ネットサーフィンしていたら、漢方薬によって子供さんのアトピー全快までに平均的には3年はかかるのがアタリマエのように書かれているアトピーを専門とする自費診療の医師のサイトに遭遇したが、さもありなん。やはり「漢方薬の上にも3年」である。
昨今、村田漢方堂薬局では昔と違って親御さんの小児化に付き合いきれず、滅多に子供さんの御相談に乗ることはなく、常に10名を超えることがない。
大多数は自主的に御本人の意思で来られる成人のアトピー相談がメインである。ところがそれでも一部の方は、意外に諦めが早い。
もちろん続ける止めるはご自由であるが、いかにも勿体無い。
三十数年間のキャリアは伊達じゃない。過去にアトピーでは大いに苦労もし研究もしたので、根気さえあってくれれば、ほぼ全員を完全緩解状態に導けている。
ホンの1〜3ヶ月以内、あるいは半年や1年以内に9割以上の緩解をみることは毎年多いことだが、一定レベル以上に進行している場合はそうは行かない。数年以上の長期戦の覚悟を要する場合もある。
重症者で年余に亘って頑固に悪化してきた年季もののアトピーの場合、たとえ速効が出ずに運悪く数ヶ月経過し微々たる効果のように見えても、半年から1年後には複雑な状況がようやく把握され、本当の効果が次第に出せるようになる。
とてもデリケートなアトピー性皮膚炎のことだから、思いがけないものが合わなかったり、微調整に手間取ることもあるが、どうせこれまで各医療機関や各地の漢方薬でも大した緩解が得られなかったのだから、そろそろ腰を据えてみたらどうかと思うのだが、腰が据わらない。重度のアトピーの人こそ腰が据わるべきだが、勿体無いことである。
全身すべてに年余に亘って固定化している重症のアトピーこそ「漢方薬の上にも3年」は必要であろう。
真の重症者はそれ以上かかることだってあり得るのだが、各医療機関や漢方薬局を転々とされるばかりで数十年、どこかで腰を据えるべきだろう。腰を据えれば数年も経たない内に大いに緩解出来ていたのではないかと思われるのである。
追記: 本日も体質改善三点セットと活血化瘀作用のある製剤を併用すること4ヶ月、目の覚めるような美人に変貌したのを目撃した。
2007年05月22日
根気がないために治るものも治らない人達のおはなし
posted by ヒゲジジイ at 00:29| 山口 ☁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病
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