(その1)漢方薬は漢方医学に中医学理論を導入した中医漢方薬学サイトのお問合せフォームより、
性別 : 男性
年齢 : 60歳〜69歳
御職業 : 無職
簡単な御住所 : 東海地方
御意見や御質問をどうぞ : 初めまして。
以下の件についてよろしくご指導ください。
抗がん剤の「●●カプセル」について胃癌の術後で抗がん剤(大鵬製薬のTS1)の服用を始めましたが、最初の4週間の内2週間服用で副作用が強く表われ服用中断となりました。
「●●カプセル」の併用について、ご意見を賜れないでしょうか。どうかよろしくお願いいたします。
お返事メール: 拝復
「●●カプセル」なる製品については全く当方では取り扱いもなく、メールを頂いてはじめて知ったばかりです。
後学のため先ほどネットで調べて見ましたら、取扱店が閉鎖していたり、記載を削除されていたりするので?????大丈夫なのかな?と思ったりもします。
ともあれ、このような御質問は入手されたところの専門家にお訊ねになるのが筋ではないかと思います。
まったくお役に立てずに申し訳ありません。
頓首
「漢方薬は漢方医学に中医学理論を導入した中医漢方薬学」サイト:管理人
(天天素事件のような問題が生じなければよいが・・・)
(その2)性別: 女性
年齢: 40歳〜49歳
ご職業: 主婦・主夫
簡単なご住所 : 中国地方
お問い合わせ内容 : 不妊治療を二年続けて、去年からは体外受精をしていますが、卵が育たなくてうまくいきません。
受精二日目まではグレードもいいのですが、それ以降分割がとまります。体重80キロ、足先はいつも冷えている感じです。内幕も厚くなりません。
お返事メール: 拝復
文面だけでは、御質問の趣旨がやや不明ですが、少なくとも体外受精を試みられる前に、漢方薬を用いた通常の自然妊娠を考えてもよかったのではないかと、些か残念な気もします。
以上、簡単ながらお返事まで。
追記:参考文献
子宮内膜症と不妊症の漢方薬、および体外受精について
(その3)関東方面の40代?女性薬剤師(現在家庭の主婦業?)
〔前文略〕
ひとつ、お聞きし忘れたことがありまして、度々申し訳ございません。
舌質が淡紅でも、舌先が紅の場合は弁証論知ではどのようにかわるのでしょうか?
自分では、気血両虚と判断していたのですが。
私自身●●に居住していたら毎週でも通っていたかもしれませんが、
遠いことを口実に しつこいストーカーメールを送り、ご迷惑極まりない事百も承知で、
申し訳ございませんがまた送らせて頂きました。
お返事メール: 拝復
脾肺病としてのアトピー性皮膚炎
このページの症例、第一例目を研究して下さい!
追記: よく見たら、第一例目のみならず第二例目も、第三例目も淡紅舌で舌先は紅の症例ばかりだから、この三例をじっくり読んでもらえば理解できるはずである。
昔に書いたものだから久しぶりに読んで気が付いたのだった(笑)
要するに単純には決め込めない、他の要素も複雑に絡んでくるので、総合的な分析力が必要。
血虚の問題にしても、気虚を解決すれば血虚もおのずから解決することが多く、その証拠に気虚を解決するはずの補中益気湯にはどうして当帰が配合されているか? これは中医学における基礎的で当然な配合でもある。
それぞれの個別性(個人)における気虚と血虚の因果関係によって気虚の薬物に重点を置くか、血虚の薬物に重点を置くべきかが決まる。
とりわけ気虚証の場合には多かれ少なかれ血虚を伴って当然であるという認識は不可欠である。
2006年11月13日
お返事に窮するお問合せ特集
posted by ヒゲジジイ at 00:52| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問
|

2006年11月12日
いつまでも延々と10日毎の漢方相談を続けているわけではありません
さきほど某転移ガンの患者さんのご家族から次のようなメールが届いたが、やや誤解があるようなのでその部分だけピックアップし、往復メールを原文のまま採録する。
(前文略) 先日はまた10日分ではすぐに無くなるから、一か月分を送っていただくなど先生の趣旨に逆らうことをしてしまった様で申し訳ございませんでした。
が、母はお腹の奇妙な張りがすっきりととれ、具合はいたって調子よいようです。
電話の声が非常に元気で、先生のご指示通りきちんと服用を続けると申します。(後文略)
ヒゲジジイのお返事メールの一部: 母上様は、直接の話でも腹部の張りが明らかに軽快しているので、ピンとはあっていると判断し、ピントが合えば現在の主軸は当分変える必要はなく、あるとしても部分修正ですので、一か月分に切り替えても一向に差し支えないのです。(中文略)皆がみな、いつまでも10日分毎の観察を行っているわけではありません。
そちらの近く(関東)からやってきたアトピー性皮膚炎の方は、10日間泊りがけのつもりでやってきたのが、下関での最初の明くる日には効果が一気に出たので、二泊三日で関東に帰ってもらい、一週間後の連絡でもまずまず好調とて、希望によりまとめて一か月分以上を直ぐ送っていますが、新人さんでも7割の人には一回か二回の観察でピントが合ってしまっていることも多いのです。
残り三割前後の人が、もう一歩の観察が必要なために、延々と10日毎の観察を行っているので、ピントの主軸がきまれば、その主軸の薬は滅多に変えることはあり得ないので、まとめても構わないのです。
現実はこのようなものです。現実はこうでなければ、皆がみなにいつまでも延々と10日毎にやっていては、今ごろヒゲジジイは、この世に生息できてなかったことでしょう!(後文略)
編集後記および追記: その3割の人の3人に2人までは必ず次第しだいに波打ちながらも緩解していくものだが、全体の残り約一割前後の人は、いつまでも中途半端な効き目で、漢方薬の組み合わせにもあれかこれか理屈ばかりが先立って、微妙なところで踏ん切りがつかずにしばらくは足踏みして根気勝負になってしまうことがある。
それでも、粘り強く喰らい付いて頑張ってくれる人は、多くの場合3ヶ月もすれば、あるいは半年もすれば・・・しかしながら時には一年近くも中途半端な効果のままで、右顧左眄することもあるから、我ながら遣りきれない思いは、患者さんの苦しみだけではない、こちらとて身を切る思いを常にしているのだった。
現在も、少数ながらそのようにあれかこれか、方針をきっぱりと決定できずに悩みぬいている人がある。理屈だけはしっかり立てられているのに、いずれを取るべきか迷いぬく為に、踏み出せずにいるケースもある。
これが現実である。
というのも、想定外の問題が勃発したりするものだから、自費の漢方だけに、そこまで少しでも無駄をさせまいと変に遠慮が出るのもいけないのかもしれないが・・・・・我ながらジレンマに陥るものの、これが人間様の身体の複雑なところで、このような場合でも、過去、いつまでも諦めずに頑張ってくれた人のほとんどは8割解決までには持ち込めているのだが・・・そのように常に一部の人では互いに根気勝負になることは間違いない。
だからツクヅク因果な仕事だな〜〜〜と思う。
好きでのめり込んだ道とは言え・・・若いどなたかが気付かれたように、たしかに人生とは修業の道のりなのであります。
(前文略) 先日はまた10日分ではすぐに無くなるから、一か月分を送っていただくなど先生の趣旨に逆らうことをしてしまった様で申し訳ございませんでした。
が、母はお腹の奇妙な張りがすっきりととれ、具合はいたって調子よいようです。
電話の声が非常に元気で、先生のご指示通りきちんと服用を続けると申します。(後文略)
ヒゲジジイのお返事メールの一部: 母上様は、直接の話でも腹部の張りが明らかに軽快しているので、ピンとはあっていると判断し、ピントが合えば現在の主軸は当分変える必要はなく、あるとしても部分修正ですので、一か月分に切り替えても一向に差し支えないのです。(中文略)皆がみな、いつまでも10日分毎の観察を行っているわけではありません。
そちらの近く(関東)からやってきたアトピー性皮膚炎の方は、10日間泊りがけのつもりでやってきたのが、下関での最初の明くる日には効果が一気に出たので、二泊三日で関東に帰ってもらい、一週間後の連絡でもまずまず好調とて、希望によりまとめて一か月分以上を直ぐ送っていますが、新人さんでも7割の人には一回か二回の観察でピントが合ってしまっていることも多いのです。
残り三割前後の人が、もう一歩の観察が必要なために、延々と10日毎の観察を行っているので、ピントの主軸がきまれば、その主軸の薬は滅多に変えることはあり得ないので、まとめても構わないのです。
現実はこのようなものです。現実はこうでなければ、皆がみなにいつまでも延々と10日毎にやっていては、今ごろヒゲジジイは、この世に生息できてなかったことでしょう!(後文略)
編集後記および追記: その3割の人の3人に2人までは必ず次第しだいに波打ちながらも緩解していくものだが、全体の残り約一割前後の人は、いつまでも中途半端な効き目で、漢方薬の組み合わせにもあれかこれか理屈ばかりが先立って、微妙なところで踏ん切りがつかずにしばらくは足踏みして根気勝負になってしまうことがある。
それでも、粘り強く喰らい付いて頑張ってくれる人は、多くの場合3ヶ月もすれば、あるいは半年もすれば・・・しかしながら時には一年近くも中途半端な効果のままで、右顧左眄することもあるから、我ながら遣りきれない思いは、患者さんの苦しみだけではない、こちらとて身を切る思いを常にしているのだった。
現在も、少数ながらそのようにあれかこれか、方針をきっぱりと決定できずに悩みぬいている人がある。理屈だけはしっかり立てられているのに、いずれを取るべきか迷いぬく為に、踏み出せずにいるケースもある。
これが現実である。
というのも、想定外の問題が勃発したりするものだから、自費の漢方だけに、そこまで少しでも無駄をさせまいと変に遠慮が出るのもいけないのかもしれないが・・・・・我ながらジレンマに陥るものの、これが人間様の身体の複雑なところで、このような場合でも、過去、いつまでも諦めずに頑張ってくれた人のほとんどは8割解決までには持ち込めているのだが・・・そのように常に一部の人では互いに根気勝負になることは間違いない。
だからツクヅク因果な仕事だな〜〜〜と思う。
好きでのめり込んだ道とは言え・・・若いどなたかが気付かれたように、たしかに人生とは修業の道のりなのであります。
posted by ヒゲジジイ at 00:56| 山口 ☁| 中医漢方薬学
|

2006年11月11日
慢性乾燥性の咳嗽に対する漢方薬の御質問
ご質問者:東海地区の内科医師
前略 本日の診療で、アトピー性皮膚炎の患者さんが数名受診されました。そのうちに、最近になって推奨の3点セットの趣旨に従って投薬を始めたかたは一様に改善が目立ちます。
当診療所に受診なさるかたは、ステロイドを使用したくない、あるいは、控えたいという意向のかたがほとんどです。
したがってその是非はともかくステロイド外用剤は重症のかた以外には使用していません。
このような状況での効果の発現は正直いって驚きです。ひょっとすると他の疾患、とくにアレルギー性のもの、喘息とか蕁麻疹などにもあてはまるのかもしれないと思います。
ちょっと面白くなってきました。
ありがとうございます。
前置きが長くなりましたが、本日ご教示いただきたい患者さんは、50台後半で、・・・・・・・・をなさっているかたです。数年来の慢性の乾性の咳を訴えとしたかたです。
さまざまな病院、漢方を扱う医院(当地域ではかなり有名)を受診しても軽快しないとのことで来院なさいました。
職業の関係から喋る機会が多いそうですが、そのようなときにきまって咳き込み、なかなか止まらないそうです。顔面は紅潮し、舌は紅、脈尋常、腹部は常時みぞうちに冷感、臍下虚を観察しています。
わたしのような・・・の中医弁証(自分の場合、和漢的評価とチャンポンになっていると思います)として、肺陰虚・腎虚・裏寒を考え、これまでにエキス剤、ツムラ29麦門冬湯、64炙甘草湯、7八味地黄丸、93滋陰降下湯、119苓甘姜味辛夏仁湯などを処方しましたが、残念ながら患者さんに満足のゆく改善は得られていません。
とりあえず頭に浮かんだ患者さんの病像です。まだ通っていらっしゃるところから、期待を寄せていると思い申し訳ないです。
なにか、ヒントを教示いただけますと幸いです。
ヒゲジジイのお返事メール:拝復
慢性乾燥性の咳嗽の方には、いかにもそれらしい方剤を使用されているのに、効果がないというのが不思議です。麦門冬湯や滋陰降下湯で効いていても良さそうに思うのですが、無苔であれば、ますます滋陰降下湯などで、少なくとも五割くらいは緩解してもよさそうに思いますが不思議ですね。
「常時みぞおちの冷感」とありましたが、これ自覚的なことでしょか?もしも他覚的なことなら、あまりあてにならないと愚考します。脂肪などが多ければなおさらです(笑)。
とは言え、腎陰虚があって慢性咳嗽とくれば、中医学的には明らかに麦味腎気丸(六味丸+麦門冬、五味子)を投与すべきだと思います。それも気長くつづけるつもりで。
医療用にはこれが見当たりませんので、まだ使用されていない(92)滋陰至宝湯と六味丸の併用というのも可能性があるかもしれません。92番にはさいわい麦門冬も入っていますので。
これでも駄目なら西洋医学的発想も行って気管支の痙攣を止めるつもりで、芍薬甘草湯に六味丸の併用です。
(但し、専門誌時代から書いていることですが、ブログ類にも書いていますように、日本の芍薬甘草湯の配合比率には常に疑義があります。甘草と芍薬が同量というのはいかにも芸が無さ過ぎると愚考します。甘草と芍薬の比率は1:3くらいであるべきではないでしょうか。)
ところでアトピーの「三点セット」と言われるのは、黄連解毒湯と六味丸、猪苓湯のことでしょうか?
村田漢方堂薬局には、「三点セット」と名の付くものは他にも複数あり(笑)、昨今のアトピー性皮膚炎に対する「三点セット」は、上記のものとは異なり、すでに医療用漢方をやりつくした人が多いため、黄連解毒湯を含まない三点セット(残念ながら医療用にはない漢方系医薬品が主体で、直接の来局者だけに伝授しています。アトピー性皮膚炎の漢方薬+自然療法)が主流となっています。
この方法を主体にしても3割くらいの人には、はっきりとした効果が出るのに数ヶ月かかる場合がありますが、重症者が多いので仕方がないかな、と思っています。(でも7割の人は10日以内に明らかな効果が出ます。)
以上、簡単ながらお返事まで。
村田恭介拝
折り返し頂いたメール: いつも早速のお返事ありがとうございます。 明日からの診療の助けになります。
麦味腎気丸(六味丸+麦門冬、五味子)、(92)滋陰至宝湯と六味丸の併用は試みたことがありませんので、考慮してみたいと思います。
気管支の痙攣を止めるための、芍薬甘草湯に六味丸の併用というのは興味深いです。
アトピーの「三点セット」ですが、当診療所では、清熱剤として以前黄連解毒湯を使用していましたが、現在は白虎加人参湯を使う症例が多いです。猪苓湯はほぼ全例に処方しています。
加えて脾虚のかたがいまのところ多く、そのようなかたには六君子湯、人参湯を処方しています。当診療所に来院のかたは比較的近隣であるということ、漢方を手ほどきくださった先生の教え、「漢方薬はちゃんと選択して差し上げれば数日で効果発現を確認できますよ」に従って初診の患者さんは1週間以内には評価しています。
さいわい、数日で効果は確認できています。 もちろん、全身にわたって系統的に改善するのにはそれなりに時間を要すると思っていますが。
「脾臓肺病」というコンセプトは新鮮でした。
編集後記: 下線は編集者によるものだが、その「脾臓肺病」はおそらく、
脾肺病としてのアトピー性皮膚炎 と思われる。
前略 本日の診療で、アトピー性皮膚炎の患者さんが数名受診されました。そのうちに、最近になって推奨の3点セットの趣旨に従って投薬を始めたかたは一様に改善が目立ちます。
当診療所に受診なさるかたは、ステロイドを使用したくない、あるいは、控えたいという意向のかたがほとんどです。
したがってその是非はともかくステロイド外用剤は重症のかた以外には使用していません。
このような状況での効果の発現は正直いって驚きです。ひょっとすると他の疾患、とくにアレルギー性のもの、喘息とか蕁麻疹などにもあてはまるのかもしれないと思います。
ちょっと面白くなってきました。
ありがとうございます。
前置きが長くなりましたが、本日ご教示いただきたい患者さんは、50台後半で、・・・・・・・・をなさっているかたです。数年来の慢性の乾性の咳を訴えとしたかたです。
さまざまな病院、漢方を扱う医院(当地域ではかなり有名)を受診しても軽快しないとのことで来院なさいました。
職業の関係から喋る機会が多いそうですが、そのようなときにきまって咳き込み、なかなか止まらないそうです。顔面は紅潮し、舌は紅、脈尋常、腹部は常時みぞうちに冷感、臍下虚を観察しています。
わたしのような・・・の中医弁証(自分の場合、和漢的評価とチャンポンになっていると思います)として、肺陰虚・腎虚・裏寒を考え、これまでにエキス剤、ツムラ29麦門冬湯、64炙甘草湯、7八味地黄丸、93滋陰降下湯、119苓甘姜味辛夏仁湯などを処方しましたが、残念ながら患者さんに満足のゆく改善は得られていません。
とりあえず頭に浮かんだ患者さんの病像です。まだ通っていらっしゃるところから、期待を寄せていると思い申し訳ないです。
なにか、ヒントを教示いただけますと幸いです。
ヒゲジジイのお返事メール:拝復
慢性乾燥性の咳嗽の方には、いかにもそれらしい方剤を使用されているのに、効果がないというのが不思議です。麦門冬湯や滋陰降下湯で効いていても良さそうに思うのですが、無苔であれば、ますます滋陰降下湯などで、少なくとも五割くらいは緩解してもよさそうに思いますが不思議ですね。
「常時みぞおちの冷感」とありましたが、これ自覚的なことでしょか?もしも他覚的なことなら、あまりあてにならないと愚考します。脂肪などが多ければなおさらです(笑)。
とは言え、腎陰虚があって慢性咳嗽とくれば、中医学的には明らかに麦味腎気丸(六味丸+麦門冬、五味子)を投与すべきだと思います。それも気長くつづけるつもりで。
医療用にはこれが見当たりませんので、まだ使用されていない(92)滋陰至宝湯と六味丸の併用というのも可能性があるかもしれません。92番にはさいわい麦門冬も入っていますので。
これでも駄目なら西洋医学的発想も行って気管支の痙攣を止めるつもりで、芍薬甘草湯に六味丸の併用です。
(但し、専門誌時代から書いていることですが、ブログ類にも書いていますように、日本の芍薬甘草湯の配合比率には常に疑義があります。甘草と芍薬が同量というのはいかにも芸が無さ過ぎると愚考します。甘草と芍薬の比率は1:3くらいであるべきではないでしょうか。)
ところでアトピーの「三点セット」と言われるのは、黄連解毒湯と六味丸、猪苓湯のことでしょうか?
村田漢方堂薬局には、「三点セット」と名の付くものは他にも複数あり(笑)、昨今のアトピー性皮膚炎に対する「三点セット」は、上記のものとは異なり、すでに医療用漢方をやりつくした人が多いため、黄連解毒湯を含まない三点セット(残念ながら医療用にはない漢方系医薬品が主体で、直接の来局者だけに伝授しています。アトピー性皮膚炎の漢方薬+自然療法)が主流となっています。
この方法を主体にしても3割くらいの人には、はっきりとした効果が出るのに数ヶ月かかる場合がありますが、重症者が多いので仕方がないかな、と思っています。(でも7割の人は10日以内に明らかな効果が出ます。)
以上、簡単ながらお返事まで。
村田恭介拝
折り返し頂いたメール: いつも早速のお返事ありがとうございます。 明日からの診療の助けになります。
麦味腎気丸(六味丸+麦門冬、五味子)、(92)滋陰至宝湯と六味丸の併用は試みたことがありませんので、考慮してみたいと思います。
気管支の痙攣を止めるための、芍薬甘草湯に六味丸の併用というのは興味深いです。
アトピーの「三点セット」ですが、当診療所では、清熱剤として以前黄連解毒湯を使用していましたが、現在は白虎加人参湯を使う症例が多いです。猪苓湯はほぼ全例に処方しています。
加えて脾虚のかたがいまのところ多く、そのようなかたには六君子湯、人参湯を処方しています。当診療所に来院のかたは比較的近隣であるということ、漢方を手ほどきくださった先生の教え、「漢方薬はちゃんと選択して差し上げれば数日で効果発現を確認できますよ」に従って初診の患者さんは1週間以内には評価しています。
さいわい、数日で効果は確認できています。 もちろん、全身にわたって系統的に改善するのにはそれなりに時間を要すると思っていますが。
「脾臓肺病」というコンセプトは新鮮でした。
編集後記: 下線は編集者によるものだが、その「脾臓肺病」はおそらく、
脾肺病としてのアトピー性皮膚炎 と思われる。
posted by ヒゲジジイ at 23:16| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答
|

2006年11月10日
漢方薬の服用時間についての御質問
性別:男性
年齢:30歳〜39歳
簡単なご住所:関東地区
具体的な御職業:漢方販売
お問い合わせ内容:
村田先生いつもHP拝見させてもらっています。いつも先生の分かりやすい文面にて勉強させてもらっています。これからも是非頑張って続けてくれたらと思っています。
さて今回は少し最近疑問に思うところがありまして あつかましいと思いますが先生に教えてもらおうと思い書き込み致しました。
当店へのインターネットを通じての 患者さまからの相談をしていますとごくたまにですが 漢方薬を食後に飲むように!と指導をされてる諸先生方がいるようなのです。
別に漢方薬がお腹にこたえているという訴えもなく 一律に食後としている先生がおられるようです。患者さんの相談にて立て続けにあったものですから 考えるものがありました。
しかしながら今の自分の知識では いくら考えても答えが出ませんし ジオウ剤などの補陰薬系なら多少胃もたれ等の原因になるおそれがあるので食後に また食前に漢方薬を飲むと食欲不振になるなどの場合は食後に というのは分かるのですが・・・しかも六君子湯や十全大補湯などの補気薬類も食後に服用するよう指導していたといいます。自分は知識が無いために理解できません。ご指導の方よろしくお願いします。
ヒゲ薬剤師のお返事メール:拝復
「一律に食後としている先生がおられるようです。」というのを読んだ時は、これ村田漢方堂薬局のアドバイスじゃないのっ!?と思ったほどですが、次に書かれていた「しかも六君子湯や十全大補湯などの補気薬類も食後に服用するよう指導していたといいます。」ということですから、これは村田漢方堂薬局のアドバイスではありませんでした(笑)。
と言いますのも、当方では六君子湯のようなあまりにも穏やかな方剤は、滅多に使用しないし、十全大補湯のごときは、もう何年も販売したことがありませんので(笑)
と、このようにヒゲジジイの服薬指導ではないかと勘違いするほど、村田漢方堂薬局では徹底して、あらゆる漢方薬を食後服用するように口うるさく指導しています。これにはかなり根拠のある複数の理由から、二十五年以上も、つまり日本古方派の時代から、この指導を徹底しています。
まず、第一の理由、これが最大の理由だったのですが、
古方派の時代は、煎じ薬の販売が中心で、今では殆んど使用しない八味地黄丸料を毎日毎日、当時は八味地黄丸証の人が、とても多かった事実は隔世の感がありますが、それはともかく、一部の人には、効くはずのこの八味地黄丸料が効かないという苦情があり、またその他の方剤についても方証相対間違いなし(古方派の時代ですから弁証論治ではありません)と自信がある場合でも、効かない効かないと苦情が多いのです。
ところが苦情を言われる人達の相談カードを点検すれば、何のことはない、皆さん10日分の漢方薬を15日〜30日もかかって服用されている。まともに10日分を10日で服用してなかったという人ばかりです。
その内実は、一部には二番煎じ三番煎じして10日分が一ヶ月分に摩り替わる好い加減な人もありましたが、多くは食間や食前の服用を忘れるために、1日に1〜2回しか服用するタイミングが掴めない人ばかりでした。
こんなことなら服用を忘れにくい食後に切り替えないことには、いつまで経っても薬用量不足で効果がでないのは当然ですから、断固、食後の服用に切り替えたのでした。
それでも服用を抜かす人は、それなりの効果しか出ないのは当然であり、それで満足されている方には、こちらもウルサクは言いません。
効かない効かなと苦情の多い人ほど10日分が15日〜30日も延びている人ばかりだったので、効果が出ない原因をハッキリ指摘し、食後でいいから真面目に服用してもらえた人は、やはりしっかりと効果が出て来たのでした。
このような経験から当時より、飲み忘れ防止のために漢方薬は断然食後に服用すべきと決めていましたが、そんな時、M薬業(株)さんの機関誌に関西の女医さんが漢方薬の吸収実験を科学的に行ったところ、明らかに食後のほうが吸収率がよかった というデータなどが書かれた記事を拝見したのでした。 (残念ながらこの記事が記載された雑誌が家のどこに保存しているか、完全に迷子になっています!)
これで、ますます意を強くし、その後も自信をもって現在に到っていると言うわけです。
ところで、もともと中医学でも補剤は食間に服用するような記載が多かったように思うのですが、一般方剤の場合は、特別に規定があったようにも思われません。臨機応変なのではないでしょうか?
日本ほど何とかの一つ覚えのように、漢方薬は食間や食前と決め込んで、信じて疑わないほうがどうかしている。食間や食前の方が吸収がよいという迷信も先の女医さんの実験では否定されているのですから、要するに漢方薬は胃袋に入れば、証にあった方剤を服用する限りは効果が出て当然。
食後だって拡大解釈すれば食間でもあるわけですから、常に臨機応変で、例外的には、むしろ胃薬関係では、食前・食後・食間のいずれが御自分にとって一番効き目がよく感じるかを試してもらうこともあります。
ともあれ、食間や食前を杓子定規に守ろうとし、そのために服用が櫛の歯のように抜けぬけになる本末転倒を戒めるべきではないでしょうか。
以上、簡単ながらお返事まで。
頓首
村田漢方堂薬局 村田恭介拝
折り返し頂いたメール:貴重な時間を割きお返事下さいまして 本当に恐縮しています。ありがとうございました。
自分も製薬会社や参考書に書かれた通りと申しましょうか 何の疑問もなく今日までほぼ一律に食前に漢方の服用を勧めていました。
今回先生に思い切って質問して本当に良かったと思っております。
ご丁寧ないつもながら 分かりやすい文章にて返信本当にありがとうございました。
これからもおつき合いいただければ幸いです。
年齢:30歳〜39歳
簡単なご住所:関東地区
具体的な御職業:漢方販売
お問い合わせ内容:
村田先生いつもHP拝見させてもらっています。いつも先生の分かりやすい文面にて勉強させてもらっています。これからも是非頑張って続けてくれたらと思っています。
さて今回は少し最近疑問に思うところがありまして あつかましいと思いますが先生に教えてもらおうと思い書き込み致しました。
当店へのインターネットを通じての 患者さまからの相談をしていますとごくたまにですが 漢方薬を食後に飲むように!と指導をされてる諸先生方がいるようなのです。
別に漢方薬がお腹にこたえているという訴えもなく 一律に食後としている先生がおられるようです。患者さんの相談にて立て続けにあったものですから 考えるものがありました。
しかしながら今の自分の知識では いくら考えても答えが出ませんし ジオウ剤などの補陰薬系なら多少胃もたれ等の原因になるおそれがあるので食後に また食前に漢方薬を飲むと食欲不振になるなどの場合は食後に というのは分かるのですが・・・しかも六君子湯や十全大補湯などの補気薬類も食後に服用するよう指導していたといいます。自分は知識が無いために理解できません。ご指導の方よろしくお願いします。
ヒゲ薬剤師のお返事メール:拝復
「一律に食後としている先生がおられるようです。」というのを読んだ時は、これ村田漢方堂薬局のアドバイスじゃないのっ!?と思ったほどですが、次に書かれていた「しかも六君子湯や十全大補湯などの補気薬類も食後に服用するよう指導していたといいます。」ということですから、これは村田漢方堂薬局のアドバイスではありませんでした(笑)。
と言いますのも、当方では六君子湯のようなあまりにも穏やかな方剤は、滅多に使用しないし、十全大補湯のごときは、もう何年も販売したことがありませんので(笑)
と、このようにヒゲジジイの服薬指導ではないかと勘違いするほど、村田漢方堂薬局では徹底して、あらゆる漢方薬を食後服用するように口うるさく指導しています。これにはかなり根拠のある複数の理由から、二十五年以上も、つまり日本古方派の時代から、この指導を徹底しています。
まず、第一の理由、これが最大の理由だったのですが、
古方派の時代は、煎じ薬の販売が中心で、今では殆んど使用しない八味地黄丸料を毎日毎日、当時は八味地黄丸証の人が、とても多かった事実は隔世の感がありますが、それはともかく、一部の人には、効くはずのこの八味地黄丸料が効かないという苦情があり、またその他の方剤についても方証相対間違いなし(古方派の時代ですから弁証論治ではありません)と自信がある場合でも、効かない効かないと苦情が多いのです。
ところが苦情を言われる人達の相談カードを点検すれば、何のことはない、皆さん10日分の漢方薬を15日〜30日もかかって服用されている。まともに10日分を10日で服用してなかったという人ばかりです。
その内実は、一部には二番煎じ三番煎じして10日分が一ヶ月分に摩り替わる好い加減な人もありましたが、多くは食間や食前の服用を忘れるために、1日に1〜2回しか服用するタイミングが掴めない人ばかりでした。
こんなことなら服用を忘れにくい食後に切り替えないことには、いつまで経っても薬用量不足で効果がでないのは当然ですから、断固、食後の服用に切り替えたのでした。
それでも服用を抜かす人は、それなりの効果しか出ないのは当然であり、それで満足されている方には、こちらもウルサクは言いません。
効かない効かなと苦情の多い人ほど10日分が15日〜30日も延びている人ばかりだったので、効果が出ない原因をハッキリ指摘し、食後でいいから真面目に服用してもらえた人は、やはりしっかりと効果が出て来たのでした。
このような経験から当時より、飲み忘れ防止のために漢方薬は断然食後に服用すべきと決めていましたが、そんな時、M薬業(株)さんの機関誌に関西の女医さんが漢方薬の吸収実験を科学的に行ったところ、明らかに食後のほうが吸収率がよかった というデータなどが書かれた記事を拝見したのでした。 (残念ながらこの記事が記載された雑誌が家のどこに保存しているか、完全に迷子になっています!)
これで、ますます意を強くし、その後も自信をもって現在に到っていると言うわけです。
ところで、もともと中医学でも補剤は食間に服用するような記載が多かったように思うのですが、一般方剤の場合は、特別に規定があったようにも思われません。臨機応変なのではないでしょうか?
日本ほど何とかの一つ覚えのように、漢方薬は食間や食前と決め込んで、信じて疑わないほうがどうかしている。食間や食前の方が吸収がよいという迷信も先の女医さんの実験では否定されているのですから、要するに漢方薬は胃袋に入れば、証にあった方剤を服用する限りは効果が出て当然。
食後だって拡大解釈すれば食間でもあるわけですから、常に臨機応変で、例外的には、むしろ胃薬関係では、食前・食後・食間のいずれが御自分にとって一番効き目がよく感じるかを試してもらうこともあります。
ともあれ、食間や食前を杓子定規に守ろうとし、そのために服用が櫛の歯のように抜けぬけになる本末転倒を戒めるべきではないでしょうか。
以上、簡単ながらお返事まで。
頓首
村田漢方堂薬局 村田恭介拝
折り返し頂いたメール:貴重な時間を割きお返事下さいまして 本当に恐縮しています。ありがとうございました。
自分も製薬会社や参考書に書かれた通りと申しましょうか 何の疑問もなく今日までほぼ一律に食前に漢方の服用を勧めていました。
今回先生に思い切って質問して本当に良かったと思っております。
ご丁寧ないつもながら 分かりやすい文章にて返信本当にありがとうございました。
これからもおつき合いいただければ幸いです。
posted by ヒゲジジイ at 17:23| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答
|

