2006年07月29日

円形脱毛症 (過去に紫斑病歴あり)

漢方専門薬剤師による漢方薬方剤漫遊記のお問合せフォームより、関東地区からのお問合せ

ご意見やご質問をどうぞ : 10歳になる甥ですが、5年ほど前に紫斑病で入院経験があります。
 それからしばらくして円形脱毛症にかかり体調によって生えたり抜けたりで現在は頭部の3分の1ほど抜けてしまうような状態です。
 病院には行っていますが、よくなりません。
 あまりハツラツさもなく、性格も気難しいかんじです。
 漢方ですこしでも治療の可能性があるでしょうか。


ヒゲ薬剤師のお返事メール:拝復

 紫斑病の原因疾患にもよりますが、頂いた短い文面でもかなり想像がつく部分がありそうです。
 結論から言って、日本漢方でよく行われる柴胡桂枝湯に牡蠣を加える方法、円形脱毛症には柴胡と牡蠣の組み合わせがよく使われますが、確かにとても有効のように思われます。

 紫斑病も含めて、パターン認識の漢方、病名漢方、口訣的漢方、つまり日本漢方でこれまで長年行われてきた方法のパターンの一つに当てはまるかもしれませんよ。

 つまり、柴胡桂枝湯に牡蠣を加えた方剤。

 製剤では、胃痛に使用される柴胡桂枝湯加牡蠣小茴香製剤でも間に合うかもしれません。

 この方法で、円形脱毛症のみならず紫斑病にも効果を発揮する可能性がある、ということです。気難しい性格にも改善効果が得られる可能性もあります。

 以上は、あくまでお送り頂いたメールからの単なる推測に過ぎませんので、地元の漢方経験の豊富な医師または漢方専門薬局の薬剤師に、直接出向いて御相談すべきです。

 このお返事メールを受け取ったからと言って、安易に指名買いをしてはなりません。
 必ず経験豊富な漢方の専門家に直接御相談されて、指示やアドバイスを仰ぐべきです。
 経験豊富な先生なら、きっと解決してもらえることと存じます。
 
 以上、簡単ながらお返事まで。
                            頓首
posted by ヒゲジジイ at 11:51| 山口 ☀| 円形脱毛症や薄毛 | 更新情報をチェックする