アトピー性皮膚炎の漢方薬+自然療法をアップしているが、この方法は各種アレルギーに広く好評である。
先日も関東在住の数年来のおなじみさんからの急な相談で、夏からずっと風邪が治らないと思っていたら、病院の診断ではアレルギー性鼻炎だからと投薬されるも眠くなるばかりで仕事にならず、くしゃみ・鼻水・鼻づまり、とりわけ鼻づまりは電話を通しても聞くに堪えない。
漢方薬でなんとかならかだろうかということで、急遽、例の三点セットを送って差し上げていたところ、明くる日にアッサリと完全に雲散霧消したという報告と追加注文が昨日あったばかりである。
この方法は、各種アレルギー性疾患の7割の人に速効を得るのだが、3割近くは遅効である。どうしてこのような分かれ目が出るのか検討すれば、やはりステロイド長期使用者ほど遅効であるようだ。それでも根気よく頑張っていれば3ヶ月もすれば、効いているという実感が得られるものである。
アレルギー性疾患は不潔恐怖症的な抗菌社会の副産物として、今後もますます増える一方のようである。
アトピー性皮膚炎や気管支喘息および花粉症などが代表的だが、実際には漢方と漢方薬の世界においては、
東洋医学における疾病観は、五臓間における気・血・津液の生化と輸泄(生成・輸布・排泄)の連係に異常が発生し、これらの基礎物質の生化と輸泄に過不足が生じたときが病態とされる。(漢方薬の村田漢方堂より)
この理由から、五臓それぞれの生理機能の特性と五臓六腑に共通する「通」という性質にもとづき、病機(病理機序)と治法を分析する。
つまり、
@病因・病位・病性の三者を総合的に解明し、
A気・血・津液の昇降出入と盈虧通滞(量的な過不足と流通の過不足)の状況を捉え、定位・定性・定量の三方面における病変の本質を把握する。
これらの分析結果に基づき、
病性の寒熱に対応した薬物を考慮しつつ、@発病原因を除去し、A臓腑の機能を調整し、B気血津精の疏通や補充を行う。
以上が真の漢方と漢方薬の姿です。
とあるように、アレルギー性疾患といえども、個人個人の体質と病状によって使用される漢方処方は様々に異なるものである。
ところが村田漢方堂薬局考案の基本三点セットは自然療法をミックスしている分、病名治療的な普遍性があるのだが、ステロイド長期使用者に対するさらなる効果の向上に対する工夫がもう一つ要求されるところである。
しかしながらステロイド長期使用のアトピー性皮膚炎患者さんたちこそ相談事例が最も多く、これまで互いの根気勝負ですべて8割緩解レベルには持ち込めているのだから、まずまずではないだろうか?!
ラベル:体質改善三点セット 各種アレルギー性疾患