2006年11月09日
やっぱりトウヘンボクでどこまでも矛盾の多いヒゲジジイ
近々、メタボリック症候群に関連して、脂肪化過多症の効能を持つ扁鵲(ヘンセキ)という漢方製剤を主体にした取材を受けることになっている。
ところがトウヘンボクジジイは、以前、他のブログで「メタボリック症候群」シンドロームを揶揄して、次のように書いている。
このようにどこまでもトウヘンボクのクセに、某氏に依頼されると長年の誼(よしみ)で取材を断りきれず、今月中にでもインタビューされる羽目になってしまった。
どうぜ、「痩せたいなら食うな、食わずに走れ」などと、相変わらず血迷った話に進むばかりだろうから、またまた取材者を困らせるに違いない。
蛇足ならが、あれだけブログやhttp://m-kanpo.ftw.jp/などでメタボリックシンドロームに有効な扁鵲を宣伝しても、その前日に常連さんがまとめ買いしたのみで、以来、さっぱり売れていない
ヒゲジジイが宣伝すると気味悪がって誰も買いに来ないらしい。(どうせネット通販店で購入していることでしょうよ!?)
ところがトウヘンボクジジイは、以前、他のブログで「メタボリック症候群」シンドロームを揶揄して、次のように書いている。
5月13日放送のNHK教育チャンネルの「サイエンスZERO」で放映されたスタチン製剤といい、NHK教育チャンネルの「サイエンスZERO」におけるインフルエンザと葛根湯の放送といい、今度はまたぞろ「メタボリックシンドローム」という些か斜めに見てしまわざるを得ないような、突然に降って湧いたようなドンちゃん騒ぎ的な威嚇的な医学報道には、頭から信用する気には到底なれない。またぞろ怪しい「メタボリックシンドローム」という威嚇より引用。
国民を威嚇するにもホドがあるではないかと、度重なる健康上の威嚇に似た扇動的な報道には些か鼻白むというものである。
上記二つの「サイエンスZERO」の放送では、それほど騒ぎにはならなかったので、小生もこのブログでは控えめにしておいたものの、三度目の正直、「メタボリックシンドローム」においては、あらゆるマスコミがあまりにも騒ぎすぎるので、警告する必要を感じた。
このような国民を威嚇するに似た突然の報道や騒動には、必ず斜めに構えて、すべてを鵜呑みにしてはならないということである。
そこには何か裏があるのではないかと常に疑う必要がある。
このようにマスコミが熱に浮かれたように騒ぎ出す時には、何か裏があると敢えて考え、それによって誰か得する人や団体がいるのかどうか、と敢えて疑ってみるくらいの猜疑心は不可欠だということだ。
マスコミの報道を直ぐに鵜呑みしていると、どこかで誰かさんに、だから「衆愚」と言われているかも知れないと言うことです。
このようにどこまでもトウヘンボクのクセに、某氏に依頼されると長年の誼(よしみ)で取材を断りきれず、今月中にでもインタビューされる羽目になってしまった。
どうぜ、「痩せたいなら食うな、食わずに走れ」などと、相変わらず血迷った話に進むばかりだろうから、またまた取材者を困らせるに違いない。
蛇足ならが、あれだけブログやhttp://m-kanpo.ftw.jp/などでメタボリックシンドロームに有効な扁鵲を宣伝しても、その前日に常連さんがまとめ買いしたのみで、以来、さっぱり売れていない

ヒゲジジイが宣伝すると気味悪がって誰も買いに来ないらしい。(どうせネット通販店で購入していることでしょうよ!?)
posted by ヒゲジジイ at 01:44| 山口 ☀| 繊細でデリケートなヒゲジジイ
|

