2005年11月28日

気管支拡張症に滋陰降下湯製剤2名

2005年11月12日のボクチン(1歳)
2005年11月12日のボクチン(1歳) posted by (C)ボクチンの母

気管支拡張症の高齢の女性にまずまずの効能を発揮したのが滋陰降下湯製剤を中心にした配合。
本日、この方が漢方薬の補充に来られた。

補充が遅れ勝ちのようだから、そんな飲み方で大丈夫?と訊くと、まあまあだという。

一日に一二回服用しておれば、なんとかあまり咳も出ないようだという。

昔も、よく来られていた方だから、こちらの言わんとするニュアンスは分かっておられるので、それ以上は言わなかったが、調子の悪い時にしっかり服用されていたから、かなり軽快している模様。

先月だったか、新人のやや高齢の女性にも、気管支拡張症で滋陰降下湯単独で様子を見たが、10日間で電話でしゃべった後の咳き込みが無くなったので、まとめて一ヶ月分が欲しいとおしゃるくらいドンピシャだった。

風邪から併発した気管支炎に、身近な身内に、久しぶりに麦門冬湯証、咳き込んだ時の嘔吐感が生じて、よく効いた例があったが、やはり滋陰降下湯証を呈する人のほうが、どんどん増えていく模様ひらめき

2005年11月21日のボクチン(1歳)
2005年11月21日のボクチン(1歳) posted by (C)ボクチンの母


2005年11月27日

ヒゲ薬剤師の経営する薬局の外観(築三十数年)

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だいぶんガタが来てますね。
posted by ヒゲジジイ at 17:38| 山口 ☀| 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする

2005年11月25日

インフルエンザ問題が今もっとも熱い、このためブログは「漢方と漢方薬は風邪・流感に本当に有効か?」が最も注目されている!

IMG_1238.JPG鳥インフルエンザの流行が恐れられる昨今、抗インフルエンザウイルス剤「タミフル」の備蓄問題も絡んで、もっとも熱いのはブログ

漢方と漢方薬は風邪・流感に本当に有効か?

である。
といっても、村田漢方関連ブログ内だけでの話で、一般Webサイトも合わせれば、最もクリック数が多いのは、なんといっても本ブログの親サイト
漢方薬専門・漢方相談/村田漢方堂薬局
である。
ブログの中では、安定してクリック数が多いのは、
漢方専門薬剤師による漢方薬方剤漫遊記
であるが、それに次いで、最近もっともホットなのが、上述の
漢方と漢方薬は風邪・流感に本当に有効か?
ということである。
次第に寒い季節を迎えて、風邪や流感が恐れられる季節。
それゆえ、メキメキと人気上昇中のブログが、やはりインフルエンザ関連ブログであるということだ。
最近は、お問い合わせも途絶えているので、本ブログも小休止といったところである。
posted by ヒゲジジイ at 20:41| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2005年11月20日

「ネット通販はありません!」と村田漢方堂薬局サイトには書かれているが、全く通信販売はしないのかとの御質問は無数(笑)にあるので、まとめてお答え

 「ネット通販は全くされないのですか?」との御質問は無数にあるというのはモノのたとえで、これに類した御質問は実際に多数あります。

 いつか、その真意と内実を記しておく必要があると思っていたので、概略を述べておきたい。

 「漢方薬専門・漢方相談/村田漢方堂薬局」サイトのトップページに、赤い活字で次のように記しています。

 サイト上では、当局も自粛を促しているネット通販(具体的な漢方薬類を陳列・掲載したお誘い販売)を、一切、行なっておりません

 つまり、ネット上に具体的な漢方薬類の画像などを展示して、価格を記して陳列展示することによってのお誘い販売はしないし、さらには、ネットでサイトをご覧になった方からのメールでの御相談や電話でのご相談だけで、漢方薬類を直ぐに通信販売することは、一切ないということです。

 ただし、最低一度は直接ご来局いただいた上で、遠方などの理由で何度も足を運べない場合には、二度目、あるいは三度目くらいからは、お電話やメールなどのご相談により、最初にお出しした漢方薬類の「ピントの調整」を行うことはしばしば、実際にも行っていることです。
つまり、電話相談やメールでの通信販売に切り替えることもある、ということです。

 ただ、直接来られても、お断りせざるを得ない場合も多いので気をつけて頂きたい。
 これについては、漢方薬専門・漢方相談/村田漢方堂薬局 のトップページにも、

 但し、病院での諸検査及び標準治療などを、すでに充分受けている方に限ります。

とあるように、また 漢方薬局と現代社会 でも記している通りです。

 また、お断りせざるを得ない事例集ブログとして、

漢方と漢方薬の将来のために

も参考にされると宜しいかと思います。

と、このように「サイト上では、当局も自粛を促しているネット通販(具体的な漢方薬類を陳列・掲載したお誘い販売)を、一切、行なって」いないのはもとより、たとえ直接ご来局頂いても、お断りせざるを得ないケースも多々あるわけです。

 打ち明け話をここでちょっとだけ述べると、チョットだけトウヘンボクなヒゲ薬剤師は、ご相談者の漢方薬に賭ける情熱、熱意というもの次第で判断している部分もある、ということは確かのようです。

 いくら回りが熱心でも、ご本人にやる気が無かったら、とうてい続かないことも長年の経験で分かっているし、物見遊山で来られるのを最も嫌っている。

 要するに、お互いの情熱を重視しているし、それだけ中医漢方薬学の弁証論治は神経をすり減らす仕事だからかもしれませんね。

 話が少しそれてしまいましたが、ネット通販はまったくしないものの、直接ご来局頂いたあとは、とくに遠方で何度も足を運ぶことが出来ない、などの理由の場合には、電話相談やメール相談に切り替えて通信販売に切り替えることは、大いにあり得るというのが結論です。

 また、このこともサイト上の

漢方と漢方薬御案内

の最終部分でもしっかりと書いていることですひらめき
posted by ヒゲジジイ at 00:33| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2005年11月18日

ユニークな漢方製剤メーカー建林松鶴堂さんの優秀な社員の定期訪問

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昨日の午前中、毎月定期訪問される建林松鶴堂さんの優秀な社員A氏手(チョキ)

身長が高く体格もガッシリ、いつも明るい人柄で、ちょっとトウヘンボクなヒゲ薬剤師をじょうずにコントロールされる頼もしい中年?男性右斜め上

建林さんの漢方薬には、とてもユニークなものが多く、それらは日本の宝、きわめて貴重なものばかりである。
ちょっとトウヘンボクな漢方製剤ともいえるだけに、ヒゲ薬剤師の感性にピッタリのものも多い。
ただし、それら一部の漢方製剤は、一定レベルの中医学知識がないと使いにくいひらめき

基礎的な方剤からユニークな製剤まで、とても幅広い漢方薬方剤を種々製造される頼もしい日本の代表的な漢方メーカーの一つであるるんるん
posted by ヒゲジジイ at 08:34| 山口 ☀| 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする

2005年11月17日

前回の胆嚢ガン末期の腹水のお問い合わせのお返事に対する折り返しの御質問

折り返しの御質問メール:早速のres、誠に有難うございました。
ぜひ試してみたい、と思います。

ところで大変あつかましいお願いなのですが、××の方でお知り合い、或いは、評判の良い漢方薬調剤薬局 or 漢方医は、
ご存じないでしょうか?(小生は、××/◎◎◎在住です。)

残念な事に、主治医も、掛かり付けの医師も、漢方薬については、懐疑的、或いはまるっきりご存じない方々なので。
又、漢方薬調剤薬局は、××は余りに数が多く、玉石混交状態な為、どこをあたれば良いか、途方に暮れてしまうのです。

本当に度々申し訳ありませんが、時間が無い故、ご無礼をお許し下さい。
宜しくお願い致します。


ヒゲ薬剤師のお返事メール:拝復

この御質問ばかりは、大変難しいです。

ヒントとしては、電話帳などで漢方専門薬局や漢方専門医らしきところをのきなみ電話でお問い合わせして、あとはなんとなくの相性とカン、勘に賭ける以外ないかもしれません。

ある意味、すべて賭けの連続、というのが医療の実態かもしれませんから。

お医師さまたちに漢方薬に御理解がないのは、大変残念です。

こういう点で、日本はある種、ひどい後進国だと存じます。

お役に立てず、申し訳ありません。

頓首
posted by ヒゲジジイ at 09:11| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2005年11月16日

胆嚢ガンから全身転移による腹水の漢方薬の御相談

お問い合わせ内容 : 胆嚢がんから、胆管・肝臓、リンパに乗って全身に転移しており、末期の状態です。
又、二ヶ月ほど前から「腹水」が酷くなり、ほぼ臥した状態で日々過ごしています。
「腹水」を抜いた方が楽になるとは思うのですが、高齢である為、体力の激減は免れない事や、本人が以前、胆管にステントを挿入した際の痛さや怖さが残っている為、見合わせています。
食事は少しですが、まだ経口で摂取する事は出来ます。
ただ困った事に、次の段階に進みつつあり、肝性脳症を併発しつつあります。
それに関しては、つい数日前から「アミノ製剤」と、「高アンモニア血症治療薬」が処方されました。
なお、特に病院から施される処置がない為、丸山ワクチンと、勧められた漢方(「五苓散」と、中国の「回生口服液」)をつい最近から始めました。
(他にも試しましたが、著しい効果はありませんでした。)
兎に角、癌そのものは難しいにしても、苦しんでいる「腹水」を何とかしてやりたく、アドバイスをお願い致します。
※既往症//高血圧、不整脈

ヒゲ薬剤師の返信メール: 拝復

ご本人のお歳が70代の女性ということなのでしょうか?

小生の長年の経験で言うことですから、絶対的なものではありませんが、補気建中湯(ほきけんちゅうとう)という漢方処方に、商品名が梅寄生(コフキサルノコシカケ)と竹寄生(カワラタケ)をそれぞれ1日分につき10gずつを加えて、煎じて服用する方法です。

これをヒントにされ、お近くの漢方専門薬局で、事情を話して作ってもらえるかどうか、あるいはこれをヒントによりよい方剤はないか、御相談してみられては如何でしょうか?

(たとえば、現段階のような比較的厳しい条件で依頼された場合、小生の薬局ではしっかりした御紹介者があるかどうか、たとえば医師の紹介であるとか、以前から 小生の薬局の常連さんのご家族とかの条件がない限りは、難しい時代ですので、アドバイスはしても当方ではお出しできないことが多いなど、そこそこの薬局でも方針があると思いますので・・・)

この漢方薬方剤に関する情報は、小生自身のブログで、

漢方専門薬剤師による漢方薬方剤漫遊記』の中の

補気建中湯


上記に、四回に亘って書いています。必ず、お近くの漢方専門薬局や主治医の先生とも御相談になって、使用を考えてみられたら如何でしょうか。

もし使用される場合、煎じた1日分を3回に分けて服用するのでは、多くて飲めない場合でも、小さじに少量ずつ、数十回以上に小刻みに服用することで、しっかり効き目が出た人も多い、一時的であるにせよ、起死回生の効果を発揮したこともありました。

以上、取り急ぎお返事まで。
                                      頓首大事な追記!
posted by ヒゲジジイ at 08:50| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2005年11月15日

インフルエンザとタミフル問題

いまヒゲ薬剤師はタミフル問題の情報収集に忙しい。
詳細な文献も手に入れているが、同じ抗インフルエンザウイルス剤のリレンザが置き忘れられているのが気になる。
3年前に友人は、このリレンザで即効を得ている。
もしも、鳥インフルエンザが変異して、爆発的に人間に感染するような事態が生じれば、日本で64万人の死者がでかねないと報道される昨今である。
もしもタミフルやリレンザがよく奏功するものなら、少数の精神症状による死者の出現問題よりも、統計的類推では、はるかに人命を救える可能性の方が高く、その価値は、計り知れない。
ただ、問題は、その副作用発現率を無視できるほどに、治療効果が高いのかどうかの一事に関わっている。
このタミフル問題とインフルエンザ関連は、

ブログ『漢方と漢方薬は風邪・流感に本当に有効か?

で、追究しており、今後も引き続き詳細情報が掲載する可能性が高いので、是非、注目されたい。

例年なら、インフルエンザ(流感)などというものは、中医学的配合方剤により、ヒゲ薬剤師の薬局では、常連さんに限り、多くの人に比較的即効を得ているのだが、報道されるような強烈過激なインフルエンザがもしも流行するのなら、この場合は漢方薬のみならず、タミフルも併用するように奨めたい気になる。
今後も詳細な調査次第である。

例年なら、本当に、断然漢方薬オンリーでも・・・その優れた効能は、常連さんがよく知るところなんですがね〜〜ダッシュ(走り出すさま)時計フリーダイヤル眼鏡位置情報たらーっ(汗)あせあせ(飛び散る汗)
posted by ヒゲジジイ at 21:13| 山口 ☀| 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする

2005年11月13日

医師に処方してもらった漢方薬で水様性下痢が生じるが・・・

お問い合わせ内容 : 更年期を境に、様々な不快症状に西洋医学的薬剤を服用して、きましたが、改善の兆し無く今は鍼灸と併用しています。

東洋医学的に症状を考えると、一々肯けるものがあり、徐々に漢方薬に切り替えられるものならと、医師の診断、投薬を頂き、服用いたしましたが、直ちに下痢、水状の下痢で已む無く中断、又、元へ戻ってをります。

服用薬は●ム●の24と103、次に65を服用、今は完全に西洋医学薬のみです。東洋医学による、治療は無理でしょうか?

ヒゲ薬剤師注:24は加味逍遙散、103は酸棗仁湯、65は帰脾湯

ヒゲ薬剤師のお返事メール:拝復

漢方薬を服用してかえって不快症状が出てくる場合は、当然、出された方剤が貴女の身体に合ってない証拠であることは、もちろん言うまでもないことです。

どうして、このような事態になるのか、と言えば、いくらお医者様といえども、漢方薬に対する知識が不足していた可能性が高いのです。
理想としては、真の意味の漢方のお医者様に見て頂くのが一番ですが、日本の現実は、大変言いにくいことながら、医療用漢方を使用される医師にそれだけの実力をお持ちの方は、日本全国にかなりおられるにせよ、絶対数から言えば、僅少と言っても過言ではありません。

要するに、お医者様の選択を誤られていると断言しても間違いないでしょう。

貴女は大都会におられるのですから、探せば漢方に造詣の深いお医者様を見つけることは不可能ではないはずですが、その見分けはなかなか大変でしょう。

次善の策としては、通える範囲で、漢方を専門にされている、しかも中医学にも詳しい薬局に相談してみるのが良いかもしれません。

実際のところ、小生の身内は子供を含めて、内科系や小児科系の医師ばかりがたくさん、本当に沢山いますが、医療用の漢方の使用状況を常々報告を受ける話は、これも言いにくいことですが、聞くに堪えません。

多忙なお医者さんたちは、よほどでない限りは、思う存分、専門外の漢方を勉強する暇に乏しく、結局は医療用漢方を製造されるメーカーの外交員のアドバイスに従って使用しているだけ、という先生方がいかに多いことか!

エビデンス漢方というと、一般の方には理解しにくいかもしれませんが、病名治療的な漢方投与をされているのが現実ですから、大変間違いが生じやすいのです。

それくらいなら、現実としては漢方専門薬局を訪れ、保険が利かないことは我慢されて、じっくりと相談されて適切な漢方薬の配合をアドバイスしてもらったほうがはるかに無難です。

もともと、貴女のような不定愁訴は、漢方が得意とするところなのですから、漢方に造詣の深い専門家に相談されれば、これまでのような不愉快な症状を出さずに、適切な漢方薬がもらえていたはずなのです。

医者を選ぶのも寿命のうち、と言いますが、漢方薬ならなおさらのことで、現代の医療用漢方の現実は、一部の奇特な先生方は例外として、歯軋りしたくなるような問題ばかりが目に付いて仕方ないのです。

当方では、来局される人の中に、

「病院から漢方薬を出されたけど、全然効かなかった。でも、病院が漢方薬を出すくらいだから漢方専門の薬局のほうが良いに決まっている!」

と言って、勇んでこられる方が結構多いのですが、世間はどうも逆らしく、薬局なんかよりも病院でもらう方が安心だ、という方のほうが多いようです。

この考えは、半分は正しく、半分は間違っている訳です。

理想はそうだが、現実にはそれだけ漢方に造詣の深いお医者様は僅少であるということ、むしろ製薬会社主導の使用方法により、多くの問題を生じさせている、といのが現実なのですから。

次善の策としては、近隣の漢方専門薬局で、相談されるほうが、こと漢方薬に関しては、無難であり、よくあった漢方薬を提供してもらえる確立がかなり高い、ということです。

漢方専門薬局では、自費の漢方だけに、効果が無けりゃ、薬局は途端に潰れるのですから。

大変、長いお返事になってしまいましたが、貴女の御質問を読んで、本心、あることに腹立たしく感じたからです。

またか! という思いなのです。医師の処方される漢方には問題が起こることが比較的多いだけにますます漢方の本来の価値を損ねる、悪いイメージをもたらされる、などに対する怒りです。

実際のところ、漢方医学・薬学、中医学・中草薬学など、世間で思われるほど、安易なものではなく、相当に勉強して熟練していなければ、ピンと外れの方剤ばかりが出てくるのがオチなのです。

