2005年12月27日のボクチン(1歳) posted by (C)ボクチンの母
性別 : 女性
年齢 : 30歳〜39歳
具体的な御職業 : 就職活動中
簡単なご住所 : 関東地方
お問い合わせ内容: はじめまして、●●と申します。どうぞ宜しくアドバイスお願い申し上げます。
<相談内容;薄毛に関しまして>
下記の通りの通院・服用歴があります。この度、貴殿のサイトを拝見し、是非伺いたく存じました。
『但し、病院での諸検査及び標準治療などを、すでに充分受けている方に限ります。』との御指示がありましたので、3つ目となります違う病院にて(〇〇〇大学病院の予定です)検査の上、伺いたく存じます。
つきましては、伺う際、具体的に必要な検査方法、検査結果や情報(データ)を御指南頂けますでしょうか?
<経緯>ここ、1年ほどで頭頂部から後頭部への薄毛がひどくなってきました。人から指摘されて気づき、以来気になってしまい、・・・・・・で前髪をアップにしないと外出できないようになりました。気がつくと同時期に発生した腕の神経痛が悪化し(こちらはMRIにて首からのものではないという所見です)、ストレス太り(半年で5キロ)です。
<受診歴:2病院(個人の皮膚科・◎◎大学病院皮膚科)>
【大学病院医の所見と処方】年齢によるものということで、検査などは特になく、「あ〜ひどいね」程度のものでした。
【個人病院の所見と処方】検査なし。ストレスとの所見。セファランチンとメチコバール・・・半年服用しましたが、特に変化はないようです。
薄毛と神経痛の対処法が見つからないことで、焦っているのは承知しております。そして、その焦りか、就職活動でも、良いお話を頂戴しても、身体が持たなくてやめてしまったら御迷惑をかけてしまう...と前向きに動けない良くない循環にはまってしまったようです。
御多忙の折、大変恐縮ですが、アドバイス頂ければ幸いです。
寒さ厳しき折、どうぞ御自愛くださいませ。
2005年12月27日のボクチン(1歳) posted by (C)ボクチンの母
お返事メール:拝復
既に西洋医学的診断と治療も複数試みられておられ、その診断内容についても判然としないところがあるようですね。
念を入れて、さらに大学病院で診ていただくとしても、診断は専門医が必要なことは行ってくれるはずですから、今度かかられる専門医におまかせするべきです。
ところで、当方のHPに『但し、病院での諸検査及び標準治療などを、すでに充分受けている方に限ります。』と掲示している理由は、http://bany.bz/kanpo/entry_14121.php にもありますように、
漢方薬を有効に利用するにしても、西洋医学的な諸検査に基づく正しい診断、および標準治療などを受けずに、安易に漢方療法に走るのは、ちょっと考えものです。という理由からです。
重大な疾患が基礎にある場合、発見が遅れたために、あとで後悔することにならないとも限らないからです。
東洋医学と西洋医学は、医薬・薬学大系がまったく異質であるとはいっても、高度に発達した西洋医学を無視することは間違っていると思います。
但し、諸検査および諸治療によっても、西洋医学治療では限界を感じるというときにこそ、中医学と漢方医学を合体させた「中医漢方薬学」が本領を発揮する場でもあります!
しかしながら貴女の場合は、重大な疾患が潜んでいる可能性が低いことは、すでに受診された2つの病院で証明されているようなものです。
実際の所を言えば西洋医学においても、原因不明の疾患は無数にあるのが現実なのです。とは言え西洋医学的に病名や原因が分かれば分かるにこしたことはなく、また上述のように、西洋医学における諸検査を受けなかった為に、重大な疾患が潜んでいた場合に後で後悔されてもはじまりませんので、受けるべきものは受けておくように、また西洋医学における治療方法があるものなら、標準治療程度は受けておくべきだと考えるからです。
そこまでやっておかないと、自費の漢方に専念できないことが多いものですから、尚更、これらのことを強調しているわけです。
さらには現実には医療用漢方(保険漢方)や地元での専門薬局やクリニックで漢方治療を試みたが駄目だった、というくらいにやや追い込まれたくらいの人こそ、本気で当方の漢方に打ち込めているように感じます。しかもそのくらいに追い込まれた人の方が、10日毎の微調整にも真剣に協力してもらえるので、早くピントが合い、その後の臨機応変の微調整も行いやすいわけです。
前置きが長くなりすぎましたが、貴女の神経痛は何が原因でアレ、多くの場合、比較的スムーズに8割以上は早期に解決できると思います。肝腎の脱毛部分は、円形脱毛症であれば、漢方薬の得意分野ですので多くは比較的スムーズに解決できます。(編集後の追記:円形脱毛症の場合は多くは3ヶ月前後で産毛=うぶげが生え揃うことが多い。)しかしながら貴女の場合はそうではなさそうですが、本当にストレス性であれば、類似した漢方治療が通用する可能性は高いと思います。
といっても体質全体における五臓六腑のアンバランスの問題もありますので、全体的な体質改善を行う必要があるかもしれません。
難治なものであっても、漢方薬を用いて中医学的な体質改善を行うことによって解決できる可能性が高いということです。
つまり、中医漢方薬学理論の基礎である 漢方と漢方薬の基本的考え方 を忠実に実行すれば、遅かれ早かれ8割レベルの改善は得られるように考えます。
但し、自費の漢方というものは一定レベルの経費を数年に亘って費やす必要があることも多く、それだけにまだ保険漢方や地元の漢方を試みておられない貴女が、遠路はるばる下関まで来られて、その後、ピントがシッカリ合うまで10日毎のメール相談による微調整に耐えられるかどうかという問題があります。
(もちろん自費の漢方には数々の豊富なバリエーションがかなり自由に使用できる有利さがありますが、実際にはこのこと以上に、漢方薬に対する知識と経験という問題が最も重大です。)
以上、簡単ながらお返事まで。
頓首
村田漢方堂薬局 村田恭介拝
折り返しのメール: ご丁寧なお礼のメールは都合により省略
2005年12月23日のボクチン(1歳) posted by (C)ボクチンの母