2006年11月08日
メタボリックシンドロームに有効な扁鵲(へんせき)を一般エキス剤で代用するには?
性別 : 男性
年齢 : 50歳〜59歳
簡単なご住所 : 東海地方
具体的な御職業 : 内科医師
お問い合わせ内容 : はじめてメールします。
内科開業をしていますが、アトピー性皮膚炎を検索中に村田薬局のページに到達しました。
論文を拝見し、記述を熟慮し、受診されている患者さんや患児に投薬しています。幸い、手ごたえを感じつつある状態です。村田さんには感謝していることをまずお伝えします。
当診療所ではエキス製剤を使用しています。
メタボリック症候群にありました”ヘンセキ”に関心がありますが、既存のエキス製剤で構成することはできないものでしょうか。
ご教示くださいますと幸いです。
なお、ごく最近、中医を独学し始めたところですので、今後幼稚な質問をするかもしれませんが、粘り強くお付き合いいただきますようにお願い申し上げます。
ヒゲジジイのお返事メール:拝復
おたよりありがとうございます。アトピー関連の拙論は、
漢方と漢方薬によるアトピー性皮膚炎研究変遷史サイトを御覧頂いたのでしょうか?
これらの拙論はその年代毎に真剣・真面目に書いたものの、今から思えばその時代時代に即応したものだけに、常に偏りのある拙論となっていると思います。
ただ、いずれもかなりな偏りがあるものの、一面の真理を突いているものと確信していますが、なかでも拙論の
アトピー性皮膚炎の中医漢方薬学療法 のような清熱瀉火方剤中心の運用は、当時の時代的な環境に起因していたものと思っています。
実際の所、昨今は当時のように黄連解毒湯を使用することは激減しています。そうなった理由は、近年、ステロイドの正しい使用方法
アトピーの漢方治療 などが広く行き渡りだしたお陰のように感じています。
当時は、日本国中でステロイドに対する異常な恐怖心から、ステロイド軟膏の使用を拒否する人が多かった為、もっぱら清熱瀉火の黄連解毒湯が大活躍した時代だったと思います。
ところで御質問の「扁鵲」の件、成分的には以下の通りですが、
タクシャ末 ・・・・ 0.86g
ショウキョウ末・・ 0.43g
ケイヒ末 ・・・・・ 0.43g
ボタンピ末 ・・・・ 0.43g
サイコ末 ・・・・・ 0.86g
ショウマ末 ・・・・ 0.43g
ダイオウ末 ・・・・ 0.43g
カンゾウ末 ・・・・ 0.43g
シャクヤク末 ・・・ 0.43g
チョレイ末 ・・・・ 0.86g
ハンゲ末 ・・・・・ 0.43g
既成の方剤で代用するとしたら、強いてこじつければ大柴胡湯合五苓散合腸癰湯といったところでしょうか?
但し、こうなると経費的にも、服用上もやや難儀なものになるかもしれません(笑)
このメタボリックシンドロームに関連して、出版関係の某作家氏が今月中にも当方へインタビューに来られ、氏の執筆の材料に採用されるらしいので、どのような記事になるか、ちょっと楽しみにしているところです。
ところで中医学をはじめられたとか!そうあって欲しいもの存じます。
我が国の漢方医学の現状のままでは民間療法に等しく、早急に中医学理論を取り入れなければ、日本の漢方の明日は無いとものと確信しています。
小生にも愚息や愚娘を含め、身内に西洋医学の医師はたくさんいるのですが、いずれもエビデンス漢方ばかりにハシリ、中医学の本質を僅かでも知るのは回りの医師の中では意外にも一人くらいしか存在しないのが現状です。
皆それぞれ多忙な診療の中で中医学に手を出すヒマが取れないのか、どうしても安易な漢方使いに走り、その身内が愚問を発するばかりで、昨今は質問に返事するのもイヤになってしまいます。http://kanpo.wablog.com/78.html より
以上、簡単ながらお返事まで。
ブログの材料を提供して下さり、感謝申し上げる次第です。
頓首
村田漢方堂薬局 村田恭介拝
折り返し頂いたメール:さっそくのお返事、ありがとうございました。 お忙しいなかを貴重な時間を刈り取ってくださいましたことに感謝いたします。
今後ともよろしくお願いいたします。
年齢 : 50歳〜59歳
簡単なご住所 : 東海地方
具体的な御職業 : 内科医師
お問い合わせ内容 : はじめてメールします。
内科開業をしていますが、アトピー性皮膚炎を検索中に村田薬局のページに到達しました。
論文を拝見し、記述を熟慮し、受診されている患者さんや患児に投薬しています。幸い、手ごたえを感じつつある状態です。村田さんには感謝していることをまずお伝えします。
当診療所ではエキス製剤を使用しています。
メタボリック症候群にありました”ヘンセキ”に関心がありますが、既存のエキス製剤で構成することはできないものでしょうか。
ご教示くださいますと幸いです。
なお、ごく最近、中医を独学し始めたところですので、今後幼稚な質問をするかもしれませんが、粘り強くお付き合いいただきますようにお願い申し上げます。
ヒゲジジイのお返事メール:拝復
おたよりありがとうございます。アトピー関連の拙論は、
漢方と漢方薬によるアトピー性皮膚炎研究変遷史サイトを御覧頂いたのでしょうか?
これらの拙論はその年代毎に真剣・真面目に書いたものの、今から思えばその時代時代に即応したものだけに、常に偏りのある拙論となっていると思います。
ただ、いずれもかなりな偏りがあるものの、一面の真理を突いているものと確信していますが、なかでも拙論の
アトピー性皮膚炎の中医漢方薬学療法 のような清熱瀉火方剤中心の運用は、当時の時代的な環境に起因していたものと思っています。
実際の所、昨今は当時のように黄連解毒湯を使用することは激減しています。そうなった理由は、近年、ステロイドの正しい使用方法
アトピーの漢方治療 などが広く行き渡りだしたお陰のように感じています。
当時は、日本国中でステロイドに対する異常な恐怖心から、ステロイド軟膏の使用を拒否する人が多かった為、もっぱら清熱瀉火の黄連解毒湯が大活躍した時代だったと思います。
ところで御質問の「扁鵲」の件、成分的には以下の通りですが、
タクシャ末 ・・・・ 0.86g
ショウキョウ末・・ 0.43g
ケイヒ末 ・・・・・ 0.43g
ボタンピ末 ・・・・ 0.43g
サイコ末 ・・・・・ 0.86g
ショウマ末 ・・・・ 0.43g
ダイオウ末 ・・・・ 0.43g
カンゾウ末 ・・・・ 0.43g
シャクヤク末 ・・・ 0.43g
チョレイ末 ・・・・ 0.86g
ハンゲ末 ・・・・・ 0.43g
既成の方剤で代用するとしたら、強いてこじつければ大柴胡湯合五苓散合腸癰湯といったところでしょうか?
但し、こうなると経費的にも、服用上もやや難儀なものになるかもしれません(笑)
このメタボリックシンドロームに関連して、出版関係の某作家氏が今月中にも当方へインタビューに来られ、氏の執筆の材料に採用されるらしいので、どのような記事になるか、ちょっと楽しみにしているところです。
ところで中医学をはじめられたとか!そうあって欲しいもの存じます。
我が国の漢方医学の現状のままでは民間療法に等しく、早急に中医学理論を取り入れなければ、日本の漢方の明日は無いとものと確信しています。
小生にも愚息や愚娘を含め、身内に西洋医学の医師はたくさんいるのですが、いずれもエビデンス漢方ばかりにハシリ、中医学の本質を僅かでも知るのは回りの医師の中では意外にも一人くらいしか存在しないのが現状です。
皆それぞれ多忙な診療の中で中医学に手を出すヒマが取れないのか、どうしても安易な漢方使いに走り、その身内が愚問を発するばかりで、昨今は質問に返事するのもイヤになってしまいます。http://kanpo.wablog.com/78.html より
身内の医師自身のアレルギー性鼻炎と軽度の喘息傾向の治療に、もっぱら医療用漢方にこだわり、小青竜湯や葛根湯ばかりの対症療法の繰り返しで、いつまでも中医学的な弁証論治に目を向けられない人がいる。身内の医師でさえこのような現状ですから、いくら医療用漢方が盛んになってもヒゲジジイの漢方薬局が潰れずに済むのだな〜〜と変な処で感心している昨今です。
そもそも電話で話の序に相談される程度だからアドバイスのしようがない。
漢方薬はお気軽に使ってお気楽に効果が出るほど安易なものではないのだが、身内で年下の医師であっても薬剤師に対するプライドが許さないのか、いつまでも傷寒・金匱の方剤、というよりもエビデンス漢方にこだわるのだから縁がないものと諦めている。
玉屏風散に麦味腎気丸の併用など、中医学理論による配合には全く見向きもしないのだから、縁なき衆生というべきか?
それ以前に基礎理論を理解してもらうのにも難航するのだから、当方では何度電話で質問されても、些か呆れ加減である。
以上、簡単ながらお返事まで。
ブログの材料を提供して下さり、感謝申し上げる次第です。
頓首
村田漢方堂薬局 村田恭介拝
折り返し頂いたメール:さっそくのお返事、ありがとうございました。 お忙しいなかを貴重な時間を刈り取ってくださいましたことに感謝いたします。
今後ともよろしくお願いいたします。
posted by ヒゲジジイ at 00:13| 山口 ☀| 中医漢方薬学問答
|

2006年11月07日
ご高齢者でもみずからの意志と信念で漢方薬に賭けられる人もいる
昨日の続編である。
ご高齢者の場合、みずから率先してということが稀だと書いたが、その後、ゆっくり思い出してみれば、少ないながら今年だけでも数えてみれば、複数おられたのだった。
70代後半ながら、極めて聡明で意志力と理解力の点でも若い人よりも明らかに優れている。だからキメ細かな弁証論治の世界へスムーズに参入してもらえるのである。中には、当方の25年来の常連さんに連れられてやって来られた人もあるが、長年漢方の優越性を説かれてきた方だけに、疑うことなくリンパまで転移していた手術後のクオリティー・オブ・ライフの維持・向上の目的から漢方薬類に賭けられ、結果的に主要マーカーの正常化を果たしておられるのだった。(昨日その報告に来られたばかり。)
このような若い人にも負けない意志力と信念がおありであれば、わき目も振らずに互いに切磋琢磨して適切な漢方薬のピント合わせが行えるのである。
しかし、やはり今年だけでも複数おられるといっても、数の上からはやはり僅少に近いことに間違いないのである。
ご高齢者の場合、みずから率先してということが稀だと書いたが、その後、ゆっくり思い出してみれば、少ないながら今年だけでも数えてみれば、複数おられたのだった。
70代後半ながら、極めて聡明で意志力と理解力の点でも若い人よりも明らかに優れている。だからキメ細かな弁証論治の世界へスムーズに参入してもらえるのである。中には、当方の25年来の常連さんに連れられてやって来られた人もあるが、長年漢方の優越性を説かれてきた方だけに、疑うことなくリンパまで転移していた手術後のクオリティー・オブ・ライフの維持・向上の目的から漢方薬類に賭けられ、結果的に主要マーカーの正常化を果たしておられるのだった。(昨日その報告に来られたばかり。)
このような若い人にも負けない意志力と信念がおありであれば、わき目も振らずに互いに切磋琢磨して適切な漢方薬のピント合わせが行えるのである。
しかし、やはり今年だけでも複数おられるといっても、数の上からはやはり僅少に近いことに間違いないのである。
posted by ヒゲジジイ at 01:01| 山口 ☁| 中医漢方薬学
|

2006年11月06日
ご高齢者のご家族からの御相談をお断りせざるを得ない理由
村田漢方堂薬局が潰れずに存続できるのは、十五年以上の常連さん達のお陰であるが、その5割は70歳を越え、その半数は80歳を越えている。皆さんご高齢の割にはどなたもご聡明で、とりわけ漢方と漢方薬に対して、知識的にも体感的にも、そんじょそこらの知識人よりも遙かに見識が高い。
長年のお付き合いから、時に応じた漢方と漢方薬の臨機応変の対処方法をよくご存じなだけに、高齢に達しても老人特有の頑固さもなく、融通性においてはそんじょそこらの若者よりもはるかに自由闊達な頭脳を維持されている。
ところが、ご高齢になってはじめて当方を訪れるケースは少ないし、御相談があっても多くは遠方の子供さんたちによる心配で、遠く離れた土地から、親の住む近くの漢方薬局である村田漢方堂薬局に行かせるから宜しく頼むという依頼ばかりであるから、すべてお断りせざるを得ない。
御本人の意志で漢方を求めるわけではなく、遠くの子供の心配によるものであり、親と遠くはなれて自分で面倒を見るわけではなく、高い?漢方薬でも親にプレゼントして日頃の親不孝を糊塗しようとしているのではないかと勘ぐってしまう。
あまりにも類似したケースの依頼が多いから、ヒゲジジイはますまず臍を曲げて断じて御相談に乗るものかと決意している。
必ずと言っていいほど、遠くの子供達による親の心配である。心配なら親と一緒に暮らして面倒を見たらどうかと言いたくなる。もちろん様々な事情がおありだろうから、一緒に暮らせないこともわかる。ヒゲジジイ自身だった自分の子供をその点では一切信用してないのだから・・・。これが家族制度を破壊された戦後日本のなれの果てである。
だからと言って、当方の漢方に賭けようと御本人の意気込みから来局するわけでなし、どれだけの意思疎通がはかれるとも分からないご老人と、弁証論治に必要な長時間の対話が可能かどうかもおぼつかない。かてて加えて遠方からの子供さんたちのトヤカクに付き合っていたら、他に御本人みずからの意志と情熱でやって来られる遠近様々の患者さん達に割ける時間が奪われるばかりである。
ご老人の漢方相談に特に慎重(お断り)になるのは上記の理由による。ついでに言えば、子供さんたちの漢方相談にも慎重(お断り)だが、理由は以前も書いたことがあるように、親御さんの無理解と頑固さに付き合ってられないからである。
もちろん、例外のない規則はないと言われるように、当方の常連さんのご家族に限ってはご老人でアレ、子供さんであれ、すべてフリーパスで、熱心に漢方相談に乗っている。但し、たとえ常連さんであっても、友人とか単なる身内とかのレベルではほとんどのケースでお断りしているのが実情である。
例外を述べた序に実情をはっきりと述べれば、たとえお年寄りでアレ子供さんでアレ、御本人みずから真剣に漢方薬を飲みたいと表明し、その決意と態度が前面に滲み出ている場合には、多くの場合受け入れているのが実情である。
但し、そのようなケースは稀である。それだけお年寄りや子供さんみずからが率先して当方を訪れることは稀有な出来事だからである。大概はご家族やご両親に説得されて来られるケースばかりで、直ぐに見分けが付くから、断固お断りせざるをえないのであるが、子供さんのアトピーなどの場合、親御さんが常連さんやお馴染みさんでなくとも、過去に当方の漢方薬を利用された経験がおありで漢方と漢方薬に対する偏見がない場合は、スンナリ受け入れているのも現実である。
要するに、御本人みずからの意志で、強く漢方に賭けてみようという意気込みがない限りは、お年寄りや子供さんに限らず、どのような成人であれ、すべて御相談には乗れないが、例外的に子供さんの場合、親御さんが当方での漢方利用経験の有無に左右されているということである。
第一、こちらは毎回真剣勝負と思って頑張ってるのに、相談者が中途半端な気持ちで来られたのでは、いっぺんにやる気を失う。中途半端な人の見分けは、本末転倒して逆質問ばかりするような人、これが意外に多いですね。
ともあれ、毎日毎日お電話でのお問合せには、かなり好い加減なのが多く、お断りの連続ですよ
日々、必ず複数の電話に女性薬剤師がお断りしてますが、時にはヒゲジジイみずからが出て、お断りの理由を丁重に申し上げることもあり、かと思えば女性薬剤師がアッサリどうぞとお返事する場合は、真剣・真面目と受け取った証拠です
長年のお付き合いから、時に応じた漢方と漢方薬の臨機応変の対処方法をよくご存じなだけに、高齢に達しても老人特有の頑固さもなく、融通性においてはそんじょそこらの若者よりもはるかに自由闊達な頭脳を維持されている。
ところが、ご高齢になってはじめて当方を訪れるケースは少ないし、御相談があっても多くは遠方の子供さんたちによる心配で、遠く離れた土地から、親の住む近くの漢方薬局である村田漢方堂薬局に行かせるから宜しく頼むという依頼ばかりであるから、すべてお断りせざるを得ない。
御本人の意志で漢方を求めるわけではなく、遠くの子供の心配によるものであり、親と遠くはなれて自分で面倒を見るわけではなく、高い?漢方薬でも親にプレゼントして日頃の親不孝を糊塗しようとしているのではないかと勘ぐってしまう。
あまりにも類似したケースの依頼が多いから、ヒゲジジイはますまず臍を曲げて断じて御相談に乗るものかと決意している。
必ずと言っていいほど、遠くの子供達による親の心配である。心配なら親と一緒に暮らして面倒を見たらどうかと言いたくなる。もちろん様々な事情がおありだろうから、一緒に暮らせないこともわかる。ヒゲジジイ自身だった自分の子供をその点では一切信用してないのだから・・・。これが家族制度を破壊された戦後日本のなれの果てである。
だからと言って、当方の漢方に賭けようと御本人の意気込みから来局するわけでなし、どれだけの意思疎通がはかれるとも分からないご老人と、弁証論治に必要な長時間の対話が可能かどうかもおぼつかない。かてて加えて遠方からの子供さんたちのトヤカクに付き合っていたら、他に御本人みずからの意志と情熱でやって来られる遠近様々の患者さん達に割ける時間が奪われるばかりである。
ご老人の漢方相談に特に慎重(お断り)になるのは上記の理由による。ついでに言えば、子供さんたちの漢方相談にも慎重(お断り)だが、理由は以前も書いたことがあるように、親御さんの無理解と頑固さに付き合ってられないからである。
もちろん、例外のない規則はないと言われるように、当方の常連さんのご家族に限ってはご老人でアレ、子供さんであれ、すべてフリーパスで、熱心に漢方相談に乗っている。但し、たとえ常連さんであっても、友人とか単なる身内とかのレベルではほとんどのケースでお断りしているのが実情である。
例外を述べた序に実情をはっきりと述べれば、たとえお年寄りでアレ子供さんでアレ、御本人みずから真剣に漢方薬を飲みたいと表明し、その決意と態度が前面に滲み出ている場合には、多くの場合受け入れているのが実情である。
但し、そのようなケースは稀である。それだけお年寄りや子供さんみずからが率先して当方を訪れることは稀有な出来事だからである。大概はご家族やご両親に説得されて来られるケースばかりで、直ぐに見分けが付くから、断固お断りせざるをえないのであるが、子供さんのアトピーなどの場合、親御さんが常連さんやお馴染みさんでなくとも、過去に当方の漢方薬を利用された経験がおありで漢方と漢方薬に対する偏見がない場合は、スンナリ受け入れているのも現実である。
要するに、御本人みずからの意志で、強く漢方に賭けてみようという意気込みがない限りは、お年寄りや子供さんに限らず、どのような成人であれ、すべて御相談には乗れないが、例外的に子供さんの場合、親御さんが当方での漢方利用経験の有無に左右されているということである。
第一、こちらは毎回真剣勝負と思って頑張ってるのに、相談者が中途半端な気持ちで来られたのでは、いっぺんにやる気を失う。中途半端な人の見分けは、本末転倒して逆質問ばかりするような人、これが意外に多いですね。
ともあれ、毎日毎日お電話でのお問合せには、かなり好い加減なのが多く、お断りの連続ですよ

