2006年06月26日

アトピー性皮膚炎のスキンケアについて

具体的な御職業 : 漢方
お問い合わせ内容: 初めまして

 ●●で漢方薬局に勤めているものです。村田先生のHPで いつも勉強させて貰ってます。

 特に今回アトピーに関しての記事 大変勉強になりました。
 さらに理解を深め 自分の物に出来たらと思っています。

 誠に図々しいのですが もし良かったら アトピー性皮膚炎の先生がお使いになっている スキンケアなどございましたら教えていただければと思います。
 本当にお忙しいところ 申し訳ございません。m__m 


ヒゲ薬剤師のお返事メール:拝復

 アトピー関連の拙論集のサイトを昨日オープンして、他サイトの記事やブログで公開していた拙論は削除して、新に

漢方と漢方薬のヒゲ薬剤師:中医漢方薬学論にもとづくアトピー性皮膚炎の研究変遷史

に集めて見ました。
 前半は清熱ばかりを重視しすぎた面もありましたが、後半の拙論は比較的穏当なものに落ち着いたように思います。

 さて、お訊ねの当方のスキンケアは、到って簡単です。(でも保湿という面で重要視しています。)

 漢方ではお決まりの「紫雲膏」を、乾燥する部分に保湿を兼ねて塗ってもらうようにすることが多いのですが、但し、従来、たとえ病院治療などで治らなかった人でも、病院からもらっていた保湿剤があれば、それに対するアレルギーなどが生じてない限りは利用してもらいますが、意外に白色ワセリン程度を常用されていた人も多いので、それをそのまま使用してもらっています。

 安価な白色ワセリンを使用している人が最も多く、次に紫雲膏という順で、病院から出されていた尿素系のものを使っている人もいるかも知れません?

 このような、些かあやふやな記載になってしまう理由は、実際に保湿剤的なものは当方の薬局では、紫雲膏以外のものは販売していませんので、自分にあった保湿剤なら、何でもいいから、必ず使用するようにとアドバイスしていますので、皆さん、適当に調達しているようなのです。

 結局は、そのうちに内服の漢方薬類が奏功して来るわけですので、白色ワセリンを適当に塗っている人、紫雲膏を常に購入していかれる人、あるいはどこかの気に入ったメーカーの保湿剤を使用している人など、様々のようで、ややお馴染みさんになる頃には、当方の意識から保湿剤に対する意識が消えていっていることが多いようです。

 要するに身体にあった保湿剤なら何でもいいから、使用して下さいよ、ということは常に強調しているものの、当方では紫雲膏以外は販売していませんので、皆さん、適当に調達しているというのが現状です。

 以上、こうしてお問合せ頂いてみると、最初に来られた新人さんには保湿をうるさく言う割には、通われるうちに、次第に当方の意識から消えて行ってることに気がついて些か苦笑している次第です。

 蛇足ながら、ステロイド軟膏類は、

        アトピーの漢方治療

 このページに引用させてもらった江部先生の方法を真似て、リバウンドや副作用なしに、上手に利用と離脱を行っています。

 以上、簡単ながらお返事まで。

                     頓首

村田漢方堂薬局 ヒゲ爺


【編集後記】上記のアトピー専門サイト
 http://www.kanpoyaku.info/は、まだ基礎的な拙論を投入したばかりで、これから次第に充実させていくつもりではあるが、土台が出来たら安心して、しばらく遠ざかるのではないかと、自分で自分を疑っているexclamation&questionパンチ
posted by ヒゲジジイ at 17:40| 山口 ☔| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする