世間でよくある「お気楽にご相談下さい」という言葉が、素直に使えないし、言いもしない。
楽しい買い物をするわけじゃなし、お気楽でなくて、真剣であって欲しいと思う。
遊び半分であっては、困る。
実際、若い頃には、漢方専門の薬局が、こんな田舎に出来た、というので、もの珍しかったのか、物見遊山で「遊びに」やって来られる人が多くて困った。
今から、6〜7年前まで薬局の隣に駐車場を借りていたときまで、25年近く、それこそ「お気楽」に遊びにこられる人が多くて困っていた。
常連さんは、駐車場に車を入れるのを面倒がって、近くの違反にならない路上駐車の空間が沢山あるのを知っていて、駐車場に車を入れなかったので、駐車場を売られても、何の不都合もないばかりか、「遊び」でこられる人が激減して、ホッとしている。
大の漢方ファンの常連さんが多いので、常連さんたちとは、いつも和気藹々(わきあいあい)の毎日である。
現在の常連さんたちも、初めて来られた頃は、大変深刻なご相談で、お互いに真剣勝負をした時期があるからこそ、現在の和気藹々があるのだ、と思っている。
「お気楽」にご相談されて、色んな意味で「よかった」という記憶がないのである。