日々、必ず複数の電話に女性薬剤師がお断りしてますが、時にはヒゲジジイみずからが出て、お断りの理由を丁重に申し上げることもあり、かと思えば女性薬剤師がアッサリどうぞとお返事する場合は、真剣・真面目と受け取った証拠です

posted by ヒゲジジイ at 02:14| 山口 | 繊細でデリケートなヒゲジジイ
|

2006年11月05日
若い人の頑張りが一番うれしい
40〜50歳代の方は、わざわざ遠路はるばる来られるくらいだから、人生経験も豊富で慢性疾患や難病系統に対する理解も深いので、焦る気持ちを何とかおさえて粘り強く頑張って頂けるケースが多い。
だから、多くは遅かれ早かれ比較的順調に経過することが多い。
若い年代の人達は、とりわけまだ社会人になるかならないかの年齢層では、人生経験も乏しく、ましてや病気の本質に対する理解が一面的で、比較的視野が狭く焦る気持ちが強い傾向にある。
それでも、一大決心で遠路はるばる、中には一ヶ月以上計画を立てて最後の望みを託して、決死の思いで来られた人すらある。
そのような社会人になるかならないかの年齢で、ひどく絶望的な気分に支配されている様子。何年も外出すら困難だった人が、このトウヘンボクジジイに賭けて決死の思いでやって来られた意気に感じ、二泊三日の旅を終えて帰られて以後も、メールで励まし続けた結果、ようやく数ヶ月目にして明らかな改善の兆しが見えた。
いかにも繊細・可憐な女性が、知る人ぞ知るこのトウヘンボクジジイに賭ける気になったのか、今でも信じられない。
ブログやHPに八つ当たりしまくってるようなガキンコジジイとは、いかにもミスマッチに思えたのだが、若さの割には決意は固く、こちらの指示通りをすべてにおいて守ってくれたお陰で、難航した一時期を脱して、はっきりと将来の見通しが立つほどまでになったのだった。
地獄の苦しみに長年どっぷりと浸かっていたというのに、典型的なヤマトナデシコであったからこそ、ヒゲジジイの神通力が通用したに違いない。
だから、多くは遅かれ早かれ比較的順調に経過することが多い。
若い年代の人達は、とりわけまだ社会人になるかならないかの年齢層では、人生経験も乏しく、ましてや病気の本質に対する理解が一面的で、比較的視野が狭く焦る気持ちが強い傾向にある。
それでも、一大決心で遠路はるばる、中には一ヶ月以上計画を立てて最後の望みを託して、決死の思いで来られた人すらある。
そのような社会人になるかならないかの年齢で、ひどく絶望的な気分に支配されている様子。何年も外出すら困難だった人が、このトウヘンボクジジイに賭けて決死の思いでやって来られた意気に感じ、二泊三日の旅を終えて帰られて以後も、メールで励まし続けた結果、ようやく数ヶ月目にして明らかな改善の兆しが見えた。
いかにも繊細・可憐な女性が、知る人ぞ知るこのトウヘンボクジジイに賭ける気になったのか、今でも信じられない。
ブログやHPに八つ当たりしまくってるようなガキンコジジイとは、いかにもミスマッチに思えたのだが、若さの割には決意は固く、こちらの指示通りをすべてにおいて守ってくれたお陰で、難航した一時期を脱して、はっきりと将来の見通しが立つほどまでになったのだった。
地獄の苦しみに長年どっぷりと浸かっていたというのに、典型的なヤマトナデシコであったからこそ、ヒゲジジイの神通力が通用したに違いない。
posted by ヒゲジジイ at 00:56| 山口 ☀| 中医漢方薬学
|

2006年11月03日
オシャレは女性の嗜みとて、大反撃を食らうヒゲジジイ(涙)
10月20日化粧品・シャンプー・白髪染めなどが原因の急性湿疹の漢方薬の後日談。
ようやく関東勢の女性二人の急性湿疹も治り、超?美人の東京の元お嬢様も僅かに痕跡を残すのみとなった。お二人とも肝胆の湿熱に対するインチンコウトウを連用中であったから、不幸中の幸いでもあった。
アトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患にしばしば応用する基本三点セットも服用されていた人のほうがやはり治まるのは早かったようだ。このことから、東京の元お嬢様も体質改善の目的から三点セットを追加することとなったほどだ。
大分良くなりましたとのお電話に、よけいなオシャレに金をかけるから碌なことはない!っとケンモホロロに諌めたつもりが、二年間もオシャレする気力も湧かなかったのが、先生の漢方薬のお陰でその気になって喜んでいたのに、女心をまったく酌むことも出来ない先生は、あまりにも残酷すぎるではないかと、大反撃を食らってしまった。
泣き出されないかとハラハラしてしまった!
うっかり思ったことをそのまま口に出したのがまずかった。もっとお世辞を言えばよかったが、お世辞が言えるガラでもない。
先生のお陰で、と言われても、数ヶ月前には8割以上本当はほぼ百パーセント、フラツキ症状が消えていたというのに、現在は僅かに後退して7割程度の回復状態が続いており、それでも平気で外出できるので、昨年に比べたら雲泥の差だから、もっともっと頑張りますよと、却ってこちらが慰められる始末。この方もまる十ヶ月は過ぎてしまった。
やっぱり男性には理解できない女性達の化粧やオシャレ。結局、あれこれ顔に塗りたくったり、全身美容などしないと生きていけない女性というのは、何とも不思議な動物ではないでしょうか
ともあれ、もう一人の女性は、重症でもない急性湿疹にステロイド内服薬が出されていたものだから、せっかく回復していた慢性疲労症候群的な諸症状が一気に再発してオーバーに言えば「動けなく」なったのだった。ご本人はそれが原因だとは気がつかずに、メールで再発した旨、お問合せがあったので、原因はステロイド内服薬だからと直ぐに指摘してあげ、内服薬を中止することで明くる日には回復したのだった。
不必要に投与されたステロイド内服薬は、時として激しい副作用をもたらすことがあり、地元ではもっとも弱いタイプのステロイド点眼薬くらいでも、涙腺から鼻管を通って内部吸収されるために、鬱症状と全身倦怠感に見舞われ、どうしようもなくなって漢方相談に見えた人もあるくらいなのだ!
ようやく関東勢の女性二人の急性湿疹も治り、超?美人の東京の元お嬢様も僅かに痕跡を残すのみとなった。お二人とも肝胆の湿熱に対するインチンコウトウを連用中であったから、不幸中の幸いでもあった。
アトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患にしばしば応用する基本三点セットも服用されていた人のほうがやはり治まるのは早かったようだ。このことから、東京の元お嬢様も体質改善の目的から三点セットを追加することとなったほどだ。
大分良くなりましたとのお電話に、よけいなオシャレに金をかけるから碌なことはない!っとケンモホロロに諌めたつもりが、二年間もオシャレする気力も湧かなかったのが、先生の漢方薬のお陰でその気になって喜んでいたのに、女心をまったく酌むことも出来ない先生は、あまりにも残酷すぎるではないかと、大反撃を食らってしまった。
泣き出されないかとハラハラしてしまった!
うっかり思ったことをそのまま口に出したのがまずかった。もっとお世辞を言えばよかったが、お世辞が言えるガラでもない。
先生のお陰で、と言われても、数ヶ月前には8割以上本当はほぼ百パーセント、フラツキ症状が消えていたというのに、現在は僅かに後退して7割程度の回復状態が続いており、それでも平気で外出できるので、昨年に比べたら雲泥の差だから、もっともっと頑張りますよと、却ってこちらが慰められる始末。この方もまる十ヶ月は過ぎてしまった。
やっぱり男性には理解できない女性達の化粧やオシャレ。結局、あれこれ顔に塗りたくったり、全身美容などしないと生きていけない女性というのは、何とも不思議な動物ではないでしょうか

ともあれ、もう一人の女性は、重症でもない急性湿疹にステロイド内服薬が出されていたものだから、せっかく回復していた慢性疲労症候群的な諸症状が一気に再発してオーバーに言えば「動けなく」なったのだった。ご本人はそれが原因だとは気がつかずに、メールで再発した旨、お問合せがあったので、原因はステロイド内服薬だからと直ぐに指摘してあげ、内服薬を中止することで明くる日には回復したのだった。
不必要に投与されたステロイド内服薬は、時として激しい副作用をもたらすことがあり、地元ではもっとも弱いタイプのステロイド点眼薬くらいでも、涙腺から鼻管を通って内部吸収されるために、鬱症状と全身倦怠感に見舞われ、どうしようもなくなって漢方相談に見えた人もあるくらいなのだ!
posted by ヒゲジジイ at 00:14| 山口 ☀| 中医漢方薬学
|

2006年11月02日
ネットを見たと言われて特定の漢方処方を指名買いしたがる不思議なお問合せ
本来、今回の内容は漢方と漢方薬の将来のためにに掲載すべき内容だが、クリックしてもお休み中らしくジャンプできないので、本ブログに書くことにした。
薬局店頭と発送の準備などで慌しい午前中に入った電話が、相変わらずネットで当方のHPを御覧になったという割には、御覧になっただけで、全然通読されてない証拠に、特定の処方を指名するお問合せである。合ってるかどうかも分からない素人の指名には絶対に応じない村田漢方堂薬局であるから、応対に出た女性薬剤師が売れない旨を説明すると、それじゃ〜〜直接出向けば売ってくれるかと切り返されるので、ますます売れない旨を伝えて電話は終わる。
当方に直接来られた人ならよくご存知のように、真剣・真面目な御相談で、ウソでもいいから当方の知識と技術を一旦は信頼する態度を示すマナーを心得た人には、誠心誠意、ない知恵を絞り抜いて、仕舞いにはへとへとになっている様子を目撃した人は多いはずである。息継ぎに哲学の煙が少々必要なことは、常連さんなら皆承知のことだが、これはまた別問題。
話は戻って、先のお問合せのように、行けば売ってくれるか、という横柄な態度からして、漢方薬といえどもれっきとした医薬品なのであるから、ますます販売を手控えることになる。うっかり指名の処方を販売して、効果がなかった場合にトラブルを生じやすいのが、きまってこのような高飛車な相談客なのだ。医師の前ではへこへこでも、薬剤師に対しては、どうせ薬屋風情(フゼイ)が、という言動が気に食わない。
参考文献:書評:イヤな客には
お客様は神様ではない! 「イヤな客には売るな!」石原明著(PHP研究所)
常に世の中を斜めに見るヒゲジジイは、相手の出方に応じて態度が豹変する。「君子は豹変す」とは同様の意味も含まれている筈だ。
幸か不幸か永久に君子にはなれなくとも、漢方と漢方薬の専門家であると自認している。
第一、金を出せば何でも買えるという雰囲気が気に食わない。専門知識と知恵は、金だけでそう簡単には買えるものではない。
金も要るには要るが、最低限のマナーも必要なのである。
最低限のマナーといっても、慇懃無礼というものもあり、気難しいヒゲジジイの本音は、純粋真っ直ぐ素直な態度で、お互いに変な駆け引きなしで、本音でぶっつかり合える人だけを受け入れているということだ。
不遜な奴だと思われるなら、村田漢方堂薬局を避ければよいだけのことだ。
追記
午前中の電話に続いて午後には、お宅がいいって人に聞いたが、電話相談だけで漢方薬を送ってもらえないか、というお問合せである。
何ともお気楽・お気軽なものだが、同じことを病院に頼んでみるがいい。
もちろん、医師の病院と、薬剤師の漢方薬屋とは、資格が違いますがね。
但し、薬剤師は医薬品の専門家なのですよ、資格上はですね。薬剤師の国家試験に合格した者だけが資格を得るのですよ。のみならず当方には長年、専門とする漢方薬だけでメシを食って来たという矜持があります。(ない人もあるでしょうが・・・)だから、一度も来られたこともない人に、安易に電話相談だけで漢方薬を販売する訳にはいきませんよ。
その詳細は、直接面談による詳細綿密な漢方相談という場所にも書いてあるのを発見してみずから驚いている。
薬局店頭と発送の準備などで慌しい午前中に入った電話が、相変わらずネットで当方のHPを御覧になったという割には、御覧になっただけで、全然通読されてない証拠に、特定の処方を指名するお問合せである。合ってるかどうかも分からない素人の指名には絶対に応じない村田漢方堂薬局であるから、応対に出た女性薬剤師が売れない旨を説明すると、それじゃ〜〜直接出向けば売ってくれるかと切り返されるので、ますます売れない旨を伝えて電話は終わる。
当方に直接来られた人ならよくご存知のように、真剣・真面目な御相談で、ウソでもいいから当方の知識と技術を一旦は信頼する態度を示すマナーを心得た人には、誠心誠意、ない知恵を絞り抜いて、仕舞いにはへとへとになっている様子を目撃した人は多いはずである。息継ぎに哲学の煙が少々必要なことは、常連さんなら皆承知のことだが、これはまた別問題。
話は戻って、先のお問合せのように、行けば売ってくれるか、という横柄な態度からして、漢方薬といえどもれっきとした医薬品なのであるから、ますます販売を手控えることになる。うっかり指名の処方を販売して、効果がなかった場合にトラブルを生じやすいのが、きまってこのような高飛車な相談客なのだ。医師の前ではへこへこでも、薬剤師に対しては、どうせ薬屋風情(フゼイ)が、という言動が気に食わない。
参考文献:書評:イヤな客には
お客様は神様ではない! 「イヤな客には売るな!」石原明著(PHP研究所)
常に世の中を斜めに見るヒゲジジイは、相手の出方に応じて態度が豹変する。「君子は豹変す」とは同様の意味も含まれている筈だ。
幸か不幸か永久に君子にはなれなくとも、漢方と漢方薬の専門家であると自認している。
第一、金を出せば何でも買えるという雰囲気が気に食わない。専門知識と知恵は、金だけでそう簡単には買えるものではない。
金も要るには要るが、最低限のマナーも必要なのである。
最低限のマナーといっても、慇懃無礼というものもあり、気難しいヒゲジジイの本音は、純粋真っ直ぐ素直な態度で、お互いに変な駆け引きなしで、本音でぶっつかり合える人だけを受け入れているということだ。
不遜な奴だと思われるなら、村田漢方堂薬局を避ければよいだけのことだ。
追記
午前中の電話に続いて午後には、お宅がいいって人に聞いたが、電話相談だけで漢方薬を送ってもらえないか、というお問合せである。
何ともお気楽・お気軽なものだが、同じことを病院に頼んでみるがいい。
もちろん、医師の病院と、薬剤師の漢方薬屋とは、資格が違いますがね。
但し、薬剤師は医薬品の専門家なのですよ、資格上はですね。薬剤師の国家試験に合格した者だけが資格を得るのですよ。のみならず当方には長年、専門とする漢方薬だけでメシを食って来たという矜持があります。(ない人もあるでしょうが・・・)だから、一度も来られたこともない人に、安易に電話相談だけで漢方薬を販売する訳にはいきませんよ。
その詳細は、直接面談による詳細綿密な漢方相談という場所にも書いてあるのを発見してみずから驚いている。
posted by ヒゲジジイ at 13:38| 山口 ☀| 繊細でデリケートなヒゲジジイ
|

2006年11月01日
漢方薬の効果をみずから体験中のヒゲジジイ
一週間前の釣行以来、一段と元気が回復した。釣りをやってる最中と帰宅後は体力の衰えに一時は愕然としたヒゲジジイではあったが、翌日からが違っていた!
久しぶりの肉体疲労が、却ってよい刺激になったらしく、ここ数年来の老化が一気に若返ったように疲労感や、頚椎症からくるらしい疲労時のフラツキ感が滅多に出なくなった。
引き続き八仙丸と柴胡加竜骨牡蠣湯と疎経活血湯加減方剤と地竜を続けているが、なかでも肺腎陰虚に対する八仙丸の量を増やしてバカスカ服用しているので、急速に体力・気力が10年前の勢いに戻りつつある。
ここ数年、食後にどうしようもない疲労感、とりわけ平日の昼食後の30分は、横にならないとおれなかった悪循環がほぼ断ち切れた。
思えば、数週間前、久しぶりに自分の舌を覗いて愕然としたのだった。前半分の舌面に細かなヒビワレが顕著で、ほぼ無苔。後ろの半分は黄膩苔。舌下絡脈の青黒い怒張はもっとも顕著。
とりわけショックだったのが、陰虚(陰液虚損)の徴候が歴然としていることだった。
しかしながら、これらの方剤を真面目に服用することで、一月も経たないうちに歴然とした効果があらわれはじめ、歯科的問題以外は、ほぼ完ぺきに近く健康を取り戻しつつある。
皆がみな、このように1〜2回の微調整で、しっかりした配合が決まれば苦労はないのだが・・・。
しかしながら、自分の身体こそ先入観が入り過ぎて正確な弁証論治は意外に困難なことが多いといわれるが、まずはヒゲジジイが健康でなければ、示しが付かないだろう。
ところで、ヒゲジジイの命の綱、哲学の煙を指摘して、メールで余計なお節介をされる人が最近多くなって困っている。
指摘されればされるほど、逆に発奮して余計に本数が増えるではないですかっ!
哲学の煙は嗜んでも、理性を失わせるアルコールは一切飲みませんよ。飲めないのではない、飲まないのです、一滴たりとも!
アルコールの席でみっともない姿を無数に目撃して、絶対にあのようなブザマな状態になりたくないとの嫌悪感が強い。酒の席だからと許されるのが許されない。あのような人の理性を狂わすものは御免蒙りますよ。
アルコールがなくったって、理性を保持したままで物事に酔いしれることはいくらでも出来る。
ともあれ、アルコールも飲まない、哲学の煙も嗜まないでは、聖人君子以上の神様になってしまうだろう。
哲学の煙ぐらいは嗜んで、いつまでも人間でありたい。
久しぶりの肉体疲労が、却ってよい刺激になったらしく、ここ数年来の老化が一気に若返ったように疲労感や、頚椎症からくるらしい疲労時のフラツキ感が滅多に出なくなった。
引き続き八仙丸と柴胡加竜骨牡蠣湯と疎経活血湯加減方剤と地竜を続けているが、なかでも肺腎陰虚に対する八仙丸の量を増やしてバカスカ服用しているので、急速に体力・気力が10年前の勢いに戻りつつある。
ここ数年、食後にどうしようもない疲労感、とりわけ平日の昼食後の30分は、横にならないとおれなかった悪循環がほぼ断ち切れた。
思えば、数週間前、久しぶりに自分の舌を覗いて愕然としたのだった。前半分の舌面に細かなヒビワレが顕著で、ほぼ無苔。後ろの半分は黄膩苔。舌下絡脈の青黒い怒張はもっとも顕著。
とりわけショックだったのが、陰虚(陰液虚損)の徴候が歴然としていることだった。
しかしながら、これらの方剤を真面目に服用することで、一月も経たないうちに歴然とした効果があらわれはじめ、歯科的問題以外は、ほぼ完ぺきに近く健康を取り戻しつつある。
皆がみな、このように1〜2回の微調整で、しっかりした配合が決まれば苦労はないのだが・・・。
しかしながら、自分の身体こそ先入観が入り過ぎて正確な弁証論治は意外に困難なことが多いといわれるが、まずはヒゲジジイが健康でなければ、示しが付かないだろう。
ところで、ヒゲジジイの命の綱、哲学の煙を指摘して、メールで余計なお節介をされる人が最近多くなって困っている。
指摘されればされるほど、逆に発奮して余計に本数が増えるではないですかっ!
哲学の煙は嗜んでも、理性を失わせるアルコールは一切飲みませんよ。飲めないのではない、飲まないのです、一滴たりとも!
アルコールの席でみっともない姿を無数に目撃して、絶対にあのようなブザマな状態になりたくないとの嫌悪感が強い。酒の席だからと許されるのが許されない。あのような人の理性を狂わすものは御免蒙りますよ。
アルコールがなくったって、理性を保持したままで物事に酔いしれることはいくらでも出来る。
ともあれ、アルコールも飲まない、哲学の煙も嗜まないでは、聖人君子以上の神様になってしまうだろう。
哲学の煙ぐらいは嗜んで、いつまでも人間でありたい。
posted by ヒゲジジイ at 13:59| 山口 ☀| 繊細でデリケートなヒゲジジイ
|
