先々月のことになるとサッパリ記憶に残らないが、先月8月の新人さんだけの記憶で言えば、神経痛系統の痛みを伴う疾患の御相談が最も多く、それらはHPを御覧になって来られた人とは無関係。
すべて地元近辺の人達が多く、1〜2回目から直ぐに効果を発揮して、あとは継続服用するだけというほどスムーズである。10年ぶりの再発という人もあった。坐骨神経痛や変形性膝関節炎、関節リウマチなど、もっともありふれた疾患は、常に日常茶飯事だから、二ヶ月もすればヒゲジジイの記憶から遠ざかる。あとは継続服用のみということが多いが、10人に一人くらいは数ヶ月に渡る微調整が必要なことがあるのは人それぞれ体質が違うのだから止むを得まい。
10日毎の綿密で細心の微調整が当分必要なのは、遠隔地からはるばるやって来られるような、すでに他所で様々漢方治療を行って治らなかった人に多いのもやむを得いだろう。
一応、それら大都会の専門家が手古摺ったのだから、当方でもしばらく難航する場合があって当然だが、それでも数ヶ月もしないうちに多くは難問の数学が解けるように、おおよその目途が立ってくるのだが、時にそれまで我慢できない人や、根気をなくしてしまう人もある。
漸く難問が解けて、これからは数年がかりの継続服用を行えば8割は緩解するぞという時点で、急速に服用量が減り始める人もいる。(ご自身の問題だからどうぞご勝手にと言いたくもなるが、これまでの互いの苦労な一体、何だったのという思いはするよ・・・・)
もっと近くで通える範囲ならと地団太踏むこともあるが、途中で諦める人は仕方がない。
近郊の場所であれば、あきらかな難病でも初発の10日分の漢方処方により、単独外出が不安だった人でも一人で来局できるようになった人もいる。まだまだ先が長いが、幸先がよいことは将来も明るい。
いずれにせよ、初発で運よく全面的な効果を発揮する場合もあれば、(といっても殆どの人が何らかの効果が部分的に発揮しているのだが)数ヶ月間以上難航することもあり、不確定要素の多い複雑な人間様の身体の性質上、止むを得まい。いかにない頭を振り絞って弁証論治の常と変を検討し尽くしても、直ぐ直ぐには回答を得られない事がある。
難問を解くには数ヶ月以上を要する場合があって当然なのだが、難問の場合に一番諦めやすいのが数ヶ月目というところか、中には10日毎の微調整が数回も耐えられないでやめる人もある。
きまって、もうちょっとで解けそうというときに止められるので、よほど当方とは縁がなかったものと思わざるを得ない。
要するに根気のない人は、来ないでほしいと言いたいですね。あの互いの努力は一体何だったのよ、と言いたくなるし、コチトラだってそれぞれの人に解答が得られるまで、全精力をつぎ込んでへとへとになってるんだぜっと言いたくなる。だから時々、こんなシンドイ仕事、もう辞めてしまおうかという発作的な衝動が、月に一度は必ず起こるのだった。
(結局これらのブログはやや鬱憤晴らしの要素が無くはないようですね。)
もちろん、途中で止めたい人はいつ止めても結構ですし、一々連絡する必要もないし、むしろ「止めるから」とワザワザ連絡してくれるほうがアリガタ迷惑だから、そっと止められるのが一番ですよ。
その前に、お気楽な人、お気軽な人、ヒゲジジイが信用できない人、とくに根気の無い人などは、御相談に来られないのが一番。自費の漢方は経費もほどほどかかることですしネ。
漢方薬でそんなに病気が良く治るのかって〜〜? とんでもありませんよ! 8割緩解すればヨシとしなくっちゃ〜〜ね。漢方薬は所詮、不老不治の薬にはなれませんよ。
漢方薬の本当の素晴らしさは、村田漢方堂薬局の常連さんたちにしか理解できないでしょうね、きっと。
幸か不幸か、長年の常連さんで村田漢方堂薬局のHPやブログを見てくれる人は、皆無、本当に皆無に近い。せいぜい一部の四十代の地元の女性が数名、たまに見てくれるかくれないか程度で、長い付き合いだから、あらためて発見するところは少なかったらしいですよ。ヒゲジジイの開発した漢方薬類のことなど、愛用者も多くて先刻承知のことだから、あらためて見るほどのこともなかったということらしいですしね。
2006年09月03日
10日毎の微調整にどこまで我慢が出来るかどうか、それが漢方薬による病気克服のカナメなんですよ
posted by ヒゲジジイ at 12:45| 山口 ☀| 繊細でデリケートなヒゲジジイ
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