2006年10月31日

「人生は修業なんですね」と悟った若者たち

 かなりな遠方から二泊三日で来局される若者達。意外にも20代の男女もかなり多い。
 予告して来られる人もあれば、意を決して突然やって来られる人もいる。

 さまざまな病気に苦労されただけに20代とは思えぬ不屈の闘志のある人もいれば、挫けそうな気持ちを奮い立たせて、最後の望みをかけて来られた人さえある。

 そんな中で、数ヵ月来の正確な10日毎の微調整と確認の繰り返しのなかから、人生は修業なんですねと書かれたメールがあった。

 二十代そこそこで、これが身にしみて分かるようになれば、たいしたものだ思った。
 若くして心塵脱落の境地に近い悟りであろうか。

 

 
posted by ヒゲジジイ at 01:25| 山口 | 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする

2006年10月27日

漢方と漢方薬のピント合わせの実際

 どうもタイトルがしっくり来ない。いつも書く文章は猛スピードでやっつけてしまう割には、タイトルばかりは猛スピードで決まるとは限らない。今回みたいにいつまでも適切なタイトル表現が出来ないために、書くのを止めようかッっと、短気が出ることもある。でも、はじめてしまったから続けよう。
 
 その前にタイトルとは関係ないことだが、先ほどネットサーフィンしていたら、某薬局さんの記載にアガリクスのことを漢方薬と表現していた。これだから世の中の常識を疑うのである。
 これを書いている薬局さんは当然のこと薬剤師であるから、アガリクスは漢方薬とは無縁であるとくらい先刻承知のはずである。確信犯として世の中の錯誤した耳に聞こえの良い漢方薬という言葉を、アガリクスに被せているに違いない。

 薬剤師でも分かっていながら衆愚と言われる世の中に迎合して、アガリクスを漢方薬として平然としているのである。
 これだからブログ漢方と漢方薬の正しい意味の管理者も、頑張るだけ無駄と思ってか、最近更新が激減しているのであろう。気持ちは分かるよ。

 ということで、タイトルの内容に話を戻そうとしたら、もう疲れて止めたくなった。止めるとタイトルを変更せねばならなくなるので、仕方なく続けることにする。
 要するに、村田漢方堂薬局の漢方相談は綿密・繊細・優美かつわび・さび・かるみ(笑)の中医漢方薬学であるから、10日分毎のピントの微調整を行うのが基本であるが、最初の10日でほぼピントがあってしまい、あるいは方向性としては最初ッから必要不可欠な数種類を一ヶ月単位で観察せざるを得ないから、御本人の希望をすんなり受け入れて、直ぐに一ヵ月分まとめての購入に移行するケースもシバシバなのが現実である。

 たとえば子宮内膜症による猛烈な生理痛などは一ヶ月単位でないと経過がみれないということもあり、ウイルス性のC型であれB型であれ慢性肝炎や肝硬変についても病院検査のデータ次第の部分もあるので、10日毎の観察があまり意味を持たない場合もあるからだ。
 アトピー性皮膚炎のように大変デリケートで、微妙なところのある疾患でさえ、初回の10日で明らかな速効が得られた場合は、病気の御本人も当方も互いに10日毎の微調整の必要なしと合意して、一か月分をまとめてしまうケースも意外に多いのが現実である。

 実際には新人さんで来られる人の過半数が、上記のように10日毎の観察があまり意味を持たなくなる段階に早い時期から達している。

 残りの半数の人は、念には念を入れて10日毎の経過観察と微調整を繰り返しているが、そのうち遅かれ早かれ一定段階になると、微調整の必要がなくなるわけだが、
 それでも一部の人では10日毎の観察と微調整が長期間に渡って必要なケースが必ずあるもので、疾患の内容によってはお互いに面倒がらずに絶対に必要なことであるから、決してお互いに根負けしてもらっては困るのである。
posted by ヒゲジジイ at 01:12| 山口 ☁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2006年10月26日

アトピー性皮膚炎のご相談で、開業医の皮膚科を御紹介するケース

 子供さんや幼児・赤ちゃんのアトピー性皮膚炎のご相談もしばしば受けるが、親御さんが当方で漢方薬の服用経験がない限りは、ほとんどすべてお断りしている。今年は例外的に4例くらい受け入れた例があるが、すべて例外的で、子供さんご本人も、親御さんもやる気十分で迷いがなかったからである。
 お断りするかわりに、多くの場合、開業医の皮膚科で信頼できそうな皮膚科を御紹介しているので、うらまれることもなく(笑)、感謝されることも多い。大人になっても治らなかったら、その時は御相談に乗りますから。(もしもまだヒゲジジイがボケずに生息していたらの話だが・・・)ということも付け加えることが多い。

 実際にその約束を思い出され、成人して独り立ちした後に、みずから一人で関東から直接やって来られ、順調に緩解していった女性も現実に存在する。

 数日前もこの調子でお断りした例があるが、それをブログ、
漢方と漢方薬の将来のために
 に記録しているので引用する。
中学生のアトピー性皮膚炎

 アトピー性皮膚炎は得意分野のはずだが・・・、母親に連れらて直接来局された御相談。
 漢方薬が飲めますか、という当方からの基礎的(笑)質問に、そんなに苦いですか?と母親。
 美味しくはありませんよ。第一飲めないことにはお話にならないし、それを最初から躊躇されるようではとっても漢方薬は続かないでしょう。見たところ大してひどいようには見えないが・・・と問えば、ステロイドは一切使用せず、病院にも行っていないと言われる。

 それじゃ〜〜ということで、信頼できそうな皮膚科を御紹介してお帰り頂くこととなった。
 ややずるいように思われるかもしれないが、美味しくもない漢方薬を服用する自信もないまま来られたのでは、弁証論治の適切な漢方薬をアドバイスするには邪念が入り過ぎて専念できない。
 こういう場合に決まって飲める飲めないの問題で、将来時間を奪われ続け兼ねないのである。三十数年の経験知は、それを避けよと命令する。

 もっともっと重症のアトピー性皮膚炎で自費の漢方薬に救いを求め、遠近入り混じりで来局される人は後を絶たないのである。
 若い頃なら腕が悪いのを棚に上げて、「よくぞお出でなさいました!」の体力と気力があったものだが、貴重な時間の浪費を避けよともう一人の自分が命令するのだから止むを得ない。

 第一、服用に自信のない子供さんを連れて来られても、当方には説得したり、宥めすかしたりのエネルギーが無いのである。それを若い頃のように薬の相談以外のこのような服用できるかどうかの問題に説得の時間を費やした挙句、保険はききますか?、と来られた場合には絶句する以外に何も言え無くなるだろう。
posted by ヒゲジジイ at 08:51| 山口 ☀| 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする

2006年10月23日

メタボリックシンドロームやダイエットにはずばり漢方薬「扁鵲(へんせき)」(建林松鶴堂)

2005年10月27日のボクチン1歳
2005年10月27日のボクチン1歳 posted by (C)ボクチンの母

 そもそもダイエットの目的で来局した人には、開口一番「飽食を止めて運動したらっ!」と、何とも素気無く冷たいヒゲジジイではあるが・・・昨今のダイエットブームやメタボリックシンドローム騒ぎの「シンドローム」に対して、本当に何とかしたいのなら、効果抜群の安上がりな漢方薬(医薬品)があることを、このブログの訪問者だけに教えてあげようという殊勝な考えが浮かんだ。

 とは言え、とうとう村田漢方堂薬局も特定メーカーの特定の製品を宣伝するまでになったかと顰蹙を買うであろう今日のブログであるが、ヒゲジジイの毒舌に逆らって、女性薬剤師がこっそり常連さんに売っているから、結構人気があって、今朝も一ヶ月間の連用で腹回りが一気に萎んで来たと喜びのお馴染みさん(中年女性)がやって来られた。
 半月服用を休んでいたら、また戻り加減だが、一年くらいは続けないといけないのでしょうか?との質問に、遠くで聞いていたヒゲ薬剤師が、
「食事制限と運動をしないつもりなら、一生服用し続けなければ、直ぐにまたおなかが出て来ますよっ!」との御託宣である。

 その漢方薬は「九味半夏湯加減方」のヘンセキ(扁鵲)である。
 頼まれもしないのに建林松鶴堂のヘンセキ(扁鵲)の名を挙げてまで推奨するのは、漢方薬(医薬品)として堂々と「脂肪過多症」の効能をうたっており、しかもその効果は抜群だからである。

 昨今、メタボリックシンドロームとやらで、巷では腹回りの85cmを超えるか超えないかの攻防で喧しい。
 世の中にダイエットをうたった健康食品は多しと言えども、医薬品でありながら、しかも副作用の心配がほとんどないシロモノでは、このヘンセキは特筆すべきものである。

村田漢方堂薬局に直接行って相談すれば、上記と同じものがかなり安価で販売している。もしかして日本一安いかもしれない(苦笑。但し必ず体質に合っているかどうかを確認する。希望があれば、さらに効果的な併用方剤を伝授している。

 このメーカーさん、大企業を真似てテレビ宣伝すれば、爆発的な売り上げ間違いナシだろうが、やや特殊な天産物を原料とする漢方薬であるだけに、原料の確保や製造能力等の問題があるのか・・・?

 ヒゲジジイが社長だったら、こんなに騒がれるメタボリックシンドローム症候群(シンドローム)をダシに、大宣伝を打って大儲けを企んでいたことだろう(笑)

但し、何度も言うようにれっきとした医薬品だから販売店の薬局の薬剤師に直接相談して適応症であることを確認して求めるべきである。

2005年10月27日のボクチン1歳
2005年10月27日のボクチン1歳 posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 11:49| 山口 ☁| ダイエットや肥満症 | 更新情報をチェックする

2006年10月22日

皮様嚢腫の漢方相談

年齢 : 40歳〜49歳
簡単なご住所: 中国地方
お問い合わせ内容 : ホームぺージを拝読しました。実りあるお仕事をなさっていることをお教えくださり、ありがとうございます。
 ご多用とは存じますが、下記(〇〇産婦人科・〇〇〇〇〇〇〇〇受診結果)お目通しの上、お知恵をいただければ幸いです。

 病名:
 卵巣嚢腫診断法 :内診・超音波検査・血液検査・MRI検査種類
 :皮様嚢腫( 経過観察をしたとしても最終的に手術療法)腫瘍の大きさと位置:左卵巣6センチ大

 私としましては、手術を行わず病院で定期検診をうけながら過ごす道を探っております。
 しかし、腫瘍の種類からすると難しいようにも考えております。
 貴店にうかがいまして、村田様にご相談するお時間は頂戴できますでしょか。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。


お返事メール:拝復
 「皮様嚢腫」の診断を受けて手術を免れたい一心で、漢方薬を利用されている方もおられます。婦人科系の良性腫瘍類での相談はとても多く、若い人ではチョコレート嚢胞の手術後に再発し、繰り返しの手術を避けたい為に漢方薬を利用されておられる人も常に複数おられます。
 その他、様々なタイプの卵巣嚢腫で内容物が水様のものは、速効で消失したかに見えても服用を中止すると直ぐに再発し、徹底的に連用して再発もなく経過している人や、様々です。県外でも、子宮頚ガン手術後に卵巣に生じた腫瘍で、悪性か良性か診断が付かずに経過観察中に漢方薬を利用され、真面目に服用されたときには一旦消失したかに見えたものが、少し手を緩めると再発し、真面目に続けると小さくなるという、その繰り返しの婦人が既に10年以上のお付き合いとなっており、最近では主治医も良性だろうと言われていると言います。

 「皮様嚢腫」にしても良性であり、悪性に変わる確率は低いのですから、貴方のお考え方次第です。どの程度に有効なものかは、やはり常にブログ類に書いていますように、弁証論治の正確さ如何にかかわることで、それには服用者が熱心に一旦は漢方に賭けてみるかどうか、またどの程度の有効性、完全に消えないまでも小さくなる可能性など、多少の運も関わることでしょう。
 
 いずれにせよ、命に関わる病気でもないのですから、経費のかかる自費の漢方に貴方が賭けてみられるどうかの問題です。特に当方に御質問の場合は、それにつきます。
 当方にかなり近い場所の人こそ、優柔不断になりやすいものです。
 直接来られてのご相談がご希望のようですが、どうしようかと迷われている間は、来られるだけ無駄だと思います。
 決して人に奨めるような商売人ではありません。薬局ではいかに適切な漢方薬を見つけるかに専念する神聖(笑)な場所です。しばしば「話だけでもお聴きしに伺っても宜しいでしょうか?」というお電話やメールを頂くのですが、すべてきっぱりお断りしています。迷っておられる方にまで貴重な時間を浪費したくないからです。

 実際に当方の漢方に賭けて来られた人だけが知ることですが、適切な漢方薬を見つけるために、ない知恵を絞りに絞って時々哲学の煙を必要とするほど頑張りぬいています。
 その頑張りが出るのも、遠近を問わず、真剣に漢方薬に救いを求めて来られる人たちだからこそ燃やせるエネルギーで、迷われている間であれば、直接来られて相談されるより、このようなメールでお問合せが正解です。

 メールでの御質問であれば、時間が取れたときにこうしてお返事できますが、もしも直接来訪された方が迷われている段階であれば、まず奨めることはせず、無駄足となることは必定です。
 些か冷たいお返事になったかと存じますが、当方の漢方を利用される方の殆んどが、保険漢方で治らず、西洋医学でももう一つ、あるいは有効な手段が見つからない、という状況下で、賭けのつもりで来られている人ばかりなのです。
 人間様の病気と言うものは、自動車の修理のように簡単に部品交換して終わりというような簡単なものではないだけに、絶対がない世界ですので、どうしても「賭け」とならざるを得ないと思います。

以上、簡単ながらお返事まで。
                     頓首

村田漢方堂薬局 村田恭介拝
タグ:皮様嚢腫

2006年10月21日

子宮内膜症と不妊症の漢方薬、および体外受精について

 現在当方には、体外受精を数回以上、あるいは5〜6回繰り返して成功せず、卵子の発育が悪いので漢方薬で何とかならないかという依頼で、順調に卵子の数や発育が良いので再度、体外受精を試みることになっている人が5名以上いる。
 中には体外受精をする為に、何度もホルモン剤等を試みても卵子が一度も取れないので往生していた人が、漢方薬を併用してはじめて卵子が取れた人もいる。
 ご家族からの、何度やっても成功しないので諦めて漢方薬だけに専念したら、というアドバイスには当方も賛成だが、僅かな可能性に再度挑戦したい人ばかりである。

 ところが、体外受精などで有名な病院で、治療方法なしと見離された重度の子宮内膜症で、救いを漢方に求めた人が、漢方薬六ヶ月の服用で快癒し、次々に二人の子供さんを出産できた。流産しそうになった時は、流産を食い止める漢方薬二種類を持って、一ヶ月入院させてもらって防げた。
 過去、ベテランの看護婦さんが内膜症が重症で、あらゆる西洋医学治療で治らず、不妊症はもう半分諦めたから、生理痛だけでも何とかして欲しいという依頼に、当時は日本古方派時代であったが、エンゴサクという鎮痛効果の高い生薬が配合された、折衝飲(せっしょういん)や牛膝散(ごしつさん)などを中心にした数種類の組み合わせで、漸く生理痛が緩解したあと、思いがけず妊娠して出産できた。

 重症のアトピー性皮膚炎の女性が、子宮発育不全の為に、妊娠は不可能と変な太鼓判を押されていたが、例の三点セットを主体にアトピー性皮膚炎が8割緩解したところで、思いがけず妊娠し、それでも医師は発育不全なるがゆえに必ず流産すると断言されたのを何の問題も生じることなく、安産できた。

 と、こんな例を挙げればキリがないが、言いたいことは、体外受精を試みる前に漢方薬を試みるのもアリのように思えてならないからだ。第一、自費の漢方であっても結果的には安上がりのように思えるし、体外受精を何度も繰り返しつつ、そのバックアップばかりに漢方を使用するのは、本領を半分しか発揮できない現実がある。人為的なホルモン剤等を使用中の漢方薬併用は、卵子の発育促進等のバックアップに過ぎない。
 それでも、体外受精を繰り返しながら漢方薬を求めて来られる方が後を絶たないが、むしろその何度も体外受精を繰り返すのを断念した後からのほうが、漢方薬の本領が発揮できるように思える。
 といっても、やはり人為的なホルモン剤等を使用して体外受精の度に、一年分くらいの卵子を消尽する前に試みる漢方こそ、ありではないかと思われるのである。ましてやそれを5〜6回以上もこころみて成功しなかった人の場合、何年分もの卵子を消尽していることになりはしないだろうか?

 その証拠に、体外受精すらやっても無駄だと診断された人こそ、過去の事例では意外にすんなりと漢方薬で妊娠できた人が多いからである。
 もちろん、当方はあらゆる病気の相談に乗っているので、不妊症ばかりが専門ではないので、常時通っている人はいつの時代も10人前後のものだが、それでも三十数年間の累積数において、過去に不可能といわれて妊娠できた人はかなりな人数にのぼるし、確率から入っても、決して低くはない。

 とりわけ、子宮内膜症による激しい生理痛は、初期段階では速効は無理にしても、決して難しい問題ではないのである。むしろ簡単な部類に入ることを知る人は少ないらしい。
 不妊症にしても、病院から不可能と太鼓判を押されたような人でも、運よく妊娠できた人が高確率で多かっただけに、ダメモトでも賭けてみる価値はあるかもしれない。

 と、こんなことを書いてしまった理由は、体外受精を何度も試みつつ来られる人が増える一方なので、それをやる前に漢方薬だけで、せめて1〜2年でも漢方薬に賭けてみたらどういう結果になっていただろうか?と思うからである。
 さらには女性のほうばかりでなく、男性側の精子の問題が伴っていたこともあり、両者の問題を同時進行で漢方薬を用い、成功した例も複数存在するのである。

 うっかりこんな宣伝的なことを書いてしまったが、再度繰り返すと、同じ漢方薬を求めて来られるのなら!体外受精を試みる前に来て欲しいと思うからに他ならない。

関連文献:体質によっては桂枝茯苓丸の単独使用は思わぬ弊害をもたらすという現実
posted by ヒゲジジイ at 01:19| 山口 | 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2006年10月20日

化粧品・シャンプー・白髪染めなどが原因の急性湿疹の漢方薬

 最近、村田漢方堂薬局の漢方薬を利用されている方で、三名の方が化粧品・シャンプー・白髪染めなどが原因の急性湿疹に見舞われ、いずれの人も地元における皮膚科の治療ではうまくいかず、そのうち二名の方は当方からは超遠方の為、思うような手出しがしにくい為にもどかしい。
 現在、様子を見ながら出来るだけのアドバイスを送っているところだが、その点ではヤハリ地元のお馴染みさんはとても有利である。

 自然とか天然とかの魅力的なキャッチフレーズに魅かれて使用したシャンプーが原因となって、顔面に痒みと発赤の強い急性湿疹が生じた地元の女性は、皮膚科の治療で無効なために相談にやって来られた。
 もともと虚弱体質改善目的で数年来のお馴染みさんであった。最初に出したインチンコウトウでは弱く、華奢な体質で色白の美人の割には舌先がやけに赤いので黄連解毒湯に切り替えると速効を得て、念のため20日の連用で根治した模様。
 やはり地元の地の利は否定しがたいところである。治るまで頻繁に通われているから当然である。

 ところが、超?遠方のお二人はそうはゆかない。以前、一泊二日や二泊三日で来られた人達ではあるが、急性湿疹の状況をメールや電話だけではもどかしい。現在の状況を観察する為に直接会えるわけでもなし・・・。

 お一人は、皮膚科から出された内服薬による激しい副作用を生じたので即刻中止となり、当方から出している三点セットとインチンコウトウで様子見の状態で、やや鎮火の兆しありとの報告があったものの・・・。

 もう一人の方は、白髪染めにかぶれてヒドイ状態になったがこちらは皮膚科のステロイド軟膏で鎮火したものの、懲りずにまた某美容的なことをこころみたらその薬品にかぶれて、ある部分が現在ひどい状態になった。今度は皮膚科の強力なステロイド軟膏も、やや逆効果気味である。美人の顔でなかったのが不幸中のサイワイで、電話報告の様子からは黄連解毒湯証の兆候がありそうなのだが、直接見たわけでもないので、断定は出来ない。

 上記の三人とも、当方のお馴染みさんになった目的は、もちろん全く別の主訴があってのものであったが、男性とは異なり、女性達につきものの「美容」的な生活習慣上に生じる様々な異変に、飛び入りの問題が生じてハラハラさせられることは日常茶飯事である。

 女性は男性よりも百病多いと言われるが、誰に見せたいのか知らないが、美容やオシャレにつぎ込む経費は、男性には想像を絶するものらしい。その驚くべき実体を教えてくれるのは、改心して既に足を洗った地元の常連さんの中年女性たちであるから面白い、と書いたら不謹慎だろうか?

 ところで、またまた蛇足ながら、現在、神経内科でボツリヌス療法の症例数の多さを家族に自慢している愚娘だが、以前、美容皮膚科に未練があった時代に、仕事のストレス解消と称して高級な化粧品をハシゴして楽しんでいたところ、激しく反応した化粧品のせいで顔面がはれ上がり、悲惨な状態になったのを看護士さんに見咎められて皮膚科に直行し、ステロイド外用薬にて救われたことがあったそうだ。
 これに懲りて化粧品のハシゴは止んだようだが、医師であっても考えることは一般女性と何ら変わることなく、男から見れば何と無駄な浪費をしているものかと理解に苦しむばかり。(こんなこと書いてるブログを知られたら張り倒されそうだが・・・
posted by ヒゲジジイ at 09:39| 山口 | 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2006年10月18日

漢方薬で本当に治るなら伺いたいのだが・・・という本音のお問合せ

 御尤もな御質問であるが、当方にだって分からない。人間様は自動車の修理とは違って、簡単に部品交換が出来るわけじゃなし、しかも病院でも治らない病気が、漢方薬でそれ相応の効果を発揮させるには高度な知識とテクニックが必要なことは言うまでもないはずだ。
 そのことがサッパリ理解されずに、中には過去に試したものが単なる健康食品に過ぎないのに、漢方薬を一度試してみたが、病気が治るどころか、却って進行してしまったと広言し、健康食品と漢方薬を完全に誤解している人が意外にとても多い。
 先日も書いたように、大手検索エンジンさんですら「健康食品>漢方薬」というまったくもって錯誤した分類をされるのだから、世間の常識レベルが知れようというものである。

 本題に戻って、漢方薬で治るものなら〜〜?という御質問だが、漢方相談を専門にする当方にだって、8割緩解なら知識と腕さえ伴えば、9割の確率で可能であろうが・・・・・と内心思っても、一定期間、そちらの方から賭けてみるつもりでやってもらえないことには自信を持ってお返事できないのが本音である。だから、本音以上にわざと「自信ありません」とお答えして、やや突き放してしまうことがあるのは、迷っている人にまでどうこう説得するつもりもないし、完全に時間の浪費だと思うからである。

 たとえば、アトピー性皮膚炎などは、ここ十年来、新たな発見から例の三点セットを主軸にして弁証論治の方剤を適宜加える方法で、有効率100パーセント近い確率を続行中であるが、この不敗神話がいつ崩されるか戦々恐々の毎日であることも既に述べた。
 ところで、一例だが実に歯がゆい例外があり、子供さんのアトピーで何ヶ月経っても不思議に効果が弱すぎるので、あれこれ思案していると、親御さんのふと漏らした言葉に愕然として、即刻中止してもらったことがある。
 これまで長期の通院治療で治らないから、漢方薬を求めて来られたはずのものが、保険漢方で出されていた白虎加人参湯エキスを、当方には内緒で連用し続けていたのだった。
 
 無効だった漢方処方をいくら保険で安いからといって、このために当方から出しているデリケートな配合バランスを滅茶苦茶に破壊していることは明白である。
 どう贔屓目に見ても、白虎加人参湯証とは無縁な体質であり、却って逆効果の湿熱体質を保持しているのに、ったくぶち壊し以外の何ものでもない。
 即刻、白虎加人参湯を中止するように怒鳴るように勧告しても、これまた頑として聞き入れない。
 それじゃ〜〜、当方の漢方薬類は一切止めて、もとの保険漢方に戻ってもらうことにして、一切手を引いたという救いようのない前例が一例だけ存在するのである。
 それ以来、子供さんのアトピーはよほどの例外(親御さんが当方の漢方服用経験者)以外は、絶対に相談に乗らないことに決心したほどであった。

 このように、今のところかなり自信のあるアトピー性皮膚炎であっても、いつ不敗神話が崩れるか知れやしないし、こちらの計画とは裏腹に、思いもよらない逆効果の治療方法を隠れて行っていないとも限らない。

 実に人間様というのは、(もちろん自分自身も含めて)本当に扱いにくい動物なんですよ〜〜。
アトピー性皮膚炎の漢方と漢方薬に自然療法をミックスした漢方相談専門薬局 ←すべて手打ちで完全自作のHP!
posted by ヒゲジジイ at 14:05| 山口 🌁| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2006年10月17日

針に糸を通すのも平気な85歳近い常連さんのお話

 三十年以上の長いお付き合いの常連さん。当時は生姜を食べても頭痛が生じる極めて過敏性の体質で、当時NHKの朝の漢方特集の番組に電話をかけて相談され、出演者の故石原明先生に村田漢方堂薬局を紹介されたらしい?ことが縁で、長いお付き合いとなった。
 当時は生姜にも反応する敏感な体質なので、主訴の他に過敏性のためにうっかりした漢方薬でも不快反応がでる特異体質で困り果て、何度ギブアップしかけたか分からない。
 しかしながら、西洋医学のあらゆる合成医薬品にはもっと過敏で、過去の激しい副作用のトラウマから、そちらの方は一切拒否である。

 当時でも長い付き合いの果て、中医学をようやくマスターし始めた頃に思いついた党参と黄耆を中心に、徹底的に体質改善を試みたところ、年余の生姜など信じられない食品に対する過敏性も含めて、様々な主訴はもちろん大方の悩みが解消したのが、最初のおつきあいから十年は経っていた。

 その後も出没するアラユル疾患、風邪や流感はもとより一見難治に見える重大な疾患まで、検査だけは強引に病院で受けてもらいつつ、すべてを漢方薬で乗り切って、いつのまにか同年代の人よりも遙かにハルカニ丈夫で健康そのもの、背筋もピンと伸びたまま、まわりのひとからは二十年前のまま時間が止まった人だから、と言われるほどである。

 ところが、昨日いつもの漢方薬の補充のついでに深刻?な悩みを訴えるのである。
 最近、針に糸を通そうとすると焦点があうまでに、一瞬間だけど時間がかかるようになったのよ。以前はそんな感じが一切なかったのに、これが治る漢方薬があったら追加してよ、という難儀な御相談である。

 これが治せたら、先生(相手の女性のこと)は500年生きることになりますよ。つまりほとんど不可能ということですよ。でも、一度眼科で目の検査だけでも受けておいた方が良いから、眼科でしっかり検査して、その結果次第でもう一度考えましょうよ。(杞菊地黄丸などは合わない体質

 三十年前に、あれだけ虚弱性・過敏性で何度もギブアップしかけた女性であったが、今では天下一品、村田漢方堂薬局における最高の漢方ファンの筆頭である。
posted by ヒゲジジイ at 09:59| 山口 🌁| 漢方相談室での談話風景 | 更新情報をチェックする

現代社会の風潮を嫌うヒゲジジイ

 こんなことばかり書くから各社検索エンジンの検索順位が低下する一方のようだ。検索順位は上位がいいに決まっているが、この平成の時流に乗れないし乗る気にもなれないので、止むを得ない。
 生まれる時代が違ったのだと諦めている。古き良き時代の日本ばかりが懐かしい。おためごかしや偽善が大嫌いだが、昨今は偽善という言葉さえ腐語となったらしい。
 この平成時代こそ、偽善がなければ生きられない困難な時代だというのに。むしろ昨今目立つのは、「偽善の徒」というよりも手前味噌の「弁舌の徒」ばかりがやけに目に付いて仕方がない。

 やや話が微妙に逸れるが、健康食品>漢方薬 という錯誤した分類がまかり通る現代社会である。これは偽善の徒というよりも、あきらかに弁舌の徒、しかも詭弁の徒、錯誤の徒というべきであろう。
 巨大組織が行うことは、ウソでもマコトのようにまかり通る不快千万な平成時代である。

 これに類似した「詭弁の徒」が村田漢方堂薬局に直接来訪されて、困惑することが稀にある。ワザワザ遠方から旅費を使ってまで何しに来たの?と言いたいのだが遠方からワザワザ来たという言葉に口を噤んでしまう。
 昨今は遠方から二泊三日や一泊二日は珍しくもなく、そろそろ毎日埋まりそうな勢いなのに、稀に信じられない、いかにも平成の御世らしき人も混入して、明治時代と平成時代は永遠に平行線だろうというなぞなぞのオチである。 
posted by ヒゲジジイ at 08:07| 山口 ☀| 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする

2006年10月16日

お問合せの電話に紋切り型のお返事「直接来られないと・・・」というお返事に誤解を招くこともあるらしい。

 常連さんが重なった月曜日である。直接来られる人も、行かれないから送って欲しいという常連さんも、今日はやたらに重なった。
 常連さん以外では、先週の火曜日に突然見えた関東の若者が、順調に経過しているので(翌日にも効果が見えたアトピー)まとめて送って欲しいという一件だけ。

 その間にはお問合せも頻繁にかかる。最近は例によってHPを見てのお問合せも増えている。
 忙しい最中であればなおさら時間が惜しいので、受話器を取る女性薬剤師のお返事は紋切り型となりやすい。「直接来られないことには・・・・・これが決まり文句で、及び腰の人やお気軽な人のチェックが出来たものと思い込んでいる

 近くで耳に入ることもあるヒゲ薬剤師も上手な断り口調だと思い込んでいた。
 これまでこの紋切り型のお返事に対して、日をあらためて同じ人が、近々伺いますからという電話が何本も入ったが、わざわざのご連絡にも関わらず結局、無音のままということも多いので、多忙中の電話の応対には同様の紋切り型「直接来られないことには・・・」で定着していたのだった。

 当然の紋切り型のはずだが、なかには女性薬剤師が直接来てくれるように懇願したものと誤解される人も出てきたので、青天の霹靂である。
 曲がりなりにもヒゲ薬剤師の部下の女性薬剤師である。断じて懇願することがあるものか。直接来れない人は、お話にならないから紋切り型で時間の節約をしているだけだ。

 何と、手前味噌に上手に誤解する人も世の中にはいるものだと、感心するやら呆れるやら。

 世の中には大病院の医者に対しても、ましてや市井の薬局薬剤師に対して、いかに強い立場に立つべきかという工夫に余念のない輩も多いと聞く。身内の医師たちの研修医時代の苦労話を聞けば、平成時代の錯誤した風潮が知れるというものである。
 ここ村田漢方堂薬局は明治時代の日本である。断じて平成の日本ではない。平成の巷の風潮が通用すると思ったら大間違い。

 へたな駆け引きナンゾをされればされるほど、ヒゲ薬剤師はやる気を失うだけ。誰も何の得にもなりゃしない。
 
posted by ヒゲジジイ at 22:07| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2006年10月14日

年齢別に見る漢方薬の効果に対する価値観?の違い

 ちょっとへんなタイトルだが、適切な表現が直ぐには思い浮かばないので御勘弁を・・・。
 今日は土曜日だから、ちょっと息抜きに、といってもまたまたイヤミジジイ特有のユーモア?と諧謔に満ちたものになるので、自分に該当するのではないかととんでもない誤解はしないで頂きたい。
 あくまで一般傾向としてのオハナシなのだから!

 何が言いたいかというと、漢方薬の効果に対するそれぞれの年齢層における感じ方における価値評価の基準がかなり異なる傾向があるということ。
 この表現でもまだ分かりにくいかもしれないので、具体的に述べますよ。

(但し、現在ヒゲジジイの腕の悪さから、効きかけてはまた元に戻ってしまった人など、ピントがなかなか合わずにご迷惑をおかけしている方には、こんな話は不愉快でしょうけど・・・ごめんなさい)

 ご承知のように難病・慢性病で各地から訪れて下さる老若男女ではありますが、二十代の若い年齢層ほど、多少の効果が出ても、不足感が強い傾向が強い。残る症状や、あるいは主訴の方の改善効果が不十分な場合など、付随する諸症状がかなり改善されているのに、そのことに対する喜びの表現が少ない。かなり著効を得ている場合でも、残っている症状に気を取られている傾向が強い。
 だから、時折、長年の慢性病を一ヶ月で治してもらえないかという、とんでもない要求を大真面目な顔で申し込むのもこの年齢層である。もちろんお断りの対象として典型的なタイプとなっている。

 ところが同様に初期の数ヶ月で、たとえ効果が僅かずつであっても、四十代以上の年齢層になると、とても素直に喜んでもらえる傾向が強いので、とてもやりがいがあるし、皆さん忍耐強い傾向が強いので、年齢による慢性疾患の固着傾向にも関わらず、予後が大変良い傾向にある。
 但し、著効があった場合に、すべてが治ったように喜んで下さるのはよいが、根深い部分が残っているので、最初からあまり喜ばれると、却って当方には強いプレッシャーとなる場合もある。(これがトウヘンボクジジイの特徴かも?)

 70代以上の年齢層は、これまた話が別で、しょっぱなから焦りが強く10日以内に効果が出ないと、不足感をもろに表現される人も多く、逆質問が続出する傾向が強い。このために、どうしても新人さんで70代以上の人は上手にお断りする傾向が強い。常連さんのご家族や身内の方の場合は、この限りではなく、順調に経過して少しの効果でも、効き目が弱いうちから喜んでもらえる傾向が強い。
 この年齢層でも、とりわけ常連さんたちはまったく別で、長年の漢方と漢方薬に対する絶大な信頼感があるので、70代や80代の多くの常連さんこそ忍耐力の強さと根気の良さでは、天下一品である。
posted by ヒゲジジイ at 15:58| 山口 ☀| 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする

2006年10月13日

予約制ですか? いえ、違います。ですから、時間はたっぷり余裕をもって来てください、ということなんですよ。

 いつも書いているように、時計を見ながら「今日は時間がない」という方は、すべてお断りしている。気心の知れている常連さんが同じことを言って来た場合は、全然話は別である。
 差別と思ったらそれは大間違い。常連さんの場合は、多くは常用されている漢方薬類の補充である。新たな相談があるばあいは、時間に余裕をもって来られるし、電話で済む相談なら常連さんだけに電話で解決できることも多い。
 
 新しい方の場合は、そうはゆかない。お互いに初対面だけに、たっぷりと時間に余裕をもって来局していただかないことには、まともな漢方相談にならない。
 本日も、予約制ですかという御質問のお電話があったが、ヒゲジジの性格上、予約制はとっていませんとお答えした。
 それでなくても、及び腰や時間のない人、病院に行くのが面倒だから漢方でも・・・というお考えで来られた人は、すべてお断りしている薬局である。

 病院治療でもう一つ治りが悪い人、あるいは治らない人、医療用漢方(保険漢方)で効果がない人、中医漢方薬学派のヒゲジジイの漢方薬に賭けてみたいという奇特なお考えの人、そうでなければ漢方相談の意味がない。
 やや悪趣味?かもしれないけれど、どこへ行っても治らないから中医漢方薬学派の漢方に賭けてみる、あるいはお互いに苦労するのは覚悟で、8割緩解が得られるものならしばらく徹底的に頑張ってみたいと思われる奇特な方だけを受け入れている、とてもワガママな漢方薬局である。

 お気楽な御相談は嫌いだし、お気軽なお問合せには冷淡である。そのかわりに本気で来局される人には、ない知恵を振り絞って頑張る習性だけは徹底しているかもしれない。だから、閉局後は、歳を取ったせいか、昨今、へとへとに疲れる。高級な牛黄製剤を服用して老体に鞭打って頑張っている。だから、及び腰や怪訝な態度で来られると、いっぺんでやる気を失ってしまう。
 体調も頭の冴えも、時々刻々変化する、まるで大芸術家のようだ?
 それに実質が伴えばよいが、常に新患の10人中1人位の割合で、なかなかピントが合わずに四苦八苦して、悶々の日々を三十数年間続けて来た。
 だから、必ず月に一回くらいは逃亡したくなる。

 ところが、本日のようにもう一歩打開策が見えないように思えていた遠来の人が、少し良い兆しが見えてきたというメールが入ると、いっぺんで気分が明るくなる。
 逆に先日のように、別の遠来の方が、少し前まで良い兆しが見えていたので、これで方針は固まったと自信満々だったところで、突然、新たな症状が加わっている連絡が入ると、一日中考え込んで殆ど夜も眠れない。

 かと思えば、ヒゲジジイ自身も牛黄製剤ばかりに頼らず本格的な漢方薬の体質改善の目的で最近はじめたばかりの六味丸系列の方剤を中心に5種類の漢方処方類併用のピントが合ってバカスカ服用したお陰か、不眠症気味だった夜が12時になると睡魔が襲って、ここ2〜3日ぐっすり眠れるようになった。
 おまけに「食事」がとてもおいしくなった。食欲が更新したのではない。食事がおいしくなったのである。

 六味丸系列の方剤がよく合っている人は、これまでもしばしば「食事がおいしくなった」と述懐されたものだが、自分自身がそれを味わって驚いている。六味丸は断じて胃薬ではないのに!

 その六味丸を現在主方剤として連用されている数ヶ月のかたが、ここ2日間、このブログの更新がないので、とても心配されていたとて、本日来局されて、ヒゲジジイが元気な姿を見て安心されたとオッシャルのであった。
 心配して下さる人もあるのかと単細胞みたいに嬉しくなった。いや、本当はやっぱり単細胞なのだろう。
posted by ヒゲジジイ at 19:28| 山口 | 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2006年10月11日

相互リンク集(医歯薬健康関連)

漢方薬・漢方専門薬局薬剤師の憂鬱 日本漢方の将来「中医漢方薬学」の提唱(平成元年の提言!) 漢方と漢方薬の将来のために
中医学と漢方医学 日本漢方の問題点━中医漢方薬学に目覚めるまで 村田恭介著 警告:無謀な温め療法!
アトピー性皮膚炎の漢方と漢方薬に自然療法をミックスした漢方相談専門薬局 中医学と西洋医学━中西医結合への道 漢方専門薬剤師による漢方薬方剤漫遊記


あるある健康大百科・健康・医療から性の悩み相談・ダイエット・介護情報まであらゆる情報とアドバイスをおとどけします。

漢方と漢方薬および中医学・中医漢方薬学・漢方と漢方薬および中医学・中医漢方薬学・ヒゲ薬剤師関連サイトとブログの仲間たち。

漢方薬専門・漢方相談/村田漢方堂薬局・漢方専門薬局です。漢方薬専門の薬剤師2名で漢方相談を行っています。サイトは中国にも紹介された村田の構造主義医薬科学論「中医漢方薬学」の論文を満載。直接面談の漢方薬局です。ご相談は直接ご来局下さい。

漢方専門・漢方薬相談/村田漢方堂薬局の漢方薬(医薬品)・漢方薬といえどもれっきとした医薬品という性質上、必ず安全かつ適正に使用して頂くため、ネット通販は行っておりません。恐縮ながら一度だけでも必ず直接御来局下さい。

漢方専門・漢方薬相談/村田漢方堂薬局の周辺風景・遠方から村田漢方堂薬局に訪れる方のための薬局周辺ガイド。

漢方と漢方薬および中医学関連情報・日本の今後の漢方医学・薬学の発展のために、真に有益と思われる情報の提供。

漢方と漢方薬の真実・漢方とは中国から伝来した医術であり、漢方薬は漢方で用いる草根木皮や動物類を原料とした医薬であるなど、正しい認識を訴える。また、専門医にかかる重要性をアピールするのと同時に、合成医薬品の副作用問題の対処方法などを併記。日録を中心にしたブログ的お役立サイト。

漢方と漢方薬は風邪・流感(インフルエンザ)に本当に有効か?・漢方と漢方薬は風邪やインフルエンザに有効か、あらゆる角度から検討し検証するブログ。

白衣を脱いだ漢方と漢方薬専門のヒゲ薬剤師 ・管理運営する「漢方と漢方薬の真実」サイトの容量不足のため、書き漏らしや画像などをサポートするためのブログです。

漢方薬・漢方専門薬局薬剤師の憂鬱・漢方薬局薬剤師の憂鬱・漢方専門薬局経営の薬剤師の日常の相談業務での、本音を語るブログです。

漢方と漢方薬の正しい意味 ・「漢方」と「漢方薬」という言葉の意味、および用語法を徹底的に辞書・辞典類を調べて、検証するサイトである。

漢方と漢方薬の将来のために・直接来局の方、あるいは電話のお問合せで、漢方薬販売をお断りした事例集

漢方専門薬剤師による漢方薬方剤漫遊記・日本漢方には、伝統的に「口訣」を残すことによって、後進のための漢方処方の使用指針として、蓄積してきた。市井の一薬剤師の「口訣」など、大した役にも立たないだろうが、しかしながら、三十数年間の経験というものは、馬鹿にならないのではないかとこころみる、専門家に向けた漢方薬方剤の経験雑記である。

漢方薬は漢方医学に中医学理論を導入した中医漢方薬学・漢方相談歴三十数年のヒゲ薬剤師、多くの新見解を提示した拙論の総括的なサイト。

漢方と漢方薬専門のヒゲ薬剤師による中医漢方薬学論における新見解と四方山話

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私に影響を与えた良書・悪書・珍書・奇書・希書 ・蔵書6万冊・中年過ぎのオッサンに過去、最も影響を与えた本のご紹介

古本あるいは古書の楽しみ・書籍は今や絶滅の危機に瀕している。父母や祖父母の時代には、本を読むのが楽しみであり、また、その本がいかに貴重なものであったか!当時の書籍を眺めていると、生まれる前の時代が、無性に懐かしい。

文武両道・失われた日本の心 ・いつの間にか忘れられた「日本の心」。古きよき時代の記憶を呼び戻す、愛書記・読書記。蔵書6万冊、長州男児による文学的ブログ。

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漢方薬局・村田漢方関連サイト・漢方薬ブログ管理日誌・複数の一般Webサイトとブログサイトの統括司令塔としての日録・覚書。

寅年・ヒゲ薬剤師の子分はネコドモだ!・ともに寅年の薬剤師夫婦。虎の子のネ・コドモ5匹。外にも野良猫親子が2匹。人間のトラよせて、9匹だ!

Webディレクターに追いつき追い越せ・無謀な挑戦 ・一般Webサイトを3つ管理するオッサン。そのうちの2つの基礎を作ってくれたWebディレクターの技術を学び、追いつき、追い越せ作戦。はたして本当に可能かどうか、忙しい本業をかかえながら、結末やいかに?

★!非常識な「常識」を覆す ・一般的に、これが「常識だ」と思われていることには、トンデモナイ錯誤が含まれていることが、意外に多い。それらの数々を指摘し、反証するブログ。

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posted by ヒゲジジイ at 19:10| 山口 ☔| 相互リンク(医歯薬健康関連) | 更新情報をチェックする

得意分野の一つ、アトピー性皮膚炎の漢方薬

 最近、連続して各地から難治性のアトピー性皮膚炎の人達が集まってきている。もともと得意分野の一つで、過去の苦労の集大成として、
漢方と漢方薬によるアトピー性皮膚炎研究変遷史
というサイトを開いているが、一般向けではない。
 過去、漢方や中医学の専門各誌に発表したもののうち、代表的なものだけを集めたもので、現在の到達点については簡単にしか触れていない。

 ここ十年近く安定した方法論として、アトピー性皮膚炎の個別性よりも共通性を重視した自然療法を土台にした漢方と漢方薬の併用療法で、有効率だけで言えば、現在のところほとんど百発百中を続行している。
 今後は不敗神話がいつ崩されるか戦戦兢兢ではあるが、某三点セットを土台にした方法が共通していることは既に本ブログでも述べた。

 ところで、せっかくこの年になって覚えたHTMLとCSS、つまり「ホームページの制作技術」である。完全に本末転倒気味だが、この技術を新に活かすには、意味あるコンテンツがなければならない。
 そこで思いつくのが、得意分野の一つ「アトピー性皮膚炎」というわけなのだ。
 かといって、長年苦労して構築したアトピー性皮膚炎の共通性に着目した自然療法(もちろん医薬品としての漢方薬が中心)を土台とした方法論を、完全具体的に公表するわけにも行かない。
 このような企業秘密であるとは言え、アトピーで来られた人には、すべて共通して服用してもらう方法だけに、今年だけでも相当な人数の人に伝授(笑)しているものである。

 先日も述べたように、10日間で鼻炎を含めて皮膚症状がすべて無症状となった人がいたが、よほど運が良かっただけで、そうそう短期間で根治するものではない。すべて8割と思っていた方がよいだろう。
  
 難治性のタイプが来られた場合でも、同様に通用するかどうか?という問題だが、不敗神話が続くこと信じたいものだ。
 事実、過去の事例でも会社勤務ができなくるほど激しく辞職して漢方治療に専念せざるを得なかった人でも8割緩解に持ち込めている。
 各地の有名なアトピー治療の各種医療機関で治らなかった人も同様の結果が出ている。
 100%根治というのは、厳密に言えばほとんど不可能かもしれないが、80%以上レベルくらいなら十分可能だと思うし、現在のところほとんど百発百中に近いということである。

 最近、アトピーの人が連続して遠路はるばる来られるケースが続いているのだが、皆さん若くても本当に真剣・真面目だから、こちらも気持ちよく神経を集中して綿密な漢方相談に乗ることが出来るのである。
 速効は出なくとも、数ヶ月もすれば多くはかなり緩解して来るものであるが、この日本国にもまだまだ若い人の中には、病気の苦労からか真摯に人生に立ち向かい、諦めることなく真面目に漢方薬を求めて本州の西の端までやって来られるケースが意外に多いことに、流石のトウヘンボクジジイも、やや感激気味である。

 こんな真面目な人達ばかりが来られるなら、とてもヤリガイを感じるのであるが・・・・・・だから新たにアトピー性皮膚炎専門の広報的なサイトを作る意義があるかもしれない。
アトピー性皮膚炎の漢方と漢方薬に自然療法をミックスした漢方相談専門薬局という題で、表看板(トップページ)の構成を思案している最中に過ぎない段階だが・・・・・
 もちろん、せっかくのHTML・CSSの技術を活かしたいがための口実であることは既に述べた通りである。
posted by ヒゲジジイ at 01:41| 山口 | 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする

2006年10月10日

今日も関東から突然に・・・・・

 今日も関東から突然の来局者あり。午前中の嵐が去った後の午後、入れ替わりに来られ、お陰で昼食抜きとなったが、時間だけはたっぷりと取れた。

 西洋医学治療で治らず、漢方も地元の漢方薬局で3ヶ月続けていたが、一ヵ月分ずつの購入だから、いつまで経ってもピントが合いそうにないから意を決して10日間連泊するつもりでやって来たと言われる。

 ここまでの決意で来られれば、当方も集中的な弁証論治ができようというもの。
 しかしながら、二泊三日もあれば十分だから、あとは10日毎にメールや電話で確認しながら微調整すればよい。これまでの実績から多くの場合、貴方が本気でやるつもりでさえあれば、向こうに帰られてからも10日毎に通える近県の人と同等に近いピントあわせは可能だからということを説明した。

 つまり、本当のことを白状すれば、過去の実績から、メールや電話で服用後の詳細な報告をされる気概のある人の場合は、最初に二泊三日や一泊二日の集中的な相談の強い印象から、十分可能なことがかなり証明されているのが現実なのであるが・・・・・

 ところが、多少とも物見遊山やお試し気分で来られた人の場合は、帰られてからの事後報告が粗雑となり、保険漢方でも同じものがあるのではないか? などとピント外れの本末転倒した詮索ばかりが勝ち過ぎて、微調整不能となるケースが生じるのも事実である。
 だから、そんなとんでもない心得違いをしている人や、好い加減な気持ちで来てもらっては困るのである。

 本日も同様だが、かなりな遠方から予告ナシにやって来られる人は、総じて思い詰めて来られる人ばかりだから、気合の入り方が違うようだ。しかも、これまで一ヵ月分をまとめてピントが合う前からまとめて出されていたケースが多く、相談時間があまりに少ない。
 こんなことなら、確かに遠方でも無理して村田漢方堂薬局に来る価値があったケース、予定通りの効果が得られているケースは8割以上だから、お気軽でなく、真剣で本気でさえあれば、10日毎に微調整も遠方であっても可能なのである。

 但し、何度も言うように、相手あっての問題だから、ピントがほどほど合うまでは、10日毎に客観的および主観的(主観的な感想も必須である)詳細な報告を提出することが可能な人に限るのである。
 ほどほどピントがあってからは、20日分でアレ、30日分でアレ、その都度の経過報告をしっかりしてくれさえすれば、お好きにどうぞ、ということになるし、運よく最初ッからそれが可能だったケースも少なくないのである。
posted by ヒゲジジイ at 19:35| 山口 ☀| 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする

尋常性乾癬の漢方薬の費用について

性別 : 男性
年齢 : 40歳〜49歳
ご職業 : 会社員
具体的な御職業 : 事務職員
簡単なご住所 : 九州の某県

お問い合わせ内容 : 19歳頃(現在43歳)ごろから、尋常性乾癬で悩んでいます。
 漢方薬を試してみたいと思います。費用等を教えていただければと思います。
 どうぞよろしくお願いいたします。

お返事メール:拝復
 10日毎に通える場所とは異なりますので、まずは地元でしっかり治療をこころみて下さい。
 病歴から察するところ、西洋医学治療では治らなかったということでしょう。
 漢方薬ではうまくいけば8割以上緩解することも多いのですが、体質によって漢方薬の配合もかなり異なりますし、経費的にも、10日毎にピントを合わせていくうち、運が悪いと次第に配合が増えて、10日分が10,000円を超えることすら珍しくありません。

 運がよければ、ありきたりな方剤が適応するようなばあいは、もっと安価で済むでしょうが、価格的なことはこれ以上の憶測は出来ません。

 それよりも、しっかりと地元近辺の漢方専門薬局などで、腰を据えて頑張ってみて下さい。
 遠方から来られる場合は、皆さん、ほとんどの人が地元で保険漢方(医療用漢方)や、自費のクリニック(医院)、あるいは漢方薬局などで治らなかった人ばかりです。

 一度来られたからといって、一発でピントが合うとは限らず、しっかりとした効果の出る配合が見つかるまで、人によっては数ヶ月以上かかる場合もあります。
 ピントがあってからも、しっかり数年、あるいはそれ以上の期間の服用が必要になる場合もあれば、一年以内で解決ということもありますが、自動車の修理などと異なって、まったくファジーです。

 まずは、地元でしっかり治療を試みて下さい。
 以上、簡単ながらお返事まで。
                          頓首

村田漢方堂薬局
タグ:尋常性乾癬
posted by ヒゲジジイ at 01:04| 山口 | 尋常性乾癬・乾癬性関節炎(関節症性乾癬) | 更新情報をチェックする

2006年10月09日

秋、あき、アキ、人生に飽き?厭き?するアキ?

とんでもない! 持病が全治しないまでも、8割緩解すれば明るい春が待ってるよ〜〜〜、だから黄昏の秋はアキないんですよね。

  さびしさはそのいろとしもなかりけり
           まきたつやまのあきのゆふぐれ
                   (寂蓮法師)


吉和SAの紅葉

吉和SAの紅葉


続きは⇒吉和SA:紅葉の兆しが見えるH18年10月8日

平成18年10月8日の村田漢方堂薬局附設:漢方薬研究所(広島県吉和)
posted by ヒゲジジイ at 16:52| 山口 ☀| 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする

2006年10月07日

中医学上の基礎的な御質問

性別 : 男性
ご職業 : 医療・福祉関係
具体的な御職業 : 薬剤師
簡単なご住所 :関東地方
お問い合わせ内容 :
 気虚による経早による場合経量は脾の統血作用低下と考えると増加すると思うのですが脾陽不足と考えると血の生成ができないので減少すると思うのですがどちらなのでしょうか。

 肝うつによる経乱はなぜ生理が来ると痛みが軽減するのでしょうか。

 腎虚の為衝任脈が空虚となり陰血に対する調節機能が失調すると経乱が起こる。とはどういう事なんでしょうか。

 基本的な質問で申し訳ありませんが現状ではいくら考えても解りません。よろしくお願いします。


お返事メール:拝復

 肝鬱云々の問題は「通ぜざれば痛む」というのが中医学の常識であり、したがって通ずれば疼痛が軽減することは、中医学上の基本中の基本です。

 このレベルの問題に疑問を呈されることは、まともな基礎中医学の教科書の通読がなされていない証拠です。

 したがって、脾気虚・脾陰虚・脾陽虚の違いを説明しても無駄でしょう。このレベルの問題は基本的な中医学教科書にはすべて書かれているはずです。

 肺脾に関連深い「気虚」という広域の概念にしても、脾だけにしぼれば脾気虚ということになりなますが、教科書的に言えば、脾気虚と脾陽虚は明らかに異なる概念です。
 重複することはあっても、脾気虚はあくまで脾気虚であって、脾陽虚とはあきらかに概念上の違いがあるということです。

 もっと基礎中医学を繰り返し読まれる必要があります。基本中の基本概念に対する理解を徹底的に繰り返されるべきです。

 たとえば、参苓白朮散(ジンレイビャクジュツサン)の適応証は脾気虚と脾陰虚の合併した脾気陰両虚であり、脾陽虚に対応する要素はほとんどありません。

 ひるかえって単に「気虚」という表現をするからには、通常は「脾肺の気虚」を意味するかなり広義の気虚であるのですが、しかしながら、その後に続く説明によってどの臓腑の気虚を指して述べているのか判明するはずです。

 腎虚にしてもそうです。腎虚にも腎気虚・腎陰虚・腎陽虚・腎の陰陽両虚とさまざまにあるわけですから、前後の文章から「腎虚」の意味するところを把握して理解しなければならないのですが、貴方の疑問を呈される「腎虚の為衝任脈が空虚となり陰血に対する調節機能が失調すると経乱が起こる。」については、すべて回答はこの引用された文章の中に書かれているではありませんか!

つまり結局は、「腎虚のために衝任脈が空虚となれば、陰血に対する調節機能が失調するので、このために月経不順となる」

 ということですから、何の疑問を呈するところがあるのでしょうか?
 
 疑問に思われること自体が不思議なくらいですが、上記のように小生が書き換えた日本語を暗記してしまうことです。それ以外に理解する方法はないでしょう。

 以上、ややキツイことを申し上げましたが、ヒゲジジイの毒舌にめげず、頑張って下さい。
                         頓首

村田漢方堂薬局 村田恭介


追加で届いたメール:最近中医学を独学で勉強し始めたもんで愚問ですいません。


ヒゲジジイ補足メール:拝復

脾虚にからんで、たとえば脾湿の問題だけを取り上げて考察すれば、

脾湿についての考察

 これだけの複雑な違いがあるのです。

 しかしながら、現実的な漢方処方の有機的な応用は、このような地道な基礎理論の修得により、常道からはじまって、変則的なもの、裏読み的な応用力を養わなければ、まったく実用的な知識とはならないのです。

 基礎理論はトテモ大切で、徹底的に学ぶ必要がありますが、現実には教科書的な病人さんというのは(極端に言えば)ほとんど存在しないと言ってもよいくらいで、教科書通りの病人さんがいるものと信じて処方運用をしても、なかなかピントがあうものではないわけです。

 かといって基礎理論の修得をおろそかにしていれば、永遠に漢方処方を理解して、漢方相談において、常にピンとはずれな、あてずっぽうの処方ばかりを奨めてしまうことになりかねません。

昨今、当方には全国各地から、地元でトンデモナイ処方を投与され、却って逆効果の方剤により困り果ててやって来られる人が、信じられないくらい増加中です。(本日も関東から予告ナシに突然来局された方がありましたが、過去三ヶ所の医療機関で、保険漢方を長い間、継続してきて、ほとんど無効だった方でした。

 自分の腕の悪さを棚に上げて云うのもなんですが、ピントの合った方剤を推奨できる能力を養うことは、並大抵の努力ではなかなか困難なもののようです。すくなくともピンとはずれの方剤を奨めることのないよう、基礎理論は徹底的に学ぶ必要があります。

以上、追伸的にお返事まで。

村田漢方堂薬局 村田恭介


重ねて念押しの質問メール: 気虚による経早の経量は多くなるのか少なくなるのかどちらなんでしょうか。肝鬱による月経痛はなぜ来潮すると軽減するのでしょうか。


ヒゲ薬剤師の最終回答:正解は、気虚による早経とあるように、単に気虚と表現されるからには主として肺脾の気虚を指すものであり、「気不摂血」による月経過多が生じやすいものです。

この「気不摂血」という熟語も、基礎中医学の基本中の基本です。

そもそも、気虚とあるのに、わざわざ気をきかせて脾気虚や脾陽虚を持ち出す必要はないのです。

単に気虚といわれる時は、主として肺脾の気虚を意味するものです。

肝鬱云々については、すでに最初にお答えしたとおりです。
                           不悉
posted by ヒゲジジイ at 00:34| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2006年10月06日

とっても歯ガユイ話! ますますどこもご紹介できない。ご自分達でさがして下さい。

性別 : 女性
年齢 : 40歳〜49歳
ご職業 : 医療・福祉関係
簡単なご住所 : 関東地方
お問い合わせ内容 : 数ヶ月前に癌性腹膜炎の母のことで質問させていただいたものです。
 その節はご丁寧なご回答ありがとうございました。

 実はあの後早速●●●●漢方薬局に連れて行き、相談しました。
 が、処方されたのは小柴胡湯でした。
 しばらく服用していたのですが、腫瘍マーカー値が上昇ししたり、抗がん剤の副作用で口腔内がひどく炎症を起こしたりで、本人が飲むことを苦痛に感じて休んでいました。

 私自身は五苓散と補中益気湯が効果があると感じていましたので(マーカー値も落ち着いていた)●●●●の先生に伝えてみましたが、五苓散はやはり急性の吐き気などの時に飲む薬だからと取り合ってもらえませんでした(無理強いすることもできないので)。

 最近抗がん剤もだんだん効果がなくなりつつあり、おなかの辺りも少し硬い感じらしいのですが、抗がん剤を中止すれば口腔内炎症も治まってくるようなので、頑張って漢方も飲むといいます。

 この段階でまだ五苓散と補中益気湯は効果的でしょうか?実は別に買って飲めるときは飲むように言ってあるのですが。
 本人は倦怠感はあるのですが、今のところ普通の生活を十分に送っています。ただここ数週間は口のせいで食事が満足に取れず、マーカー値もかなり上がってしまいました。ご指導のほどよろしくお願いいたします。


歯がゆい気分でお返事メール:拝復

 メールの内容を拝見して、絶句するのみです。

 その漢方薬局さんは老舗のはずが、その程度の知識だったのかと愕然とします。
 まったく漢方の基本中の基本、といっても中医学のですが、その基礎が全然分かってない様子が伺えます。
 癌性腹膜炎に何の根拠があって小柴胡湯のような甘草・大棗・人参など、水分を保持させる作用のものばかりを出されるのか、中医学の世界では常識以前です。

 この調子では扶正去邪という基本中の基本の常識もご存じない、漢方を販売する資格すら疑いたくなります。

 二ヶ月前にも偶然、同じ漢方薬局さんで風邪をこじらせ後、重度の咽喉腫痛で悩まれる方が一年間も通い詰めて、いろいろ処方してもらうのに、首尾一貫してこともあろうに、小青竜湯ばかりが出されており、偶然、当方の小青竜湯乱用問題のサイトを御覧になって、お問合せがあり
小青竜湯誤投与の典型例

 このようなやってはいけない誤投与を一年、悪化させる為の漢方薬を出されていたようなもんです。

 頂いたメールの内容といい、あまりにも基礎的な問題以前の話で、お返事することすら腹立たしくなります。

 貴女ご自身も医療関係者であるなら、もっと知恵を出すことができなかったのでしょうか?

 実際に服用していて調子が良いものなら、なおさら扶正去邪というバランスの保てた五苓散と補中益気湯の配合で、何が問題があるのでしょうか?

 もしも問題が出るとしても、これまで服用してやや調子が良かったものが、効果がいまひとつ弱いなあ〜〜と感じることがあるかもしれませんが、少なくとも小柴胡湯のようなほどんど腹膜炎には、しかも腹水が貯留するような状態には、中医学ではありえない方剤を投与される学識とキャリアを疑わざるを得ません。

 ご職業には医療関係者とされておられますが、どうして貴女ご自身がそのような判断力が出せなかったのか不思議です!

 あの悪評高い小柴胡湯をこのような重大な疾患に頑として出される神経が理解できません。

 当方に遠方から押しかけるようにして、やや強引にやって来られる人達も、それぞれの地で、とんでもない漢方処方が出されており、その漢方をやめるだけでも半分は軽くなりますよという例ばかりですから、もう、本当にこの世の中、ウンザリしています。

 ただ、このような人達もシロウトさんながら、気がつくだけましですが、クロウトに近い場所におられる貴女がこれまで、小柴胡湯のようなトンデモナイ処方に甘んじていたこと事態が信じられません。

 ただ、今思い出しましたが、その漢方薬局さんは老舗だから良いのではないか?と、お伝えした記憶があり、これはあくまで先代の先生までのイメージだけの話でしたので、少しこちらも責任を感じないわけではありません。

 貴女ご自身の問題でないだけに、歯がゆいばかりですよ。

 その漢方薬局さん以外にも、大きな町ですから何軒も漢方専門薬局やクリニックがあるはずです。ハシゴして相談してみるのが最善でしょう。

 いずれにしましても、当方では御本人みずからによる御相談と、御本人みずからの意志で行動される方以外は、直接的なタッチは出来ませんので、悪しからず御了承下さいませ。

 いずれにせよ「五苓散はやはり急性の吐き気などの時に飲む薬だからと」いうレベルの知識しかないようでは、漢方薬局の看板を下ろすべきではないでしょうか。

                          頓首

村田漢方堂薬局 村田恭介


編集後記: いわゆる専門家とされる人の無知ほど恐いものはない。
上記で引用した「小青竜湯の誤投与の典型例」の全文を引用する。
 サイワイこの方は、遠路を一泊二日で直接、村田漢方堂薬局に来られ、二ヶ月目の服用で7割ほど緩解していることは、既に数日前にこのブログでも述べている。残りの3割は意外に期間がかかるかもしれない。(東京の超美人のオバサマも現在7割緩解となり、一時良かった8割緩解にもう少し?)
御意見や御質問をどうぞ : はじめまして。●●に住む38歳の主婦です。
 私は慢性気管支炎(乾燥した咳で痰が出ません)と咽喉痛で苦しんでいます。病院で検査をした結果「気管支炎と咽頭炎です。繰り返しますよ。」と言われました。医師に処方してもらう消炎剤や咳止め薬は効きません。

 昨年7月から1年間漢方薬を続けてきましたが思うように治りません。
 その漢方薬局では、「体の冷えが原因です。」と言われまして小青竜湯を中心にした漢方薬を服用していました。
 現在、咳の症状は軽いのですが、口がカラカラに乾いて咽喉痛や咽喉から胸にかけて不快症状(痛痒い)が続きます。

 以上、典型的な小青竜湯の誤投与の文面である。
 肺寒停飲の証候を呈するのであれば、確かに小青竜湯は素晴らしい効果を発揮するが、昨今の社会風潮では「肺寒停飲」を確かめもせず、あるいはその基礎理論に無知なまま、不適応者に対する鑑別能力のないまま、あまりにも乱用が目立ち過ぎるのである。

 今回のケースはたまたま漢方薬局で出されていたが、小生の地元ではもっぱら医療用漢方での誤投与が顕著で、言葉は悪いが、その尻拭いばかりをさせられている。(今年は珍しく、ほんの数例に減少している。)

 また、昨今ブームの「冷えが原因」とする余りにも短絡的な病因論も大いに問題である。ネコも杓子も「冷え」に帰するというのだから、稚拙極まりない論法である。
 最初の原因が何でアレ、炎症性疾患を抱えている場合に、過度な温熱的治療方法は逆効果になることを知る専門家が、意外に少ないのに些か驚いている。

折り返しのメール: 村田先生へ

 早速にまた的確なご回答ありがとうございました。

 実は、叱られるかな・・・と思いながらご質問したのでやっぱりでした。
 言い訳では在りませんが、小柴胡湯と聞いたのはしばらくしてからで
 本人も体調がひどく悪いわけでもなく、逆に私自身に気を遣って効いてるような気がする、と言うようなわけで
 でもやはり、私の勉強不足です。反省しています。

 近くに在住であれば、的確な弁証論治をしてくださる先生を捜して連れて行くのに、と暗中模索状態です。
とにかくは、五苓散と補中益気湯を真剣に飲むよう申します。
 ありがとうございました。


編集後記の追加!:五苓散合補中益気湯で効果が無くなったら、多くの場合、補気建中湯加梅寄生かわらたけを考慮すると良いだろう。
posted by ヒゲジジイ at 00:49| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする