2006年05月25日

昨日の続き(大黄牡丹皮湯の通信販売?)

昨日のブログ の続き

折り返しのお返事:村田様

 お返事ありがとうございます。
 昨日は1日出かけており、お礼が遅れ失礼しました。

 本当は処方してくれた医院に行ってお薬を替えてもらうとかした方が良いのでしょうが、今までの経験からするとなかなか上手く行く例は少ないかなと思います。

 村田様がアドバイス下さいました大黄牡丹皮湯または腸癰湯が出てくる可能性はゼロに近いと思います。

 3週間分のお薬を出された時点でちょっと不安でした。

 やはり、おっしゃいますように1週間から10日位で微妙に体質といいますか、薬の効き方が変わってくるように感じます。

 インターネットで上記のお薬について調べてみました。
 昔から便秘気味で、右の下腹部がいつも痛いような重いような感じがしていました。
 アトピーの悪化も腸の状態に関係しているのではないかと思うこともしばしばありました。
 ですから是非試してみたいと思います。

 それでご相談ですが、いつも相談するばかりで、村田様には1銭にもならないのは失礼かと思いますが、大黄牡丹皮湯を通信販売で売ってくださいというのはやはり無理なことでしょうか?

 やはり村田様の真意に反することになってしまいますでしょうか?

 本当にいつも相談ばかりで、しかも親身に回答してくださり感謝の念で一杯なのですがそれを表す方法が、そちらに伺うのが一番なのでしょうが、なかなか自由にならない身でどうしたものかと思っております。

どうぞご一考くださいませ。


ヒゲ薬剤師のお返事メール:拝復

 お返事は急いでされる必要はありませんよ。
 こちらもブログに使わせてもらっているのですから、お互い様です。

 ところで、大黄牡丹皮湯についてのアドバイスはあくまでヒントですので、必ずそちらの専門の先生と御相談の上で使用して欲しいと思います。

 直接お会いして相談を受けたのと異なり、メールでのアドバイスはどうしても不確かな部分もありますので、あくまで一つのヒントとして受け取って欲しいと思います。

 桂枝茯苓丸や大黄牡丹皮湯あるいは腸癰湯のいずれにも「桃仁」というシアンが含まれた生薬が配合されていますので、決して二重に服用してはならない方剤同士です。

 それら専門的な諸注意など、いま罹られている先生に御相談の上、桂枝茯苓丸を一旦中止して、そのかわりに大黄牡丹皮湯を竜胆瀉肝湯と併用してみるなど、主治医と相談されるのが一番です。

 まだ安定した効果が確認できないときから、3週間も同一方剤を投与される感性は、当方の神経質なやり方では、やや理解にくるしむところです。

 しっかりピントがあうまでは、やはり一週間から10日くらいで臨機応変に方剤を切り替えなければ、やや重症に近いアトピー性皮膚炎では、対処しにくいのではないかと存じます。

 そのまま調子が悪いのなら、残りの漢方薬は犠牲にするつもりで、主治医に腹を割って御相談されてみられてはいかがでしょうか?

 当方では、直接お会いしてじっくり時間をかけて御相談したわけでもないのに、漢方薬を通信販売するわけにはいかないのです。(大変恐縮ながら、無責任な販売はできないということです。)

 このお返事も、あくまでヒント程度に思われ、現在服用中の方剤が思わしく無い場合は、やはり早めに主治医に御相談されることが一番です。

 なお、重ねて書きますが、お返事は気になさらないで下さい。
 ブログに掲載させて頂くことで、アトピーで悩まれている多くの方の参考になると思い、その点ではお互い様ですので。

 また、困った時にはいつでもお便り下さいませ。(僅かなヒント程度にしかならないかもしれませんが・・・・)

頓首


編集後記:医薬品である漢方薬のネット販売をしない理由当局も自粛を促しているネット通販(具体的な漢方薬類を陳列・掲載したお誘い販売)や電話相談あるいはメール相談のみによる販売のあやふやさ
posted by ヒゲジジイ at 18:25| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする