2006年05月07日

アトピー性皮膚炎の漢方治療

 ネットサーフィンしていて偶然出くわして、そして思い出したのが随分前にヒゲ薬剤師も参加した中医学専門書籍、東洋学術出版社発行の
アトピー性皮膚炎の漢方治療である。

 この書籍中に、ヒゲ薬剤師の拙論
も掲載されている。
 下記にその目次を引用させてもらい、拙論にバックカラーを施しておく。
<中医臨床シリーズ1>
アトピー性皮膚炎の漢方治療

◆総論      アトピー性皮膚炎の中医学治療…平馬 直樹
◆総論      アトピー性皮膚炎の漢方治療…伊藤 良
◆総論      アトピー性皮膚炎に対する「経方理論」的解説と症例…江部洋一郎
◆病態分析    アトピー性皮膚炎に関する考察…小 修司
◆病態分析と方剤 精神病としてのアトピー性皮膚炎…岡田 研吉
◆考察      アトピーとステロイド――<リバウンド現象>と
         <ステロイド中止後の離脱皮膚炎>の違い…江部 康二
◆症例      アトピー性皮膚炎の病因…田川 和光
◆臨床評価    急性増悪期における麻黄連翹赤小豆湯の臨床応用とその評価…灰本 元
◆症例      陰虚陽亢と血熱血オ――虚から実への転化――…竹原 直秀
◆症例      アトピー性皮膚炎の漢方治療…岡部 俊一
◆症例      気皿水の調整としての漢方治療が奏功したアトピー性皮膚炎の2症例…西本 隆
◆エキス剤の運用 肺脾病としてのアトピー性皮膚炎…村田 恭介
◆症例      アトピー性皮膚炎…牧野 健司
◆症例      アトピー性皮膚炎の治験と病因病機…木田 正博
◆症例      アトピー性皮膚炎に対する当帰飲子合黄連解毒湯加減(煎剤)の
         臨床効果…山内 浩・国府正英・石河亜紀子・石井裕正
◆病態分析    アトピー性皮膚炎の考察…前田 康男
◆症例      アトピー性皮膚炎における燥湿清熱法の応用…松本有記・林賢濱
◆症例      アトピー性皮膚炎の症例検討…菅沼 栄(胡栄)
◆症例      アトピー性皮膚炎の中医学的な診断,弁証及び治療…高橋 楊子(楊敏)
◆症例      アトピー性皮膚炎に対する中医の認識と弁治概況…趙 麗 平
◆症例      青年期・成人期アトピー性皮膚炎の中医総合療法…尤立平・黄敬彦
◆外用薬     アトピー性皮膚炎と生薬軟膏――皮膚科医の臨床経験より…吉永和恵・関根万里・金子守宏
◆薬浴剤     小児アトピー治療のポイント…中野 勝輝
◆針灸      アトピー性皮膚炎の針灸治療…呉 澤 森

 1996年の発行で、B5判 216頁 全24篇 55症例 カラー写真多数 定価:3,570円 ということだが、現在も売られている模様。

 ところで、ヒゲ薬剤師の上記の拙論をいずれは全文、どこかのサイトかあるいはブログに再録したいと思っているが、しかしなからアトピー性皮膚炎に対する方法論において、現在はこの10年前のレベルとは比較にならないくらい飛躍的に進歩したと愚考している。
 というのも、
村田漢方中西医結合論━特殊性と共通性の合体

 この方法を開発・実践することで比較的安定したほぼ有効率100パーセント近い成績を継続中であるからだ。

 この成績を持続できているのも、生半可な気持ちやお気楽な人達等には伝授することはなく、本気で村田漢方の「中医漢方薬学療法」にしばらくは賭けてみようと決意されている方にしか伝授しない方法だからだろうと思われる。

 けっこうシンドイのよ、この仕事⇒個人の特殊性を重視する中医学と漢方医学・共通性を重視する西洋医学、三者を合体した漢方薬


【蛇足的補足】 
アトピー性皮膚炎の専門サイトもあります⇒漢方薬でアトピー性皮膚炎が治る漢方相談

ちょっと専門家向けとしては⇒漢方によるアトピー性皮膚炎研究変遷史(中医漢方薬学派35年の歴史)
posted by ヒゲジジイ at 10:09| 山口 🌁| 漢方薬や中医学の学習方法および懐かしい拙論 | 更新情報をチェックする