ある人からのメールの記載をヒントに、それを敷衍して書いた昨日のブログだったが、ちょっと一部の人の心を傷つけてしまったようだ。
しかしながら、二つの目的があって、一つは突然フラリとやって来られて、
「花粉症に効く漢方薬はあるんですか?ネットでHPを見てきたんですが」
までは、もちろん何の問題もないのだが、病院に行くのが面倒だから漢方でも試して見ようかと思って、
と来れば、もうダメですね。
ヨソの薬局なら大歓迎かもしれないが、行くのが面倒だからといって、その代用として当方の漢方薬を使って欲しいとは思わない。
まずは何より病院に行くべきである。それでも治らないという場合には、漢方薬も考えて良いだろうが、順番が違うのじゃないの、と言いたい。
病院でも医療用の漢方を(医療用漢方メーカーが盛んにテレビ宣伝しているくらいだから、)出してくれるかも知れない。
その病院の漢方でもダメだったとなれば、しばらくプロの漢方に賭けてみたいという意気込みで来られたというのであれば、それほど難しくもない花粉症であるから、御相談に応じるものの、単なる一時的な対症療法で良いのなら、やはり当方の漢方に頼らずとも、西洋医学治療で十分に目的が果たせるはずである。
その他の病気でも、同様である。
このようなHPを見てこられる人の中には、病院に行くのが面倒な為に、その代用目的として来局される方が、あとを絶たない。いずれもお断りである。花粉症などのシロウトでも分る疾患レベルならともかく、他の疾患で、病院での諸検査を怠っていると、もしも重大な疾患が隠れていたらどうするのだ、ということである。
そして、昨日のブログのもう一つの目的が、遠路はるばるやって来られて、しかも比較的重大な疾患だから、慎重に適切な配合をアドバイスして、しばらく続けておられたのが、いつの間にか音信不通になり、それはそれでそれぞれのお考えがあるので、去るものは追わずは徹底しているので、いつの間にか音沙汰が無くなることに、何の問題もない。
ところが、その方のことを忘れかけたころに、(当方の漢方薬を止めていたためか、あるいは病気の性質上、止むを得なかったのかは兎も角)、突然連絡が入り、御本人の代理の方から、かなり悪い状態に陥っているのだが、なんとかしてもらえないだろうか、西洋医学治療はなす術がないと言われるので、ということだが、比較的長期に当方に連絡が途絶えていた分、その間の経過がまったく追えていないので、いまさらどうしようにも、ギリギリの段階で依頼されても、いまさら手の出しようも無い。
藁でもすがるつもりでお電話をかけたといわれても、当方とて実際には藁ではないので、数ヶ月以上のブランクを埋める想像力が働かないのである。
また一から出直しで、もう一度来局して下さいと言える状態では最早無いわけである。
「しばらく休んでいましたがまた漢方を再開したいと思いまして」と言えるレベルの病態なら、まあどうぞ、と言えないでもないが、そんなのんびりした状況ではない場合では、数ヶ月以上のブランクを埋めようが無い。
というような、様々な思いから昨日のブログを認めたということで、何も少し前に来られた彼だけをターゲットに書いたわけでもないので(一部は含まれていたのは事実だが)、あまりトウヘンボク爺さん特有のレトリック?に、そんなに傷つかないで下さいよ、というお願いなのです。
分野は互いに異なっても同じ専門家として、ヒゲ薬剤師個人のプロ意識はどのようなものかを、イヤミに取られてもいいから示しておきたかったという部分もあったので、まあ〜〜他山の石として笑ってやって下さい。
2006年04月29日
昨日のブログは一部の人の気持ちを少し傷つけてしまったようですが・・・・・
posted by ヒゲジジイ at 01:13| 山口 | 繊細でデリケートなヒゲジジイ
|