2006年03月06日

よくある御質問でお返事メールが出来ない御相談の典型例

本日もお問い合わせメールで、お返事できない御相談があったので、これまでの典型的なお返事が出来ない御相談の代表的な例として、書いておきたい。

膀胱炎にしばしば罹るのですが、なにかよい漢方薬はありますか。もしもありましたら、どこで購入できるか教えて下さい。

このような内容の極めてシンプルな御質問が意外の多いのですね!

本日も関東からの御質問で同様なメールが入りましたが、お返事していません。

あまりにも単純な質問で、このレベルなら電話帳やネットででもお近くの漢方薬局を調べて、そこに直接出向いてご相談なさればよいのです。

膀胱炎くらいは漢方の世界では、比較的容易な疾患のはずです。

もちろん体質によって適切な漢方処方は異なります。

病名も大変重要ですが、漢方薬は病名だけできめるものではありません。

上記のような病名だけでは、何のアドバイスもしようがありませんよ。

このようなあまりにも単純な、しかもあまりにもありきたりなご病気の御質問は、お返事していません。

お互いに時間の浪費になるばかり。

本当に漢方療法を望まれるのなら、まずはお近くで漢方専門の薬局に直接出向いてご相談すべきですよ。

メールや電話だけで、そうやすやすと慢性化した病気が治るとは思われません。

まずは診断と治療の的確な病院や診療所に出向いて治療して頂き、それでも西洋医学治療ではもう一つというときに、はじめて漢方療法も考えてみても遅くはないでしょう。

ただ、先ほども某漢方メーカーのややベテランになりかけている社員が気になることを漏らしていました。

昨今の若い先生方は、どうも専門書による勉強が熱心でなく、売るための演出や舞台装置ばかりに力をいれて、安易な販売方法が目だって仕方がないとか。

つまり、立ち話程度で簡単に漢方薬を渡して、効く効かないを言っているとか。
一郎選手でも3割なんだから、10人来られたら3人効果があればよいか、という馬鹿げた話も多いとか。

愕然としますね。

ヒゲ薬剤師の処では、直接来られて御相談に乗る場合は、まずほとんど10人が10人とまではいかないまでもほぼ全員近く、程度の差が多少あるにせよ、何らかの効果が得れられる漢方薬をアドバイスし、販売もしていますがね。

ただし、一度っきりで来られない人は、どうしようもありません。

人によっては、一度で適切な処方が見つかる場合もあれば、二三度目にということが断然多く、でも極端な場合には効きかけては元に戻りの繰り返しで、結局しっかりした配合が見つかるまでに10ヶ月もかかってしまったことも何度かある。

根気がない方には、どうしようもないのがどの世界でも共通ではないでしょうか。

有効率10割近く出せるのも、本当に真剣な方にしか、御相談に応じないからですよ。
posted by ヒゲジジイ at 19:58| 山口 ☔| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする