2006年04月26日

アメリカ大陸の某国の日本人男性からのお問合せ(ひどいのぼせ)

年齢 : 70歳〜79歳
簡単なご住所 : 海外・・・
お問い合わせ内容 : 現在の主な症状は、『のぼせで赤ら顔』、『難便』、『頻尿−特に夜間)、『頭痛』、『肩こり』、そして『手のひら、足裏の痛み』です。日常は良く山野を歩き回っていますが、疲れやすくなったと感じています。

食欲はありますが量は減りました。

血圧は65/115と低めです。酒、タバコはたしなみません。現在喘息を持っています。

当地の中国の漢方店で生薬を一年ほど配合してもらいましたが(配合名不明)効果なく、ある日本の漢方薬店に問い合わせの結果、桂枝茯苓丸と六味丸をひと月試しましたが、何の効果もありません。

現在ひどいのぼせに悩まされていますが、有効と思われる漢方薬を教えていただけると幸いです。


ヒゲ薬剤師のお返事メール:拝復

お送り頂いた文面だけでは情報が不十分ですので、およその推測しかできません。

お問合せによって「桂枝茯苓丸と六味丸」を服用しても効果がなかったとのことですが、多分六味丸系列についてはかなり近い線をいっていたのではないかと推測されます。

ただし、のぼせで赤ら顔ということから、六味丸に知母と黄柏が加わった「知柏腎気丸(ちはくじんきがん)」が相応しいのかもしれません。

これ以上の推測は無理ですので、●●●で漢方専門店で日本人がやっているところがあれば、言語による意思の疎通がスムーズに行くメリットを利用され、直接の対面相談を綿密に行わなければ、微妙なところが把握できないと思います。

漢方と漢方薬といっても、世間様で想像する以上にデリケートで微妙なところがあり、大雑把なやりかたではいつまでもピントが合わないことが多いものです。

その患者さん御自身の固有性というものを綿密に把握しないことには、単純なパターン認識だけではなかなか適切な漢方処方が得られないことが多いということです。

なお、上記のヒントとして提示した漢方処方についても、あくまで推測に過ぎませんので、たとえご依頼頂いても、当方から販売することは出来ませんので、その点は御許し下さいませ。

以上、簡単ながらお返事まで。

頓首
posted by ヒゲジジイ at 09:24| 山口 | 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする