2019年12月08日

新規の高齢者の漢方相談を引き受けにくい理由

 村田漢方堂薬局の常連さんには、高齢者がかなり多いが、漢方薬に対する理解度もさることながら、西洋医学治療で使用される合成医薬品の副作用に耐えられない人達が多い。

 それゆえ、巷であふれる高齢者に対する睡眠薬や抗不安薬による弊害を免れているので、転倒や認知機能障害など生じることなく、安心して漢方薬類を長期間利用されることで、しっかりと健康を維持されている。

 ところが、昨今しばしば新規の高齢者の漢方相談をご家族から依頼されることが増えているが、滅多なことで受け合うことができない現状がある。

 その理由は、既に多種類の合成医薬品が投与されており、さらには、ややピント外れのツムラ漢方が投与されているのはまだしも、相談内容の症状が、それら多種類の合成医薬品の副作用に起因するもの としか思われないケースも多いのである。

 だから、主治医に相談して、現在投与されている薬を減らしてもらうようにアドバイスして、漢方相談はキッパリお断りせざるを得ないのであるが、ましてや、その多くの新規相談の高齢者は、認知症とまではいかないまでも、その多くが、既に理解度において問題があるので、言葉は悪いが「君子危うきに近寄らず」という結論になってしまうのである。

 時間をかけて、病院から投与されている薬を報告してもらったり、ご本人の認知度を確かめたり、貴重な時間を浪費して、結局はお断りせざるを得ないケースが続くと、やはり従前どおり、新規の高齢者は、早々にお断りするべきだったと、やや後悔しているところである。

 西洋医学の病院の医師たちは、高齢者を食い物にして、不必要であるばかりか、むしろ重大な副作用を引きを越しかねない多種類の合成医薬品を投与して、「医は算術」に走る現実は、想像以上に蔓延しているとしか思えない。

 そのような高齢の相談者に、うっかり漢方薬を、たとえ1種類でも渡してしまうと、延々と地獄のような相談をもちかけられて困り果てた過去のトラウマから、多少とも怪しいケースでは、お断りするに限るのである。

 かく言う吾輩も高齢者に属するが、常連さんで吾輩よりも高齢の人達でも、認知症とは無縁な人達ばかり。

 それゆえ、数十年以上の漢方薬の常用が、いかに優れた健康管理の手段であるかを再確認する昨今。

 但し、97歳になって、肉体の健康にまったく問題はないものの、とうとう認知症になって、漢方薬もほとんど続けられなくなった人がおられるが、年齢を考えると止むを得ないのかもしれない。

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2009年11月07日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年11月07日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:認知症
posted by ヒゲジジイ at 10:30| 山口 ☁| 医師や歯科医師による合成医薬品の誤投与問題 | 更新情報をチェックする

2019年11月27日

大野龍一氏のブログ「祝子川通信」を夢中で読んでいたら・・・

 我が郷土の安倍首相を嫌う大野龍一氏は、その点では頂けないのだが、その他では興味深いブログの内容が多いので、昨日

 祝子川通信 Hourigawa Tsushin

の最新ブログの内容が、あまりにも的確なので、とても興味深く、夢中で読了したところで、どうしたことか? 右の背中が凝りに凝って、夜の睡眠にやや障害を覚えるほどだった。

 今朝になっても、不快な鈍痛が続いて、食欲も落ちるし、ご機嫌も非常に悪くなるしで、ロクなことはない。

 そこで思い出したのが、数年前、激しい胸痛で、夜間も一睡もできないほどの苦痛に喘いだ時(心筋梗塞ではなく、胸椎椎間関節症だった可能性)、もしもこれが心筋梗塞だったらヤバイのだがと、一か八か、誤治だった場合の死も覚悟して、思い切って葛根湯を服用したところ、一気に雲散霧消したことを思い出し、今回は背中なので、それほど恐れることはない。

 案の定、葛根湯のエキス錠を一回服用しただけで、ほぼ完璧に消滅。

 葛根湯は、安易に連用する気にはなれないものの、頓服薬としては最高!

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2011年11月27日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年11月27日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 23:42| 山口 ☔| 近況報告 | 更新情報をチェックする

2019年11月22日

柴朴湯加麦門冬のみならず、半夏厚朴湯加麦門冬という優れた加味方剤

 半夏厚朴湯加麦門冬の存在意義は、先日のブログ

2019年11月16日 燥性の強い柴朴湯には必ず麦門冬を加えるべきこと

と同様である。

 最近も、咽喉の異物感を訴えるやや高齢の女性に、定石通り、半夏厚朴湯で8割がた改善を得ていたが、咽喉の一部に、痰が張り付いた箇所が、どうしても取り切れないという。

 そこで、これも村田漢方堂薬局では定石通り、半夏厚朴湯エキス剤の全量に対して、麦門冬湯の半量を併用してもらうことにしたばかり。

 40年前の日本漢方しか知らなかった時代でも、しばしば半夏厚朴湯合麦門冬湯によって、咽喉の異物感に悩む人たちに好評を得ていたが、しっかりした理論武装のないまま行っていた合方だっただけに、常に、些かなりとも、うしろめたさが付き纏っていたのだった(苦笑。

 その後、中医学理論を学ぶことによって、このような合方の必然性が折々に生じることに、大いに自信を得たものだった(呵々。

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2011年11月22日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年11月22日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 14:53| 山口 ☁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2019年11月20日

ここ数年、薬局開設許可証の写真を撮りたい、という取引先が多いのは

 世の中にはニセ医者、ニセ歯科医のみならずニセ薬剤師というよりも、たとえ本物の薬剤師であっても、薬局開設許可証がないまま、営業しているケースがあるらしい。

 そういうところに、うっかり医薬品である漢方薬を卸したら、大問題ということなのだろう。

 なかなか世の中は難しい問題が、どこにでも転がっているもので、数ヶ月前、某社の医薬品である漢方エキス製剤が、すべて製造中止となって青天の霹靂。

 優れた有効性があるのに変わりがなくとも、原料が天然生薬であるため、常に生薬成分の不安定さが付き纏う問題が絡んでいるので、同じ製法であっても、成分的に、過去に取得した許可基準に合わなくなるなど、様々に憶測してみても詮無いことながら、製造メーカーも、お気の毒としか言いようがない。

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2011年11月19日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年11月19日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 00:07| 山口 ☀| とんでもない話や、信じられない困った話 | 更新情報をチェックする

2019年11月16日

燥性の強い柴朴湯には必ず麦門冬を加えるべきこと

柴朴湯には、必ず麦門冬を加えるべきか
柴朴湯には、必ず麦門冬を加えるべき『中草薬漫談13:麦門冬(麦門冬3gの威力)』:拙著:「求道と創造の漢方」より posted by (C)ヒゲジジイ

 最近も、病院治療では埒が明かない、お馴染みさんの3歳の子供さんの気管支喘息に、即効を得たのは柴朴湯に、微量の辛夷清肺湯(麦門冬含有)を加えて即効を得て、その後二ヶ月、無症状が続いている。

 辛夷清肺湯の微量を加えてもらったのは、母親の常備薬の一つでもあるから、それを有効利用してもらっただけのこと。

 柴朴湯適応体質であっても、柴朴湯は、もともと燥性が強い方剤であるから、却ってこれによって肺陰を損傷しかねないので麦門冬が必要であり、また既に肺陰虚を伴っている人も断然多く、必然的に肺腎陰虚に陥っている人も多いので、柴朴湯に味麦地黄丸の併用ということになる。

 ということで、柴朴湯加麦門冬のエキス製剤が認可されればよいのだが、頭でっかちの我が国の漢方行政では、絶対にあり得ないというお粗末。

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2009年11月16日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年11月16日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:柴朴湯 麦門冬