2006年12月14日

ニンニク食品を中止して漢方薬を服用したら二年来の持病が10日で8割以上回復!

 12月9日:2年間ニンニク食品を常食した挙句に肺ガンの心配をするまでに・・・ の続報である。
 ニンニク食品(卵黄油入り)を即刻中止してもらって、胃症状に大柴胡湯加インチンコウトウ、慢性的な咽喉腫痛に天津感冒片の少量の常用を続けてもらった結果、10日足らずの間に様々な諸症状が8割以上は緩解した。

 まず外見で誰もが認める真っ赤な顔貌がほとんど雲散霧消し、胃症状もほぼ消退。肺ガンにでもなるかと恐れた気管支の胸苦しさもほとんど解消。
 おまけに10日前には報告をしてなかった頑固な腰痛がほとんど消失した。この腰痛は針灸整体?などをどんなに続けても全く無効で困惑していたところへ、思いがけず即効的に解消したといわれるのであった。

 なお、血液検査上では肝機能に異常値が出ていたということで、その検査は今後の問題だが、もしも漢方好きな先生で20年前だったら小柴胡湯を出されてますます肺熱を生じさせていたところであった。事ほど左様に、大柴胡湯と小柴胡湯は似て非なるもの、全然意味が異なるのである。

 以上、ブログの出演を快諾下さったこの女性の実例を、皆さんも他山の石(という表現は些か申し訳ないが)として、是非、参考にして欲しいものだ。と言っても参考にして欲しいのは漢方処方の内容ではなく、安易にサプリメントや健康食品に頼っていると、思いがけない弊害をもたらすこともあり得るという教訓にして欲しいということである。
 昨今、温めることばかりが熱心な日本社会であるが、その時々の流行に熱病のように浮かされる愚を犯すべきではない、という教訓である。 
posted by ヒゲジジイ at 13:19| 山口 ☁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする