2007年02月02日

東亜医学協会発行『漢方の臨床』誌1月号の「新年のことば」

 http://m-kanpo.ftw.jp/ のトップページに 2007/02/01(木曜日)付けで 『漢方の臨床』誌、1月号のM氏の「新年のことば」の転載(93頁に掲載分) として短い全文を転載している。
タイトル⇒「健康食品>漢方薬」と分類するネット界の迷妄

 新年、おめでとうございます。
 世の中はますます情報源をネットに求める時代が加速する一方で、テレビのコマーシャルでさえ、「詳しくはネットで御覧下さい」という言葉とともに、画面上にURLが大きく映し出される前代未聞の時代が到来しています。
 ところが、このネット上に飛び交う情報というのが、玉石混交! タイトルの問題にしても、世界で一〜二位を争う超ビックなポータルサイトであり検索エンジンでもあるサイト上においてなされる分類ですから驚きます。
 早速、直接メールをお送りして抗議しましたが、取り付く島もありません。

 「 ビジネスと経済 > ショッピングとサービス > 健康 > 健康食品 > 漢方薬」
とされる分類は間違いだと存じますがいかがでしょうか?
 そもそも「漢方とは中国から伝来した医術であり、漢方薬は漢方で用いる草根木皮や動物類を原料とした医薬」であるはずです。

 という抗議に対して、あくまで便宜上だとの言い訳で、間違った分類である自覚はありながら、単なる商売上の便宜的な分類であると強弁した返事が帰って来ただけです。
 一犬虚を吠ゆれば万犬実を伝う(いっけんきょをほゆれば ばんけんじつをつたう)のたとえ通り、誰かが好い加減なことを言い出すと、皆がそのように信じ込んで、間違ったことでもいかにも真実のように広まってしまう。
 ましてや超ビッグなポータルサイトさんでやられたのでは、やんぬるかな。
 さらには常々多くの問題を指摘されている漢方薬を含めた医薬品のネット通販(具体的な医薬品をサイト上に陳列・掲載した買い物カゴ等によるお誘い販売)を率先して行い、また積極的にテナントを募集しているのもこのような大手ポータルサイトなのですから、どうしようもない病根がネット界には巣食っているように思えてなりません。

 実際問題として、昨年の薬事法?などの改正に伴って医薬品のネット通販(具体的な医薬品をサイト上に陳列・掲載した買い物カゴ等によるお誘い販売)も禁止されることとなり、来年度から実施されるという情報が各メーカーから流れてくるが、常にあいまいな日本国であるから、単なる噂だけに終わるのかどうか、真偽のほどは定かではない。
 蛇足ながら、東亜医学協会の会員のホームページとして村田漢方堂薬局もしっかりリンク掲載してもらっている。
⇒ http://aeam.umin.ac.jp/ をクリックしたあと「リンク集」をクリック!
posted by ヒゲジジイ at 09:16| 山口 ☁| 間違いや問題の多い日本の漢方と漢方薬 | 更新情報をチェックする