さいわい、間違っても合成医薬品ほどの激しい副作用は、稀にしかないことですので、下痢程度で済んだのです。

かならず、ご近所で、いい先生を見つけて下さい。まともに漢方を勉強されている先生と御相談されれば、貴女の身体によく合った漢方薬を必ず見つけてくれる筈です。

以上、お返事まで。

頓首

折り返しお礼のメール:ご丁寧なご指導ありがとうございます。
誠に先生の仰言る通りで、きっと昔からの大きい薬局で、細かく調合して貰うのが一番良いのかなと思います。

国保の保険料を払って、自費診療を受けるのも、年金生活者としては、つい保険診療に走ってしまって、歯の治療等にも主婦としては、肩身のせまい思いで受けてをりまし
たので、中々踏み出せませんでしたが、ご意見に勇気を得て、近くを探してみようと思います。

貴重なご指導を頂き、誠に有難うございました。
posted by ヒゲジジイ at 13:13| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2005年11月12日

「誤解、誤解」と書かれたタイトルで文学部学生Bさんからのメール

文学部学生Bさんからのメール: 疑問の回答待ち、了承していただけて幸いです。

 私は「芥川の専門家」ではないです。
 多分、これからも、「専門家」にはなりません。芥川も、芥川の文学も、好きですが、芥川マニアになる気はありませんので。「主に」芥川の文学を研究している…芥川「だけ」ではなく、「も」研究している、というニュアンスです。(もちろん、まだ研究といっても手習いの段階ですけれど。)

 また、典拠について。
 私のようなテレビ世代の人間よりも、はるかに書物の虜であったであろう先輩にかかっても、芥川にかかわらず、典拠が明らかになっていない引用が多いことは事実です。「ツマラヌ連中」、然りです。
 しかしながら、私たちの日常言語(詩的言語ではなく)が、すべて誰か(既存)の言語体系を模倣することで成り立っていること、また、それを組み替えることで個々の言語の異なりが生じる、ということがあります。とどのつまり、言葉の綾である「文学」は、すべて引用の織物であると考えることができます。また、そこで使われた(引用された)言葉は、その言葉自身について反省=批評=再解釈することを必然的に要求します。(古典を読む、という行為と同じことが、ある語が発せられた瞬間に、語のレベルで行われてもいる、ということです。そして、その行為は、誰彼の意識如何ではなく、言語使用の際、常に行われていることだと思います。たとえば、この言語使用の連続のうちに、少しずつ意味=用途がずれていった結果、昔と今で意味が変わることもあります。)

 引用の典拠を逐一明らかにする、ということは、研究上確かに有益ではあります。しかし、明らかになったところで、わかることは、その明らかになった典拠について、作者がどのような批評態度を示しているか、ということにすぎません。また、その批評態度を解することができなければ、単に「典拠はコレである」という指摘にとどまるだけです。これまでの多くの文学研究に言えることですが、典拠が明らかになると、典拠をそのまま引用しただけでオリジナリティがないとされたり、典拠に比してつまらない、とかいう評者の非常に主観的な意見で終わるパターンが多くを占めます。重要な意味を見出せない典拠を発掘したところで、それは作品それ自体にとって、ほぼ無意味です。

 また、先にも言いましたように、言葉は、どんな言葉であっても、他者の模倣・組み換えですから、細かい言葉のレベルで「典拠」ということを突きつめることは、実際問題として、不可能=不毛です。作品のイメージであったり、登場人物の名前であったり、発話であったりといったさまざまなレベルの事柄が、他の作品の想念・固有名・言説とが関連付けられたとき、典拠として認定されるわけですが、重要なのは、その言葉に向けられた、参照的な視線=批評行為です。一つ一つの言葉が、どれだけ多くの意味を内包し、その作品としての意味を産出しようとしているかが、その作品の価値になると思います。もし、文学研究という、職業が使命を負っているとしたら、私は作品が持っているたくさんの意味を明らかにしながら、その中でもオモシロイ=妙と思うものを提示していくことだと思っています。

 なお、私は、誰(ユウメイジン)が書いたからスゴイのではない、と思います。
 また、誰(ユウメイジン)の理論・言葉(ムツカシイコト)を使っているからスゴイのではない、とも思います。
 一番スゴイな、と思うのは、自分の頭で考えたことを、わかりやすい言葉で表現できること、です。

 それと、私は、陳腐な考えを持っているというより、自身が陳腐な人間だと思っています。だから、いつでも、捨て身です。自分でやれるところまでやってみよう、と非常に楽観的に考えています。
 ありがちかもしれませんが、私は「国語さえ、なかったら(いいのに)」と思うほど、国語が大の苦手でした。学校のテストで、平均点に届いたことは、ほとんど無かったです。(技術試験である古典は別。)ですから、自分の論はもちろん、言語能力それ自体に、自信がありません。トラウマですから、おそらく永遠に、克服されることはないでしょう。
 ただ、学校に通う=先生のお話=授業を聞くのだけが楽しみで、「今日まで」学校に通い続けている、言うなれば、学校マニアです。決して勉強が好きな優等生ではなく、学校に通って、先生のお話を聞けることが楽しいから聞きに行く、努力と無縁の天邪鬼です。ただ、お話を聞けば聞くほど、自分と同じような考え方をしている人が世の中に多いことを知って、自分の考え方もアリなの(言ったらわかってくれる)かな、と発言する勇気が持てるようになりました。言ってみた結果、「君の論文、面白かった」と感想をもらって、世間に自分が認められたような気持ち(思い込み)を持つことになり、今に至る「だけ」です。実際には、運がいいだけで生きている劣等生です。劣等生なのに、世に出て働きもせず、ある意味特権的な学生という立場に甘んじている。現状では、まったく、始末に終えません。

 村田さんはもちろん、私にとってはその「ツマラン」…先輩方も、知識・教養・論力をお持ちである、という点で、全く、敵いません。生きた年数という意味ばかりではなく。

 今、私にできることは、<よく見聞きし、考えた上で、適切な手段で意見する>という一連の流れを身につけることです。そのためには、まだまだ知識・教養・論力が、たりません。

「したたかな言葉に、声を荒げて応じれば、相手の手に乗ってしまうと思います。」と言ったのは、このような私だから、です。何よりもまず、心を静かにして、見極めるしか、私にはできません。陳腐で、然りです。そして、私は、意見をするとき、自分だったらこうする、という意見しかできないので、素地の異なる村田さんに、私レベルのあり方は、無用だろうと思います。なお、「青二才の傲慢さ」と書いたのは、こうした私のあり方が、ニヒリズムにとられるかと思ったから、なのですが、陳腐と軽みにとっていただけたので、気楽になりました。
 また、私は人に「いつでも笑ってる」と言われるお天気娘です。自分自身あるいは社会に対して、面白くないから憤ることはあっても、特定の個人に対して怒ることは、余程でない限り、ありません。

 とりいそぎ、誤解を解いておくために一筆失礼しました。
 しばらく沈黙いたします。ご容赦。

 ごきげんよう。


ヒゲ薬剤師の返信メール:拝復  

ソシュールの言語学をご存知ですか?

構造主義のブームの土台となった言語学者ですが、おっしゃってることはすべて、ソシュールがすべて言ってしまっておりますが、それを知らないで書かれているとしたら、大変素晴らしいことです!

ソシュールの構造主義言語学を知ってて書かれたのなら、半分しか素晴らしくありません。

きっとご存知でしょう。東大などでも、ひところ、文学を構造主義的な分析を盛んにやっていましたが、今頃は、そんなブームも去ったのでしょうか?

むしろ中医学が構造主義科学として、既に中国では大昔から、この構造主義は、天然界の当然の現象として、「陰陽五行学説」を早くから打ち立てています。

ともあれ、陳腐の話ですが、小生は自分自身、けっして陳腐ではないどころかあらゆる面で発想が人と異なっていることに誇りを持っています。

若い頃には、偉い先輩方に遠慮して、我慢していた訳でもないのですが、50歳を過ぎる頃から、いい意味で(自分ではいい意味でと信じている)プッツンしてしまいました。

人生は、過ぎ去ってみれば、あまりに短い。

だから、Bさんも、早くしっかりした目標を見つけて、没頭すべきではないかと思いますが、これは人それぞれのお考えだから、余計なことは言いません。

ある程度、歳を取ってしまうと、外見は老獪に見えても、大分空洞になって、見かけ上、押しが利くように見えるだけ。ややぼけていることも多い。

若いうちに、やるべきことをやっておかないと、頭が冴えるときに頑張っておかないと、K氏みたいに、頓珍漢を言うことになる、ということです。
単なるフランス絵本の収集家に過ぎない。

記憶力抜群の人は、医学書や薬学書などでも、一読すればほとんどすべてを覚えてしまう凄い人種がいる。
ところが、天は二物を与えないのか、創造性が伴わない人が多い。

モンテーニュも自分のもの覚えの悪さを嘆いていましたが、そのお陰で思索が進み、不滅の「随想録」を残しています。

ともあれ、唐突ですが、ブログでもやって、それだけの文章力を書きなぐりで構わないから、吐き出してみるといいと思います。

本当に捨て身なら、人生は意外に短いのだから、猪突猛進も、案外素晴らしいかもしれませんね。

まとまりないお返事、今日も、ボケ爺さんはお疲れさんです。

そろそろそちらも冷え込むことでしょうから、風邪には十分ご注意下さい。

頓首

追伸

芥川とヒゲ薬剤師

ヒゲ薬剤師は若い頃、漢方界で常に、医師でないことにコンプレックスを感じていた!

昨日書きました。
posted by ヒゲジジイ at 16:16| 山口 ☀| 日本の漢方関連医学・薬学史問答 | 更新情報をチェックする

眩暈と耳鳴りの御相談の続き

眩暈と耳鳴りの御相談折り返しのメール:前回の早々のお返事有難うございました。▲▲の××××です。 

お電話での問い合わせ、本当にごめんなさい。
確かにお電話での問い合わせは避けたほうがいい。という事はサイトをみておりまして承知していたのですが、実家にしか私のPC(アドレス)が無く、今日から2日間しか帰ることが出来なかったので思わずお電話してしまいました。ごめんなさい。
こんなに早く返信して頂けるとは思わなかったものですから。

ご丁寧に◎◎クリニック・◎◎◎の案内も頂け、お気遣い有難うございます。

早速 【・・・・・・・・・・・・・・・・・】 を検索しました。
間違いないですよね?(^.^)

何より、村田先生の励まし&お叱りはとても嬉しかったです。

お叱りの部分で少しだけ弁解させてください。。。
●●では初診の後の再診の予約が1ケ月後との事。出来ればせめて3週間毎に診て欲しいと伝えると次は1ケ月半後まで予約は取れないといわれました。

処方されたのは半夏厚朴湯。

(そのとき初めて日本漢方と中医学の違いを知りその先生にはお詫びし通院を辞めることにしました)

中医学!!!  必死にさがしました。
パンダグループも新幹線に乗って、という距離でしたが直接お会いして処方して頂きあえて2週間分を出して貰ったのです。何度か通うつもりでおりました。

私はこの処方でOK!となるまでは2-3週間おきに何回かお伺いしたいと伝えたのですが・・・。
私も我儘でせっかちなのだと思います。

すみません。3時間以上もかけてこんな内容のメールです。
実はパンダグループについての部分を色々書いていたのですが迷い迷い削除しました。(批判ではありませんが)
中医師の資格を取って一生懸命の若い先生です。私の精神状態の悪さとせっかちさがいけなかったのです。

9時から書き始めこんな時間になってしまいました。申し訳ありません。
お時間のある時にでも読んで頂ければ幸いです。


ヒゲ薬剤師の折り返しのメール:拝復

クリニックは、そこで間違いありません。

難病患者さんが多いので、思うように見てもらえるといいのですが・・・・

パンダマークの先生にも実力者がおられますが、中医師という肩書きだけでは判断できません。

実力の判断は難しいです。

中国の本物の中医師でも、日本に来て半年くらいは、効果を出すことが出来ないといわれます。
日本人と日本の環境に馴染めないらしいのです。
でも、半年もたてば、流石に名医たちは、本当の実力を発揮しだすそうです。

ご紹介のクリニックの先生は、実力派です。

治るまで、食い下がるか、といっても、貴女のような症状は、実際には、それほど難しいとは思えません。

ところで、半夏厚朴湯では、少し非力過ぎるように思います。

日本漢方は理詰めの点で、あまりにも脆すぎます。

理論というものが、あまりに乏しすぎて、効かす薬を考える段では、完全なパターン認識のみですから、応用が全くと言っていいほど、利かないのです。

その点、中医学理論は、大変複雑ではありますが、完全に科学理論となっています。構造主義科学理論です。

漢方の先生は、少しだけ変人で、少しだけ堅物くらいの方が信頼が置けるかもしれませんが、
どの先生にかかるにしても、医療関係というものは、どうしても賭け、という面があります。その先生にしばらくは賭けてみるつもりで頑張ることです。

漢方の効き目というものは、多くの場合、10日もあれば、ピントがかなり合っておれば、何となく、ほんの少しでも楽になるのが感じられるものです。

小生の薬局では、最初は必ず10日か、せいぜい15日、多くは10日単位で合わせていきます。
配合が決まれば、当分はしっかりサボらずに、何ヶ月も続ける必要があります。

ただ、そこそこのやり方がありますので、郷に入れば郷に従え、です。

この病気で命を落とすことは決してないのですから、諦めずに頑張って下さい。

前回のメールでも、お伝えしましたように、漢方の得意分野です。

運がよければ、早めに効果が出ても不思議はないのですが、ピントがしっかり合うまでの辛抱です。

御自愛下さいませ。

頓首


折り返しのご挨拶メール:××です。しつこく返信ですみません。 
きっともうおやすみになっていらっしゃると思いながらも土曜日の午後、《しょうがないな〜又メール来てるぞ》と苦笑しながらでも読んで頂ければ・・と。

村田先生の仰るとおり 食い下がりますよお という意気込みと根気で。

私は3年前 44歳で閉経し、更年期障害であろう動悸・息苦しさがひどくそれも今だに続き、そして毎日の眩暈と耳鳴り。 どこまでいってしまうの?不定愁訴って。

お決まりのようにコレステロールが高くなり、医者から薬を飲まないと大変な事になるからと薦められ。

村田先生のサイトで助けられました。 「薬は飲みたくないな〜」と黒木 瞳のCMの文句ではありませんが、少なからず危険性があることが解りました。

そして、漢方には眩暈反応というものはない! という事も実は助けられていたのです。

確かにガンや難病で苦しんでいらっしゃる方からみれば、そして眩暈も10年苦しまれた
方からみれば・・・。 と思うと恥ずかしいです。

本日、夕方には実家を出ますのでどうしても もう一度村田先生にメールを差し上げお礼を言いたかったのです。何度もお返事いただけたこと。適切なアドバイスと励まし。
とちょっぴりのお叱り。 有難うございました。感謝いたします。

先生もお忙しい毎日、どうぞご自愛くださいませ。


ヒゲ薬剤師の返信:拝復

お礼のメールありがとうございます。

ところで、

メール中の「眩暈反応」というのは、「好転反応(めんけん瞑眩)」のことでしょうか?
意味不明ですが、「めんけん」のことなら、ほとんどないし、もしあっても、好転反応だと断定する根拠がないので、ケース・バイ・ケースで判断しないといけません。

でも、33年間、それらしきことをほとんど遭遇したことも、???です。

ともあれ、漢方薬を体質にしっかり合わせてもらえば、いわゆる血の道症状も、眩暈も殆ど、少なくとも現在の8割は治ってしまうものですので、焦らず、こつこつです。

頓首


折り返しのお返事:村田先生。
 
先生の患者でもない私にこれほど真剣に対応いただき改めて先生の熱意を感じています。
今日は土曜日なのでそろそろお仕事は終わりですね。
昨日は夜中までお付き合いくださったので、さぞお疲れでしょう・・・。
先生に出会えたことに感謝! です。

ほんとうにありがとうございました。
posted by ヒゲジジイ at 01:55| 山口 ☔| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2005年11月11日

眩暈(めまい)耳鳴りの御相談

ヒゲ薬剤師による注記:このご質問者は、ブログ
漢方と漢方薬の将来のために「関東からFAXと電話で漢方薬のお問い合わせ」 
をご覧になり、お悩みの症状を御相談されつつ、その記事にあるK医師を紹介して欲しいとて、直接、村田漢方堂薬局にお電話をかけてこられたのであった。


お問い合わせ内容 : 先ほどお電話差し上げ、●●クリニックをお教え頂いた××と申します。
突然のお電話で大変失礼致しました。
お忙しい中対応頂き有難うございました。

お電話でも少しお話したように私の眩暈と耳鳴りは大学病院でかなり大掛かりな検査をしても異常は無く、そうなると「薬も出せません。心療内科で。」という事になるのですね。
治療方法がない。

3ケ月も続くと精神的にもかなり参ってしまいます。漢方治療・・・!と思い▽▽大学・パンダグループの漢方薬局(中医師)とお世話になったのですが、先ほど奥様からもご指摘があったように私に合った処方では無かったようです。 (私としては色々考えて選択したつもりです)
ですから漢方治療を始める以前の問題で「どこへいけばいいの?」と迷います。
素人では見極めもつきません。

村田先生のサイトを拝見し、近くの漢方専門の先生をみつけなさい、と言われても「それはどこでしょうか?」と悩む毎日でした。

山口まで行こう!と決心していたところ、今日●●先生をご紹介して頂きましたので早速予約し伺うつもりです。
すみません。長々と愚痴のような事ばかりですね。お礼のメールのつもりだったのですが・・。

村田先生、きっと漢方はどの方に診て貰えたかで大きく違ってくるのでしょうね。
勿論患者の努力も必要です。
でもそれは本当に信頼できる先生に出会えてこそだと思います。  取り急ぎお礼まで。


ヒゲ薬剤師の返信メール:拝復

当方がご紹介したのは、「・・・・・・・・・・・」のつもりです。

電話というのは、このような間違いが起こりやすいから、また、仕事を中断せざるを得なくもなるし、だから、メールのほうが確実なのです。

最初から、このようにメールで下されば、間違いも無かったと思いますよ。

貴女が予約されたというクリニックは、こちらは全く知らないクリニックです!

ところで、

眩暈と耳鳴り、とても苦しく不安なことと存じます。

検査でも異常がないとなると、なおさら、漢方薬が適切です!

これまで、三十数年間に、どれだけの人数の方が、当方の漢方薬で回復されたことか、真面目に続けられた方のほぼ全員の「眩暈」は回復しています。

但し、「耳鳴り」に関しましては、一部の人では、完治せず、僅かに残ってしまうが、まあ気にならない程度には回復するものです。

と、当方の自慢をするためにこのようなことを書いたのではなく、それだけ漢方薬の得意分野だということが言いたかったのです。

但し、一度のご相談で、すべての漢方薬配合が正確に決まるわけではありませんので、何度か足を運んで、あるいは遠方なら、一度は必ず訪問した後は、電話相談に切り替えてでも、配合の「微調整」というものか必要なのです。

たとえ、直ぐ直ぐに効果が出なくとも、7から10日くらいの間隔で、様子を見ながら 適切な配合を地道に合わせていけば、必ずいい配合が見つかるものです。

ですから、もしかすると、これまで行かれた大学やパンダグループの薬局でのご相談に、貴女ご自身、適切な配合を見つけてもらうまで通いつめる根気があったのかどうか、という疑問も無い訳ではありません。

ですから、今後、漢方のどの専門家にみてもらうにせよ、根気よく、直ぐに効果がでなくとも、7から15日くらいの間隔で、配合を確かめてもらいながら、頑張ること だと存じます。

まだ、病状が3ヶ月くらいだから、却って焦られるのでしょうが、小生のところでは、5年から10年以上、ひどい眩暈と耳鳴り・嘔吐・頭痛などの症状に悩みぬいて来られる人ばかりです。

何せ、病気を治すには、根気というものも必要ですので、焦らずに頑張って下さい。
                頓首

追伸
・・・・・・・・・・・
これをコピーして、GoogleやYahoo!さんの検索窓に貼り付けて、検索すれば直ぐにHPにたどり着けます。
posted by ヒゲジジイ at 20:12| 山口 ☔| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2005年11月10日

瀰漫性脱毛症の御相談(30代女性)

お問い合わせ内容 : 20代の後半から薄毛(びまん性脱毛)に悩まされております。
原因はストレスや眠りがきちんととれないこと(朝まで続けて寝られたことがありません)などだとは思うのですが、自分ではどうしたらいいのか対処法が分かりません。
食事は普通よりたくさんたべ、体重も68キロあります。身長は163センチです。
生理は普通の周期で痛みなどもひどくありませんが、量が非常に少なく、2-3日で終わります。
2年前に出産して以来、帽子なしに外出できなくなりました。
テレビCMに見るとおり、女性の薄毛は増えているようですが、この症状をなおす漢方薬はありますか?
 夫の実家が●●●なので、おじゃますることは可能だと思うのですが。
「死ぬ病気ではない」といわれればその通りかもしれませんが、当人としては切実な悩みです。どうぞよろしくお願いいたします。


ヒゲ薬剤師のお返事メール:拝復

正直言いまして、いわゆる「円形脱毛症」であれば、ほとんど可能性は高いのですが、●●様の場合は、漢方薬で治るかどうか、不明です。

治る可能性としては、中国医学の考え方の一つ、五臓六腑とそれに連絡する経絡系統のアンバランスを生じた結果が「病気」である、という基本から出発して、貴女の身体全体のアンバランスを全体的に(中医学的に)把握した後(弁証論治)、適切な漢方薬を服用された場合、結果として、治るかもしれません。

可能性は五分五分かな、というところで、漢方薬で必ず治ります、という自信はありません。

もしも、お近くに漢方専門の薬局や病院などがありましたら、直接出向いてご相談してみられたら如何でしょうか?
それぞれに得意分野というものもありますので。
但し、「中医学」を専門に勉強されている先生の方が無難だと存じます。

以上、簡単ながら、お返事まで。

頓首
posted by ヒゲジジイ at 16:04| 山口 | 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2005年11月09日

芥川龍之介の作品「袈裟と盛遠」中の今様の作者についての疑問に対するBさんのお返事

Bさんからのお返事メール: 月曜日は夜までゼミなので…お返事できませんでした。あしからず。

 『袈裟と盛遠』の今様について。


 手元にある資料・全集・研究書を見てみましたが、ご指摘のとおり典拠不明です。
 もとより『袈裟と盛遠』自体の研究史が浅い(少ない)ということもありますが、もしかすると作品論の論文を漁ると出てくるかもしれません。が、今は発表の準備やらなにやらで、手をつけられません。。12月あるいは1月になってから、でもよろしいですか?それでもよろしければ、一通り当たってみます。35年待ち続けたのを、いま少し。。

 一応、目算は半々です。
 まず、龍之介の特徴として、引用される文言はほとんど改変しない、ということがあります。従来の古典解釈ないし歴史解釈とは異なる独自の解釈を、作品の内容(解釈)のレベルで提示することはあっても、注目すべき文言は元のまま出してくる…そうすることで、読者の再解釈(芥川流古典・歴史解釈および考現学の妥当性の検討)を促すような仕組みになって(いると、私は思って)います。

 すると、同じか、ほぼ同じ文言が、別の書物に潜んでいるかもしれません。無論、まだ見つかっていない可能性は、大きいです。(本の虫・芥川の知られざる典拠は山とあるはずです。実際、「未詳」がたくさんあります。ただ、今日の研究では、以前のように典拠を明らかにするだけでは、論文になりません。従って、ことによると、見つかっているのに出てこない、ということもあるかもしれません。『袈裟と盛遠』の発表は大正7年。大正6年、芥川は倉田百三『出家とその弟子』に感心していること、『袈裟と盛遠』が劇作風であることなどから…親鸞に関係する話のどこか、それもマニアックな書物に、材源はあるかもしれません。)

 しかし、「今様」であることから、創作の可能性は捨てがたい気がします。というのも、芥川はレトリックの達人なので、言葉遊びを非常に巧みに取り入れています。つまり、この「今様」が「古典としての今様」ではなく、まさに、「今・様」である、ということかもしれないわけです。村田さんの突き当たった創作の可能性です。それに、龍之介は詩歌が大好きですから、
 くだらない、と思われそうですが、そういうくだらないようなことを、たくさん織り込んでいることもまた、事実です。。この点については、難しいことばかり考える賢い先行研究者の方々は、気がついていないみたいですけれども。(ともすると、気づいていても、くだらないから、書いていないのかもしれませんけれども。)

 ともあれ、自分の勉強にもなるので、やるには、やります。放りはしません。

 それと、鹿島氏批評について。
 私の文章の癖で、いささか挑発的に感じられるかと思いますが、青二才の傲慢さ、とお受け取りください。

 鹿島さん(よく新聞で拝見します)が実際どんなことをおっしゃったのか、ちょっとブログだけではわかりかねるので、多言は慎みます。
 ただ、<西洋/日本>という違いについて思ったことを。
 近現代の日本を論じる際に重要なのは、近現代の日本を作っているものを洗いざらい考えてみること、だと思います。日本という「場」がつなぐ、共時的な歴史観と通時的な歴史観の二つの座標軸を同時に、あるいは、場=共時の連続としての通時的な歴史観を考えた方がいい、と思います。
 特に近代以降の日本人は、世界のさまざまな物事をちゃんぽんしていますし、聞いたこともないような世界の小国の経済にまで、大きくかかわってもいますから、伝統(?)もしかり、西洋もアジアもしかり。どこのどのような考え方が、自分の中に入り込んでいるのか、は乱雑です。(もっとも、いつの時代もそういう意味では乱雑ではあります。)乱雑さには、寛容に、しかし、自分の考えは、鮮明に、と思います。
 「今の日本の保守は無教養すぎる。」と仰ったのだとすれば、それは老いの繰言と同じような言葉として取れるのではないかな、と思いました。したたかな言葉に、声を荒げて応じれば、相手の手に乗ってしまうと思います。世間に時々いるツワモノは、繰言を無視して、わが道を行く…ように見えますが、どうでしょう?(何しろモノを読んでいないので、乗れず…スミマセン。。今度みておきます。)

 以上、さしあたり、振られたことへの返答でした。
 いま少し、お待ちください。。

 ごきげんよう。


ヒゲ薬剤師のお礼のメール:拝復

ご多忙中を、ありがとうございます。多分、芥川の今様は、そう簡単には、ケリが付かないと思います。

これでも、相当な本の収集家で、いったん物に引っかかると徹底的にやるほうですから、文学には学問的には素人でも、龍之介の死因なども早くから見抜いていた、つもりです。日録には記していますが。

人間って〜のは、意外にとんでもないことが、自殺の原因になっているもので、きっとご存知でしょうが、芥川の不倫相手に脅迫されて、豚箱入りになるのが恐ろしくて自殺した、というのが真相だと小生も考えています。
北原白秋の例を恐れて、何度も?白秋に質問していたようですからね。

話がそれましたが、あの今様に対する推論は、やはり専門家は違うものですね。なるほど、っと半分は思いましたが、あれだけの胸に染み入る「今様」に、これまで見る限りは、いずれの本にも注釈ひとつすら出来ない、あるいは「しない」「なされない」というのも、案外、日本の文学者もツマラヌ連中ですね。

あの今様は、人生の本質をズバリ突いている、と感じますが、まっ人様々で、感性に違いがあるから・・・・・・・

ところで、前回のメールに、書きたかったのに、上記の年来の疑問があった為に、それを優先しましたが、

現在は、芥川龍之介の研究を忌み嫌い、馬鹿にする?ような風潮さえあるような雰囲気とは、何とも驚きです。

ご存知とは思いますが、戦後の作家たちの多くは、芥川龍之介と志賀直哉をお手本とした。

龍之介の知性と痴性の両面性も面白い課題で、そこを突く人はあまりいまい。
女性には、少々だらしない、男に対する態度と、女性に対する態度の豹変振りを感じさせる意外な証言も結構あったように記憶しますが、・・・・・・。
そういうところが、龍之介の嫌いなところで、なよなよするな、と張り倒したくなる部分です。

ところで、鹿島茂氏に対するに、

「したたかな言葉に、声を荒げて応じれば、相手の手に乗ってしまうと思います。」

とありましたが、意外に、陳腐な考え?をお持ちですね!?

小生、常に漢方界でも、論争面では正面突破で論破して来ました。

ちょうど現在も18年前の拙論を牛歩の歩みで「漢方と漢方薬の真実」サイト(http://m-kanpo.ftw.jp/)で、その一部を自慢げに(笑)再録しつつあるところです。

正面突破の方法は、完璧に近い自信があるからやれることで、原稿料をもらいながら、随分やってきましたよ。専門分野でね。

自信があるという裏には、同じ考えの専門家がタクサンあり、しかもしっかりした根拠があるから、代表して正面突破を自信満々でやれたという部分もあります。

Bさんをちょっと怒らすことを言いますが、その点では、このヒゲ薬剤師のほうが、若くてまだまだ血気盛ん、かもしれませんよ。

変に老成してはダメですよ!

ちょっと言い過ぎました。お返事は急がなくても結構ですよ。
どんなに時間がかかっても、何年かかっても構いませんから、龍之介の今様のことは、ほんの一部でも分かれば、必ずご教示下さいませ。

最後に、「芥川龍之介はナゼ自殺したのか?」をお送りして、御機嫌よう!
                         頓首
posted by ヒゲジジイ at 08:05| 山口 | 日本の漢方関連医学・薬学史問答 | 更新情報をチェックする

2005年11月08日

見習うべきA薬剤師の中医学の学習方法(中医学問答5)

A薬剤師のメール:先生からのメールに、私の選んでおりました書籍が、今の私にとって適している・・・とのお言葉、また、その書籍自体を先生ご自身もご覧になられたことがあると言う事実!、何かしらとても安心且つ、自信(?)につながりました!

手探りで進み始めた私にとって、先生の様な大大大ベテラン、権威のある方に私の選んだ物を支持して頂いたと言う事は、私にとっては何よりの励みになります!!!

このモチベーションの高いうちに、次のステップに移りたいと思っております!

今考えておりますのは、この読み終えた書籍より自分なりのノートを作成(とても荒いものを最初は作り上げます)し、次々と深い内容の書物を読み進めて行くに従って(次は届いた書籍に挑戦予定です!)、さらにそこに内容を書き足して参り、最終的には、私独自の(自分だけに理解出来る?!)生涯の中医学ノートを完成させようかと考えております。

何分、昭和の受験戦争時代に育った世代ですので、「何かしら学習手段は?・・・」と考えた時には、このような形が一番入り易いと申しましょうか・・・(>_<)。

多分、一生完成することは無いと思われますが(完成したと自分で思うときは、学習を諦めたときか、必要なくなった時くらいものですものネ!)

より、内容の高い、満足出来る物、そして、作成しながら自分自身の知識も高めれるよう張り切っております!!!

本日は立冬ですのに、こちらではまるで秋の初めのような陽気です。
このような気候の逆戻り現象が体調にはとても負担ですネ。

六気の六淫への転化・・・ですよね!(*^_^*)

皆様、どうぞ、ご自愛下さいませ・・・。

ヒゲ薬剤師のメール:頑張っておられるご様子、何よりです。

書籍関連の注釈を少しだけ・・・・

張先生の書籍類を、当時、ウチダ和漢薬発行の「和漢薬」誌などに、いかに素晴らしい本であるか、張先生のお陰で、今までの中医学知識が悟りを開いたように、一気に連動し繋がって、実際の仕事に面白いほど応用がきくようになったことを書きまくった時期があるのですが、それに対して、世の中には(小生のような)皮肉屋がやっぱりいるもので、「あれは、中医学ではない!」などと、貶める伝言を小生に伝えてきた匿名の人が、ウチダ和漢薬の社員を通じて
耳に入って来たものです。

しかしながら、あの張先生は、日本人向けに、禅宗用語でいう「老婆親切」から書かれた書籍で、あれほど優れた実践的な書籍はないと信じています。

一部はそのまま、真似て素晴らしい効能を発揮する方法論も、しっかり書かれています。

中には、あまりに病名治療的で、首を傾げることもあるかもしれませんが、張先生の臨床実践から出た親切心から書かれたものですから、噛み砕いて、敢えてそういう表現を取られているのだ、と受け止めるべきだと存じます。

実践的な参考書として、きっとお役に立つはずです。

特長をひとことで言えば、「補腎法」を最も重視していることです。

以上のことは、必ずお伝えしておかねば、と思ったことです。


蛇足ながら、その当時、中医師で、25年のキャリアの先生に、「25年間、一度も全く同じ処方を出したことは無い」と断言されたのに驚くよりも、さもありなん、と感激したものでしたが、今では、そこまで綿密繊細に方剤を組み立てる必要は、無いのではないか?

逆に、この点だけは、日本漢方の、ほとんど唯一に近い特長である、基本方剤を徹底的に大事にする精神こそ、見習うべき、と思います。

ともあれ、おっしゃる通り、四時の運行に大過や不及が生じると、人体が適応できずに発病しやすくなりますので、六淫の邪気に犯されぬよう、十分に気をつけましょう!

大大大ベテランといわれれば、ますます気持ちがオジンになってしまいます!
これでもまだ、55歳です(涙)たらーっ(汗)
posted by ヒゲジジイ at 00:37| 山口 ☀| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2005年11月07日

文学部Bさんに逆に教えを請うヒゲ薬剤師

Bさんからのメール:「ほんとうに、ありがとうございます(感涙)。」

 それに、私の拙いメールが、村田さんに「文学」することを要求してしまったようで…お恥ずかしい限りです。明快な質問状をかけるようにしなくては。。(以下御礼文・状況説明…駄文ゆえの長文です。)

 ご推察のとおり、大学は◎◎大学です。ただ、去年までは×××・△△住まい、□□にある女子大に通っていましたので、土地勘すらありませんし、見るもの聞くもの触れるもの、すべてが驚きの連続です。

 でも、「疾病関連の粗雑なくだり」に苦笑されると聞いて、至極ホッとしました。否、ならばやってみる価値はあるかもしれない、とかえって力づけをいただきました。
 また、村田さん(あるいは谷沢氏)が仰るように、作品を読む時、まず注釈作業(注釈的に読むこと)が重要だと思っています。さまざまな問題意識を作品から紐解く以前の、基礎作業として。
 文学畑の人はとかく作者とか心理という言葉から逃れられなかったり、逃れたところで差別や社会制度等の社会学の方面と理論的な接合に向かうことが多く、「注釈」の中でも、そういった方面に結びつくところばかりを論じるきらいがあります。また、理系の方面に手を伸ばしている人は稀なようです。(というより、理系の方たちのような「共同研究」という感覚が、文学を研究する人たちの頭の中には、ないらしいです。それゆえ、周りからは役に立たないと言われるし、実際孤独に行き詰っている、と思います。。)

 昨今、世間では東洋医学・薬学への関心が高まっていると思うのですが、◎大の医学・薬学部は、文学部がそうであるように、西洋かぶれかもしれません。(もっとも、これは大学制度自体が、近代以後のものであるためか、とは思います。また、◎◎の場合、▽▽と違って明治以降の歴史しか持っていない、という特質もあろうかと思います。)
 そして、◎大の医学・薬学部編成・カリキュラムを一通り見たのですが、いわゆる医学史・薬学史の講義自体が検索不能です。見る限り、治療方法の開発研究や臨床的な方面には力が入っていて、学問体系の細分化も甚だしいようなのですが、西洋東洋問わず、「医学史」への関心は薄いようです。一応、「天然物化学分野」という研究室があることがわかったので、そちらでまず伺ってみようと思っています。ただ、先生方の研究分野を見たところ、医学・薬学史を専門とする先生は、今のところ見当たりません。(無論、こちらに居られなければ他の医大・医学部を伺うまで、です。)
 それでも、「伝統のある大学だから、図書館も充実している…」と、私も思って、教えていただいた4冊の本を検索しましたが、立川氏の『日本人の病歴』は総合図書館にあるものの、後は『病気日本史』が哲学の先生の研究図書としてあるだけでした。見かけの伝統と、実際は真逆かもしれません。というのも、大学総合図書館に「ない」ということは、総じて「そこに居る研究者の関心がない」ということの表われでもあると思うので。(もちろん、ないものはリクエストしますし、公立・他大図書館にも当たります。)

 ただ、おかげさまで、立川氏の著作から、近代以前の全体像を押さえつつ、個別の病や東西の医学・薬学交流について調べていこうと思っています。私にとって、◎◎も未開ですが、医学も未開の分野。教えていただいたことを、一つでも二つでも生かせたら、と思います。

 最後に、前回書き忘れたHP散歩の感想を少し。
 「文学部の人でなくても、伊藤整『日本文壇史』を読破している人がいる!」変な話に思われるかもしれませんが、多分、近現代日本文学を専攻する人でも、読んでない人が多勢のはずなので。
 そしてもう一言。
 「誕生日が同じって、運命を感じますよね!」私も自分と同じ誕生日の芥川に運命を感じていて、作家としては、芥川を研究しています。芥川は文学研究上、忌み嫌われている作家なので、よく「何で芥川を研究しているのか」と問われるのですが、私は必ず「誕生日が一緒なんです」と答えます。作品を重要だと思っているからなのですが、それを多くの芥川嫌いな方々に一々口説いても切がないですし、わかっていただくには論文化するのが一番手っ取り早いので。。こう言うと、大概相手は反論不能です(笑)。

 ともあれ、参考になる本だけでなく、やる気までいただけて、今非常に嬉しい心地です。ありがとうございます。少しずつ、楽しみながらやってみます!

 ごきげんよう。


ヒゲ薬剤師の返事:拝復

芥川龍之介は、私も大好きな作家です。

ちょっとピンボケなヒゲ薬剤師

ここの下にも書いているように、

ちょっとトウヘンボク、のみならず、ちょっとピンボケ、て〜〜〜とこでした。
ところで、この「のみならず」て〜〜言葉、芥川龍之介の晩年の作品に、頻発します。
若い頃、ヒゲ薬剤師は芥川龍之介と夏目漱石の言葉遣いに強く感化され、とりわけ「のみならず」という言葉が大好きです。
この「とりわけ」という言葉も、誰かさんの影響だったと思います。(やっぱり、龍之介だったかも?)
日曜日だから、リラックスしすぎて、ちょっとしたヒゲ薬剤師のクセを白状してしまいました。

と、クダラナイことを書いていますが、ネット上でもバラバラになってしまった日録類に、折々に龍之介のことを書いています。(いつか、それらの箇所を拾い出して、URLを送ります。)

そこで、むしろBさんにお尋ねしたいのですが、龍之介の「袈裟と盛遠」という短編の中にある今様、

げに人間の心こそ、無明の闇も異ならね、ただ煩悩の火と燃えて、消ゆるばかりぞ命なる

というのがありますが、これの作者はやっぱり、龍之介なのでしょうか?
これが、長年の疑問で、調べる限りでは「梁塵秘抄」(りょうじんひしょう)などでも見当たりません。
あらゆる注釈をあたっても、あらゆる本、膨大な龍之介の本を各種調べても、何の注釈すらないのです!

この35年来の疑問、解いて頂けませんか?

今度は、こちらがご教示をお願いする番になってしましました!
村田恭介と龍之介、昔から意識せずにはおれませんよ。

Bさんは相当な文章表現力があるし、相当な才能を感じます。
研究分野の対象を、人の思惑で左右される必要は無いと思います。
その点では、しっかりした意思をお持ちのようですので、大丈夫でしょうね。

ところで、立川昭二氏の本は、これまで一般向けに、医学史的なものとして大量に出版されていますので、ブックオフなどにも安価で出回っているはずです。

それでも入手出来ない場合は、「日本の古本屋」サイト
http://www.kosho.or.jp/servlet/bookselect.Shiborikomi

ここで検索できるかもしれません。

村田のジジイは、もと文学青年、といっても公式野球のピッチャーもやり、ボクシングでリングに上がりかけたり・・・・・とありましたが、今じゃ、あの世に行くまでの時間つぶしの老いぼれ、といっても55歳ですが。

話はバラバラですが、頭に浮かぶ順で書いています。

文学系の人が、素晴らしい先生もいたかわりに、いかに下らぬ人種が多かったかを、例の谷沢永一氏が辛辣に書いた本は、たくさんあって面白い。

医学史家については、すべての大学とは言いませんが、医師で医学史を研究している人も、日本全国にはたくさんとは言いませんが、おられるのは確かなのです。

やはり、Bさんが決めているとおり、立川昭二氏の本から、医学史全般を見てみると入りやすいと思います。
立川氏だって文系の出身で、あれだけの医学分野の研究ばかりで大成された方ですから。

そして、前便でお伝えしたように、梅毒関係の古書文献の名前はしっかり列記されていますので、うってつけでしょう。

今、夜中の3時を過ぎていますので、頭がもうろうとして来ました。

昨日、フランス文学者の鹿島茂氏が、とんでもないことを口走ったので、ブログで噛み付いてやりました。

私に影響を与えた良書・悪書・珍書・奇書・希書 の中の→  日本の知識人のレベル

それでは、芥川の件、よろしくご教示下さいませ。

ギブアンドテイクで、よろしくお願い申し上げます。

頓首
posted by ヒゲジジイ at 10:00| 山口 🌁| 日本の漢方関連医学・薬学史問答 | 更新情報をチェックする

2005年11月05日

昨日の江戸期の梅毒治療御質問の学生さんよりお礼のメール

学生さんのメール:丁寧なご返答ありがとうございます。
 まず、質問内容だけを送信いたしましたこと、並びに、村田さんの意に反して所属を述べませんでしたこと、お詫びいたします。(ただ、所属を述べなかったのは、単に時勢柄です。ご了承ください。)

 また、梅毒について「しっかり調べてみたか」と問われましても、答えに窮するばかりです。すみません。
殊に東方医学・薬学方面の梅毒治療については、調べ方が悪いのではありますが、日本における近代西洋医学・薬学の発展を述べる前座として語られていることや、おそらくかなり入門的な江戸時代の医学に関する本に書かれているレベルでしか知りません。

 私は文学部の学生で、日本近代文学を研究しています。
 つまるところ、現在、明治・大正期の文学における医学・薬学の影響を考えていて、その手始めに、梅毒にあたっている、ということです。そして、私のような医学に暗い者が梅毒を調べようとしたとき、真っ先に触れるのもまた西洋医学・薬学の方面からの梅毒治療でした。(図書館の検索に「梅毒」と入れても、出てくるのは皆西洋医学・薬学の本ばかりでした。)
 ご存知かもしれませんが、近代の文学作品には、西洋医学・薬学と東方医学・薬学の混在は露骨に書かれています。近代以降に流入・開発されてきた西洋医学・薬学の影響は計り知れないものですし、その影響が文学にも見られる、ということではあると思います。ただ、これまでの文学研究では西洋医学・薬学の影響ばかり取り上げ、民間治療や東方医学・薬学からの変遷という道筋を、意識していないようです。
 たとえばある作品の中で、何某かの治療を施された登場人物が、後に神経症的症状を呈するような場合、文学研究の人たちは、「発狂」の一語で簡単に片付けてしまいます。現実的にそのような患者がいたとしても、何某かの治療による副作用としての神経症的症状と考えるよりも、手を尽くした挙句の発狂として捉えていたのだろうとは、思います。しかし、実際には治療の副作用があるかもしれません。今は、文学作品が書かれた当時に比して、病気そのものはもちろん、副作用や治療効果に関する研究も進んでいますから、作品内に書かれた「病」の有り様を、本当に病だったのか、という視点に立って読み直すことができると思っています。

 「医学史の領域でもあるので、医学部や薬学部の図書館などで調べると能率的」とのご助言、確かにそのとおりと思いました。大学に入って、いい加減半年を過ぎたのに、まだどこに何があるのかもよくわからない状態で、そこまで考えが及びませんでした。伺ってみたいと思います。もちろん教えていただいた「日本古方派」「吉益東洞」に関して調べることとが先行ですが。

 聞き方すら覚束ない質問状にもかかわらず、親切にお答えくださって、本当にありがとうございました。

 ごきげんよう。

即座に返信したヒゲ薬剤師:多分、御質問の仕方から、文章力からも類推するに、文学部の学生さんかな?とも邪推していました。

所属その他を明らかしたところで、個人名や大学名までは、絶対に公表するものでもないし、そのレベルまでは知ってお返事したほうが、調べるヒントも効率のいいヒントが出せるからです。
むしろ、匿名でよいから、学部と大学名(これは公表しない)を知っておれば、たとえばK大学であれば、伝統のある大学だから、図書館も充実しているでしょうし、医学史家の先生もおられるでしょうし、そういう先生に直接当たれば、少なくとも文献の直接的なヒントを早くもらえるはずです。
小生も文学は大変好きなほうで、それだけに疾病関連の粗雑なくだりには、いつも苦笑を禁じえないところです。

それだけに、貴女ほどの研究熱心さがあれば、医学部や薬学部の医学史を専攻されている先生に喰らい付いて共同研究するくらいの意気込みでやられると、素晴らしい注釈が加えられることと存じます。

きっとご存知でしょうが、谷沢永一氏は、関西大学文学部の名誉教授だったと思いますが、書誌学関連の専門家でもあり、まあ〜、それはともかく、文学作品の研究において、注釈がいかに重要かを縷々述べられておられます。

もしも貴女が総合大学の学生さんであれば、是非とも医学史家の先生を見つけて、共同研究するくらいの意気込でないと、文学系等の知識だけでは、医学・薬学方面の詳細な理解と注釈は、なかなか困難なものだと思います。

薬学部出身のものでさえ、一般的な疾患の病名と、その疾患の本質を知るのに、皆さんずいぶん苦労しているのですから、文系の方だったら尚更困難を極める部分もあるのではないか、と推しはかるからです。

蛇足ならが、自分の雑然とした図書館!に行くのが面倒なかわりに、梅毒のことはほんの一部しか出ていませんが、手元に次のような2冊が転がっていましたので、

「文学に見る日本の医学史」 大星光史著  雄渾社(1997年・5,800円)

「病気日本史」中島陽一郎著 雄山閣出版(昭和57年刊・4,800円)

もしも、ご興味があありでしたら・・・・・・・・・
梅毒の詳細は無理ですが、文学部の学生さん向きの本かも、と思っただけですので、あくまで、これは付録です。
                                    不悉

追伸

手っ取り早い、いい本を思い出しました!

●中公新書「日本人の病歴」立川昭二著  昭和51年初版

この本の96ページから梅毒のことが記載され、その当時の専門書が羅列されていますので、これらの文献が最も強力な調査対象になるかもしれません。
船越敬佑著の「黴倉瑣談」など、当時の治療記録などの文献が98ページから何冊も記載。

●ちくま学芸文庫「江戸 病草紙」立川昭二著  1998年刊

こちらにも176ページから詳細な説明があり、文献としても、香川修徳の「一本堂行余医言」の第五巻「梅倉編」などの専門書がちゃんと記載されています。

その当時の文献は、小生、ほとんど復刻本で所持しているくらいですから、古い大学の医学部や薬学部なら、当然置いてあるはずと存じます。

上記の2冊、たとえ絶版になっていても、古本屋さんなどで、必ず比較的安価で入手できるはずです。

この二冊があれば、調査する強力な足がかりになれるほどの文献が記載されています。


ご参考までに。
posted by ヒゲジジイ at 18:46| 山口 ☀| 日本の漢方関連医学・薬学史問答 | 更新情報をチェックする

中医学問答(4)

A薬剤師:今晩は・・・。

先ほどメール便にて注文しておるうちの一つ、「臨床中医学入門」が手元に届きました!何かしら年がいも無く、プレゼントを待っていた子供のように、ドキドキしながら包みを開きました(*^ ^*)。

まだ、さわりの部分しか目を通してはおりませんが、想像以上にスッと中に入っていけて、「これなら私にも無事読破できるかも!!!」と、胸を撫で下ろしております!

まだまだ読み進んで行くと、壁にぶつかって行くのでしょうが・・・。(~_~)
 
ところで、現在私が読んでおります書籍は、関口善太先生の著された「やさしい中医学入門」と同じく関口先生の「東洋医学のしくみ」です。

たぶん、初心者向けの書籍で、かなり噛み砕いて説明をされていると思われます。お恥ずかしい話ですが、現段階の私はこれらの書籍よりまず、中医学のイメージを掴もうとしつつある段階です!

日常生活の中(仕事の合間)での読書時間ですが、これらもこの週末には最終ページに達しそうです。

ある程度の即席イメージは出来上がって来ておりますので、ここからはいよいよ詳細な内容に入っていく覚悟です!

お忙しいお体とは存じております。にもかかわらず、先生の優しいお言葉についつい甘えてしまい、本当に申し訳ありません・・・。

許されるお時間内でのご指導、これからも宜しくお願い致します!!!


ヒゲ薬剤師:拝復

イメージを作るには、ちょうどいい「厚さ」の本を選ばれて、適切だと存じます。

今頃はそのような便利ないい本が多くて、却って迷いやすいものですが、ちょうど手ごろな本だと思います。

あらゆる本をかき集めた時期がありますので、その本もはっきり記憶があります。確か、東洋学術出版社発行だったでしょうか?

入門編としては、とてもいい本のような印象がありました。

あせらず頑張って下さいませ。

入手されたばかりの本の、「臨床中医学入門」には、元版と同様に、張先生が、中医学を何度も挫折しかかった経緯が出ていますでしょうか?

あの偉大な先生でもそうだったんだ〜〜! 
と、却ってファイトが湧いたものでしたが・・・・・

http://blog.goo.ne.jp/m-kanpo/e/69c058a67f9d7058ca3e621e89b482ae

これ、若かりし頃、張先生と一緒に写った写真です!

あせらずに、頑張って下さい。

いつでもご遠慮なくどうぞ、

ヒント程度のアドバイスしか出来ないでしょうが、いずれにせよ、いつも繰り返し述べますように、自分なりの中医学全体に対する「イメージ」をを形成することが、何よりも大切だと存じます。

                                 頓首
posted by ヒゲジジイ at 00:36| 山口 ☀| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2005年11月04日

学生さんから江戸期の梅毒治療についてのお問い合わせ

お問い合わせ内容 : 梅毒の治療法の歴史を調べています。

明治以後、サルワルサン、ペニシリンといった化学薬品作られ、梅毒の治療は飛躍的に・世界的に進んだことが知られています。

しかしそれ以前は、水銀を含んだ漢方薬が江戸時代に使われていたらしい、ということまでしかわかりません。

汞藍丸・迦路米と呼ばれる漢方薬がそれにあたると思われるのですが、それらの効能や副作用、また実際いつごろまで使われた薬品なのか、を調べています。参考になる本をご存知でしたら、教えてください。


ヒゲ薬剤師のお返事メール:拝復

梅毒の治療法のご調査、本当にしっかり調べてみましたか?

小生の書庫に、その関連の文献がどの程度揃っているか、それを取り出すだけで、相当な時間を食ってしまいますので、さしあたり、ささやかな調査方法のヒントだけ述べます。

その前に、漢方の「日本古方派」の始祖、吉益東洞の時代は、もちろん江戸期ですが、治療対象の患者さんは多くは梅毒治療だったと言われているほどです。

だから、水銀剤をバンバン使っていますので、日本古方派の江戸期の先生方や、もちろん吉益東洞全集なども調べる必要があるでしょう。

医学史の領域でもあるので、医学部や薬学部の図書館などで調べると能率的でしょう。

医学部なり薬学部なりの医学史、薬学史専門の先生にお尋ねになると早いですよ!

以上、簡単ながら、調べ方のヒント?として下さい。

こういうことは、苦労して調べることに価値があります。

第一、調べている目的など、また学生さんといっても何学部の学生さんかなどものべてもらわなっくちゃ〜〜、こちらもこの程度のお返事しかする気にはなれませんよ。

頓首
posted by ヒゲジジイ at 22:35| 山口 ☀| 日本の漢方関連医学・薬学史問答 | 更新情報をチェックする