2007年05月04日

英国の漢方事情

英国の漢方鍼灸医さんより

ヒゲジジイの質問に対するお返事 : イギリスは、中国、香港から移住して、クリニックを開いている中国人が多いので(イギリス政府は、香港返還時に60万世帯にビザを発行しました。)、鍼灸、TUI NAとセットで湯液もという感じです。
 ですから、必然的に中医が中心です。
 また、中国の大学では、中国政府の援助のもと、西洋の留学生を受け入れて教育するシステムがしっかりしていますので、私のカレッジの同僚も卒業後、短期で勉強に行くケースが多いです。

 現在の問題点は、動物、鉱物が方剤の中に使用することができないことです。木通や、附子も使用できませんし、麻黄の使用量にも制限が設けられています。
 これは、現在では、漢方医に対する法的な資格が明確でないために、充分な知識がなくても、漢方を処方できるためです。
 ここ、数年のうちには、法的な資格も明確になり、上記の漢薬の使用を許可されてくると期待しているのですが。。。。

 漢方に対する認知度は、英国はじめ、ヨーロッパでは、まだまだというところです。


ヒゲジジイのお礼のメール:拝復
 新鮮な情報、ありがとうございます。
 お国によってそれぞれの問題もあるわけですね、当然でしょうけれども。
 ブログの継続にも大分厭きアキしている折柄、大変興味深い情報、感謝申し上げます。
                   頓首
posted by ヒゲジジイ at 19:57| 山口 🌁| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする