来る。

 ところが、高学歴の教養人と思われる人でも、意外に上記のことにサッパリ協力してもらえないこともあるから・・・不思議である。